
香川県高松市・補綴歯科専門医 吉本歯科医院 2025年10月更新(吉本歯科医院 院長 吉本彰夫)
「歯根破折(しこんはせつ)」と聞いても、いまひとつイメージがわかない方も多いかもしれません。
このページでは、歯科医院で「歯が割れています」「抜歯が必要です」と言われる原因にもなる歯根破折について、その起こる仕組みから症状、放置した場合のリスク、さらに日常生活での予防策まで、詳しくご説明します。
歯を一生使い続けるためにも、歯根破折の正体を知り、今できる対策をしっかり押さえておきましょう。
- 1. 1. 歯根破折(しこんはせつ)とは?
- 2. 1.1. 歯根破折の主な原因
- 2.1. 1. 神経を抜いた歯の脆弱化
- 2.2. 2. 過度な噛みしめ・食いしばり(破壊的な力)
- 2.3. 3. 金属や硬い被せ物による力の集中
- 2.4. 4. 歯周病による支え(骨)の減少
- 3. 2. 「抜歯」と言われても諦めないで
- 4. 3. 歯根破折の診断方法
- 5. 4. 噛み合わせが原因の歯根破折
- 5.1. 咬み合わせ治療のポイント
- 6. 5. 抜歯後の選択肢と注意点
- 7. 6. 吉本歯科医院が大切にしていること
- 8. 7. まとめ:歯根破折は“結果”であり、“原因”は噛み合わせ
- 9. 香川県高松市で「歯根破折」や「抜歯」でお悩みの方へ
1. 歯根破折(しこんはせつ)とは?
歯根破折とは、歯の根っこにヒビが入る、亀裂が入る、あるいは完全に折れたり割れてしまった状態を指します。
歯根破折は、歯を失う原因の中で歯周病、虫歯に次いで第3位を占めており、特に50代から急増するリスクです。

ちなみに私自身も50歳を過ぎてから奥歯を失いました。歯根破折で抜歯です。
破折は多くの場合、見た目では判断できず、「なんとなく噛むと痛い」「冷たいものがしみる」といった違和感や症状から発見されます。
歯のヒビはレントゲンに写らないことも多いため、見逃されやすい病変でもあります。
多くの一般的な歯科医院では、歯根にヒビや亀裂が入るとほぼ99%「抜歯です」という診断が下されます。しかし、吉本歯科医院では、歯の噛み合わせを専門とする立場から、単に破折した部分を診るのではなく、「なぜ破折したのか」という根本的な原因を突き止め、再発を防ぐための治療をご提案しています。
1.1. 歯根破折の主な原因
歯は一生の間に何百万回もの咀嚼を繰り返し、そのたびに強い力が加わります。破折は、一度の大きな衝撃によるものよりも、日常的な小さな力の積み重ね(経年劣化)によって起こる可能性が高いです。
1. 神経を抜いた歯の脆弱化
神経を取った歯は、栄養がいかなくなり「枯れ木と同じ」状態となり、強度が天然歯の10分の1まで落ちてしまうため、内部から破折しやすくなります。

2. 過度な噛みしめ・食いしばり(破壊的な力)
日々の食いしばりや歯ぎしりは、持続的な力として歯に作用し、微細なヒビ(クラック)を蓄積させます。歯は28本で力を分散して支え合っていますが、どこか1本に過剰な力がかかると破折リスクが上昇します。

3. 金属や硬い被せ物による力の集中
噛み合わせの設計を考慮せずに硬すぎる素材(セラミックなど)を使用すると、その歯に力が集中し、歯根にダメージを蓄積させ、結果的に頭蓋骨にまで負荷がかかることがあります。

4. 歯周病による支え(骨)の減少
歯周病は、歯を支える骨(歯槽骨)が細菌や噛み合わせの悪さから起こる破壊的な力によって溶けてなくなる病気です。
歯を支える骨が減ると歯が揺れやすくなり、破折のリスクが高まります。

2. 「抜歯」と言われても諦めないで
歯根破折は治療が難しい症状ですが、破折の位置や範囲、方向によっては、抜かずに歯を残せるケースも存在します。
吉本歯科医院は、四国では珍しく噛み合わせ(補綴)を専門とする医院であり、一般的な歯科医院では抜歯と診断される歯でも、多くの歯を抜かずに残すことに成功しています。
吉本歯科医院で行う主な対応例には、以下の治療の視点と技術が含まれます。
✅ 力の再配分による咬合再構成:破折の原因となった過剰な力を除去し、お口全体のバランスを整えることが基本となります。
✅ 接着技術を用いた歯の修復:当院が特殊技術として用いる接着技術により、再発を防ぐよう努めます。
✅ 削らない治療・接着ブリッジ:歯を削る量を最小限に抑え、欠損部を修復する接着ブリッジを提供しています。
✅ マイクロスコープ下での精密診断・治療:肉眼では見えない破折線や根管の状態を、ドイツのカール・ツァイス社製手術用顕微鏡(マイクロスコープ)などを用いて確認し、精密な処置を行います。
3. 歯根破折の診断方法
破折線は、通常のレントゲンでは映らないことも多く、その正確な診断には、噛み合わせのバランスを理解し、将来起こりうることを見据えた歯科医師の経験と観察力が必要です。
吉本歯科医院では、噛み合わせ専門の視点から、以下のような検査と診断を通じて破折の原因を特定します。
✅ CT撮影による三次元診断(3D画像構築):インプラント治療などに際して、顎の骨の状態や神経の位置を立体的に把握し、緻密なシミュレーションを行います。
✅パノラマレントゲンを含む多角的な検査:お口全体が写るレントゲンを撮影し、骨の状態(歯槽骨が溶けているかなど)や力の通り道に異常がないかを詳しく確認します。
✅ 咬合力分析・噛み合わせの評価:噛み合わせの悪さから起こる破壊的な力がどれほどかかっているかを判断します。
痛みが軽くても「違和感」が続く場合、破折が進行していない段階で早期発見・早期治療を行うことが、抜歯を回避する鍵となります。
4. 噛み合わせが原因の歯根破折
吉本歯科医院では、すべての歯科治療の基本を「噛み合わせ(咬み合わせ)のバランス」に置いています。噛み合わせの悪さは、虫歯や歯周病、そして歯根破折など、さまざまな歯のトラブルの大きな原因となります。
歯を1本だけ局所的に治療しても、全体の噛み合わせのバランスが崩れていれば、過剰な負荷により必ず再発します。
歯を救うためには、「割れた歯」という結果だけを見るのではなく、その歯に集中してしまった「力の通り道」を治療することが欠かせません。
咬み合わせ治療のポイント
1. 噛みしめ癖・歯ぎしりの評価とマウスピース治療 当院では、歯の破壊を予防するために「身代わり」となって壊れてくれる咬合安定用マウスピースの装着を患者様に必ずお願いしています。患者さん一人ひとりに合わせた7種類の設計を用意し、夜間の食いしばりや歯ぎしりによる破壊的な力を分散させます。

2. 上下の歯が正しく支え合う「咬合平面」の回復 顎の関節の最も良い状態で、上下の歯が無理な力がかかることなくスムーズに動ける状態(良い噛み合わせ)を目指します。
3. 全顎的な力の分散(再発防止設計) 噛み合わせのバランスを正常にすることで、特定の歯に負荷が集中するのを防ぎます。
5. 抜歯後の選択肢と注意点
やむを得ず抜歯となった場合でも、噛み合わせのバランスを重視した次のステップで再び快適に噛める状態を目指します。
1. インプラント インプラント治療は、顎の骨に人工歯根を埋め込む治療法です。当院では、インプラントが長期的に機能するように、事前のCT撮影による3D画像解析、血液検査・心電図検査といった厳密な諸検査を行い、全身的な状態と骨量・噛み合わせを精密に分析した上で、安全性を最優先した計画を立てます。インプラントも、完成後には定期的なプロによるメインテナンスが必須となります。
2. 削らない治療・接着ブリッジ 残っている歯を大きく削ることなく装着できる接着ブリッジは、当院が提供する「削らない治療」の一つであり、特殊接着技術を用いて強固に固定します。
3. 入れ歯(義歯) 総入れ歯や部分入れ歯を提供する際は、患者さまの骨の状態に合わせて設計された「ハイ・クオリティ・デンチャー」や「インプラント固定式総入れ歯(オーバーデンチャー)」など、快適性を向上させる治療法をご提案します。当院では、入れ歯製作に際しても、体のバランスと噛み合わせを熟知した歯科技工士との連携を重視しています。
【注意点】 どの治療法を選択しても、噛み合わせ(咬合)を無視すれば、インプラントの破損や周囲の歯の更なる破折など、再びトラブルが起こります。根本原因である力の偏りを解決することが、長く自分の歯や人工の歯を守る唯一の道です。
6. 吉本歯科医院が大切にしていること
吉本歯科医院は、院長自身の診療哲学として「10年後の患者様の歯の健康を見据えて治療に当たること」を信念としています。
✅ 「抜く」という選択をする前に、「なぜ割れたか」という真の原因を徹底的に突き止めます。
✅ 全ての歯科治療において、全体の力のバランスを分析し、再発を防ぐ設計を追求します。
✅ 単に「見た目」を整えるだけでなく、安全性、機能性(噛み合わせのバランス)、耐久性の三拍子を両立させた治療を提供します。
7. まとめ:歯根破折は“結果”であり、“原因”は噛み合わせ
歯根破折は、偶発的な事故ではなく、多くの場合、長年の不適切な力の偏りや経年劣化の結果として生じます。
もし他の歯科医院で「抜歯しかない」と宣告されたとしても、諦める前に、噛み合わせ(補綴)専門医の診断を受けてください。吉本歯科医院では、お口全体を診る独自の治療システムによって、あなたの歯をもう一度“噛める”状態にすることを目指します。

香川県高松市で「歯根破折」や「抜歯」でお悩みの方へ
当院は完全予約制で、まずはお悩みのご相談から承っております。
ご相談の上、治療を行うか行わないかは別の問題ですので、どうぞお気軽にご連絡ください。ご予約はコチラから
TEL: 087-818-1118 (診療時間 9:15~18:00、日・祝日休診)


