
この記事のまとめ(要約)
✅原因不明の湿疹や肩こり、実はお口の「銀歯」が原因かもしれません。 お口の中の金属は唾液で少しずつ溶け出し、全身を巡って金属アレルギーを引き起こすことがあります。
✅保険治療の金属は、アレルギーの原因になりやすい素材です。 日本の保険診療で使われる「アマルガム(水銀を含む)」や「金銀パラジウム合金」は、アレルギーを引き起こす可能性が高い金属です。
✅金属アレルギーは「遅延型」。数十年後に突然発症することもあります。 コップの水があふれるように、金属が体内に蓄積し、ある日突然症状として現れるのが特徴です。
✅一度体内に取り込まれた金属は、外に出すことができません。 だからこそ、アレルギーになる前に「原因となる金属を入れないこと」、そして「安全な素材(メタルフリー)にやり替えること」が重要です。
✅吉本歯科医院では、安全な除去と「特殊接着技術」、そして「噛み合わせ調整」で再発を防ぎます。 削りカスを吸い込まない安全な除去、隙間を作らない接着、そして全身のバランスを整える噛み合わせ治療を行います。
こんにちは。香川県高松市の噛み合わせ専門歯科医院、吉本歯科医院の院長 吉本彰夫です。
「最近、手足に原因不明の赤い湿疹ができる」 「アクセサリーをつけると、肌がかぶれるようになってきた」 「慢性的な肩こりや頭痛、全身のダルさが続いている」当院には、お肌が敏感になってくる50代以降の女性を中心に、このようなお悩みを抱えた患者さまからのお問い合わせがここ数年で急増しています。
皮膚科や内科に行っても原因がわからず、長年苦しんでこられた方が、ふと「もしかして、昔治療した 『銀歯』 が原因なのでは?」と気づき、駆け込んでこられるのです。
実は、お口の中の金属と全身のアレルギーには、深い関係があります。 今回は、金属アレルギーが不安な方へ向けて、そのメカニズムや、安心できる「メタルフリー治療」、そして皆様からよくいただくご質問について、できるだけわかりやすく解説していきますね。
- 1. この記事のまとめ(要約)
- 2. どうして「お口の金属」が全身のアレルギーに?
- 3. 保険の「銀歯」にはどんな金属が使われているの?
- 3.1. 日本の保険制度が抱える「銀歯の問題」
- 3.2. 「金パラ」は見た目だけでなく、体にもリスクがある金属
- 3.3. 銀歯は、時間とともに腐食し、劣化します
- 4. 安心できる「メタルフリー治療」ってどんなもの?
- 5. 吉本歯科医院の「歯科金属アレルギー治療」の流れ
- 5.1. ① まずは原因を特定する(総合病院皮膚科との連携)
- 5.2. ② 安全に金属を取り外す
- 5.3. ③ 「特殊接着技術」と「噛み合わせ調整」で仕上げる
- 6. 歯科の金属アレルギーよくあるご質問(FAQ)
- 6.1. Q1. 昔治療した銀歯がありますが、今アレルギー症状がなくてもやり替えた方がいいですか?
- 6.2. Q2. 自分が金属アレルギーかどうか調べるにはどうしたらいいですか?
- 6.3. Q3. 保険の白い歯(プラスチック)にやり替えれば安全ですか?
- 6.4. Q4. セラミックの歯にすれば、もう虫歯にはなりませんか?
- 7. 自分の身体は自分で守る
- 8. 吉本歯科医院の特殊技術:接着について
- 9. 後悔しないために知っておいてほしいこと
- 10. まとめ
どうして「お口の金属」が全身のアレルギーに?

「銀歯の詰め物で金属アレルギーになるの?」と不思議に思うかもしれません。
通常、貴金属そのものは身体に対して無害です。
しかし、お口の中には常に「唾液」がありますよね。さらに、果物やコーヒーなどの酸っぱいもの・温かいものが次々と入ってきます。食べることはやめられませんから💦

すると、お口の中の金属は、唾液を介して少しずつイオン化して(溶け出して)しまうのです。 溶け出した金属は内臓に吸収され、血流に乗って全身を巡ります。そして、体内のタンパク質とくっついた時、身体が「これは異物だ!」と勘違いして攻撃を始めることで、皮膚や粘膜に炎症(アレルギー反応)を起こしてしまいます。恐ろしいのは、金属アレルギーは花粉症のようにすぐ症状が出るわけではなく、体内に金属が少しずつ蓄積し、コップの水が限界を超えてあふれた時に初めて症状が出る 「遅延型アレルギー」 だということです。

だから、治療をしてから数十年後に「ある日突然」発症することが多いのです。
保険の「銀歯」にはどんな金属が使われているの?
「じゃあ、どんな金属が危ないの?」と気になりますよね。 日本の保険診療で使われる歯の詰め物や被せ物には、主に次のような金属が使われています。
日本の保険制度が抱える「銀歯の問題」
虫歯を削った後に入れる詰め物や被せ物。日本の保険制度では、そのほとんどが「金属製」、つまり銀歯と呼ばれるものです。

実際、多くの患者さんが「保険の治療で」と希望されれば、自動的に銀歯を入れられてしまいます。中には、選択肢の説明すらないまま、銀歯が装着されていたというケースも珍しくありません。しかし、この保険診療で使われる金属の正体をご存知でしょうか?
「金パラ」は見た目だけでなく、体にもリスクがある金属
日本の保険適用で使われる金属は「金銀パラジウム合金」、略して「金パラ」と呼ばれます。
その内訳は、

- 約70%がパラジウム(腐食・金属アレルギーを引き起こしやすい)
- 約30%が銀(酸化しやすい)
- 「金」はほんのわずか
このように、名前に“金”が入っているものの、実態は腐食・アレルギー性の高い金属の混合物です。
たとえば、アルミホイルを噛んだときの不快感。
あれは、口腔内にある金属と唾液が反応し、微弱な電流が流れているために起こります。
この“嫌な感覚”が、銀歯を入れている限り、ずっと体の中で起きている可能性があるのです。
銀歯は、時間とともに腐食し、劣化します
下の写真をご覧ください。

これは、銀歯の被せ物を「作った直後」と「5年間空気中に置いた状態」を比べたものです。
見た目は一目瞭然。
新品は美しく輝いていても、5年後には黒ずみ・腐食しています。
しかもこれは、口の中に入れていない場合の話。
実際に口腔内で使用した場合は、さらに腐食が早まり、金属成分が溶け出して体内に入っていきます。
✅アマルガム: 約40〜50%が「水銀」でできている金属です。
✅金銀パラジウム合金 / ニッケルクロム合金: いずれもアレルギーを引き起こしやすい金属です。
「えっ!そんな危険なものがどうして保険で使われているの?」と驚かれますよね。 実は、これらの制度ができたのは戦後間もない、物資が非常に乏しかった時代です。その時代にかろうじて用意できた安価な金属が、今でもそのまま保険のルールとして使われ続けているのが現状なのです。実際、当院でお口の中の金属を外してみると、中でポツポツと穴が空いて溶け出していることがよくあります。
吉本歯科医院では「自分自身や自分の家族の口に入れたくないものは、患者さまにも使わない」 という診療理念があります。吉本歯科医院では開業以来アマルガム治療を一切行っていません。
安心できる「メタルフリー治療」ってどんなもの?

金属アレルギーを防ぐため、あるいは治すための唯一の方法は、「原因となっている金属を口の中から完全に取り除くこと」、そして「金属を一切使わない安全な素材にやり替えること」です。
吉本歯科医院で採用している、身体に優しく安心な素材をいくつかご紹介しますね。
✅セラミック(陶器): ご自宅にある真っ白なお茶碗と同じ素材です。見た目が天然の歯に最も近く、透明感があり、とても美しい仕上がりになります。
✅ジルコニア: 「人工ダイヤモンド」とも呼ばれる、非常に硬くて丈夫な白い素材です。奥歯など強い力がかかる場所でも、しっかりと噛む力を支えてくれます。
吉本歯科医院の「歯科金属アレルギー治療」の流れ
もし、「自分が金属アレルギーかもしれない」と不安になったら、一人で悩まずに当院へご相談ください。吉本歯科医院では次のような流れで慎重に治療を進めていきます。
① まずは原因を特定する(総合病院皮膚科との連携)
初診でお話をしっかり伺った後、必要な方には皮膚科への紹介状をお書きし、総合病院皮膚科での「パッチテスト(金属アレルギー検査)」を受けていただきます。何が原因かをしっかり突き止めてから治療をスタートします。(※香川県であれば高松赤十字病院皮膚科)

② 安全に金属を取り外す
特にアマルガム(水銀)を外す時は、削りカスをごっくんと吸い込んでしまわないよう、徹底した安全配慮を行って除去します。
③ 「特殊接着技術」と「噛み合わせ調整」で仕上げる
ここが吉本歯科医院の最大のこだわりです。どんなに良い素材を使っても、接着が甘ければ隙間からバイ菌が入り、また虫歯になってしまいます。当院では、バイ菌をシャットアウトする「特殊接着技術」でピッタリと封鎖します。 さらに、ただ被せ物を入れるだけでなく、全身の不調(頭痛や肩こり)の原因にもなる 「噛み合わせ」のバランスを同時に調整 します。噛み合わせを無視してやり替えると、後でかえって身体がしんどくなることがあるからです。
歯科の金属アレルギーよくあるご質問(FAQ)
Q1. 昔治療した銀歯がありますが、今アレルギー症状がなくてもやり替えた方がいいですか?
A. 金属アレルギーは「遅延型」で、コップの水が溢れるように数年〜数十年後に突然発症することがあります。一度体内に取り込まれた金属は排出することができないため、症状が出る前に「なる前に防ぐ」ことを当院ではおすすめしています。
Q2. 自分が金属アレルギーかどうか調べるにはどうしたらいいですか?
A. 当院では、まずお口の状態を詳しく拝見し、必要な方には皮膚科への紹介状をお出しして「パッチテスト(金属アレルギー検査)」を受けていただきます。どの金属に反応しているか原因をしっかり突き止めてから治療計画を立てますのでご安心ください。
Q3. 保険の白い歯(プラスチック)にやり替えれば安全ですか?
A. プラスチックは金属アレルギーは起こしませんが、強度がとても弱く、毎日の噛む力ですぐにすり減ってしまいます。すり減ると「噛み合わせのズレ」が起こり、頭痛や肩こりなど全身のバランスを崩す原因になるため、当院では強度と安全性を兼ね備えたセラミックやジルコニアなど(自由診療)の素材をおすすめしています。
Q4. セラミックの歯にすれば、もう虫歯にはなりませんか?
A. セラミック自体は虫歯になりませんが、歯との間に隙間ができるとそこから細菌が入り込んでしまいます。そのため当院では、「特殊接着技術」を用いて被せ物と歯の隙間をピッタリと封鎖し、細菌の再侵入と虫歯の再発を徹底的に防ぐ治療を行っています。
自分の身体は自分で守る
患者さまからよく質問されることがあります。「金属アレルギーで問題になっているアマルガム治療が自分の口の中にされており心配」という内容です。
アマルガム治療とは、虫歯治療などの際に、歯を削って詰め物をします。その時に歯の詰め物に使われているアマルガムという金属が水銀中毒、また今よく騒がれている金属アレルギーを引き起こす原因となっている、と言われています。
あまりにも多いご質問なので、一度ここで私の考えについてお話させて頂きます。
近年マスコミでもアマルガム治療について、小さな水ぶくれが手のひらや足の裏にでき、皮膚が荒れてしまうだけでなく、放っておくと、胸や首、腰などの骨や関節が激しい炎症を起こし、激痛をもたらすこともある恐ろしい病と大々的に取り上げられご心配かと思います。金属アレルギー検査をされてみて、もしアマルガムが溶け出しているようであれば治療をされることをおすすめします。
日本ではアマルガム治療は、保険診療で認められており、現在も一般的な治療として使われています。アマルガムは、銀、スズ、銅、少量の亜鉛、そして残りの40~50%が水銀で構成されています。この治療には賛否両論あります。
アメリカ歯科医師会(ADA)は、アマルガムに含まれる水銀は「安全」である、としています。
それに対し、スウェーデンやドイツでは使用が禁止されており、イギリスでも妊婦さんへの使用には警告を発しています。私自身、学生時代にはアマルガムから生じる水銀よりも、食物や空気から生じる水銀の量の方が多いことを教わりました。
しかし、これは実験室のお話であって、このアマルガムの予後は術者の腕によって、また口腔内の環境によって大きく左右されます。
吉本歯科医院の特殊技術:接着について
実際は3年以内でほとんどのアマルガムは劣化を示しており、約10年後には70%が溶けて消失するという結果を出している研究者もいます。
このような理由から私は吉本歯科医院では、虫歯治療に際し、「アマルガム治療」を行っておりません。実際患者さんのお口の中で穴がポツポツと空いて溶け出していたり、ヒビが入ったり割れていることがほとんどであります。
簡単に口の中から金属が溶け出して体内に取り込まれている状況をみると、別の材料に置き換えた方が良いかと思われます。確かに症状のない患者さんの方が数は多いかもしれません。しかし、金属アレルギーは「なってから対策を考える」よりも、「なる前に防ぐ」ほうが、望ましいといえます。
ただし、奥歯のかみ合わせの強い力がかかる部分では、保険診療で認められているコンポジットレジンなどの弱い材料に代えた場合、将来的にすり減ってかみ合わせの高さが変わって顎や全身に悪い影響を及ぼしかねないことや、破折して虫歯になりやすくなることもあります。
後悔しないために知っておいてほしいこと
多くの歯を失った患者さんは、口を揃えてこうおっしゃいます。「もっと早く知っていればよかった」と。治療を始める前に正しい情報を持つことが、歯を守るための第一歩です。安易に「白い歯に替えれば安心」と考えるのではなく、今の歯の状態、治療のメリットとデメリット、将来のリスクこれらをしっかり理解して治療法を選んでください。
まとめ
✅銀歯を外して白い歯に替えるのは単純ではない
✅繰り返しの治療で歯はどんどん薄く、弱くなる
✅治療にはメリットと同時に必ずデメリットもある
✅金属アレルギーが確認された場合には除去・置換が有効な場合もある
✅原因を突き止めて、「無駄な治療をしない」ことが最重要
吉本歯科医院では、噛み合わせを専門とし、将来を見据えた治療をご提案しています。歯を失わないために、ぜひ一度ご相談ください。



