
香川県高松市のかみあわせ専門・吉本歯科医院 院長の吉本彰夫です。
「最近、部分入れ歯を使っている自分の歯がグラグラしてきた」
「せっかく治療したのに、またダメになってきた…」
このようなご相談を、吉本歯科医院では毎日のようにお受けしています。
「また入れ歯を作り替えるなんて、もううんざり」「入れ歯生活をやめたい・・・」
そんなお悩みをお持ちの方へ、なぜそのようなことが起きるのか、
そして本当の原因と未来への対策を、今回はお伝えします。
日本の保険の部分入れ歯の仕組みとは?
現在、保険診療で提供される部分入れ歯は、
「クラスプ(針金のバネ)」と呼ばれる金属を、残っている歯に引っかけて固定する仕組みです。

このクラスプを2本の歯にかけて入れ歯を支えることで、歯のない部分の機能を補おうとします。
しかしこの構造には、大きな落とし穴があります。
なぜ部分入れ歯を支える歯がダメになるのか?
▶ テコの原理で歯が引き倒される

クラスプ入れ歯は、噛むたびに沈み込み、バネをかけた歯に横方向の力を加えます。
この力は、まるで「くぎ抜き」で釘を抜くときのようなテコの原理が働きます。
結果として、残っていたはずの健康な歯が少しずつグラグラと揺れはじめ、やがて抜け落ちてしまうのです。
歯にとって一番ダメージが大きいのは、
横揺れの力
なんです。
▶ 入れ歯を支える顎の骨がやせ細る
さらに衝撃的なのは、入れ歯を使うことで顎の骨が年々減っていくという事実です。
歯を失ってからの1年で、顎の骨は平均0.5mmずつ吸収されていきます。つまり、10年で5mm以上骨が減ってしまうということ。
顎の骨がやせ細ると、将来的に入れ歯すら安定せず、作れなくなることもあるのです。
よくある部分入れ歯の悩み
部分入れ歯を使っている患者様からは、このようなお悩みをお聞かせいただきます。
✅入れ歯の金属バネが見た目に気になって外出が億劫
✅しゃべりにくくて仕事や会話がストレス
✅しっかり噛めず食事が楽しめない
✅食べ物の味がしにくくなった
✅入れ歯がすぐ臭くなる
✅右のバネを引っ掛けると左が浮く、左を引っ掛けると右が浮く
✅数年おきに作り替えが必要になってしまう
✅なかなかぴったり入らず違和感がずっと残る
実際、部分入れ歯を使って6年が経過した患者様の口腔内では、バネをかけた歯がダメになり、抜歯が必要になることも多々あります。
入れ歯の本当のデメリット
多くの方が知らない部分入れ歯のリスクを、改めてまとめます。
【1】クラスプをかけた歯が虫歯や歯周病に
金属をかけた歯は汚れがたまりやすく、虫歯や歯周病のリスクが非常に高くなります。
また、先述のように「くぎ抜き現象」により歯がグラグラになりやすく、抜ける可能性が高いのです。
【2】顎の骨が吸収され、入れ歯が合わなくなる
入れ歯を使っているだけで、顎の骨は年々やせ細っていきます。
これを知らないまま使い続けると、ある日突然、入れ歯がまったく合わなくなるのです。
なぜ保険の入れ歯が主流なのか?
それでも入れ歯がなくならないのは、「保険適用されるから安く済む」という現実と、「見た目だけすぐ回復できる」という表面的な理由があるからです。
しかし、本当に大切なのは、10年後、20年後も健康で噛める口であることではないでしょうか?
吉本歯科医院の考え方
吉本歯科医院では、安易な入れ歯治療をおすすめしておりません。「今」だけでなく、「未来」も見据えた治療計画をご提案いたします。
✅残った歯を守る
✅顎の骨を守る
✅できる限り歯を抜かず、削らない
✅見た目だけでなく、一生使える噛み合わせをつくる
それが、私たちがご提供したい本質的な治療です。
まとめ|「知らなかった」では済まされない入れ歯の真実
入れ歯は決して万能ではありません。使い方を間違えると、健康な歯も骨も奪ってしまうリスクがあります。「今はまだ大丈夫」では遅いのです。
だからこそ、早い段階でご自身の状態を正確に知り、未来にわたって健康な口腔環境を守る選択をしてほしいと思っています。
部分入れ歯や将来の歯の健康について気になることがあれば、ぜひ一度、かみあわせ専門の吉本歯科医院までご相談ください。


