吉本歯科医院

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治療について

2009.12.24親知らずに関する吉本歯科医院の考え方

吉本歯科医院へ初めてお越しになられた方で、親知らずを抜歯せずに残されている場合は

私は、まずは親知らずの抜歯をおすすめしております。

親知らずに関しては、先生方によって賛否両論あります。

抜歯しなくてもよい、または抜歯するべきだ、とそれぞれです。

私の医院では、100%親知らずは抜歯をおすすめしております。

 

前歯が飛び出てきた

奥歯が痛い

歯並びが崩れてきた

顎がいたい

顎がかくかくする

など、親知らずが原因で起こっている症状は数えきれないほどあります。

 

上記のような症状が出た場合、患者さまは

「まさか、親知らずが原因だったなんて!」

ほとんどの患者さまは驚かれます。

 

しかし、親知らずを抜ぬいてみると、顎の症状が改善されたりなど、奥歯の痛みが消えたりなど

といったことが起こります。

顎関節症の症状など、スーッと消えてくる場合もあります。

これは顎の骨が親知らずがあることでスムーズに動かなかくなっていたことが原因です。

 

親知らずはもともと生えてくるスペースが小さいにもかかわず、生えてきてしまいます。

となると、すぐ横の歯(健康なご自分の歯)を無理に押して出てくることがあります。

その親知らずが健全な歯並びを悪くし、かみ合わせを悪くします。

また、親知らずが斜めや真横に傾いて生えている場合は、かなり強い力で横の歯を押してきます。

そのことによってドミノ倒しのように健全な歯並びを乱し、少しの咬む力で前歯が折れてしまうことがあります。

 

「前歯が前に飛び出してきたので前歯を引っ込めて欲しい」といった患者さまの

その原因となるものが「親知らずを放置しておいたことによる歯並びの悪さ」というケースが少なくありません。

 

また、親知らずは非常に磨きにくい場所でも、あります。

どうしても磨き残しができてしまい、虫歯になりやすい、場所であります。

親知らずだけが虫歯になってくれるのならいいのですが、虫歯菌は親知らずの隣の健康な歯まで

虫歯菌をうつしてくれるからやっかいです。

 

そのような理由で吉本歯科医院では、親知らずは抜歯をおすすめしております。

また、抜歯についてですが、歯科口腔外科で、抜歯を専門にやられている先生をご紹介しております。

そして、親知らずを抜いた後、本格的な吉本歯科医院での治療をお受けくださる、このような

流れを取らせて頂いております。

 

親知らずについてご質問がございましたらどうぞお気軽に当院のカウンセラー、歯科衛生士に

ご質問くださいね。

 

2009.12.10吉本歯科医院の虫歯治療と一般的な歯科医院の虫歯治療の違い

先日ある患者さまからこんなことを聞かれました。 

「先生、虫歯治療ってどこでやっても同じなんですか?」

 

 そうですよね(--;)

普通はどこで治療しても大差ない、と思われるのが一般的だと思います。

今日は吉本歯科医院での虫歯治療と一般的な歯科医院さんでの虫歯治療の違いを

ご説明しようと思います。 

 

さて、あなたは、歯医者さんにはどういう時に行きますか?

 

「虫歯ができたから」

 

「歯がぐらぐらしてきたから」

 

「歯が痛いから」

 

など、98%の方が、何かしらの症状が出てから歯医者さんにあわててこられます。

 

患者さん:「先生~(泣)歯が痛いんですう。。。」

 

歯科医師:「ちょっと見せてくださいね。ほほう、虫歯ができていますね。では、削って詰めて治療をしましょう」

 

患者さん:「はい、ではよろしくお願いします.」

 

そしてこの後は、診療台に乗った患者さまはまな板のコイ状態です。

 

歯科医師にあとはおまかせ

 

そして歯科医師は虫歯をガガガガっと大きく削ります。

 

削ったところの型取りをして,しばらく日をあけて詰め物をくっつけます。

 

歯科医師:「はい、完了!おつかれさまでした」

 

患者さん:「ありがとうございました.いやあ~治ってよかった(^^)」

 

こんな治療の流れが今日も日本中のどこの歯科医院でも普通に行われていることが私には容易に想像されます。

 

いかがですか?

 

また、最近ではむやみやたらに麻酔を打ってしまう歯科医師もいます。

 

患者さんに「痛い」と思われてしまうと「腕が悪い」と思われることを恐れてだと思いますが、無痛治療を心がけるあまり、何でもかんでも麻酔をたくさん打って削る傾向があるようです。

その麻酔がこれまた痛い(><)

 

しかし、実際にはほとんどの麻酔で十分に痛くなく行うことは可能です。麻酔の仕方にコツがあるのです。

腫れているときや骨の中に麻酔するときは誰がしてもいたいのですが。

 

ポイントは軽い一定の圧力でゆっくりと十分な時間をかけて,針よりも先に麻酔液が行き渡る様に麻酔することなのですが、口で教えてできるようなことではありませんので経験を積むことと技術の習得が必要です。

 

しかし、残念ながら若い先生方は、手っ取り早く技術を習得したいあまり、コツばかりを知識で知ろうとする傾向があります。

 

私が関わった勤務医の先生にも、やはりそういう傾向は多く、残念でしょうがありません。

 

歯科医師はいわば職人と同じです。

 

手先の器用さ、そして数ミリまたはミクロン単位の手術などは、技術を何度も何度も反復して腕を鍛えるしか方法はありません。

 

頭でどんなに理解しても「痛いものは痛い」のです。「痛くなく」するためには絶対に技術のトレーニングが必要です。

 

これはどんな世界でも「技(わざ)」というものはそういうものなのです。

 

 

と、話がそれましたね(笑)

 

先ほど、一般的な歯科医院での虫歯治療をお話しました。

 

ほとんどの患者さまがそういう体験を今までにされていらっしゃることと思います。

 

しかし、一度削った歯は実はもう二度と元に戻ることはない、ということをご存知でしょうか?

 

歯科では元通りになるということは無いのです。虫歯になった部分を削るということは私に言わせてみれば身体の一部を削ってとってしまうことを指します。

 

もし、のどや肺にインフルエンザウイルスが入って炎症を起こしたとしましょう。

 

医師は「じゃあ、のどを切り取ってしまいましょうね」

 

とは、絶対に言いませんよね(――;)

 

しかし、それと同じことが実際に歯科の現場で行われているのです。

 

削らなくてもいい歯というのがあります。

 

虫歯になっていても、です。

 

私は、基本的には「歯をできるだけ削らない治療」を行っています。

 

虫歯が進行し、やむを得ず削る場合でも通常の削る量よりも大幅に削る量を少なくし、患者さんご自身の歯を残します。

 

 

虫歯になる原因は「バイキン」です。

 

歯に「バイキン」がくっつき、そして歯を溶かし、その結果、虫歯になってしまうわけです。

 

虫歯を治療した部分、つまり「削って詰めた部分」がまた何度も虫歯になるということを経験された方は多くいらっしゃると思います。

 

 

その理由をお話しますね。

 

 

虫歯の原因は、「バイキン」です、とお話しました。

 

そして虫歯になった部分を大きく削って「虫歯部分」を取り除きました。

 

さらに、削った部分を型取りして、そこに詰め物を詰めました。

 

さあ、このプロセスの中に、「何度も同じ部分が虫歯になる」原因があるのです。

 

 

「バイキン」はお口の中にどれほどいると思いますか?

 

実はっ!!

何億何十億単位で数え切れないほど、お口の中にはバイキンが存在しています。

 

虫歯部分だけではなく、お口全体にうようよとバイキンが存在するわけです。

 

ですので、歯を削った後、その後の治療が実はとても大事なのです!!

 

では、吉本歯科医院では平均的な中度の虫歯治療をどのように行っているか、ご説明しますね。

 

 

■治療日1回目

 

①神経が生きていることを確認します。

②確認できた歯は麻酔をします

③ごく微量削ります。

薬(抗生物質)を塗りこみます。

⑤仮の蓋 (ふた)をします。

 

 

吉本歯科医院の治療の特徴①)

虫歯部分であっても削り取るのではなく可能な 限り虫歯部分の歯を残しま。このことによって神経を取らなくて済むことが多くなります。

 

 

吉本歯科医院の治療の特徴②)

仮の蓋(ふた)は、長期間にわたって噛む力に 耐えられる材質ではないので丈夫な材質に治療3回目の段階で置き換えます。一 般的な医院さんではこの仮の蓋(ふた)が最終的な被せ物となります。

 

 

■治療日2回目

 

      神経が生きていることを毎回確認します。

      確認できた歯は麻酔をします。

      詰め物ができる形に歯の形態を整えます。

      削った部分の型取 りをします

      薬(抗生物質)を塗りこみます

      仮の蓋(ふた)をします

 

 

■治療日3回目

①神経が生きていることを毎回確認します。

②確認できた歯は麻酔をします。

③歯科技工士が作製した詰め物を調整します。

④表面処理を行います

⑤ 詰め物、被せ物をかぶせます。

 

吉本歯科医院の治療の特徴③)

削った部分の歯の表面を薬剤処理し、接着歯科治療認定医の特殊接着技術により詰め物を調整している時に侵入してきたバイキンの殺菌、治療した部分にバイ キンを入り込ませにくいようにするのがこの接着技術です。

どんなにいい素材でかぶせ物をしても、接着技術なくしては、必ず同じ症状が短期間に内部で起こってしまいます。

数年後にまた再発を繰り返す原因を起こさないことが非常に重要です。

 

「接着」という聞きなれない言葉ですが、歯科治療の成功の鍵を握っている技術であることをご理解いただければ幸いです。

 

 

吉本歯科医院の治療の特徴④)

素材の良いものを選び(金属アレルギーに対応、 強度があるもの)で被せ物をします。

 

 

■治療日4回目

①周囲に漏れている接着材を除去します。

②終了

 

なぜ最終回に除去するのかというと、接着材が硬化するのには約一週間を要します。

詰め物をかぶせた日に 接着剤を完全に除去してしまうと接着の層が壊れてしまいバイキンの再侵入を引き起こしてしまうためです。

 

 

 

極めて小さい虫歯治療の場合は1回の治療でも終了しますが、神経に近い部分の虫歯の治療の場合は回数をわけて行います。

 

回数を少なくするために、仮の蓋(ふた)を最終的な被せ物として治療を終了される医院さんがほとんどですがそのことにより起こる弊害は下記の通りです。

 

①噛み合わせが狂う

②必要な工程を省いたためバイキンが再侵入し、虫歯の再発が繰り返される

 

 

上記の吉本歯科医院の治療の特徴①~④が、吉本歯科医院と一般的な歯科医院との大きな違いです。

  

この工程のどこかひとつでも不十分であれば必ず虫歯は同じ場所から再発します。

 

虫歯の原因は「バイキン」ですので、詰め物と歯の間にバイキンが入り込んでいる状態・隙間があいている状態では将来必ず、何らかのトラブルを引き起こしてしまうのです。

 

吉本歯科医院へはじめてお越しになられた患者さまは、虫歯治療のその工程の違いにまず驚かれます。

「こんな治療は今までどこでも受けたことがなかった」

「なぜ、こんなに違うのですか?」

ほとんどの患者さまがそうおっしゃいます。

 

恐らく表面処理にここまでの工程をかけている歯科医院は全国でも

数えるほどだと思います。

 

吉本歯科医院で治療をお受けになった患者さまが、「なぜこんなにちゃんと治っていくのか」と驚かれる理由は虫歯治療ひとつとってもこんな秘密があるんですね(^^)

 

実は結構てまひまかけています(笑) 

 

2009.12.08吉本歯科医院で治療に使う材質について

こんにちは

今日は歯科材料について書きたいと思います。

通常、虫歯になり、歯科医院で治療する際に、通常、虫歯部分を削ってその削った部分にふたをするためにかぶせ物(補綴物)を致します。


その被せ物(補綴物)の素材について、ちゃんとした知識を持ち、自分が行なう治療に対して最良の材質を選ぶことができる歯科医師は、意外に少ない、ということもご理解いただければと思います。

歯科医師自身が、自分が行う治療に使う材質のことを良く理解しているということは重要なポイントです。

例えば、歯を削った部分に詰める詰め物ひとつにしても、その材料は、どういう材質でできているのか、口の中に入れ続けることで将来どのような変化が起こりうるのか、また入れる材料同士の相性はどうなのか?


レジン(歯に入れる詰め物の材料)とは一体どういう材質でできているのか?


各メーカーによって中身も違う、相性も違う。メーカーによっては非常に価格の安価なレジンもあります。
しかし、安価には安価な理由が必ずあります。


その歯科医院で使用している歯科材料がどんなものなのか。患者さまにはその事実はまったくわかることはありません。


将来、お口の中に異変を感じた時、その理由は明らかになります。


その事実をはたして治療を行っている歯科医師がきちんと理解して使っているのか?

例えば、最新の審美歯科治療材料である、ジルコニアは、各社メーカーにより特性も違えばそのジルコニアの上に盛り上げるセラミックの相性にも大きな差が出てまいります。


どこの歯の治療にジルコニアを用いていいのか、どのような設計であれば長期の安定が得ることができるのか、それが分かっていなければ破折などのトラブルが起こります。

大学では教えてくれない事実は歯科業界にはたくさんあります。


歯科業界に限らず、どんな職業でも同じだと思いますが、貪欲に学び続ける姿勢がないのであればその職業のプロと言ってはいけないのです。

今、なぜこんなに金属アレルギーの患者さまが多くなってきたのか?

それはもちろん保険診療の弊害もありますが、歯科医師自身が患者さまのお口の中に入れる材料についてきちんとした知識を持ち、取り扱い方を知らなかった、また、知ろうとしなかった、という点に問題があるのではないかと思います。

正しく知れば、その取り扱い方にも慎重になりますし、きちんと患者さまに説明して差しあげることもできます。
吉本歯科医院で行なう治療は、すべて院長吉本彰夫の診断に基づき患者さまのお口の中に入れる歯科材料を決定しております。

歯科技術だけでなく、歯科材料の研究はものすごいスピードで進化しております。

「昔、習った」ではなく、歯科医師は常に「学び続ける」という姿勢が最も大事です。
今日、最高だと思ったことが明日にはもう古い技術だったりするのが医療の世界です。
また逆に、新しいことだけが決して良いわけでもありません。

そのためにも、常に最新の情報、知識を学ばなくてはならないのです。
私は日本歯科理工学会(http://wwwsoc.nii.ac.jp/jsdmd/)のDental Materials Senior Adviser指導医として常にもっとも新しい知識を学び続けております。
※日本歯科理工学会とは、最先端の歯科材料や器材の研究を行なっている学会です。

最善の材質で、そのかぶせ物をかぶせる際に、さらに吉本歯科医院では特殊な接着技術を用いております。
この接着技術は吉本歯科医院のあらゆる治療に使われております。


正しい歯科材料を選択し、きちんとした接着技術を行なうことができる、これこそ、他医院では決して治らない症例に対しても良い結果を出していけている自信です。

2009.12.04歯周病の治療について

このところよく歯周病治療について質問をされることが多く、私どもの医院へはじめてお越しになった患者さまからは「そんな話、はじめて聞きました・・・」とよく言われますので(--;)ブログでご紹介しますね。

もうみなさまのマスコミや雑誌やCMなどで「歯周病」という言葉はご存知かと思います。

今や日本国民の80%が軽度、重度は別にして歯周病に罹っていると言われています。

歯周病は、簡単に申しますと歯を支えている骨が溶けてなくなってしまう病気です。

実はとっても恐ろしい病気です。

歯を失う一番の原因がこの歯周病です。

歯を失う・・・?

30歳代、40歳や50歳のかたには想像もつかない方もいらっしゃるかと思います。

歯を失う、つまり、入れ歯か、ブリッジ、またはインプラントにしなくてはならない状態、ということです。

まだお若い方には「入れ歯!!」と言うと相当ショックを受けられますが、

いわばそういう状態になってしまうわけです。

 

さて、歯を失う一番の原因、歯周病。

であるにもかかわらず、この歯周病に対するアプローチは現在の一般的な歯医者さんでは

まったくできていない、ということです。

 

歯周病が進行しています、と診断されると

どういった歯周病治療がスタートされるでしょうか?

一般的な歯医者さんでは、

「ハブラシを頑張ってくださいね」

とか

「とりあえず歯石を順番に取っていきましょう」

という流れになることがほどんどです。

そして、数回にわけて歯科医院に通い、毎回歯科衛生士さんにガリガリと

歯石を取ってもらうわけです。

 

そして、数回にわけた歯石の掃除が終ればひとまず歯周病治療は終了、ということになっています。

 

これは残念ながら一般的な歯医者さんが悪いのでもなんでもなく、そうしないといけない

日本の保険制度に問題があるのですが、あえてここではその説明は飛ばします。

(※詳しくお知りになりたい方は当院ホームページをご覧下さいね)

https://www.8181118.com/menu/03info.php

 

さて、私はこういった一般的な歯周病治療についてどう考えているかと申しますと

「ほとんど意味がない」と考えております。

 

軽度の歯周病であれば、多少は進行が遅れることはあるかもしれません。

 

しかし、歯周病は感染症です。

感染していく病気ですので、歯周病菌を減らすためには患者さまのお口全体を通して

治療を考えていかなくてはなりません。

 

つまり、歯石がある部分を数回にわけてチョコチョコと掃除した程度では、その横の歯や周辺の歯からまた新たな歯周病菌が歯に再び入り込んでしまい、またすぐに感染してしまうのです。

ウイルス、つまり細菌なので、どんどん感染し続けていくわけです。

これではいたちごっこのような治療になってしまいます。

 

歯周病は感染症です。

感染に対する治療を行っていかない限り、治る、ということはありません

 

本当に歯を失わないためには、患者さまご自身が「本当のことをきちんと知る」ということが

大切です。

私は、開業以来本当に多くの患者さまと向き合ってまいりましたが、その患者さまの多くが

「歯科に対する常識」がほとんど間違っている、ということです。

もちろん患者さまの責任ではありません。

歯科医院との関り方や、歯に対する意識の低さは、やはり国全体で底上げしていく必要があります。

 

そうしなければ今のままでは日本人は「これから第二の人生を楽しもう!」という時期になって

多くの方が歯を失ってしまうことになってしまいます。

 

私は、現在新年1月発行を目指して吉本歯科医院の情報誌を鋭意作成中でございます(^^:)

マネージャーにお尻を叩かれながら私の頭の中にある

「恐らく患者さまが知らないであろう歯科の本当の話」をしぼりだしております。

たたき台があがってきたのですが、なかなかいい仕上がりです(笑)

自分で言うのもなんですが。。。。

 

縁あって吉本歯科医院へお越しくださった患者さまにはどうか本当のことをお知り頂き

賢い治療を選択して頂きたい、そして吉本歯科医院に関った患者さまには80歳になった時にも

ご機嫌でお食事ができるような状態になっていて欲しい、と思います。

 

このニュースレター、新年から窓口で患者さまにお渡しさせて頂きます。

どうぞ楽しみにしていて下さいね。

2009.11.07金属アレルギー(続き)

前回のブログにも紹介しました金属アレルギーですが、日本歯科新聞社発行の、「日本歯科新聞」2006年8月29日第1478号7面に掲載さ れた吉本彰夫の記事「金属アレルギーを我々は食い止められるだろうか?」もご紹介します。

「金属アレルギーを我々は食い止められるだろうか?」
(社)日本補綴歯科学会 第115回学術大会(札幌)に参加して
吉本 彰夫
香川県高松市開業
日本補綴歯科学会専門医
日本接着歯学会認定医
平成18年7月8日(土),9日(日)札幌市にて(社)日本補綴歯科学会 第115 回学術大会が開催された。参加して感じた一開業医の雑感である。
「咬合・咀嚼が創る健康長寿」をメインテーマとし、多数の発表や講演が行わ れた。

多くの発表の中で特に気になる発表があった。

金属アレルギーの患者数 推移とアレルゲン金属の種類である。

水銀アマルガムが「掌蹠膿疱症」を引き 起こすことは我々にも周知の事実である。

また近年マスコミに、小さな水ぶく れが手のひらや足の裏にでき、皮膚が荒れてしまうだけでなく、放っておく と、胸や首、腰などの骨や関節が激しい炎症を起こし、激痛をもたらすことも ある恐ろしい病と大々的に取り上げられた。


保険診療に普段使用しているパラジウムによる金属アレルギー患者数が増えて いる。

比率が増えている。いかがだろうか?


私自身10年ほど前の診療で、金銀パラジウム合金の補綴物が半年ほどで変色す るケースを経験したことがある。

材料的な問題か鋳造欠陥によるものかとあま り気にも止めていなかった。

同一患者の別の部位に補綴を行った際、口腔内写 真を撮影した。

半年後のリコール。

またしても変色していた。まさか!と思っ た。

当時、患者には個人差があるため唾液のpHが酸性なのかもしれないとリト マス試験紙にて確認したが、変色は認められなかった。

患者は保険診療を希望 していたため、「色が変わっても機能的には問題ないですよ。安全ですよ。」 とお話した。

不安がよぎっていた。


今回東京医科歯科大学から「近年における歯科アレルギー外来受診患者の病態 およびパッチテスト陽性元素の変化」と題してポスター発表が行われた。

以前 にも同様の他大学の発表を見たことがある。10年来の不安がよみがえってき た。

将来の恐ろしい予感がはしる。


確かに金銀パラジウム合金が近年何百万人とういう患者さんに使用されてい る。

金属アレルギーがパラジウムで増えて当然の結果なのかもしれない。

金属 アレルギーを引き起こすのは金属ではなく、金属イオンである。確かに短期間 に何らかの症状を呈する患者さんもいる。

しかし多くは何年も何十年も経過し てから症状が現れてくる。


確かに症状のない患者さんの方が数は多いかもしれない。

限られた国家予算の 中で贅沢は言えないのかも知れない。

しかし金属アレルギーは「なってから対 策を考える」よりも、「なる前に防ぐ」ほうが、望ましいといえるのではない でしょうか?

少なくとも私の家族や身内にはそのような治療をしたくない。


シンポジウムⅡではメタルフリー補綴歯科の最前線として最新の金属を使わな い治療や接着治療の重要性が論議された。

特に高橋英登(東京支部)先生の材 料の特性を熟知したコアや接着治療の重要性、操作一つ一つの重要性、的確で 確実な処理の重要性を教わった。

シラン処理の活性化は早速臨床に取り入れさ せていただいた。
メタルフリーの時代がやってくる予感がした。

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2009.11.02金属アレルギー「アマルガム」について

最近、患者さまからよく質問されることがあります。

「金属アレルギーで問題になっているアマルガム治療が自分の口の中にされており心配」

という内容です。

アマルガム治療とは、虫歯治療などの際に、歯を削って詰め物をします。その時に歯の詰め物に使われているアマルガムという金属が水銀中毒、また今よく騒がれている金属アレルギーを引き起こす原因となっている、と言われています。

あまりにも多いご質問なので、一度ここで私の考えについてお話させて頂きます。

近年マスコミでもアマルガム治療について、小さな水ぶくれが手のひらや足の裏にでき、皮膚が荒れてしまうだけでなく、放っておくと、胸や首、腰などの骨や関節が激しい炎症を起こし、激痛をもたらすこともある恐ろしい病と大々的に取り上げられご心配かと思います。

金属アレルギー検査をされてみて、もしアマルガムが溶け出しているようであれば治療をされることをおすすめします。

日本ではアマルガム治療は、保険診療で認められており、現在も一般的な治療として使われています。

アマルガムは、銀、スズ、銅、少量の亜鉛、そして残りの40~50%が水銀で構成されています。

この治療には賛否両論あります。

アメリカ歯科医師会(ADA)は、アマルガムに含まれる水銀は「安全」である、としています。

それに対し、スウェーデンやドイツでは使用が禁止されており、イギリスでも妊婦さんへの使用には警告を発しています。

私自身、学生時代にはアマルガムから生じる水銀よりも、食物や空気から生じる水銀の量の方が

多いことを教わりました。

しかし、これは実験室のお話であって、このアマルガムの予後は術者の腕によって、また口腔内の環境によって大きく左右されます。

吉本歯科医院の特殊技術:接着について

 

実際は3年以内でほとんどのアマルガムは劣化を示しており、約10年後には

70%が溶けて消失するという結果を出している研究者もいます。

 

このような理由から私は吉本歯科医院では、虫歯治療に際し、「アマルガム治療」を行っておりません。

実際患者さんのお口の中で穴がポツポツと空いて溶け出していたり、ヒビが入ったり割れていることがほとんどであります。

簡単に口の中から金属が溶け出して体内に取り込まれている状況をみると、別の材料に置き換えた方が良いかと思われます。

確かに症状のない患者さんの方が数は多いかもしれません。

しかし、金属アレルギーは「なってから対策を考える」よりも、

「なる前に防ぐ」ほうが、望ましいといえます。

 

ただし、奥歯のかみ合わせの強い力がかかる部分では、保険診療で認められているコンポジットレジンなどの弱い材料に代えた場合、将来的にすり減ってかみ合わせの高さが変わって顎や全身に悪い影響を及ぼしかねないことや、破折して虫歯になりやすくなることもあります。

2009.09.19ご両親様の入れ歯のご相談

吉本歯科医院の院長、吉本彰夫です。

 

最近多いご相談の中に「母の(父の)入れ歯のことで相談に乗って欲しい」という

ことがよくございます。

 

入れ歯でもそれなりに食事をすることはできますが、入れ歯はどうしても食べるものが制限されたり、食感や味が違ってまいります。

 

ご本人は長年入れ歯を使うことで、そのことに慣れ、無意識に「入れ歯でも食べられる柔らかいもの」を選んで食事をするようになってしまいます。

 

また、入れ歯を外して歯茎だけでも食べられるようなものしか食べない、ということもございます。

そんな様子を見て心配なさった息子さん、娘さんからこのようなご相談を頂くのです。

 

ご本人よりも、子供さんの方が余計に心配なさるお気持ちは、私もよく分かります。

これから自分よりも早く年を老いていくご両親に対しては、子供としてはできる限り快適な状態で幸せに過ごして欲しいと願う気持ちは誰しも同じだと思います。

 

 

実は入れ歯でお悩みになってる方は本当に多くいらっしゃいます。

「みんな入れ歯を使っているし、まあ、少々噛めなくてもこんなものだろう」

ほぼあきらめていらっしゃる方も少なくはありません。

 

 

こんな息子さん、娘さんのご相談に対して吉本歯科医院では、必ず、ご両親様と、息子さんあるいは娘さんご一緒にお越し下さい、とお願いしております。

 

そして、ご一緒にお口の中の現状、骨の状態を確認いたしましょう。

そして、これからどれくらいの人生を快適な状態で過ごすことができるか、そのための最善の治療は一体どういうものなのか、どうぞ私、吉本彰夫と共に考えてまいりましょう。

 

ご本人様の希望、そしてご家族の希望、治療に対する心配など、どうぞじっくりとお話下さい。

そして、お父様、お母様がこれからの人生を快適に安心して過ごせるためにどんな治療が最善なのかを私がご提案させて頂きます。

 

 

入れ歯をお使いの患者さまのお悩みは

多くが以下の3つです。

 

     歯茎が痛い!

これは、歯茎で入れ歯を支えているため、咬む力をかけると極度に痛みが走ります。

また、骨がどんどん痩せていきますので神経が表面に出てしまい激痛が走ります。

 

 

     入れ歯が動いて噛めない!

これは骨が痩せてきて、入れ歯の安定が悪くなることで起こります。

口の中で入れ歯がグラグラと動いてしまうので、うまく噛むことができません。

 

 

     人前で取り外す姿が嫌だ!

入れ歯を使われる場合、食後には必ず手入れのために外さなくてはなりません。

お友達とお話をしている時に、突然入れ歯が外れてしまうこともあります。

またご旅行に出かける時には、人前で入れ歯を外さなくてはなりません。

 

 

また、入れ歯をお使いの患者さまには他にもこのようなお悩みがございます。

 

     口臭が気になる

     食感が味わえず、食事の味が違う

     違和感が気になる

     金具が見えるのが嫌だ

     入れ歯安定剤が溶け出して不快だ

     入れ歯を使い続けることで骨がやせてきた

     話す時に舌をかんでしまう

     口元に大きなシワができ老人顔になった

 

など、入れ歯に関するお悩みはキリがありません。

吉本歯科医院では、まず「入れ歯」について正しい知識をご理解いただくことが大切なのだと思っております。

 

吉本歯科医院にも、毎日のように「入れ歯」に関するお悩みの患者さまがお越しになられます。

まず、来院される患者さまのほとんどが入れ歯は「噛めるもの」「合うもの」と思っていらっしゃいます。


入れ歯は、これはどこの歯医者さんでぴったり合わせて作ってもらったとしても、必ずすぐに歯茎や骨が変形して合わなくなります。

歯医者さんで入れ歯を新しく作ってもらって口に入れた瞬間はぴたりと合っていたけれど、自宅に帰り食事をする時に、ものを噛んだ瞬間に合わなくなってしまいます。


なぜこういうことが起こるかというと、入れ歯は「歯茎」という肉の上に乗っけているだけですので噛んで力を加えてしまうと途端に肉や骨が変形してしまうのです。


入れ歯は作製に一ヶ月近くかかります。患者さんのお口の型通りに型を取ったとしても、その一ヶ月のうちで歯茎の状態は全く変っていますので、当然「合わない」ということが起ります。

 

入れ歯が合わないのは歯科医師の腕が悪いから、と患者さまはお思いのことと思いますがそれは違います。

保険の範囲内で入れ歯を作ろうと思ったら、精度は低く、「合わない、噛めない、痛い」は当たり前のこととお考え頂ければ間違いありません。

 

 

では、通常の歯科医院での入れ歯治療の場合、どのような工程を辿って患者さまの「入れ歯」を作成するか、ご説明していきましょう。

 

■通常の入れ歯治療の場合(保険の範囲内での作製)

1.   入れ歯をのせる歯肉の型を取ります。(15分程度)

2.   入れ歯の高さ(バイト)をとります。

3.   1~3週間後に再度来院し、仮の入れ歯を口の中に入れ歯並びをチェックします。

4.   さらに1~3週間後に再度来院し、出来上がってきた入れ歯が完成。

「完成したばかりの入れ歯がもう合わない」ということは歯科医院では日常茶飯事です。
その理由は上記で説明しました通りです。

そして、何度も「入れ歯が合わない」「噛めない」と歯科医院に通うわけですが、ほとんどの医院では、その場で再調整をしてその場では「とりあえず合う」状態にし、また新しく入れ歯を作製しなおすということになります。

しかし、その場しのぎですのでまた「合わない」「噛めない」は永遠に繰り返されます。

問題点(1):入れ歯の作製は歯科技工所での大量生産

治療初回に歯肉の型を取り、型に石膏を流し込み歯型の模型を作ります。
その歯型の模型の上、その患者さまのかみ合わせを記録したモノを作ります。
これを
「咬合床」と言います。
ほとんどの歯科医院ではこの咬合床を
歯科技工所に送ります。
送られた歯科技工所には毎日、何百医院からの同じような咬合床が送られてきます。
そして納期に間に合わせるように
流れ作業のように製作されます。

これは歯科技工所が悪いのでもなく、発注した歯科医師が悪いのでもなく、「保険で安く、早く」を実現させようとすればどうしてもそうなってしまうのです。
ですので、咬合床が出来上がるまでに最低1週間から2週間は、かかってしまいます。
まず第一の問題として、一番最初に型をとった歯茎は、その1週間から2週間の間に形がすっかり変形してしまっています。

そのことを歯科医師は知っていますが、「どうしようもない」ことなので、患者さまにはお伝えすることもなく、「こんなものです」と言うしかないのです。 

問題点(2):患者さまの口の中を見たことがないのに指示書だけで製作

技工所から仮の入れ歯が届いたら、その仮の入れ歯を実際に患者さまのお口の中に入れて頂きます。
この時に、患者さまに
「どこか合わない部分はありますか?」と歯科医師はおたずねし、
「少し前を引っ込めて欲しい」「歯茎にあたって痛い」など、いろいろと注文をおうかがいします。

その注文を受けて歯科医師は、技工所に「指示書」というものを書きます。
「前歯をほんの少し後ろに引っ込めて完成させてください」などのコメントをつけて技工所に送ります。

1~2週間後に、やっと本物の入れ歯が完成します。
そしてお口の中に入れてみますが、また
「合わない」ということが起こります。

その場で痛いところを削って、歯肉に当たらないように調整はしますが、歯科医院を一歩出て、次の日になればまた「合わない」ということが起こります。
この状態は入れ歯を使う限り永遠に続きます。

■理想的な治療法とは

「入れ歯では噛めない、合わない」は当たり前、「噛んではいけない」ということまずはきちんとご理解頂くことがとても大切です。

これは保険でお作り頂いても保険外でお作り頂いても多少の差はありますが、「噛めない、合わない」が解消されることはないと思って頂ければと思います。
吉本歯科医院では、歯を失った患者さまに対しての理想的な治療に対して、「入れ歯」という選択をされることはおすすめ致しません。

入れ歯を使うことの弊害は数多くありますが、その中で、もっとも恐ろしいことは
「入れ歯を使えば使うほど、顎の骨が吸収され、骨がどんどん無くなっていく」ということです。
早い方では一年もすれば顎の骨が吸収され入れ歯が合わなくなってきます。

そして針金をかけていた健康な歯がゆすられ、抜けてゆきます。
そこでまた新しい入れ歯を作り治すわけですが、これがエンドレスに生涯続くことになります。

私の父も現在77歳ですが、まだまだ元気です。

歯が丈夫だと、ものをしっかり噛むことができますので、「噛む」=「全身のバランスを整える」ということを考えますと、私は歯ほど大事なものはない、と考えても言い過ぎでない、と思っています。

実際に、当院でも、きちんと「噛める」という機能を取り戻された患者さまの姿勢は明らかにまっすぐに伸び、そのことによりさまざまな不快症状が改善されていらっしゃいます。

歯は、手や足や、そして心臓と同じくらい重要な体の一部なのです。

 

 

2009.09.12インプラント手術後のトラブル

こんにちは

吉本歯科医院の院長、吉本彰夫です。

今日は、なぜ私がインプラント手術の際に、CT撮影、そして3D立体画像解析にこだわるのか、という

ところをお話させて頂きます。

下記の写真をご覧下さい。

Temp00001.bmp.jpg

これは先日、吉本歯科医院でインプラント治療(オールオンフォー)が終了した患者さまの顎の

状態を3D立体構築画像で見た状態です。

吉本歯科医院でインプラント治療を行う患者さまの顎の状態は、CT画像だけでなく

ここまで立体化されたものが手術前には手元にあり、シミュレーションを行ってから

実際の手術に入るような流れをとっております。

さて、この写真、黄色くうにょうにょとしているのが神経です。

本来骨の厚みがある患者さまの場合は神経の黄色い部分は骨の中に隠れているため

3D立体画像で真上から見た場合かくれて見えません。

この方の場合、骨が神経の出口(オトガイ孔)まで磨り減ったためにこのように写ります。

この神経は、ちょっと難しいんですが、下歯槽管(かしそうかん)といい

神経、血管が入っているトンネルのような管です。

オトガイ孔はその出口です。

左右片側の下唇および、オトガイ孔の皮膚の知覚を司る神経です。

もし手術であやまってこの神経を損傷すると、下唇およびオトガイ部が麻酔がかかったように

しびれてしまいます。

インプラント手術をしたあと、「顔がしびれだした」といった症状はこの重要な神経に

傷をつけてしまったことによって起こります。

Temp00005.jpg

この中で、インプラントにおいて執刀する歯科医師が最も留意しなくてはならないのが

下歯槽管神経との距離なのです。

インプラント体で下顎骨の中を走る神経やオトガイ孔から出た神経を傷つける可能性があるため

手術の前には必ずCT撮影をし、適正な長さのインプラント体の選択が必要となります。

従来のインプラント手術ではパノラマレントゲンを参考にして手術をしますが

なんといってもそれは平面図ですので、立体的に把握することは不可能です。

当然間違いが起こります。

 

私はよくこんなお話を患者さまにします。

 

あなたご自身が胃がんで主治医から説明を受けていると、想像して下さい。

医師A「私は名医なので、レントゲン一枚で手術は大丈夫です。3次元で把握できなくても、開腹後の勝負で大丈夫です。

医師B「私は名医です。しかし、あなたの安全と安心のためCT撮影をし、検査費用はかかりますが、精度が高く安全に手術に望みます。それ程重要なことなのです」

あなたはどちらの医師に命をかけた手術を依頼するでしょうか?

吉本歯科医院では、インプラント治療の前に必ず、血液検査、心電図検査、CT検査そしてCTデータ3D立体構築画像変換検査を受けて頂きます。

CT撮影だけでは不十分な部分をこの3D立体構築で把握します。

それはレントゲン写真だけでは絶対にわからない、3次元の患者さまのお口の様子が見えるからです。

私は、インプラント治療をはじめて以来、この工程を抜いて治療を行ったことはありません。

しかし、まだ日本では普通に、歯科医院でこのパノラマレントゲンだけでインプラント治療に臨む

先生も多くいらっしゃいます。おそらく8割くらいはそうでしょう。

今後、インプラントによる医療事故はさらに増えると予想されます。

たんに、インプラントが駄目になった、折れた、はずれた、ということだけでなく

インプラント手術によって神経が麻痺した、などといったことまで当然起こってくることでしょう。

それらすべては、執刀する歯科医師の技術の程度の問題、以前に

「患者さまの安全のためにやるべき工程をとっているかどうか」にかかっている、と私は思います。

吉本歯科医院でのインプラント手術は、通常の歯科医院が提示している価格よりも高いと感じられる

と思います。

しかし、「想定される危険性の排除」を費用でカバーするといった吉本歯科医院の考え方を

きちんとご理解される方が増えてこられた、ということは

私にとってもとても嬉しいことでもあります。

私の診療理念は「私自身や私の家族、吉本歯科医院のスタッフにできる治療かどうか」

があらゆる治療の基本にあります。

インプラント治療においてのCT撮影、画像解析、歯科麻酔医師による静脈鎮静麻酔、

メーカーの基準など、絶対にはぶけない工程です。

たしかにそこをひとつひとつはぶいていくことにより費用は安くなります。

しかし、長い人生を考えた時、トータルの費用は決して安くはありません。

どこかの工程を省くことにより必ず故障が出てくるからです。

故障した時、どうしましょう?

やりかえたらいいでしょうか?

いいえ、やりかえることはできません。

一度植え込んだインプラントを外す時、その支えている骨を大きく削り取ってはずさなくては

なりません。

ただでさえ骨が少ないところをさらに骨を削らなくてはいけなくなってしまうのです。

インプラントをお考えの方は、10年後、20年後のことを見据えて治療をご検討されることを

私はおすすめしております。

そうはいっても、患者さまご自身では、どんな状況が想定されるかなど

イメージもつかないと思います。

ですので、吉本歯科医院では、これから治療を受けられる患者さま、また治療をご検討の患者さまに対してどんどん詳しい情報をお出ししていこうと思っています。

それは、ブログであったり、ホームページの内容であったり、患者さまにお渡しする資料であったりしますが、その全ては患者さまに「そんなこと知らなかった」「もっと早く教えて欲しかった」と後悔していただきたくないためでもあります。

歯医者さんに行ったら「あとはおまかせ」になるのではなく、ご自身できちんとした知識をお持ちになり、担当した医師と対等に話ができるようになれば最高です。

 

 

 

 


 

2009.08.29日本テレビ「世界一受けたい授業」 山下敦先生

先日、日本テレビの「世界一受けたい授業」で私の恩師であり、吉本歯科医院の治療の考え方の核となってる岡山大学名誉教授の山下敦先生が登場されました。

山下敦先生は歯科界のノーベル賞といわれる日本歯科医学会会長賞を受賞され るなど「世界的な顎の権威」でいらっしゃいます。

バラエティ番組ですが、咬み合わせについてとても分りやすく正しく伝えられているなあというのが見た感想です。

改めて、自分は本当に素晴らしい先生に教えて頂いてよかったなと感じましたし、山下先生の考えにもし私が出会えていなかったら、今の咬みあわせを基本として治療計画を立てる吉本歯科医院は絶対に無かったと、思います。

 

紹介されていた内容です。

★顎は、歯・筋肉・関節が助け合って理想的な噛み合わせを作り出している
 →20~30代の人は中高年よりも物を噛まなくなっている、骨格の変化が起きている
 →顎の発育が悪いと不正咬合が起こりやすい


★現代人の約46%が噛み合わせに不具合。顎のズレは全身に影響を与える
 →肩凝り、頭痛、手や指のしびれ、不眠、難聴などに影響


★口を開けると顎関節で音がするのは、関節円板がずれている証拠
 →顎関節のクッションの役割をする関節円板がフィットしていれば音はしな
  い
 →関節円板がずれても顎の筋肉や関節がカバーするが、カバーしきれないと
  顎の痛みや不快症状、噛み合わせのずれが生じる


★自分で簡単に、噛み合わせをチェック
 →小臼歯で割り箸を噛む。箸と目の瞳孔が並行になっていればOK
 →噛み合わせが乱れると、歯の傾きが左右どちらかに下がったり肩のライン
  に左右差ができたりする


★噛み合わせのずれを予防するには?
 →干しぶどうを普段通りに噛む。左右どちらかで違和感があれば、そちら側
  の歯が使われていない証拠
 →左右バランス良く、30回以上噛むことがずれの予防になる
 →片側の歯で食いしばる、バッグを片方の肩や手ばかりで持つ、頬杖をつく
  クセも避ける


 

顎関節症の人は20~30代に多く、これは昔の人に比べものを良く噛んでいないことが一因になっています。
顎の成長が十分でないと、歯は6人がけのイスに8人が座る、という状態と同じになるため不正な歯並びになってしまいます。

噛み合わせの不具合が起こると顎関節に炎症が起き、顎関節そのものが痛みます。またそれ以外に、肩凝りや頭痛、不眠など全身の不調にもつながるという解説がされました。

割り箸を小臼歯で噛んで、目のラインと箸のラインが並行になっていないと、
顎がずれている可能性が大。

まずは噛み合わせを改善する専門医で治療を受けるなどして正しい位置に調整することが大事です。

(社)日本補綴歯科学会専門医

咬み合わせがズレたまま歯科治療を続けると、さらに悪化する。

さらなる悪化を防ぐためには、左右バランス良く30回以上かむことも大切だとアドバイス。
小さい子どもには、顎と歯を強くする治療用のグミもあることなどを紹介されていました。

 

この録画は吉本歯科医院の待合室にて流しています。ぜひご覧下さい。

 

2009.08.27歯科の治療で最も重要なのは「咬み合わせ」です。

歯科の治療で最も重要なのは、咬み合わせです。

専門的には、咬合(こうごう)と言われています。

吉本歯科医院ではお越しになられる患者さまに対して

「咬み合わせが歯科治療においては最も大事なんです。」と、開業以来お伝えしております。

しかしこの「咬み合わせということが、最も歯科治療に大事だ」ということに全く気づいていない、そして咬み合わせを全く無視し、虫歯治療の際に安易に歯を削ったり・・・というのが通常の歯科医院では行なわれています。

 

虫歯治療で咬み合わせの高さが崩れ、そのことが原因で歯並びがどんどん悪くなっていく、ということも普通に行なわれています。

また、咬み合わせの重要性は認識していても、実際に咬み合わせをきちんと出来る方は、ほんの少数です。

例えば、よくあるご相談です。

「上の前歯が前に飛び出ているので治して欲しい」といった場合です。

通常であれば、出ている前歯だけを引っ込めようとその部分だけを矯正治療なりを行い、計画を立てます。

 

しかし、吉本歯科医院でのアプローチは全く違います。

「なぜ前歯が飛び出てきたのか?」という問題点をまず探ります。

 

前歯が出てくる方の場合、多くは、その咬む相手となる下の前歯との咬み合わせが悪い、ということが原因になっています。

 

ですので表に出ている前歯を引っ込める治療を行う場合には、必ずその相手となる下の前歯との咬み合わせをきちんと治してから主訴の治療に移ります。

 

その根本の原因となる「咬み合わせ」を考えずに治療をはじめてしまった場合、どういうことが起こるかというと

 

    前歯だけを治しても、毎日咬み合う下の歯との過剰負荷により1~2年でまた前歯が出てくる(またはもっとひどくなる。

 

② 治した前歯の根が割れて抜かなければならなくなる。抜いた後はさらに両隣の歯の神経を抜いてブリッジへと延々続きます。インプラントにした場合には今度は下の歯がちびてしまう。歯がちびて磨り減って下の歯の神経を取らなければならなくなる。と延々続きます。

 

   悪い咬み合わせで毎日咬み続けることによりさまざまな全身への不調が起こる。

といったことが起こります。

 

 実際、よくよくお聞きすると、外れた後、楽になった。目覚めが良くなった。奥歯でよく噛めるようになった。と言われる方が多くいらっしゃいます。

 

いろいろな歯科医院で治療をされ、吉本歯科医院へ辿り着いた、という患者さまから、「なぜ、吉本歯科医院での治療はちゃんと治っていくんですか?」と質問されることがよくあります。


その答えは、「咬み合わせをキチンとする」ということを全ての治療の基本にしているから、なのです

こんな経験はありませんでしょうか?

例えば、合わない入れ歯があります。

歯医者さんに行って、先生にちょちょっと入れ歯を削ってもらう。

しかし、一向に入れ歯は合うどころか良くはならない。
良くならないどころか、だんだん悪く、がたがたになっていく・・・

 

 咬み合わせが悪いことでお悩みになっていらっしゃる患者さまは「咬めない」「痛い」「おいしくない」ということを、ご自身の身でもって日々実感しておられます。

ですので私が治療の際に、「重要なのは咬み合わせなんですよ。」というと、

「おっしゃるとおりです」と本当にストレートにご理解くださいます。

 

 

 

 歯の「咬み合わせ」と言うと、上と下の歯の当たり具合と思っている方も多いと思います。

また歯科医師ですらそのように理解している先生も多くいらっしゃいます。

しかし、「良い咬み合せ」とはお口を開けて頂き、表面上の歯だけを診察しても判断が付かないものなのです。

顎というのは、頭蓋骨に対して固定されることなくぶら下がっているものです。

体の動きに対して体の重心を整えるための「振り子」のような役目をします。

顎は体の中で左右に渡ってぶら下がっている唯一の器官です。

つまりここがおかしいと全身のバランスを崩してしまう、ということが起こります。


「良い咬み合せ」とは簡単に言いますと、顎の関節のいい状態で上下の歯がキチンと咬み合い、また前後左右に下の顎を動かした時に顎関節に無理な力がかかることなくスムーズに動ける状態のことを言います。

つまり下顎がちょうど「振り子」のように動けるようになっていることが必要です。

 

吉本歯科医院では、こういったことを治療の基本にし、当院で行なう治療の全てを「良い咬み合わせ」を考慮しながら治療計画をたてております。

 

 

 

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