高額な自費の入れ歯を作ったけれども痛くなる理由|香川県高松市の噛み合わせ専門歯科医院 吉本歯科医院

香川県高松市の噛み合わせ専門歯科医院 吉本歯科医院の吉本彰夫です。義歯いわゆる入れ歯を日々使われている方が「何回調整しても合わなくなる」「入れ歯が合わなくなって困る」というお悩みを抱えていらっしゃる方は本当に多いのです。吉本歯科医院にも毎日必ず頂くご相談の中にかならず「入れ歯が合わなくて困ってる」という内容があります。

そして「入れ歯が合わなくなったのでどうにか合う入れ歯に作り変えて欲しい」という切なるお悩みを抱えてお越しになられる方が多くいらっしゃいます。また、「高額な自費治療で入れ歯を数年前に作ったけれども、最初は良かったのに最近になって歯茎が痛くなり入れ歯が合わなくなってきた。」このようなご相談も非常に多いです。

高額な自費の入れ歯なのに

高額な自費の入れ歯を作ったけれども痛くなる理由|香川県高松市の噛み合わせ専門歯科医院 吉本歯科医院

こちらの義歯は患者さんが過去にかかっておられた医院さんで作られたコーヌスという義歯(入れ歯)です。

金を多く使っているためおそらく400万円はかかっておられると思います。作ってしばらくはよく合うんです。

「私に合ういい入れ歯ができたわ!」「先生ありがとう!」となるんです。

しかし、数年後かならず「入れ歯が合わなくなった」「歯茎が擦れて痛い」「痛くて噛めない」ということが起こります。

高額な自費の入れ歯を作ったけれども痛くなる理由|香川県高松市の噛み合わせ専門歯科医院 吉本歯科医院

使い続けているうに歯茎の中に義歯の金属が喰い込んでいます。

さらにご自身の歯の根が義歯によって潰されてしまっています。これは痛いはずです。

高額な自費の入れ歯を作ったけれども痛くなる理由|香川県高松市の噛み合わせ専門歯科医院 吉本歯科医院

装置はこのようなものです。義歯を外すと歯茎が真っ赤に腫れています。これでは義歯をいれるたびに歯茎が擦れて痛いはずです。

痛くて困るので「新しいのを作り替えよう」と思われることは当然のことかと思います。

患者さんは「入れ歯が変形したんだ」と思われて来院されます。ほぼ9割の患者さんとお話しているとそう思われています。

ある方は「保険の入れ歯だから変形したんであって自費の高額な入れ歯だったら変形しないんじゃないか?」そう思われている方もいます。

さあ、ではどうして入れ歯は合わなくなるのでしょうか?何度も何度も調整してもまたすぐに合わなくなるのでしょうか?

その理由をお話します。

入れ歯が合わなくなる本当の理由(動画で説明)

入れ歯が合わなくなる本当の理由(文章で説明)

理由をお話します。理屈はとても簡単です。
実際に私の医院にお越し下さりお口の中の写真をご一緒に見ながら説明を聞いて下さった患者さんは、「ああ、たしかにそうですね!!」とすぐに理解して下さいます。

総入れ歯を長年使い続けた方は合わない総入れ歯を使い続け、歯を支えている骨までどんどん変形し、顔貌まで変形し、ちょっと入れ歯で噛んだだけで痛くてたまらないという生活を過ごしていらっしゃる方が本当に多いのです。

総入れ歯を長年使い続けた方が

「総入れ歯をいれると神経に触るように痛い」

「絹ごし豆腐のような柔らかいものを噛んだだけでも痛い」
こんな風におっしゃられて当院にお越しになられます。


入れ歯が合わなくなる原因をお話しましょう。

硬い物と柔らかい物がぶつかりあえば必ず

柔らかい物が、壊れて負けるのです。

イメージして下さいね。ここに柔らかいクッションがあります。その上にあなたが正座します。

ここではワンちゃんに座ってもらいます(^^:)

クッションを見るとワンちゃんが座って体重がかかった部分が、へこんでしまいます。

特に柔らかいふかふかのクッションほど、へこみが大きくなりますよね。

その原理と同じです。


クッションはあなたの歯茎です。
つまり柔らかい肉です。

ほっぺの際(きわ)のお肉を指で押さえて頂くと
歯茎は触るとぷよぷよ柔らかく変形していきますよね?

そして、クッションの上に乗った重さが50キロ(だと仮定します)のあなたが「噛む力」です。

総入れ歯はプラスチックです。
もしくは金属です。
変形しません。

すごく硬いんです。

総入れ歯は、歯茎の上にパカッと乗せているだけの道具です。

他医院で受けたインプラントの修復・治療・メインテナンスの相談|高松市の吉本歯科医院

柔らかい歯茎の上に、入れ歯という硬い物をただ乗せているだけ、入れ歯安定剤などを使って密着させているだけ、です。

入れ歯でご自分の歯があった頃の時と同じようなお食事をしてしまいますと力がかかりすぎて、粘膜つまり、歯茎が大きなダメージを受けます。

噛む力は女性で100キロ、男性だと200キロもの力がかかると報告されています。

噛めば噛むほど深いへこみができるのです。そして毎日お食事をされますので、3度3度の食事の際、おやつの際に、どんどんどんどんダメージを与え続けていっているのです。
は感じません。

何度も何度も力がかかることで肉や骨はどんどんへこんで変形していきます。

肉で隠れていて見えない下の骨の状態によるのです。均等ではないデコボコなんですね。

通常、歯科技工士さんは患者さんのお口を型取りしたモケイの上で装置を作製するんですね。

このモケイは石膏でとても硬い材質です。

石膏の模型は硬いので

まったく沈みませんし、変形もしません。
針金を引っ掛けている歯も全く動きませんので模型上では安定しています。

夜、お布団やベッドで眠る時を想像してみてください。
普段柔らかいフカフカのベッドややわらかいお布団で寝ている人が、いきなり硬い大理石の上に寝転がってみるとどうでしょう?硬くて背中も痛いしましや寝返りなんて打てたものではないですよね。

つまりどんなに精密な型取りをしようとも何度も作り替えをされようとも最初はまったく合っていないわけです。硬い石膏の模型上で作った入れ歯が柔らかい歯茎の上でピタリ合う訳がないんですね。だからまずは装置をお口の中に入れて少しずつ少しずつ回数を重ねて調整をしていくわけです。調整して初めて少し噛んでも大丈夫にな状態になっていくわけです。

入れ歯が合わない痛い調整しても合わない原因

「入れ歯でギュッとものを噛んだ状態」が何度も何度も繰り返されていることにより肉の中に埋まっている骨はどんどんへこんで変形していきます。

肉の中には骨が埋まっています。

私は患者さんに「歯は大根が土に埋まっていると思って下さい」とお伝えしています。

歯を支えているのは歯茎ではなく骨なんです。

この図でいえば

大根が歯、
黄土色部分が、骨です。

大根も顔の頭が見えているのは3分の1程度で残りに3分の2は骨に埋まっています。

このようになっています。


これは歯がある方の場合です。では、歯を抜かないといけなくなり、抜歯された場合にはどうなるでしょうか?

歯である大根部分が抜けた時の骨の状態です。

骨の上には歯茎があります。

白い部分が骨です。
骨の上に覆いかぶさっているピンク色の部分が歯茎です。

入れ歯はこの歯茎の上に乗せているだけ、です。


場所によって、歯茎の厚みが違うのです。ですので毎回のお食事のたびにギュッギュッと力により真ん中部分の歯茎の肉は中に押し込まれ沈みます。

さらに強く押し込むと骨と総入れ歯に挟まれた歯茎に骨が刺さってきて痛みはじめます。

つまり、痛いと感じる前にすでに大きな歯茎の変形が起きているのです。噛んで痛くないからどんどん噛んでいいわけでは、ないのです。

変形が起きる硬さのものを噛んでも大丈夫ということでは、ないのです。歯茎に変形を起こさせるような硬さのものを噛んではいけないのです。

ダメージを受けた粘膜の下には骨があります。骨に過度の力が加わることによって骨は退縮(たいしゅく)していきます。退縮とは専門用語です。
骨がやせて溶けて高さも幅もなくなってくるということです。

骨がやせ細ることで入れ歯の人と自分の歯の人では骨の高さが変わってきますので顔貌(顔つき)まで変わってくるのです。
つまり、顔が変わるのです。

変形したのは「入れ歯」それとも「歯茎」どっち?

お越しになられる患者さんのお話をうかがっていると

「入れ歯そのものが変形したのだ」
「もともと合わなくなる入れ歯を作られたに違いない」
「何回調整しても入れ歯が合わなくなるから、歯医者が下手だったのだと思う」
「最初は何でも噛めたのにだんだん痛くなってきたから、新しい入れ歯に作り変えて欲しい」
「じいちゃんやばあちゃんは総入れ歯で何でも噛めていた、
入れ歯で噛んで痛いのは歯医者の腕が悪いからだ」

こう、おっしゃられる方がほとんど、です。

9割の方は、「入れ歯が変形したのだ」と思い込んでおられます。

逆です。残念ながら違うのです。

変形したのは、あなたご自身の歯茎です。
変形したのは、あなたご自身の骨です。

入れ歯は硬いものです。ちょっとやそっとの力で変形など、しません。

変形していったのは、あなたの歯茎と骨である。
ということをまずは、お知り下さい。そのスタート地点をはっきりとご自分でお知りにならない限り、今後、入れ歯の悩みは死ぬまで解決されることはないのです。いつまでたっても「私に合う入れ歯はどこにいけばいいのか?」と永遠に歯科医院を放浪する旅が続いてしまうのです。厳しい現実かも、しれません。

しかし、事実を知らず、永遠に「あっちの歯医者さんはどうかしら?」「新聞にも出ていた名医らしい」「入れ歯専門の歯医者へいけばいい」とドクターショッピングを繰り返しその間中、ずっとお口の悩みから解放されないよりも、しっかりと現実をお知りになり、ここがスタート地点と腹を据えて、明日へのために着実な一歩を踏み出そうでは、ありませんか。

総入れ歯で噛んで痛い原因

これらの原因で解決できるものと解決できないものが、あります。一つ一つ解決することで状態が変わってきます。こういうお悩みをお持ちの方はまずはご相談下さいね。

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