
- 1. はじめに
- 2. 1日3回磨いても歯周病になる理由
- 3. 歯周病の恐ろしさと影響
- 4. 歯周病とは?
- 5. 50代以上の方が特に注意すべきポイント
- 6. 歯周病菌が好む口内環境とは?
- 6.1. ✅歯垢や歯石が多い
- 6.2. ✅酸素が少ない環境
- 6.3. ✅口内が乾燥している
- 6.4. ✅不適切な口腔ケア
- 6.5. ✅糖質が多い食事
- 6.6. ✅喫煙
- 6.7. ✅免疫力が低下している
- 7. 歯ブラシだけでは半分程度しか汚れは取れていない
- 8. 歯周病で歯を失わないための歯磨きの仕方
- 8.1. 歯石ってなぜできる?
- 9. 当院が推奨する歯科アイテム
- 9.1. ①フロス
- 9.2. ②歯ブラシ
- 9.3. ③歯間ブラシ
- 10. 定期メインテナンスの重要性
- 11. まとめ
はじめに
香川県高松市で噛み合わせと歯周病治療を専門とする吉本歯科医院の院長、吉本彰夫です。「私は1日3回食後に必ず歯ブラシで歯を磨いているけれど歯周病だと診断をされました。どうしてでしょう?」とご質問を頂くことが多いです。確かに歯ブラシを使って毎回歯を磨かれているのですが、実際にお口の中を診させて頂くと、歯垢や歯石が歯にベットリとこびりついていることは少なくありません。ちゃんと歯磨きをしているけれど歯周病になってしまう方がこれほど多いのは正しい知識が伝わっていないことと、歯の掃除の仕方が間違っていることが原因です。正しい情報と正しい歯周病の予防の方法を知って頂くことが重要です。「1日3回磨いているのに、なぜ歯周病になるの?」とお悩みの50代以上の方へ。実は、歯周病は磨いているだけでは防げない“サイレントディジーズ”です。痛いといった自覚症状がでにくいため気がついた時には重症化してしまうことがあるのです。
1日3回磨いても歯周病になる理由
正しい方法で磨けていない場合、歯垢や歯石が残り、歯周病の原因となります。歯周病は歯を支えている骨が溶けてなくなってしまう病気です。歯科医院での定期メインテナンスと正しい知識、自宅での適切なケアが重要です。

歯周病の恐ろしさと影響
歯周病の恐ろしさは歯を失ってしまうことだけでなく歯を失うとともに、顔の印象(顔貌)が変わったり、しゃべりにくくなったり(発音)といったことと関わってきます。もちろん歯を失うことで今まで食べられていたものが食べにくくなる、噛めなくなってくるため毎日のお食事を楽しむことができにくくなっていきます。歯周病は現在の日本の成人の8割がかかっていると言われています。歯周病と言えばある程度年齢を重ねた人がなるものというイメージがあるかもしれませんが実は20代、30代でも歯周病にかかっている人は多くいます。

✅歯を失うだけでなく、顔貌の変化や発音障害にも繋がります。
✅全身の健康への影響:心筋梗塞や糖尿病のリスクが増加します。

かし、歯周病が恐ろしいのは単に歯を失うリスクだけではありません。実は全身の健康にも深く関係しています。心筋梗塞で心臓で倒れてお亡くなりになられた方を心臓の中に何が詰まっているのか調べた先生がいらっしゃいます。詰まったから心臓が止まってしまったのです。だから心臓病で亡くなられたのです。詰まったものは何なのか?いくつもの論文でその詰まったものの中から歯周病菌が発見されています。口の中にいるはずの歯周病菌が心臓の血管で見つかった。こんな報告、論文がいくつも出ているのです。歯周病、実は非常に危険な病気なのです。それが大きい神経、血管のところまで流れ込んだら、大量の歯周病菌が口の中の菌が全身に回ります。また、糖尿病と歯周病の間には密接な関係があります。糖尿病は高血糖状態を引き起こし、それが長期間続くと身体の免疫機能が低下し、歯周病のリスクが増加します。逆に、歯周病があると炎症が全身に波及し、インスリンの効果が
歯周病とは?
歯周病とは、歯や歯の周囲の骨や組織が細菌によって破壊されていく病気の事を言います。最初は歯茎の炎症から進行していきそのまま放置していると歯を支えている骨を破壊していきます。歯周病は、痛みなどの自覚症状が少ないため「サイレントディジーズ(沈黙の病気)」とも呼ばれています。初期段階ではほとんど自覚症状がないため、気づいたときにはかなり進行していることが多く、大がかりな治療が必要になってしまう場合があります。
歯周病の進行と症状は次のとおりです。
初期段階:歯茎の腫れや出血などの自覚症状が現れない
中程度:歯周組織の炎症が進み、歯が浮いたような感覚になる
重度:歯を支える顎の骨(歯槽骨)が溶かされて、歯がグラグラと動くようになる
歯周病は自覚症状がないため特に働き盛りの40代、50代では、日々のビジネスの忙しさの生活で定期的に歯科医院に行くことも難しくなりやすく、気づかないうちに歯周病が進行してしまうことも少なくありません。
50代以上の方が特に注意すべきポイント
仕事や家庭で忙しい50代以上は、定期的な歯科受診が難しくなりがち。歯周病は気づかないうちに進行し、治療が複雑になるケースが多いです。
歯周病菌が好む口内環境とは?

歯周病菌が好む口の中の状態は、細菌が繁殖しやすい環境と、免疫が弱まっている状況が重なった状態です。具体的には以下のような口内環境が歯周病菌にとって好ましいとされています。
✅歯垢や歯石が多い
歯垢(プラーク)は、食べかすや細菌が混ざり合った粘着性の膜で、歯の表面に付着します。歯垢が長時間残ると歯石に変わり、細菌が繁殖する温床となります。特に歯と歯茎の境目や、歯周ポケット(歯と歯茎の間の隙間)に歯垢がたまると、歯周病菌が繁殖しやすくなります。
✅酸素が少ない環境
歯周病菌は嫌気性菌と呼ばれ、酸素が少ない環境で増殖しやすい菌です。歯周ポケットの奥深くに溜まった歯垢や歯石の中は酸素が少ないため、ここに歯周病菌が集まりやすくなります。
✅口内が乾燥している
唾液には細菌の増殖を抑え、口内を清潔に保つ働きがあります。しかし、ストレスや口呼吸、加齢、または薬の副作用などで唾液の分泌が減少すると、口の中が乾燥し、歯周病菌が繁殖しやすくなります。
✅不適切な口腔ケア
歯磨きが不十分だったり、歯間ブラシやフロスが使われていなかったりすると、細菌が歯や歯茎の間に蓄積しやすくなります。適切な口腔ケアが不足していると、歯周病菌が好む環境が整いやすくなります。
✅糖質が多い食事
糖質は細菌にとってエネルギー源となるため、糖質の多い食事を頻繁に摂ると歯周病菌が活発に増殖しやすくなります。特に食後の歯磨きを怠ると、歯周病菌が歯垢内で増殖しやすい環境が整います。
✅喫煙

喫煙は口腔内の血流を悪化させ、歯茎の免疫機能を低下させます。また、タバコの成分が口内の酸素を減少させ、嫌気性の歯周病菌がさらに繁殖しやすくなる環境を作ります。喫煙者は非喫煙者に比べ、歯周病が重症化しやすいとされています。
✅免疫力が低下している
糖尿病やストレス、栄養不足、睡眠不足などで免疫力が低下していると、歯周病菌に対する抵抗力が落ちます。このような状況では、口内で歯周病菌が繁殖しやすくなり、炎症が進行しやすくなります。
歯ブラシだけでは半分程度しか汚れは取れていない

歯の掃除をする時、最も一般的なものは歯ブラシを使った歯磨きです。歯磨き粉をつけてゴシゴシと歯を磨かれている方が多いのではないでしょうか?しかし1日3回毎食後に必ず歯ブラシで歯を磨いているという方のお口の中を診させて頂くと半分以上汚れて残ってしまっている、歯垢が落としきれていない、歯石がベットリと歯にこびりついている、という方はとても多くいらっしゃいます。定期的で歯科医院で歯の掃除をしてもらったとしても、その日の夜にはもう汚れはついてしまいます。口の中とはそういうものです。
✅正しい歯磨き方法とケアのコツ
✅フロスを使って歯間の汚れを除去
✅音波電動ブラシで歯周ポケットの奥深くまでケア
✅歯間ブラシで隙間の清掃
歯周病で歯を失わないための歯磨きの仕方
歯みがきの仕方ってきちんと習ったことありますか?歯の磨き方はみなさん自己流です。間違った方法が習慣化しているとしたら、その習慣を続けていると近い将来かならず歯を失いはじめてしまいます。
歯石ってなぜできる?
みなさんは歯医者さんに行って歯石を取ってもらったことがありますか?なぜ歯石って出来るんでしょうか?「シセキ」って歯の石と書きます。石と書くくらいなのでとても硬いんです。歯石は段々と硬くなっていくのです。歯ブラシで除けられない硬さになるには、だいたい1週間と言われています。

ほとんどの方がいつも同じところに歯石ができいつも同じところに汚れがたまっています。
大事なことは
■いつも磨けていないところはどこか?
■その部分の汚れを自分自身で取るためには一体どうしたらいいのか?
この2つを知ることです。
3ケ月に一回歯医者さんに通ってお掃除をしてもらうことも大事ですがそれよりも毎日、自分で汚れを取り切ることが将来歯で苦しまなくていい最善の方法です。歯医者さんで歯科衛生士さんに歯の掃除をしてもらってもきれいになるのは「その時だけ」です。夜になって食事をするとまた汚れがついてくるんです。もしお子さんがいらっしゃるなら塾に通わせて月謝を払っても高い月謝で家庭教師を雇ってもお子さんが自分の意志でもって「やる気になる」ということ抜きには学力は上がりませんよね?子供がその場に先生がいなくても、自分で考え、自分で問題を見つけ出し、自分で解決できる力を身に付けさせ習慣化できないといけませんよね?歯の掃除もまったく同じなのです。毎日自分でやるということが大事なのです。
■いつも汚れているのはどこなのか
■いつも汚れているところをどのようにすれば汚れを取るということが出来るのか
■汚れを取るにはどの道具が必要なのか?
それを知ることがすごく大事なのです。間違った方法をいくら頑張って繰り返してもダメなものはダメなのです。汚れを取るための方法、汚れを取るための道具を変えなければ今汚れが取れていないところは今までの自己流の磨き方では取れないんだということを知ってください。
当院が推奨する歯科アイテム
✅ウルトラフロス
✅ご自身の歯の隙間に合った歯間ブラシ
✅ソニッケアー電動ブラシ
では歯を磨く道具をご紹介しますね。優先順位が高い順番にいきます。
①フロス

まず優先順位として、1番は「フロス」です。吉本歯科医院でおすすめしているのは「ウルトラフロス」という上記の写真のものです。歯と歯の間の汚れはフロス以外では取れません。歯ブラシでも汚れを取ることはできません。電動ブラシでもダメです。歯間ブラシでもまったく取れません。歯と歯の間は満員電車でかばんが挟まったような状況になっていますから、フロスでしか除けることは出来ないのです。しかも1日1回ではダメです。1日に何回も何回もフロスを使ってほしいのです。吉本歯科医院の院長、吉本彰夫は自分専用のフロスがいつも胸ポケットに入っています。どの服を着ても必ずポケットに入っています。何かを食べた後、かならずこのフロスで歯と歯の隙間を磨いて汚れを取っています。
ではフロスの使い方です。
1.糸の方向を歯と歯のちょうど直角になるようにまず合わせます。

2.そして糸を糸方向に横に動かすのです。上に下に、と動かす方法は間違いです。水平的方向に糸を動かすのです。

そうすると100本のより糸がばらけます。
細い糸1本1本くらいにまでばらけます。窮屈と思われていたところにその細い糸は簡単にスッスッスッと入っていくことができるのです。
隙間に入ったときに歯茎に衝撃があるのは間違った方法です。
フロスを一気に上から下に押し込んで歯茎から血が出てしまった💦フロスを上に持ち上げた瞬間に歯のかぶせ物がひっかかって取れてしまった💦という方は多いのですがこれは間違った方法です。
②歯ブラシ
では次に歯ブラシです。歯ブラシと電動ブラシどっちがいいんですか?よくご質問頂きます。答えは簡単です。車とかけっこで競争してみてください。勝てますか?勝てないですよね。今の電動ブラシすごく性能がいいです。ソニッケアーの1番いいものです。というお答えをします。

先生によって専門が違いますから、どれがいいということはいろいろ言われるでしょう。世界的メーカーですがフィリップ社が世界的にもう特許を取ってしまっています。重要な肝心なところを特許を取ってしまっているんです。ソニッケアはとてもパワーが強いです。周波数が違います。ですので実際に汚れの取れ方は明らかに違う、ということです。ただこのソニッケアー、実は使い方を知らない方が本当に多いんです。患者さんの中にも、電気屋さんで買ったりネットで買ったりして使われている方がいらっしゃいますが、実際お口の中を拝見すると、「磨けていない」方がやはり、多いんです。これは使い方をご存知ないために自己流で使っている証拠です。普通の手で磨く歯ブラシのスピードが速くなったものが電動ブラシだと思われている、ただそれだけじゃないかと勘違いされている方が多いのです。歯と歯の隙間に空気を送りこみ狭い所に隠れている汚れを吹き飛ばします。歯周ポケットの奥深くにいる酸素が大嫌いな嫌気性菌に空気を送りこむことができるのです。毛先は当たっていないにもかかわらず奥深くの汚れを吹き飛ばしてくれます。これが音波電動ブラシソニッケアーの正しい磨き方です。電動ブラシは毛先が当たって汚れを取るのではないのです。空気でもって、波でもって汚れを取るのです。極端な話しを言うならば、ただ汚れを取るだけならば1週間に1回キチンと掃除さえできていれば歯石にはならないのです。1週間に1回もキチンとした隅々までの清掃ができていないから歯石になっているのです。さらに欲張りで、もうちょっと頑張りたい。という方のためにさらにもうひとつアイテムをご紹介します。
③歯間ブラシ

定期メインテナンスの重要性
3ヶ月に一度の歯科医院でのクリーニングと、毎日の正しいケアで歯周病を防ぎます。
まとめ
知って頂きたいことは「歯を磨くことは簡単なことではない」ということです。歯を守るために歯を磨くことの大切さは誰しも子供の事から言われており頭ではわかっているはずです。しかし今どういう意識が必要かと言えば歯周病が全身の病気と関わりがあることがわかってきました。毎日歯みがきして下さいね程度の軽い意識では危険ということなのです。歯周病は口の中に棲み着いている歯周病菌が増殖し、歯茎や歯の周辺、歯を支えている骨にまで感染してしまう病気です。重症化していても「痛い」といった自覚症状がほとんどないため多くの方が知らない間に進行し、歯ぐきが赤く腫れる歯肉炎という段階を経て、歯を支える骨などを壊していくことになります。私たち歯科医院にお越し頂き歯科医師や歯科衛生士がお口のメインテナンスができたとしても月に1回程度、通常は3ケ月~半年に1回です。大事なことは1日3回磨いているから大丈夫ではなく「完全に磨けている状態」に1日のうちになることです。磨いていると磨けているの違いを患者様ご自身に自覚して頂くことが歯科医院での定期メインナンスの役割です。定期健診で歯科衛生士が歯の掃除をしてもきれいになるのはその時その場だけ、ということを知って下さい。50代以上の方が健康な歯を維持するには、正しい知識と日々のケアが必要です。
吉本歯科医院
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