香川県高松市の噛み合わせ専門歯科医院 吉本歯科医院の吉本彰夫です。

ある患者さんのご相談内容です。

『昔から、歯が悪く、の4本の前歯は差し歯の状態です。
数年ほど前に前歯の左側が折れてしまい、歯を抜くしかないという診断を受け
受診したその日に歯を抜いて隣の歯を使い、ブリッジを作りました。

このブリッジが1ケ月前に
違和感、痛みがでてきました。

他医院で受けたインプラントの修復・治療・メインテナンスの相談|高松市の吉本歯科医院

そして数日前にブリッジが外れてしまいました。
そこでかかっている歯医者さんを受診しました。

その結果、両方の支えになる歯も割れてしまっているので
支えの歯も抜いてさらに長いブリッジをするしか
他に手がないと言われました。

そんな急には判断できないと思い
とりあえず今のいれてもらって家に帰って考えると言って
帰ってきました。

『素人の考えですが1本を2本で支えても数年で割れるなら
ブリッジをさらに長くしてもまた同じように割れてしまって
こうやってどんどん歯がなくなっていくだけじゃないんだろうか?と思いました。』

ブリッジ治療が外れてしまって
どうしたらいいだろうか?


このような状態でお越し下さる患者さんは非常に多いです。

歯が抜けたところに
両隣の歯を削り、3本または、3本以上の歯をつないで被せものをする治療法
それがブリッジです。

歯をほぼ削らず接着するジルコニア接着ブリッジ|高松市の吉本歯科医院

ブリッジ(橋)のようになっているので
ブリッジ治療と言います。

歯を失った時多くの方はこのブリッジ治療をお受けになります。


治療をされる先生も
ブリッジをおすすめする場合は
多いと思います。

ブリッジ治療には
保険がきくものと
保険がきかないもの(自費)があります。

ブリッジ治療のメリットは
金パラ(金銀パラジウム合金)であれば
保険が効くため安価で治療をが受けられます。

しかしブリッジ治療も大きなデメリットがあるのです。

ご自身にお口に将来起こることですので先に、起こることを知っておいて欲しいと思います。

ブリッジ治療のデメリットをお伝えます。

①両隣の健康な歯を大きく削る必要がある

歯の表面の一番硬い部分を削り取ります。
ですので歯の神経に当然近くなります。

歯の神経近くまで削るということは
痛みが出やすくなるということです。

そして痛みが出た段階で
その歯の神経は取るしか方法はありません。

歯の神経を取るとその歯は死にます。
死んだ歯の強度は10分の1まで一気に落ちます。
ですので歯を失う時期がはやまります。

②過剰な噛む力により両隣の歯が揺さぶられて抜けてしまう

ブリッジ治療で恐ろしいことは
この噛む力により、歯が揺さぶられ釘ぬきのように
両隣の歯達たちが抜けてしまうことにあります。

ブリッジをかけた歯たちは
歯がないところに橋をかけているわけです。
つまり、
本来であれば
4人か5人でおみこしをかついでいるところを
たった一人で必死でかついでいるようなもの、です。

店員さんが10人で必死で働いていたところを
7人くらいが辞めて
残りの3人で必死で回しているようなもの、です。

そんな状態が毎日続けばいかがでしょうか?

最初のうちは
耐えることができても
すぐに疲労で残りの3人も倒れてしまいます。

そんなものです。

これは自費でも保険でも
同じです。

自費のものにすれば
目立たないとか、色が変わらないとか
そういった見た目での改善はありますが
噛む力に対しては
保険であっても自費であっても
同じです。

多くの方が
ブリッジ治療を選ばれ
その後7~8年後に
「ブリッジがグラグラしてきて噛めない」
「ブリッジが外れそうで痛い」
という状態になります。

しかし、そうなった時には
もう両隣の歯は
グラグラですので
歯を抜かなくてはいけない状態にまでなってしまっている方が
ほとんどです。

歯を失われブリッジ治療を選択される方は
ブリッジ治療をするその前に
ブリッジ治療とはどういうものなのか?を知って下さい。

両隣の歯を大きく削ってしまってからではもう手遅れ、です。

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