【診断が変われば治療が変わる】抜歯と言われる前に知っておきたい歯科医院の「診断基準」|咬み合わせ専門 吉本歯科医院【香川県高松市】

この記事のまとめ(要約)

「診断が変われば治療は変わる」。最初に誰の診断を受けるかが、歯の寿命を決める重要なポイントです。

歯を支える骨が溶ける原因は、虫歯や歯周病の「ばい菌」だけではありません。 歯ブラシ等の「人為的な力」や、噛み合わせの異常による「過剰な力」でも骨は溶けてしまいます。

レントゲンで骨が溶けて見えても、神経が死んでいるとは限りません。 奥歯を失ったことで残りの歯に噛む力が集中し、負担に耐えきれずに骨が「地盤沈下」を起こしているケースが多くあります。

誤った診断で安易に神経を抜くのは危険です。 根本原因である「噛み合わせのバランス」を整え、過剰な力を取り除くことで、神経や歯を抜かずに守れることがあります。

香川県高松市で、日本歯科専門医機構認定 補綴(ほてつ)歯科専門医・指導医 を務めております、吉本歯科医院の院長 吉本彰夫です。「歯の神経を抜かないといけないと言われた」 「歯周病が進んでいるから、抜歯するしかないと診断された」

このような深刻なお悩みを抱え、どうにかして大切な歯を残せないか?他の治療はないか?と患者様がご相談にお越し下さいます。 当院で精密に検査をしてみると、実は「神経もしっかり生きていて、抜く必要が全くない」ということが多々あります。

なぜ、歯科医院によってこれほどまでに診断結果が異なるのでしょうか? それは、 歯科医師の知識や経験によって「診断の基準」が全く違うから です。

診断が変われば、治療は変わります。 今回は、歯科医院における「診断の基準」の重要性と、安易な抜歯や神経を取る治療を防ぐために知っておくべき真実についてお話しいたします。

歯を支える骨が溶ける「3つの理由」

歯科医院でレントゲンを撮った際、「歯を支えている骨が溶けていますね」と言われると、多くの方は「歯周病(ばい菌)が進行してしまったんだ」と思われるでしょう。 一般的な歯科医院でも、骨が溶ける理由は「ばい菌によるもの」だけであるという考えのもとに治療を行っていることがほとんどです。

しかし、実は歯を支える骨が溶ける理由は、大きく分けて以下の3つがあります。

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歯ブラシなどで人為的に強い力を加えすぎる(磨きすぎる)ことによって、歯茎が退縮し(下がり)、歯の根っこがちびていき、どんどん骨が溶けていくケースです。

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歯の縦ゆれ、横ゆれといった不自然で「過剰な力(破壊的な力)」がかかり続けることによって、それに耐えきれなくなった骨が溶けていくケースです。過剰な力がかかることによっても骨が溶けるという事実を、全く知らない先生も多くいらっしゃいます。この「力による骨の破壊」を見逃してしまうと、とんでもない誤診に繋がってしまうのです。

【実際の症例】抜歯と診断された歯が、実は生きていた

ここで、当院にご相談に来られた患者さまの実際の症例をご紹介します。

その患者さまは、奥歯(4番目から7番目の歯)をすでに失っておられました。 ある日、残っていた「3番目の歯(犬歯)」の調子が悪くなり近所の歯科医院を受診したところ、 「根っこに膿がたまって骨が溶けています。神経が溶けて死んでいるので、すぐに歯の神経を抜かなければなりません(あるいは抜歯が必要です)」 と診断されたそうです。

しかし、抜くことに抵抗を感じた患者さまが当院へお越しになり、電気を用いてその歯の神経の状態を確認するテストを行いました。 その歯の神経は「まだ生活している(生きている)」という正常な反応を示した のです。

神経が生きているということは、そこにばい菌はいないということです。ばい菌が繁殖して膿がたまっていれば、神経はすでに死んでいるはずだからです。

では、なぜレントゲン写真上では「骨が溶けてしまっている」ように見えたのでしょうか?

レントゲンで見えた影の正体は「地盤沈下」

この患者さまのお口に起きていた真実は、ばい菌による感染ではありませんでした。患者さまは奥歯を多数失っていました。そのため、普段の食事で噛むとき、 本来であれば強固な「奥歯」で支えるべき強大な噛む力を、たった1本の「3番目の歯」に無理やり負担させてしまっていた のです。 長期間にわたって過剰な負荷をかけられ続けた結果、その歯を支える土台である骨が耐えきれずに 「地盤沈下」を起こして溶けてしまっていた のです。決して、神経が死んでばい菌が繁殖したことによる骨の吸収ではなかったのです。 ですから、 神経を抜いたり、歯を抜いたりする必要性は全くありませんでした

大根が畑の土に埋まっている様子を想像してみてください。周りの土(骨)が少なくなれば、大根(歯)は当然グラグラと揺れ出し、最後にはスポッと抜けてしまいますよね。これが、あなたの口の中で起きている「歯がグラグラする」現象の正体です。

診断が変われば、治療が根本から変わる

この患者様にとって本当に必要な治療は何だったのでしょうか? それは、神経の治療でも抜歯でもありません。 「失った奥歯にインプラントを入れ、3番目の歯に本来以上の過剰な力が加わらないようにしてあげること」 だったのです。ただそれだけで良いのです。

もし、最初の診断の通りに安易に神経を抜いてしまっていたらどうなっていたでしょうか。 神経を抜かれた歯は、栄養がいかなくなり枯れ木のように脆くなります。そこにさらに奥歯の分の過剰な噛む力がかかり続ければ、あっという間に歯の根っこが真っ二つに割れ(歯根破折)、結果的に本当に抜歯になっていたでしょう。 一度神経を抜いた歯や、抜歯した歯は、もう二度と元に戻ることはありません

最初にどのような「診断」を受けるかで、その後の治療法は大きく変わってしまいます。 虫歯や歯周病といった「ばい菌」の視点しか持っていないのか、それともお口全体にかかる「噛み合わせ(力)」のバランスまで見ることができるのか。 「診断が変われば治療が変わる」。 これが私たち、吉本歯科医院の考え方の根底にあります。

歯科の診断よくあるご質問(FAQ)

Q1. レントゲンで「骨が溶けている」と言われたら、必ず歯周病ですか?

A. いいえ、必ずしも歯周病(ばい菌)とは限りません。奥歯を失っていたり、噛み合わせのバランスが崩れたりしていると、特定の歯に過剰な力が集中し、その負担に耐えきれなくなった骨が「地盤沈下」を起こして溶けてしまうケースが多くあります。

Q2. 神経が死んでいるかどうかは、どのようにして見分けるのですか?

A. レントゲン写真に黒い影(骨が溶けている様子)が写っていても、それだけで「神経が死んでいる」と断定することはできません。当院では、電気などを用いて歯の神経がきちんと反応するか(生きているか)を精密に検査し、ばい菌によるものか、過剰な力によるものかを正確に診断します。

Q3. 他院で「神経を抜くしかない」「抜歯するしかない」と言われましたが、診てもらえますか?

A. はい、もちろんです。歯科医師によって診断の基準は異なります。安易に神経を抜いたり歯を抜いたりする前に、本当にそれしか方法がないのか、根本原因は何なのかを探る「セカンドオピニオン」として、ぜひ当院の精密診断をご活用ください。

Q4. 「過剰な力」が原因で骨が溶けている場合、どのように治療するのですか?

A. 歯に無理な負担をかけている根本原因(噛み合わせの異常や歯の欠損)を取り除きます。奥歯がない場合はインプラント等でしっかりと噛む力を支える柱を作り、残っている歯に過剰な力がかからないように力のコントロール(噛み合わせの設計)を行います。

まとめ

この記事でお伝えした重要なポイントを再度まとめます。
✅診断が変われば治療は変わります。最初にどんな診断を受けるかが、歯を守るための最も重要なポイントです。
✅歯を支える骨が溶ける理由は、ばい菌だけではありません。「過剰な力」や「人為的な力」によっても骨は溶けてしまいます。
✅レントゲンで骨が溶けて見えても、神経が死んでいるとは限りません。過剰な噛む力による「地盤沈下」を見逃さないことが重要です。
✅安易に神経や歯を抜く前に、「噛み合わせ」という根本原因からお口全体を診ることができる専門医の診断を受けることが大切です。


鏡を見て「歯茎が下がってきた」「歯がグラグラする」「他院で抜歯や神経の治療を勧められているが不安だ」という方は、手遅れになって大切な歯を失ってしまう前に、ぜひ当院にご相談ください。当院では、患者さまご自身にレントゲン等の検査結果を見ていただき、「理解」して「納得」していただいた上で治療を進めることを大切にしています。まずはご自身の「本当のお口の現状」を知るために、お気軽にご予約画面からご予約をどうぞ。
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