吉本歯科医院

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インプラント,噛み合わせ,総入れ歯,審美,治療は香川県 高松市の吉本歯科医院

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噛み合わせとインプラントの関係

2021.09.30顔の筋肉も噛めていないと衰えます【動画】

2021.02.16ちゃんと噛めるようになりたい

香川県高松市の

噛み合わせ専門歯科医院

吉本歯科医院の吉本彰夫です。


先日お越し下さったある患者さんです。


見た目が気になる

マスクをつけないと毎日が外出ができない

口の中の多くの部分の歯が欠けている

抜けたままにしている部分もある

歯の根っこだけの部分もある

とにかく噛めないので

食事がつらい

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食事が普通にできて

ちゃんと噛めて

外出する時もマスクをしなくてもいい見た目の状態に

して欲しい

ということで

お越し下さいました。



吉本歯科医院に予約の電話をするのに

かなりの時間、悩んだんだと教えて下さいました。



はじめまして

とご挨拶させて頂いた時

患者さんは

「とにかく、口の中が悪すぎて申し訳ありません。

ごめんなさい」と何度も謝られるんです。



ずっと悩まれて苦しんでこられたお気持ちを感じて

私もなんともいえない気持ちになりました。



お口の状態を詳しく診させて頂きました。


たしかに多くの歯を失ってこられています。

しかし、決して患者さんがおっしゃられるように

「私がちゃんと歯の手入れをしてこなかったから」という理由だけでは

ないのです。




多くの歯を失い

悩みに悩んで吉本歯科医院にお越し下さる患者さんは

みなさんご自分をとても責めてしまわれる方が

多いのです。




「もっと若い頃からちゃんと治療しておけばよかった」

「もっと歯みがきを真面目にしていればよかった」

とおっしゃられます。




しかし、バイキンだけが原因で

歯を失っているわけでは、ないのです。



決して患者さんご自身が歯みがきを怠ったから

という患者さんの責任だけではないのです。

まずはそれを知ってほしいのです。




もし、同じように

噛めない

見た目が恥ずかしい

多くの歯が抜けたりかけたりしている

ということで長年お悩みの方は

どうかおひとりで決して悩み込まないでください。



まずはご相談下さい。


長年お悩み苦しんでこられた患者さんも

「思い切って相談してみてよかった」

と治療後の今では


家族と一緒に食事ができる

ちゃんと噛める

人前で思い切り笑える

という状態になり

質の高い人生をお過ごしです。



どうぞご安心なさって

ご相談くださいね。



さて、

歯が折れる

歯がグラグラする

歯が揺れてきた

虫歯になる

被せものが取れた

詰め物が外れた

歯がしみる

歯周病が悪化した

これらの症状を引き起こす根本原因となっているのは

口の中のかみあわせ

です。





歯周病菌だけが原因で歯周病になっている場合には

しっかりとお口の中の菌を減らすことで

これ以上悪くならないように維持することができる可能性もございます。


「歯周病で歯を失った」場合には

そもそも今回歯周病になられた根本原因

まずは

きちんと突き止めることが大事です。




歯周病によって骨が溶ける原因は2つです。


1、口の中の細菌によるもの(細菌感染)

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2、噛み合わせから起こる「破壊的な力」(外来的要因)

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今まで掃除をきちんとしているにもかかわらず歯の揺れがとまらない、

のであれば

1、ではなく、2の噛み合わせから起こる問題

または1、2の組み合わせが原因であることが多いです。



詳しくはこちらをご覧下さいね

https://www.8181118.com/director/2016/02/post-109.php

歯周病って、骨が溶けてなくなる病気なんです。



さあ、では

原因2の、かみ合わせからくる破壊的な力をお話します。



重たい物を持つ、

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重たい物を支える、
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というふうに考えていただくと分かりやすいです。


一人で重たい物を支えるよりも

二人、二人よりも三人、三人よりも四人のほうがいいわけです。

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それぞれの一人に対する負担が減るわけです。


歯の数は親知らずを除くと28になります。

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親知らずを含めると32になるのです。

そもそもなぜ神様がこのように人間に歯を多く作られたのか?


歯がそれほど丈夫なものであれば、そんなに本数いらなかったのではないでしょうか?


つまり人間の食生活においては28本は必要だと考えて、28本作られたのだと思います。

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ですから

すでに「歯を抜かないといけない」ということになった

ということは本数が減るのです。


重たい物を運ぶと思って下さい。

例えば車で運ぶ場合、タイヤは4ですよね。

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では次に

4本のタイヤの普通の車には乗せられないような大きな物、重たい物を乗せると思って下さい。


トラックやトレーラーなどタイヤがいっぱいなもので運びます。

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その大きなもの、重たいものを車の上にポンと載せてみたらどうでしょうか?


タイヤが悲鳴を上げますよね。

パンクしますよね。

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お口の中の歯も同じことが起こっているのです。


すべて噛む為の道具のです。


噛むための

ご自身の歯

被せ物、

ブリッジ、

入れ歯(義歯、総義歯)、

インプラント、

すべて道具なのです。



本来受け持っている力以上の力を受け持つと

簡単に壊れてしまうのです。

kosyou.jpg

歯がグラグラしている。

歯周病で歯を抜いた後どうすればいいのか

というご質問をよくいただくのです。


歯がグラグラしているというのは動いているということですよね。

gura.JPG

何か噛んだ時、歯は動くんです。


というこうとは、それは力を支える能力が実はあまりないんです。

弱いんです。


つまりどういうことか?


車でいうとタイヤがパンクしている状態だということです。

pank_s.jpg

当然パンクしているわけですから、ないのと同じです。


残っているタイヤに負担がいっているのです。


トラックやトレーラーでないと運べないような物、重たい物、大きい物、それを普通の車にポンと載せたら耐えられないわけです。

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確かに車でも重たい物を運べるのかもしれない。

でもそのような限度を超えたような物は運べないのです。


言うなれば、車で運べる荷物の量は限られている。

トラックやトレーラーでないと運べないような物はそもそも運べないのです。


運ぼうとすると次々壊れていくのです。





歯周病と診断された方

歯を抜かないといけない診断された方

すでに多くの歯を失ってしまった方

まずは、

ご自分が「歯を抜かないといけないと診断された」根本原因

歯周病だと診断された根本原因を

お知りになって下さい。


歯を抜かないといけない

と診断された方は

まずは、ご相談下さい。

現状をきちんとお知りになる、それが最も重要なことです。



吉本歯科医院での歯を抜くか抜かないかの判断基準




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2016.09.21噛み合わせをきちんとせずにインプラントをする危険性

インプラント治療について

 

「どの歯を残し、どの歯を抜くか」ということで迷われることが多いかと思います。

なるべく多くのご自分の歯を残したいという気持ち、良く分かります。

当院にお越しになられた方も

はじめは皆様「1本でも多く自分の歯を残したいんです」

そう、おっしゃられます。

shikachiryou_s.jpgのサムネール画像


また、インプラントはすごくいいものだ

と理解されている方が多くいらっしゃいます。


そして

インプラントさえ入れればもう大丈夫だ、

インプラントさえ入れればすべて再生される

歯がなくなったらその時インプラントにすればいいじゃないか

そう思っていらっしゃる方、本当に多くいらっしゃいます。


私はもっとインプラントのデメリットというところを知って頂きたいと思います。

「インプラントってすごくいいものだ」

それはすごくいい条件が重なった方のお話しです。



残念ながらインプラントというのは単なるネジです。

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ですのでトラブルは当然あります。


トラブルの原因がなんなのか?

どういう時にトラブルになるのか?

いうことを是非知って頂きたいのです。



そして実際にインプラント治療を受けようと思う場合には、知っておいて頂きたいのです。


インプラント治療をしてからでは手遅れなんです。

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ます最初に

インプラントとご自身の歯の違いを知って下さい。


まずインプラントは全く動きません。

ご自身の歯は一生動き続けます



インプラントを1本でも口の中に入れるということは

動くものと

動かないものが

共存していく状態になる、ということです。

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向って見ていただいて
右下の奥にネジが入っていますよね。
これが、インプラントです。
骨の中にがっちり埋め込み強く固定されます。
120.jpg
拡大してみると
こんなネジです。


インプラントを検討している患者さんから

ほぼ100%頂く質問があります。


それは

「インプラントはどのくらい持ちますか?」

です。


一番問題なく、10年20年と経過が順調なケースは

お口の中に歯が1本もなく、上下すべてをインプラントにされた場合です。

全ての咬む力が、インプラントのみで設計されている場合です。


建築物と同じです。

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古い古民家の柱を残してリフォームした場合と

いっそ更地にしてしまって強固な柱をドーンと建て新築した場合

見た目は一緒かもしれませんが

強度の問題、噛める力、耐久性は

比較するまでもありません。



しかしながら、インプラント以外にご自身の歯が残っている方の場合には、いろんなトラブルがあります。


私のもとにインプラントトラブルで駆け込んでこられる方の多くは

お口の中に2~3本のインプラントを埋入されている方です。


☑インプラントが入っている歯の隣の歯が割れた

☑インプラントが入っている歯のかみ合う上の歯が痛い

☑インプラントが入っている右側とは反対側の奥歯が一気に壊れてきた


このような症状です。


まず第一に知っておいて欲しいことがあります。

それは

インプラントはすごく良く噛めます。

ものすごく噛めてしまうのです

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しかし、すごくよく噛めるがゆえに

フランスパンや

お肉をガンガン噛んでしまわれます。

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実際に噛んだ相手の歯は・・・・?


歯は上の歯と下の歯で噛みますよね。



下の歯をもしインプラントにした場合、

上の歯もインプラントであれば問題はありません。


しかし、上の歯がご自身の歯であった場合、どうなると思いますか?


その上、上のご自身の歯が、もう既に神経を治療をして神経がない歯だった場合。

神経のない歯の強度は本来のご自分の歯の強度の10分の1程度しかありません。

見た目はきれいにたってるけど

チョンと力がかかれば簡単に崩れる家と同じです。

見た目はいいけど、柱が腐って弱っている状態です。

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インプラントが良く噛めるがゆえに

噛み合う上のご自身の歯がその噛む力に耐え切れないんです。

そして破壊されてしまう。


では、

インプラントが入っている人はどの位の力で噛んでいいのか?


インプラント自体はは強い力で噛んでも壊れません。


しかしながら

インプラントが入っている歯と咬み合うご自身の歯は今までの治療の結果あと年齢相応の弱い状況、もうすでに何十年も頑張ってきた弱い歯なのです。

ですから、その歯が耐え得る強度以上の力がかかれば、

その残っている歯が次々に壊れます。

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ここまでが

上に(下に)インプラントを入れた場合の噛み合う相手の上下の歯の話しをしました。



次に左右の話しです。


両足だと1km・2km歩けます。

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片足ケンケンだとどうでしょう。

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おそらく100mも難しいのではないでしょうか。


健康な足ですよね。

骨折している足ではありませんよね。


健康な足だというのにもかかわらず、片足だと100mも行けないのです。


つまり本来の受け持てる力以上の力がかかると壊れるということです。


インプラントも単なるネジです。

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例えば左にインプラント治療をしたとしましょう。


右はご自身の歯があります。


何年か後に右のご自身の歯が虫歯や歯周病、歯が折れた割れた等の理由で

ダメになってしまった。


右では噛めないけれど左はインプラントがある。


ああ昔インプラント治療をしていて良かった。

今は右では噛めない。

でも左が噛める。

ということで左で噛んでいた。

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何が起こると思われますか?


本来受け持てるインプラントの強度以上の力がインプラントにかかりますから、

今度はインプラントが折れる。

またはインプラント周囲にある骨が骨折する。

このようないろんなトラブルが起きてきてしまうのです。



インプラントは単なるネジです。

万能ではありません。


もしそのような状況になられた場合には、すぐにインプラント治療をされた先生に相談し、両方で噛める状況を作る

これがすごく大事なことなのです。


これが左右的なお話しです。


次に問題なのが、隣り合う歯です。

近隣の歯です。


例えば前から数えて、よくあるのが6番目・7番目の歯にインプラントをした。

奥歯の2本ですね。


6番目・7番目の歯がなくなったので、その部分にインプラント治療をした。

よくあるケースです。


手前の4番目・5番目の歯は何とか根っこの治療をしたりして残せた。


当然ですが

インプラントの持つ期間、

手前の歯の死んだ歯の持つ期間、

違うんですね。


歯の神経がしっかり残っていて生きている歯の場合には、

負担がかかってきた場合には

痛いなあ

しみるなあ

いうことを感じますので手を打てます。



しかし、歯の神経をもう既に取ってしまっていて

死んでいる歯の場合には、無理な力がかかってきてトラブルが起こったとしても、

痛いとかしみるといった自覚症状は一切感じることができません。



場合によっては力の負担によって歯が折れたとしても

気付かれない方もいらっしゃいます。


その状況を放置すると何が起こるのか。

いずれこの歯は抜かないといけないかもしれない。


でも今抜きたくない。

今は噛めるから問題ない。


ということで置いておかれる方が実は多いのです。


手前の歯が折れると、その歯が助からないということはご理解頂けるのですが、問題はその歯を抜かないということではなく、歯の周囲にある骨がなくなるということなのです。骨がなくなるということが実は大問題になります。

https://www.8181118.com/director/2016/09/post-149.php

歯を抜きたくないお気持ち、よくわかるんです。しかし、抜かずにおいておいたため悲惨なことになっている方がいる事実を知って下さい

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確かにその後ろの歯にインプラントをしている歯自体は問題はないかもしれない。


しかしながら、骨というのは段々と染み渡るように広がっていくようになくなっていくのです。

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つまり隣の歯を失うと隣の歯の骨が溶け出すと、段々その骨が溶けることによって、実はインプラント周囲の骨が溶けてなくなるのです。


インプラントは大丈夫であっても

インプラントの周りの骨が勝手になくなるのです。



例えば

川沿いに家を建てていたと想像して下さい。


何十年か経ったらいつの間にか川に土地が削られ、家が傾き始めてきた。

と、同じようなことが起こってしまうのです。

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どんなにインプラント自体が大丈夫であったとしても、隣り合う歯がそういう状況になってしまうと、インプラントと言えど、そのインプラントを除去しなければならない。


もしくはその骨ごと削って除けなければいけないという状況に追い込まれてしまうのです。


ですからインプラントの寿命というのは実は隣り合う歯の寿命に左右されるのです。


インプラント治療を行なう場合、

隣りの歯が歯の神経がない死んでいる歯であるとか、

何とか甦らせている歯であるとか、

10年・20年確実に持つような歯でない場合には、

そこがトラブルになった場合、

次にどういう処置をしないといけないのか?

そこが悪くなった時にそこにインプラントをするのか?

そこをインプラントを伸ばしてするのか?

そういう治療計画を最初に立てておかないと、大変困ることになります。


今目先のことだけを考えていては

5年後、10年後悲惨な目に合います。

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そしてまたインプラントメーカーによって、そういうリフォームということを対応できるインプラントメーカーもありますが、残念ながら対応できないメーカーも数多くあるのです。

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極端な話しを言えば、

かなりな本数を失われてしまった方、ある程度年齢を重ねられた方の場合には

どう考えればいいのでしょうか?



確かに歯を残すということはいいことかもしれません。



しかしながら、

その残せる本数、

その機能できる期間、

というのがどの程度のものなのか?


実はこれは古い古民家をイメージしていただくと分かりやすいかもしれません。

最近は古民家を再生して住むことがブームのようです。


その古民家、柱が腐食し4本ある柱が大きい屋根を支えているわけです。


3本は何とか5年・10年は持つかもしれない。


取り合えずこのままだと崩れるので、一番弱い1本だけを良い柱に置き換えるとイメージしてください。

その後何かトラブルが出た時に、良い柱1本ですべての屋根を支えるということは不可能なのです。


しかしながら、屋根と柱はつながっているのです。


屋根が崩れれば、その丈夫であった1本では、1本であったとしても引っ張られて傾いていってしまうのです。


で、リフォームは所詮リフォームなのです。


どの位の期間持つのかということは

その残りの3本の柱によって寿命が決まるのです。



確かにリフォームをすれば、リフォームのような形で修繕すれば、

その時その一瞬に関して言えば、費用は安く抑えることが出来るかもしれません。

見た目は新築もリフォームも変わりません。


しかしながら長期的視野に立った時、

じゃあそれがいつ崩れるのか、その残っているものによって左右されるのです。


それが崩れかけようとした時にすぐに修繕すれば、その最初に治療したインプラントは柱は大丈夫かもしれません。


しかしながら本当に噛みにくくなった時には、その柱そのものがもう既に使えなくなっていることが実は多いのです。


本当にその10年後の1本が同じ高さ、同じ長さ、そのままで使えるんでしょうか。

現実には使えないことが多いのです。


ですから1本でも2本でも歯が残せるようであったなら、残したいとおっしゃる方は多くいらっしゃるんですけれども、その1本・2本を置いておくがために、全体の強度、バランスというものが実は大きく崩れ、そしてその崩れた原因が実は耐久年数に大きく関係してくるということを是非知って頂きたいのです。


ですので噛み合わせのバランスって実はすごく大事なのです。


1ヶ所崩れた所を補強するように補強した場合には、

その噛み合う相手がダメになった時でも、その高さに仕上げないといけないのです。

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噛むという行為は

カチカチと噛むという行為と、

もう一つ

すり合わすという、すり潰すという噛み方

があるのです。

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人間は肉食動物と草食動物の両方を併せ持つ、

極めて稀な食生活を送っているのです。

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実は動物体系的に見ても、これは実はすごいことなのです。



噛むという行為と

すり潰すという行為

この両方を持ち合わせている、実はすごいことなのです。


このすり合わす、すり潰すということは、

隣り合う歯の高さが同じ高さでないと、横にスライド、ずれるということが出来ないのです。



ガタガタだったらどうでしょう。


カチカチ噛めるかもしれない、でもすり潰すということは出来ないのです。


例えば馬とかの歯はまっ平です。


それに対しサメとかの歯は牙のようになっています。


サメは牙で噛み切ることは出来ますが、

すり潰すことは出来ないのです。


ガタガタの歯ではすり潰すということは出来ないのです。



取り合えず今ここの歯がないから、ここの歯がちょっと飛び出てて噛み合わせるために引っ込めて作る。


そういうガタガタな治療をしてしまえば将来その他の歯がダメになった時に、すり潰す・すり合わせるということが出来なくなるということになってしまうのです。


そしてまた、その部分にだけ力がかかり揺すられ、本来の受け持てる力の何倍もの力、本来受け持てる力の方向からではない別の横からの力によって壊される、破壊されるということもあるのです。


ですからある程度の年齢になられている方、残そうと思えば残るかもしれないであろう歯の本数であったり、強度のバランスによっては全て除けて、リフォームではなく新築でしっかりとしたバランスのとれた柱と梁でもって維持させる。というふうにされた方が実は相対的に、結果的に10年単位・20年単位で見た時に非常にトラブルが少なく、良く噛める状態ということを維持できることがあるのです。


10年後に何が起こるのか、

そのトラブルになりそうな原因は何なのか、

ということをしっかりと見極めた上で治療を受けられることをお勧めいたします。


https://www.8181118.com/director/2016/02/post-117.php

噛み合わせを無視したインプラントをするとどうなるのか?


https://www.8181118.com/implant/





原因を取り除かない限り再発を繰り返すのです


あなたの虫歯が何度も同じところが再発する理由(その1)


あなたの虫歯が何度も同じところが虫歯になる理由。最新の虫歯治療(その2)


あなたの虫歯が何度も同じところが虫歯になる理由。最新の虫歯治療(その3)


あなたの虫歯が何度も同じところが虫歯になる理由。最新の虫歯治療(その4)


あなたの虫歯が何度も同じところが虫歯になる理由。最新の虫歯治療(その5)


あなたの虫歯が何度も同じところが虫歯になる理由。最新の虫歯治療(その6)





2016.09.05インプラントか入れ歯かどちらにしようか悩みます

歯を失った部分に、

入れ歯にしようか、インプラントにしようか

メリットデメリットを教えて欲しい

私の場合はどちらがいいかを教えて欲しい

とご相談にお見えになる方はとても、多いです。

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お話をうかがっていると、

患者さんが想像するインプラント、入れ歯の長所短所というのは

ほぼ、同じです。

みなさんは、いかがでしょうか?


患者さんが想像するインプラントの長所

■噛める

■違和感がない

■見た目がきれい


患者さんが想像するインプラントの短所

■手術が怖い

■費用が高い

■テレビなどの報道でトラブルが多いことが不安


次に

患者さんが想像する入れ歯の長所

■安い

■何度も作り直せる

■手術などないので楽


患者さんが想像する入れ歯の短所

■違和感がある

■見た目が老ける、老け顔になる

■入れ歯を使っている人の話から、「痛い、合わない、噛めない」と不安



ここ10年では、寿命も大きく伸び、健康で長生きしたいという意識を

お持ちの方が圧倒的に増えてまいりました。



質の高い人生を過ごすために

歯が大事、ということを

知ってくださる方が増えてきたことは

素晴らしいことだと、思います。

「噛めない」という状態が毎日の精神状態、健康状態に

どれほど深く影響するかということを

さらに多くの方に先に(そうなる前に)、知っておいて頂きたいと思います。


しかし、

予算や安易な長所短所のイメージだけで

お口の中に入れるものを

選択するのは、危険です。



特に、インプラントを選択された方の場合は

噛み合わせを無視したインプラントをしてしまった場合、

後が、本当に悲惨です。



インプラントはあなたの顎の骨にドリルで穴を開け

ネジを埋め込み、骨とくっつけてしまうものです。

つまり、インプラントは一度埋め込んだら動かない。

堅くくっついていますので、動かないのです。



建物を建てる時の

柱と思って下さい。



堅くて強い柱をドーンと顎の骨に埋め込んで強く固定するのです。



しかし、

インプラント以外のあなたの歯は

簡単に動きます。

あなたご自身の歯は簡単に動くのです。

ご自身の歯は歯根膜というクッションによって覆われていますから物と物を噛んだ時に一瞬当たった後、動いているのです。



歯は一生動き続けます。



インプラントを1本でもあなたの口の中に入れるということは

動き続けるご自分の歯と

まったく動かないインプラントとが

共存していく、ということを意味します。



もし、かみ合わせが悪い状態で

インプラントが1本でもお口の中に入り

固く骨とくっつき、動かない状態になればなるほど

インプラントに噛み合う相手の歯

インプラント周囲の歯が

ドミノ倒しのように破壊されていきます。

「ドミノ倒し site:https://www.8181118.com/」の画像検索結果



インプラントを入れたことで

健康だった他のご自身の歯が破壊されていきます。



歯を失った時

インプラントにするか、入れ歯にするか

とお悩みの場合は

まずは、一番最初に

そもそも今回、あなたが歯を失ってしまったその原因は

一体何なのか?

一体お口の中のどこにあるのか?

そのことを突き止めなければいけません。



まずは、

①噛み合わせをきちんとする

そこから

②入れ歯にするかインプラントにするかを決める

のです。


順番を間違うと大変なことになってしまいます。




以前書きました

記事も一緒にご覧下さいね。

噛み合わせを無視したインプラントをするとどうなるのか?

 

結論から言うと簡単に壊れてしまいます。

kosyou.jpg


ご自身の歯も、

治療した後に被せた被せ物や詰め物も、

ブリッジも、


インプラント、

入れ歯(義歯)も、

所詮噛むための道具に過ぎません。

 

インプラントだから噛めるということではないのです。

すべてあくまで道具なのです。

 

その道具を無視した使い方をすれば必ず壊れるのです。

 

この時に許容範囲が広いのがインプラントです。

 ですのでインプラントにすれば壊れやすかったものが壊れにくいということは確かにあるのです。

 

しかしながら何でも噛めるというわけではないのです。

そこが難しいのです。


例えば両足で歩けば1km 2km歩けるでしょう。

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しかし、片足ケンケンだとどうでしょうか?

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どんなに元気な方であっても100mも片足ケンケンすれば

膝が痛くなったり

腰が痛くなったり

されるのではないでしょうか。


何とかもったとして、その後普通に右足左足両足で普通に歩けるでしょうか?

ねじれてしまって歩けないんじゃないでしょうか?


実はインプラントにも欠点というのがあります。


それは

インプラントは動かない

ということなのです。



動かないのは実は長所なのです。

動かないから噛めるのです。


ではなぜ「動かない」ということが欠点なのでしょうか?



実はご自身の歯は簡単に動くのです。

ご自身の歯は歯根膜というクッションによって覆われていますから物と物を噛んだ時に一瞬当たった後、動いているのです。


ご自身の歯は動くもの、

インプラントは動かないもの、

なのです。


動くものと動かないものが共存するということはどういうことでしょうか。

例えば車をイメージして下さい。

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昔の車に対して今の車はとても乗り心地がいいものとなりました。


大きな影響としてはタイヤ、車輪ですよね。

車輪がタイヤになったということです。


まだ車にゴムのタイヤがなかった時代、

たとえば

金属製の車輪だった頃、イメージしてみてください。

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ガタガタガタガタ、すごく乗り心地の悪かったことでしょう。

タイヤになることによって、スプリングが入ることによって、その衝撃が車体や乗っている方にいくことを緩められ、故障が少なくなったり乗り心地が良くなったりしたのでしょう。

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昔のインプラントは残っていらっしゃるご自身の歯と繋げる、いわゆるブリッジのようなことをしていたことが過去の先生方には多くありました。


例えば歯を失われた場合、両隣の歯を繋げるブリッジという方法があります。

それによって弱いもの同士を繋ぐことによってすごく強くなり長く持っている。


だからインプラントを入れた後、本数を多く入れると当然費用が掛かるわけですから残っている歯と繋いでブリッジにしよう。


単純に考えればすごくいい治療のように思われます。


しかしながらこの治療の結果は、「いやそれで今もうまくいっているよ」という方もいらっしゃるかもしれませんが、多くの方が実はトラブルになっていらっしゃいます。


そして公益社団法人である日本口腔インプラント学会という日本で歯科の中で一番大きな学会がありますが、その「インプラントを治療するにあたって」という治療指針の中にインプラント同士は繋いでもいいが、残っているご自身の歯とインプラントを繋いではいけないと明確に書かれています。


ご自身の歯とインプラントを繋ぐ治療法は過去の治療法であり、その結果はよくない。


それゆえにその結論としてご自身の歯、つまり動くものとインプラント動かないものを繋いではいけない。というふうに明言されているのです。


実は口全体ということで考えると、動かないインプラントと動くご自身の歯が共存しているわけです。


ご自身の歯が動くとはいえ、そんなに大きくグラグラ動くわけではありません。


歯周病でもない限り。

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当たって少し動く程度です。


ですからインプラントと繋いだ場合には、少し動いた力がすぐにインプラントにかかります。


ですからダメです。


口全体ということになれば、例えばトラックやトレーラー、タイヤがいっぱいのものをイメージしてみてください。

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口の中の歯は28本です。

28本のタイヤがあるとイメージしてみてください。


この内23本が金属の車輪だったとしたら乗り心地どうでしょう。


そんなに大きくは変わらないかもしれません。


金属の車輪を少し低め、当たりを少なくする。


他のタイヤのほうはへこんだりしますから、そのへこみ分小さいタイヤ(金属の車輪)を付ければ乗り心地はほとんど変わらないですよね。


ですからご自身の口の中でインプラントとご自身の歯が共存する場合には、実はインプラントの当たり方は弱くしているのです。


弱くするような調整をしないと長く持たせられることができないのです。

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インプラント治療した後、

「なにか噛んだ感じが低い感じがする」

「他の歯より弱い感じがする」

とおっしゃられる方が多くいらっしゃいます。


あえてわざとそのように調整をしているのです。


実はインプラント治療を開発されたブローネマルク先生はそこまでよくわかっていらっしゃいました。


ですからすべての歯を失われた方への治療法としてインプラントを推奨されていたのです。


つまり総入れ歯の方、総入れ歯だった方を対象にインプラント治療を推奨されていたのです。


すべての歯を失われた方のためのインプラント治療なのです。


何本かの歯を失われた方に対してインプラント治療は推奨されていないのです。


その後研究が進み、そのような力の差、動く動かないものの差、ということがわかってきて他の歯よりも若干弱めにすることによってある程度噛むという行為が取り外しの義歯よりも出来るということが分かってきたので、今応用されているのです。


治療した年齢の時はあくまでも残っている歯がいかに長く残っているか、残って居続けるものとして治療計画は進んでおります。


ですからインプラント治療で大事なことは

■将来他の歯がいつダメになるのか

■どのようにダメになるのか、

■ダメになった時にどうしなければいかないのか、

ということが実は重要なのです。




『インプラントと関係ない歯が故障した』

『インプラントと関係ない歯を抜かないといけなくなった』

という時に実は噛み合う場所であったり、重心バランスが変わったりするのです。

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そのような状態である程度のものは噛めるのです。


しかしそこで気付かず噛み続けると実は壊れてしまうのです。

必ずインプラント治療をされた患者様は他の歯を治療したとしても、インプラント治療をした先生に全体のバランス、そのままで大丈夫なのかどうか、なんらかの調整が必要なのかどうか、ということを診て貰う必要があるのです。


『噛んだ感じ、わからない』

『違う歯だからいいだろう』というそういうことで治療していると実は後でとんでもない悲劇に遭ったりするのです。


https://www.8181118.com/director/2013/04/post-68.php

↑インプラントをされた方で、他の歯の治療をお受けになった場合は急いで噛み合わせのチェックを受けて下さい。



全部の歯を失われた方は全部インプラントにしてしまえば、そういうトラブルはないのです。


非常に起きにくいことになります。


ですから何十年も持っている方は十分にいらっしゃるのです。


他の歯がダメになった時にどうするのか、ということをしっかりと考えてからインプラント治療を受けないと、後で大変なことが起こってしまうのです。


今さえ良ければいいという考えではダメなのです。


インプラントというものは将来、他の歯がダメになった時にどのようにするかというところまで治療計画を立てておく必要はあると思います。


そして何よりも大事なこと、残っている歯がダメにならないようにするために、歯は簡単に動いていきますから残っている歯が動かないようにするために、どういうことをしないといけないのか。


例えばマウスピース、必ずマウスピースを付けるということ。

マウスピース

必ずメインテナンスを受けるということ。

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これが

『面倒くさい』

『定期的な歯の掃除なんか』

ということであれば、逆にインプラント治療は受けてはいけないのです。

https://www.8181118.com/implant/





原因を取り除かない限り再発を繰り返すのです


あなたの虫歯が何度も同じところが再発する理由(その1)


あなたの虫歯が何度も同じところが虫歯になる理由。最新の虫歯治療(その2)


あなたの虫歯が何度も同じところが虫歯になる理由。最新の虫歯治療(その3)


あなたの虫歯が何度も同じところが虫歯になる理由。最新の虫歯治療(その4)


あなたの虫歯が何度も同じところが虫歯になる理由。最新の虫歯治療(その5)


あなたの虫歯が何度も同じところが虫歯になる理由。最新の虫歯治療(その6)





2016.03.18固定式入れ歯(インプラント入れ歯)は下側を安定させることが重要なのです

インプラント固定式入れ歯(インプラントオーバーデンチャー)

噛んでも痛みにくい入れ歯(義歯)、

噛んでも沈みにくい入れ歯(義歯)、

食事中にズレにくい入れ歯(義歯)

に最適なのが

固定式総入れ歯(インプラント入れ歯)です。



では、

通常の完全固定式インプラントとインプラント固定式入れ歯の違いは何でしょうか?

どんなことができてどんなことができないのか?

まずは「できること、できないこと」

そこを知って頂くことが大事です。


https://www.8181118.com/director/2016/01/post-107.php

入れ歯が合わなくなる原因


どんなに技術が進化しても

ご自分の歯より、いい、というものはありません。

つまり、

人工的なものになります。


通常のインプラントと違って、インプラント入れ歯によって出来ることと出来ないこと、それはまず何なのか?

それをしっかり知った上でそれぞれの治療法のメリットとデメリットを知った上で、治療方針をお決めになられることをお勧めします。


どうして入れ歯では噛めないのか?

まずどうして入れ歯が噛めないのか?

入れ歯はあなたご自身の歯と一体何が違うのか?

本来のあるべきご自身の歯とは

どうなっているのか?


違いを分かっていただくと、

一体なぜ入れ歯でうまく噛めないのかということが分かってくると思われます。


https://www.8181118.com/director/2016/01/post-107.php

入れ歯が合わなくなる原因

噛むという行為

噛む、

すり潰す、

これは、物を粉砕するということです。


お食事の際に食べ物が口に入ってきます。

あなたは歯で噛んで細かく粉砕します。

そして飲み込んでいます。


「よく噛んで食べなさい!飲み込んじゃだめ!」と

言われるのは、

噛まずに飲み込んでしまうと

胃が荒れてしまうから、ですよね。

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これは歯だからどうこうということではなく、すべてに共通します。

ヒトという存在は

肉食動物と草食動物がもちえる機能の両方をもった存在なのです。

ご存知のように多くの動物が肉食動物もしくは

草食動物なのです。



カチカチ噛む(上下的な運動)

すり潰す(左右にスライディングさせる運動)

この①②両方によって行われています。


ですから、この両方が持てない場合には残念ながらうまく本来の機能を果たすことが出来ないのです。

①②両方出来るようになるには

上下相方が固定式の物が必要となります。


自分の歯とは上下のアゴの骨に固定されたもの、なのです。

取り外したりせず

しっかりとこのように顎の骨に固定されていますよね?

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既にもう歯がない場合には

上顎、下顎に入れ歯ではなく

インプラントを埋込み、被せ物により人工歯を再建する、ということです。

しかし

それではさすがに費用がかかってしまいすぎて治療は難しいと思われる。

また、治療の期間がかってしまう、というお悩みの方は多いのです。


そこまではいかないけれども、総入れ歯よりも安定して噛めるものは出来ないのか?

という方にこのインプラント固定式入れ歯(インプラントオーバーデンチャー)をお勧めいたします。


まず、このインプラント固定式入れ歯(インプラントオーバーデンチャー)というのは

上側でも下側でも両方できるものではあります。


しかし、現実的に上側の場合には固定式インプラントとほぼ変わらない費用が発生いたします。

費用対効果ということを考えるのならば、

下側に付けるものだと思って下さい。


固定式のインプラントでは歯肉(歯茎)は一部しか回復できません。

歯肉(歯茎)を回復させるため、

もしくは十分な清掃ができなくなった時のリフォームとしては優れています。


それでは、

普通の一戸建ての民家を建てると思って下さい。

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大きくて太い柱が4本入れば

頑丈なものができます。


しかし、広い平屋の大きい家をもし建てようと思ったならばどうでしょうか?

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柱が4本ではちょっと、柱同士を梁で繋ぐ柱も梁も強度的に難しくなります。

ですから柱と柱の間にもう1本柱を、

さらに間隔が広ければその間にもう1本柱を、

というふうに梁がたわまないように柱の本数を多くします。


つまり

強い力を支える、広いところの力を強く支える

ということに於いては柱の本数はある程度多いほうが有利なのです。


そして、次に

すり潰す

スライドさせる

という噛み方をするには

前後左右に下あごが動きますから、

前後左右に擦り合わせるように動きます。


なので隣り合う歯の高さが同じでなければ、うまく上下で擦り合わすことが出来ないのです。


もしあなたが例えば今

上の入れ歯で困っている

下の入れ歯で困っている

と思われていたとしても

歯は

上と下で噛んでいますので

上と下、例えば上がたわんでいるならば下はそのたわみに合わせた形にしなければカチンと噛み合うことはできません

入れ歯を何度作り変えても合わなくなる 痛くなる調整しても合わなくなる 原因
入れ歯を何度作り変えても合わなくなる 痛くなる調整しても合わなくなる 原因

入れ歯を何度作り変えても合わなくなる 痛くなる調整しても合わなくなる 原因


しかしながら

擦り合わそうとした時

たわんでしまうわけです。


一ヶ所に集中してしまうのです。

でこぼこしているわけです。


壁にぶつかるように引っかかってしまうのです。


その時点で回転力がかかってしまい入れ歯が落ちてくるのです。



基準となる面がないとまっすぐなものは立たない


仮に上の入れ歯が今困っている。

下の入れ歯が困っている

とはいっても、結局上の入れ歯と下の入れ歯の両方を触らないと本来の顎の動きを回復できないのです。


両方を触るということが実は必要なのです。


例えば家を建てる時にはまず更地にして整地しますよね。

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まずは更地にして整地にして

地面を水平にして固まってから、基礎を建てますよね?

坂道に傾いたままの状態では家は安定しませんよね?

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まずは水平的な地面というのを造り、その上に基礎を造り、垂直な柱を立てて家を建てます。

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家を建てる時と同じように

基準となる面がないと真っ直ぐなものは立たないのです。

傾いている柱は簡単に倒れてしまいます。


上下の総入れ歯の方が噛みにくい理由

上下が総入れ歯の方の場合どうして噛みにくいのか?

どうして噛めないのか?

どうしてすぐに入れ歯が落ちてくるのか?


いろんな問題があります。

まず

噛み切りにくい

ということからお話ししましょう。

例えばナスの煮た物、噛めますでしょうか?

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肉厚の柔らかい部分は噛めるかもしれない。

しかしナスの皮はどうでしょう?


皮になったとたん

ズルッと滑って噛めなくなります

これは歯茎の上に乗っかっているだけの入れ歯(義歯)ですから

入れ歯がナスの皮よりも先に

動くわけです。


動くものを動くもの同士で物を粉砕しようとしているからです。


例えば何かをつまむと考えて下さい。

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指でつまむのは簡単ですよね。


では分厚い手袋、例えばスキーの時につけるような分厚い手袋、柔らかいフワフワした手袋です。

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それで物を摑んでみたらどうでしょう?

力加減はうまく入りますでしょうか?

ひしゃげてしまうかもしれません。


一番弱いところが壊れる

実は入れ歯が歯茎の上に乗っているということは、

歯茎に力を加えれば歯茎も単なる肉の塊ですから、力が加われば変形してしまうのです。

ひしゃげてしまうのです。

動いてしまうのです。

沈んでしまうのです。

入れ歯は歯茎に乗っかっているだけの存在

変形した肉の塊、歯茎の上に

さらに動く入れ歯(義歯)が乗っかっているだけですので

動くもの同士がただ二重三重に乗っているだけです。


そこに物がはさまるのです。

そして上から下から噛む力が加わるので動きやすいところは結局グニュッと動くのです。


かたいお食事になればなるほど

一番弱いところが壊れます。

ある程度肉厚のものは押しつぶす力でもって噛み切れるかもしれませんが、

ヌメッとしたところ、例えばナスの煮た物の皮の部分ですよね。

噛み切ろうとしてもその噛み切る力の前に入れ歯装置と粘膜が動きます

そして入れ歯が落ちてきたりだとか、

噛み切れなくなったりだとか、

擦り切るということが

出来ないのです。



例えば紙を切るのであればハサミですよね。

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スパッと切れます。

紙を上から手のひらでいくら押しつぶしても紙ってなかなか切れませんよね。

切れる力の差、より強い力が必要になってしまうのです。


つまり

動くものと動くもの同士で物を挟んでつぶす

両方が変形しますのでうまく粉砕することができないのです。


例えば腰が曲がっている方に重宝されているスポンジのように柔らかいベッド、よく売れていますよね?

腰の曲がった形に合わせベッドのマットレスが変形してくれるのです。

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ですから体に痛みが出にくいんですね。

すごくいいと思います。


しかしながらスポンジの上に寝転がっているような状態ですので

もし寝返りを打とうと思った時に

体が沈みこんでいますからなかなか寝返りが打てないんですね。



下がスポンジのようになっていますので動こうにも動けないんです。

固いところでは簡単に動けます


例えばいちごのショートケーキを想像して下さい。

上に乗ったイチゴををポンと押してもイチゴは

生クリームに埋もれてますから動きません。

イチゴはそのままです。

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しかし板の上に乗せたいちごは

でチョンと指で倒せばコロンと簡単に動きます。

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いちごをちょっと傾けてあげれば、

板を傾ければいちごはコロコロと転がっていきます。


スポンジの上に乗っているイチゴはあまりその場から動きません。


つまりいちご自体は何も変わらないのです。


イチゴが乗っている環境が

まな板のように固いのか、

それともクッション性があったり、

窪むようなものであると

動きにくい。

そのようなことが起こってしまうのです。



両方が動くもの同士で押しつぶすので

噛み切ることができないのです。


両方が変形しますので、

どういうふうに変形するか?というと

いろんなことが起こってしまうのです。


常に一定方向に変形させるということができないのです。


仮にこれが片方が動かないものとなっただけで状況は大幅に改善されます。


インプラント固定式入れ歯(インプラントオーバーデンチャー)はある程度の力で固定されるもの


インプラント固定式入れ歯(インプラントオーバーデンチャー)というのは、

固定式の入れ歯が骨に若干の遊びがある状態で固定されますので大きくは動かないのです。


物が当たってから

グニュッとずれる、

グニュッと動く、

ということがとても少ないのです。



動かないものと動くものを使って粉砕をすると何が起こるのか。


動くものがひしゃげてある程度のかたさになると、それ以上潰れなくなりますから、

そのあいだに挟まれた物は粉砕することが可能となります。


例えば固いニンジンを包丁で切るとイメージしてみてください。


固い机の上に固いまな板を置き、

そしてそこにニンジンを置いて手でニンジンを押さえたままニンジンを包丁で押し切ってみてください、

イメージしてみてください。

切れますよね。

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では次に

柔らかい座布団、フカフカの座布団の上にニンジンを置いて同じようにやってみてください。

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どうでしょうか

同じような弱い力で切れたでしょうか?

切れますでしょうか?


おそらく少し力が加わったくらいではまったく切れません。


とても鋭利な包丁であれば切れるかもしれませんが。


まずはクッションが沈みますので、ニンジンはまったく切れないですね。


ある程度クッションが潰されて、

そのクッションがそれ以上押し潰されなくなったところでニンジンが切れ始めていきます。

そしてスパンと切れるのです。


こういうことが

入れ歯をお使いの方は

お口の中で起こっているわけです。


やわらかいクッションが歯茎や骨

硬いにんじんが入れ歯

です。


では次に布やフェルトで作った包丁で

硬いにんじんを切ったと思って下さい。

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切れますでしょうか?

切れませんよね?

にんじんに当てると先に布の包丁がグニャンと捻じ曲がってしまいますよね。


これが上下の入れ歯がユルユルで動きやすい状況です。

両方がユルユルだとまったく切れないわけです。

つまり「噛めない」のです。


変形したのは入れ歯ではなく、あなたご自身の歯茎と骨なんです


両方がユルユルだとまったく切れないんです。


逆に、両方が強くなるとスパッと切れます。


しかし、その道具の方が壊れてしまいます。


ご自身の体でいうと

ご自分の肉(歯茎)や骨が変形してしまうのです。

骨が溶けていってしまうのです。


片方を固くすることによって、

ある程度の力がかかった時にはもう一方はひしゃげてその弾力性を失います。


片方が弾力性を失ったことにより

もう片方が堅さを発揮することができます。

それによって間に挟まれたものが粉砕可能となるのです。


では上でも下でもいいんじゃないか?と思われるかもしれません。


確かに何もない両方がグラグラよりはどちらか片方が固ければ粉砕可能です。

しかしながら

上と下ではまったく状況が違うのです。

理由をお話します。


上側の歯は頭蓋骨と一体化している


上側の歯って実は動かないんです。

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これは頭蓋骨の模型です。

上の歯というのは実は上顎と頭の骨が一体化しております。


頭蓋骨が傾いた時に一緒にその角度に合わせて動くことはあるのですが、

上の歯単独が頭蓋骨からどこか別の方向へ動いてしまうということはないのです。


それに対して下顎というのは

頭から筋肉でもって、下の歯は下顎と一体化した状態でぶら下がっているだけなんです。

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前にも後ろにも右にも左にも上下にも360度振り子のように自由に動くようになっている。

これが下の顎です。

頭蓋骨の模型をご覧下さいね。

IMG_1613

上の歯の上顎です。


緑のヒモは筋肉と思って下さい。

筋肉でぶら下がっているだけ、です。


ご覧のように上の歯は頭蓋骨にくっついている存在です。

IMG_1616

この上顎の頭蓋骨を逆さにひっくり返します。

IMG_1618

横から見るとこうです。

IMG_1617

ひっくり返して下から見るとこうです。


見えている歯は頭蓋骨にくっついている上の歯です。


上の歯に板を乗せてみました。

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上顎がまな板、下顎が包丁のように見ることもできるんです。

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いろんな方向から包丁がまな板の上のニンジンに向かって切り込んできます。

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どうやって切り込むのが一番強いか。

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真直ぐ真上からがもちろん強いですよね。

IMG_1625

真直ぐ切ればバサッといきます。

斜めからすると切れるかもしれない。

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でも板が動いちゃいますよね。

ずれちゃいます。

入れ歯がずれる理由です。


ずれるということは下のまな板にも負担がかかりますから、押しつぶす骨の左右に負担がかかりますから痛みが出ます。


取り外しの入れ歯(義歯)というのは

真上から骨に対して、分厚い骨に対して真直ぐな方向からかかる力に対しては強いんですけれども、横にずれる力って実は弱いんです。

それに対して逆に下顎は動きますから

下顎に合わせて上の方を動かしていく。

実は難しい。

安定しません。


これと同じ状況が上と下逆では起こってしまいます。


つまり動かない上に対して動いてくる下顎が突っ込んでくる。

その時に下顎のほうに簡単に外れるような入れ歯(義歯)がかかれば、簡単にずれちゃうんです。

噛めないんです。


つまり上と下、どちらかしか費用がかけられないのであれば、下が固定式になっている方が実はすごく噛みやすいんです。


下にしっかりとしたものを回復させることが必要なのです。

正しい使い方をすれば。

上と下が動く場合は両方がずれます。

よってうまく噛むということが出来ないのです。


しかしながらやはり下側を固定式にしたとはいえ、無理な力がかかった時には外れるようにしておいた方が、柱が支える本数が少ない場合には有利です。


本数が多ければ外れないようにしておいても問題はありませんが、本数が少ない場合、弱い場合には折れる可能性があります。


ですので無理な力がかかった時には外れるような設計にしておかなければ次の弱いところが壊れてしまいます。


値段を安くするということで言えば、柱の本数を減らせば安くなるんです。

単純ですよね。

マンションを建築する時と全く同じです。


マンションの柱、太くて長くて何本か入っていれば、例えば四隅に太くて長い柱が4本ボンボンボンと入っていれば丈夫なビルが建ちます。

1本抜けば安くできるんですね。

単純な話です。


ただ、いずれ崩れます。

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次に面積の問題です。


力がかかると思った時に、

実は噛む力というのは女性でも100kg、男性では200kgかかると言われています。


「へえ、そんなに力が?私そんなに力がないわよ」と思われる方もいらっしゃるかもしれませんが、

実はそのくらいの力がかかっております。


今噛めていないから、力がかかっていないだけ、であり

噛めるようになると、女性でも100キロ程度の力で噛んでいます。


噛めるようになればその力が発揮されるようになっていくのです。


噛めるようになったことを想定して設計しなくてはいけない

筋肉においては年齢制限というのはありません。

いくつになられたとしても筋肉は働かせれば強くなろうとします。

年齢制限がないのです。


今まで噛めてないから、噛んでいなかったから筋肉が衰えているのです。

噛めるようになった途端、その破壊的な力がかかってくるようになります。

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つまり女性でも『100kg近い力がかかるんだ』ということを想定して設計をしておかなければ大変なのです。


長く安定して持つということはできないのです。


ある一定の力がかかる時に例えば利き手でないほうをパーにし、利き手の力の強い、例えば人差し指でグッと押さえつけてみてください。

手のひらはへこみ、沈み、強く押さえると痛いですよね。

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では次に利き手の手のひらで先程と同じくらいの力で同じ場所を押さえてみてください。

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先程のような突き刺さるような痛みはないんじゃないでしょうか。

どうしてでしょうか?


それは力が分散されたからです。


例えばトランポリンをイメージしてみてください。

トランポリンの上でご自身が立ったとイメージしてみてください。

足元がふらつきますよね。

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そして沈み込みますよね。



では次に横になってみてください。

沈みますが沈む量がまったく違いますよね。


そして左右に動いた時に、トランポリンに立った時はすごく不安定でしたが、

横になった状態でコロコロと多少動いたとしても、手を足を大きく広げて大の字に動いたとしてもそれほど沈みませんよね。

不安定になりませんよね。

安定していますよね。

つまり同じ力がかかった時には小さい面積で受けるよりも広い面積で受けた方が安定しやすいということです。

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そしてそれは一方向、直線的な方向よりも

広い面積のように面としてなったほうが安定性がいいのです。


ベッドで気を付け、手と足をピタッとつけてコロコロと寝返りを打てば簡単に寝返りを打てます。

では手足を大の字に広げて寝返りを打とうとしたらどうでしょう。

手が突っ張り、足が突っ張り、寝返りが打てませんよね。


なぜなら手の先、足の先がつっかい棒になって回転という力を抑えているからです。


上に取り外しの入れ歯(義歯)が入った時にもちろん小さいほうが違和感が少ないかもしれません。


しかしながら小さい入れ歯というのは一ヶ所にかかる力はすごく大きいのです。

ですから噛んだ時にすごく痛いのです。

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大きい入れ歯はもちろん違和感としてはあるかもしれませんが、

噛んだ時の痛みの軽減という意味合いでは実は痛みは少ないのです。


そして回転する時に、回転に対して防止する。

反作用がかかりますから動きにくいという入れ歯(義歯)になるのです。


ですから上の入れ歯(義歯)の場合にはなるべく広い上顎も埋めるような形態をお薦めします。



小さい入れ歯を作れば作るほど痛くなるのです。

噛んだ時に痛いのです。


真ん中をくり抜くという馬蹄型の形態をすることもありますが、

どうしても違和感が大きいという方の場合には、

馬蹄型にし、そして後ろを真ん中で繋ぐということをするだけでも効果は強くなります。


そこをくり抜くとUの字になりますので、変形が一気に起こりやすくなります。

噛んだ時に痛い。

落ちてきやすいということになってしまうのです。




沈まない義歯ができれば痛みが起き難くなる、骨が溶けるスピードを遅らせることができるのです。

これこそが、インプラント固定式総入れ歯なのです。

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土地改良でセメントやコンクリートを流し込む状況をご覧になれらたことはありませんでしょうか?

大工さんがサラサラのセメントだけで基礎を作られていたでしょうか?

サラサラの砂だけではなく、大きな石や小さな石を混ぜたり、鉄骨を混ぜたりしている光景をご覧になられたことはありませんでしょうか?


つまり、骨の中に骨が簡単に崩れてしまわないように硬いもので補強されていれば、嘘のように痛みが軽くなります。嘘のようにズレにくく擦れなく安定した状態になります。

骨が崩れていくのを遅らせることができます。

これこそがインプラント固定入れ歯なのです。

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通常のように多くのインプラント体を必要としません。

下の場合は、たった2本は入っているだけで安定します。

上だと4本は必要になります。


予算的な問題や手術ということに抵抗があれば下だけそのような治療をすれば不思議と上の入れ歯の揺れが減ります。


安定するのです。


残念ながら上だけというのは安定しません。

下側が大事なのです。

下側を安定させるというのがキーとなります。

もちろん予算が許すならば、上も同じようにすればさらに安定します。




2016.01.28何度作り直しても入れ歯が合わなくなる理由

何回作り直しても入れ歯が合わなくなる原因

入れ歯を何度作り変えても合わなくなる 痛くなる調整しても合わなくなる 原因
入れ歯を何度作り変えても合わなくなる 痛くなる調整しても合わなくなる 原因
  • 何回作り直しても入れ歯が合わなくなる
  • 何度調整してもすぐ入れ歯が合わなくなる
  • 入れ歯がすぐ痛くなってくる
  • 入れ歯が外れやすくなる
  • 入れ歯の金具を引っ掛けていた歯がグラグラしてくる
  • 大きく笑ったら外れるのが恥ずかしい
  • 入れ歯は何度作り変えても合わなくなるからインプラントにしたい

義歯いわゆる入れ歯をお使いになられた方で、「何回調整しても合わなくなる」「入れ歯が合わなくなって困る」というお悩みを抱えていらっしゃる方は本当に多いのです。

吉本歯科医院にも毎日必ず頂くご相談の中にかならず

「入れ歯が合わなくて困ってる」という内容がございます。

そして

入れ歯が合わなくなったのでどうにか合う入れ歯に作り変えて欲しい」という切なるお悩みを抱えてお越しになられる方は多くいらっしゃいます。


まず、入れ歯がどうして合わなくなるのか?

何度も何度も調整したり作り直したりするのに、なぜ合わなくなるのか?


理由をお話しますね。

理屈はとても簡単です。

私の説明を聞いて下さった方は、「ああ、そういうことなんですね」とすぐに理解して下さいます。

しかし、「入れ歯(義歯)を入れたら元通りに噛めるんだろう」と漠然と思い込んでいらっしゃる方の数が圧倒的に多いこの国ではまだまだ、そのその「知ってしまえば、それはそうだろうな」と簡単に理解できることを、知識としてお知りになっていないのです。

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だから、こんなにも入れ歯を入れた方は

合わない入れ歯を使い続け、そのうち、歯を支えている骨までどんどん変形し、顔貌まで変形し、ちょっと入れ歯で噛んだだけで痛くてたまらないという生活を過ごしていらっしゃる方が本当に多いのです。

入れ歯を長年使い続けた方が「入れ歯をいれると神経に触るように痛い」

「絹ごし豆腐のような柔らかいものを噛んだだけでも痛い」

こんな風におっしゃられて当院にお越しになられます。

さあ、入れ歯が合わなくなる原因をお話しましょう。

硬い物と柔らかい物がぶつかりあえば必ず柔らかい物が、壊れて負けるのです。

イメージしてみて下さい。

ここに柔らかい座布団があります。

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その上にあなたが正座します。

座布団を見るとあなたが座って体重がかかった部分が、へこんでしまいます

特に柔らかいふかふかの座布団ほど、へこみが大きくなりますよね。

その原理と同じです。

座布団はあなたの歯茎です。

歯肉(しにく)です。

つまり柔らかい肉です。


ほっぺの際(きわ)のお肉を指で押さえて頂くと

歯茎は触るとぷよぷよ柔らかく変形していきますよね?

そして、座布団の上に乗った50キロ(だと仮定します)のあなたが「噛む力」です。

入れ歯はプラスチックです。

もしくは金属です。

変形しません。


すごく硬いんです。

プラスチックのスプーンを歯茎で噛めば歯茎が痛くなりますよね?

それくらいに入れ歯は硬い、のです。

肉の塊をスプーンで押せえれば必ずお肉が変形してしまうのです。

入れ歯は、歯茎の上にパカッと乗せているだけの道具です。

柔らかい歯茎の上に、入れ歯という硬い物をただ乗せているだけです。

入れ歯安定剤などを使って密着させているだけ、です。

入れ歯でご自分の歯があった頃の時と同じようなお食事をしていますと

力がかかりすぎて、粘膜つまり、歯茎が大きなダメージを受けます。

噛む力は女性で100キロ

男性だと200キロもの

力がかると報告されています。


噛めば噛むほど強いへこみができるのです。

そして毎日毎日お食事をされますので、3度3度の食事の際、おやつの際に、どんどんどんどんダメージを与え続けていっているのです。

肉の塊を何度も何度もギュッギュッと押さえていると肉に押さえた形が凹んで

元に戻らなくなります。


さらに歯茎の下にある骨を傷つけてしまうのです。

次の写真をご覧下さい。

インプラント入れ歯
歯を抜いた後、インプラントか入れ歯にする?

指で手の平の肉が盛り上がっているところを

軽く指で押してみます。

軽く押しているだけなので痛みは感じません。

しかし

何度も何度も力がかかることで肉や骨はどんどんへこんで変形していきます。

今度は、指で肉をギュギュッと押してみます。

痛くなってきますよね。

さらには熱くなって皮がむけてきますよね。


次に、手の平ではなく、手の甲の骨の上を指で押してみて下さい。

IMG_1254.JPGのサムネール画像

肉が沈み込みますが,先ほどのようには沈まないですよね。

つまり沈みやすいところと沈み込みにくい場所があるということです。

肉で隠れていて見えない下の骨の状態によるのです。

均等ではないデコボコんですね。


歯科技工士さんは患者さんのお口を型取りしたモケイの上で装置を作製されます。

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このモケイは石膏というとても硬い材質が主流です。

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まったく沈みませんし、変形もしません。

針金を引っ掛けている歯も全く動きませんので模型上では安定しています。


イメージしてみて下さい。

普段柔らかいフカフカのベッドでお休みになられている方が、

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硬い大理石の上に寝転がって寝返りを打ったところを。

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まったく寝返りを打てたものではないですよね。


つまりどんなに精密な型取りをしようとも何度も作り替えをされようとも最初は全くあっていないのです。


それをお口の中に入れて少しずつ少しずつ回数を重ねて調整をしていって初めて少し噛んでも大丈夫になっていくのです。

インプラント入れ歯
入れ歯が合わない痛い調整しても合わない原因

この状態がつまり、口の中で言えば、「入れ歯でギュッと物を噛んだ状態」です。

この状態が何度も何度も繰り返されているのです。

繰り返されることにより肉の中に隠れている骨もどんどんへこんで変形していきます。

イメージして下さい。

畑で黒いビニールが張られている光景を見られたことはありますでしょうか?

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正式にはマルチというそうです。
畑の土が骨
黒ビニールが歯茎に相当すると、
イメージしてみてください。


黒いビニールを上から軽く押さえると
その下にある土が凹んで崩れますよね。

そのように骨が変形していくのです。




肉の中には骨が埋まっているのです。

私はいつも患者さんに「歯は大根が土に埋まっていると思って下さい」とお伝えしています。

歯を支えているのは

歯茎ではなく骨なんです。

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この図でいえば

大根が歯、

黄土色部分が、骨です。

大根も顔の頭が見えているのは3分の1程度で

残りに3分の2は骨に埋まっています。

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このようになっています。

これは歯がある方の場合です。


では、

歯を抜かないといけなくなり、抜歯された場合にはどうなるでしょうか?

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歯である大根部分が抜けた時の骨の状態です。


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骨の上には歯茎があります。

白い部分が骨です。

骨の上に覆いかぶさっているピンク色の部分が歯茎です。


入れ歯はこの歯茎の上に

乗せているだけ、です。

場所によって、歯茎の厚みが違うのです。

ですので毎回のお食事のたびにギュッギュッと力により

真ん中部分の歯茎の肉は中に押し込まれ沈みます。


さらに強く押し込むと骨と入れ歯に挟まれた歯茎に骨が刺さってきて痛みはじめます。


つまり、痛いと感じる前にすでに大きな歯茎の変形が起きているのです。

噛んで痛くないからどんどん噛んでもいいのでは、ないのです。


変形が起きる硬さのものを噛んでも大丈夫ということでは、ないのです。

歯茎に変形を起こさせるような硬さのものを噛んではいけないのです。

お勧めできないのです。


ダメージを受けた粘膜の下には骨があります。

骨に過度の力が加わることによって骨は痩せて退縮(たいしゅく)していきます。

退縮とは専門用語です。

聞かれたことがあるかも、しれません。

骨がやせて溶けて高さも幅もなくなってくる

ということです。

退縮(たいしゅく)=強い力が加えられることにより骨がやせ細ること

と覚えて下さい。

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骨がやせ細ることで入れ歯の人と自分の歯の人では骨の高さが変わってきますので顔貌(顔つき)まで変わってくるのです。

つまり、顔が変わるのです。

変形したのは「入れ歯」それとも「歯茎」どっち?

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お越しになられる患者さんのお話をうかがっていると

「入れ歯そのものが変形したのだ」

「もともと合わなくなる入れ歯を作られたに違いない」

「何回調整しても入れ歯が合わなくなるから、歯医者が下手だったのだと思う」

「最初は何でも噛めたのにだんだん痛くなってきたから、古くなったに違いない、新しいものこそ良い物だ、新しい入れ歯に作り変えて欲しい」

 

「じいちゃんやばあちゃんは入れ歯で何でも噛めていた、

入れ歯で噛んで痛いのは歯医者の腕が悪いからだ」


こう、おっしゃられる方がほとんど、です。

9割の方は、「入れ歯が変形したのだ」

と思い込んでおられます。

逆です。

残念ながら違うのです。

変形したのは、あなたご自身の歯茎です。

変形したのは、あなたご自身の骨です。

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入れ歯は硬いのです。

ちょっとやそっとの力で変形など、しません。

変形していったのは、あなたご自身の歯茎と骨である。

ということをまずは、お知り下さい。

そのスタート地点をはっきりとご自分でお知りにならない限り、今後、入れ歯の悩みは死ぬまで解決されることはないのです。

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いつまでたっても「私に合う入れ歯はどこにいけばいいのか?」と永遠に歯科医院を放浪する旅が続いてしまうのです。

厳しい現実かも、しれません。

しかし、事実を知らず、永遠に「あっちの歯医者さんはどうかしら?」「新聞にも出ていた指導医らしい」「あそこが名医らしい」とドクターショッピングを繰り返しその間中、ずっとお口の悩みから解放されないよりも、しっかりと現実をお知りになり、ここがスタート地点と腹を据えて、明日へのために着実な一歩を踏み出そうでは、ありませんか。

今、何度作り変えても入れ歯が合わなくなるというあなた。

変形していったのは、あなたの歯茎と骨である。

ということを、まずはしっかりとお知り下さい。


残念ながら歯科医師は神様では、ありません。

すでに溶けてしまったご自身の骨を使って治療できることは

限られているのです。

確かに新しい入れ歯を作るということは、

家を新築するという意味合いに感じられるかもしれません。

しかし実際のご自身の骨はすでに変形しており

基礎は同じなのです。

つまり新築ではなく、リフォームなのです。


昔、かつて噛めていた時と同程度に噛めるということ事体が不可能なのです。

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地盤が崩れた溶けた骨でできる限りの治療を行なうリフォームにすぎないなのです。

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昔の歯科治療では現在では考えられないほど早く抜歯されました。

小さい虫歯や少し揺れている歯でも次々と抜歯されました。

そして総入れ歯になっていました。

現代では少しくらい揺れている歯でも残せるようになりました。

その結果、歯の周囲の骨を失うことが抜歯の基準になってきました。

かつての日本の歯科治療と現代では抜歯の基準が違うのです。



「じいちゃんやばあちゃんは入れ歯で何でも噛めていた。

入れ歯で噛んで痛いのは歯医者の腕が悪いからだ」という御意見よく聞きます。


実は抜歯の基準が大きく影響しています。

つまり、骨が溶かされる前にほとんどの歯を抜歯されていたので

ほとんどの部位で均等に骨がしっかりと残っているのです。

しっかりとした骨の上に作成された入れ歯は転覆もしませんし

ズレもしませんし

広い面積で力を分散できていたのです。

だから入れ歯でも痛くなかったのです。




義歯(入れ歯)で噛んで痛い原因は

1)すでに骨が少ないから、骨が変形してしまったから(→解決できない)

2)歯茎よりも硬い物を噛んでしまったから(→食事の仕方、内容を変えることで解決できる)

3)入れ歯がズレて、粘膜を擦ってさらに傷つけていくから(→インプラント入れ歯で解決できる)

4)傷をした歯茎にさらに衝撃を与えるから(→インプラント入れ歯で解決できる)

なのです。

これらの原因で解決できるものと

解決できないものが、あります。


一つ一つ解決することで状態が変わってきます。


こういうお悩みをお持ちの方はまずはご相談下さいね。

  • 何回作り直しても入れ歯が合わなくなる
  • 何度調整してもすぐ入れ歯が合わなくなる
  • 入れ歯がすぐ痛くなってくる
  • 入れ歯が外れやすくなる
  • すぐに入れ歯の金具が舌に当って痛くなる
  • 大きく笑ったら外れるのが恥ずかしい
  • 入れ歯は何度作り変えても合わなくなるからインプラントにした




原因を取り除かない限り再発を繰り返すのです


あなたの虫歯が何度も同じところが再発する理由(その1)


あなたの虫歯が何度も同じところが虫歯になる理由。最新の虫歯治療(その2)


あなたの虫歯が何度も同じところが虫歯になる理由。最新の虫歯治療(その3)


あなたの虫歯が何度も同じところが虫歯になる理由。最新の虫歯治療(その4)


あなたの虫歯が何度も同じところが虫歯になる理由。最新の虫歯治療(その5)


あなたの虫歯が何度も同じところが虫歯になる理由。最新の虫歯治療(その6)







日本補綴歯科学会専門医 香川県 高松市 吉本歯科医院

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