
香川県高松市の噛み合わせ専門歯科医院 吉本歯科医院の吉本彰夫です。
実はあなたの口の中で、今この瞬間も静かに進行している“歯のトラブルのシナリオ”があるかもしれません。
今日は少しだけ視点を変えて、「歯の探偵」になったつもりで、その隠れた原因と見えにくい仕組み一緒に紐解いていきましょう。
もしかしたら、被害者は、あなたの本来は健康だった歯かもしれません。
- 1. 物語の始まりは「ほんの小さな歯の痛み」
- 2. 登場する2本の歯
- 3. 静かな攻撃「じわじわ圧迫」という力のかかり方
- 4. 神経が「プツン」と限界を迎える瞬間
- 4.1. 健康だったはずの歯の神経が圧迫で死んでしまう
- 5. その穴、本当に「虫歯菌」が開けたものですか?
- 6. 咬み合わせの専門医が内容を整理
- 6.1. 痛みの原因を見誤るメカニズム
- 6.2. 原因が残っている限り「再発は必ず起こる」
- 7. 本当のキーワードは「噛み合わせ」という“システム”
- 8. 吉本歯科医院が大切にしていること
- 9. あなたの口の中にも「静かなトラブル」が潜んでいるかもしれません
- 10. 親知らずは抜いた方がいいですか?【動画で解説】
- 11. 吉本歯科医院は咬み合わせの専門歯科
- 12. まずはご相談を
物語の始まりは「ほんの小さな歯の痛み」

さて、みなさん一度は考えたことがありませんか?
「大人になってからの親知らずって、このまま放っておいて大丈夫なのかな?」
この“よくある疑問”の裏には、思っているよりずっと根深い問題が隠れていることがあります。
ある日、こんなふうに思ったとします。
歯がズキッと痛い
神経に触るような、キーンとした痛みがある
ほとんどの方はこう思われます。
「あ、虫歯になっちゃったかな……」
とても自然な反応です。でも、もしかしたら、その痛みは犯人が残した“偽装工作”かもしれません。
ここからが「歯の事件簿」の本番です。
実際の“事件現場”、つまりあなたのお口の中で何が起きていたのかを見ていきましょう。
登場する2本の歯

影響を受けた歯:本来健康だった奥歯の7番
力を与えている歯:その隣で静かに力をかけ続けてきた8番(親知らず)
今回のケースで関わるのはこの2本です。
まっすぐではなく真横を向いて生えてきた親知らずが、7番の歯にじわじわと力をかけ続ける。
ここから、見えないところで厄介な問題が始まります。
問題は、この親知らずの生え方にありました。
静かな攻撃「じわじわ圧迫」という力のかかり方
親知らずは、毎日毎日、じわ〜っと隣の7番の歯を押し続けます。

押されるのは健康だった奥歯(7番目の歯)
押しているのは横向きの親知らず(8番目の歯)
その結果、押された側の7番の神経が悲鳴をあげる
神経・血管の部分が「物理的な機械的な力」に圧迫され、痛みが出る

患者さんは
「うわ、虫歯だ……」と勘違いしてしまう
しかも、この圧力を無視し続けると、さらにショッキングな結末が待っています。
神経が「プツン」と限界を迎える瞬間

静かな圧力を長期間受け続けた結果、ついに後戻りできない瞬間がやってきます。
それは、健康だった歯の“命綱”ともいえる神経が、物理的にプツンと切断されてしまうとき。
健康だったはずの歯の神経が圧迫で死んでしまう

静かな圧力を長く受けると…
健康だった歯の神経が物理的に切断され、神経が死んでしまうことがあります。
✅神経を失った歯の強度は健康な歯の約1/10
✅強度は二度と元には戻らない
✅中身は健康な歯とはまったく別物になる
これが歯科的には最もつらいポイントです。
その穴、本当に「虫歯菌」が開けたものですか?

さて、ここで改めて考えてみましょう。
✅歯に黒っぽい穴が開いている
✅歯に痛みがある
普通の流れなら、こう診断されます。

「虫歯ですね、削って詰めましょう」
しかし今回のケースでは、歯に開いた穴は虫歯菌が作ったものではありません。

今回は「虫歯菌の侵食」ではなく、親知らずの物理的で機械的な力が原因で健康な歯が割れた結果できた穴
でした。
つまり本当の原因は
「細菌」ではなく
「圧力(物理的で機械的な力)」
だったわけです。
だから、もしその穴をただの虫歯だと思い込んで
削って
詰めて
“治療完了”
としてしまえば当然、何も解決していません。
なぜなら 力をかけている親知らずがそのまま残っているからです。
咬み合わせの専門医が内容を整理
ここまで「事件」としてお話ししてきましたが、内容を歯科的に整理するとこうなります。
痛みの原因を見誤るメカニズム
多くの歯科医院では、痛い歯だけを見て判断します。
痛い歯に穴がある → 虫歯と診断
痛い → 削って詰める治療へ
しかし、吉本歯科医院(噛み合わせ専門)では、この流れを危険視しています。
なぜなら、本当の原因はその歯自体ではなく、
横向きに生えた親知らずが加える物理的な機械的な力
や
噛み合わせ全体のバランス崩壊
にあることが非常に多いからです。
原因が残っている限り「再発は必ず起こる」
親知らずが原因で隣の歯が痛くなり、虫歯のような穴まで開いたにもかかわらず、
親知らずを抜かずに、痛い歯だけ削って詰める
これは典型的な「対症療法」であり、原因療法ではありません。

原因である親知らずが口の中に残っている限り、
痛みの再発
神経の壊死
将来的な歯の破折
といったトラブルが、時間差で再び起こります。
本当のキーワードは「噛み合わせ」という“システム”

ここで大事になってくるのが、「噛み合わせ」という考え方です。
噛み合わせというのは、単に「歯並びがきれいかどうか」という話ではありません。
口の中のすべての歯が、チームとしてどう力を分担し、支え合っているかという、かなり複雑な“システム”のことです。
今回の事件は、親知らず1本だけの問題ではありません。
親知らずが横を向く
周囲の歯に過剰な力がかかる
噛み合わせ全体のバランスが崩れる
この「システム全体の破綻」が、健康な歯を追い詰めていったわけです。
噛み合わせという全体像を見ずに、痛い歯だけを治療するのは、もぐら叩きと同じです。
1カ所叩いても、原因がそのまま残っている限り、別の場所からまた新しいトラブルが顔を出すだけなのです。
吉本歯科医院が大切にしていること

吉本歯科医院(噛み合わせ専門)では、歯が痛くなったときに痛くなったその歯だけを見て治療するということはしません。
私たちが行うのは、
親知らずがどの方向に、どれだけ押しているか
骨の中でどのように力がかかっているか
噛み合わせ全体がどう崩れているか
を、レントゲンやCT、噛み合わせ検査などによって“骨から”診断することです。
そのうえで、
横向きの親知らずを抜く
噛み合わせを悪くする要因を取り除く
歯にかかる力のバランスを整える
といった、原因そのものにアプローチする治療を行います。
あなたの口の中にも「静かなトラブル」が潜んでいるかもしれません

今回の話のポイントを整理します。
親知らずは、静かに・確実に・健康な歯を壊すことがある。
歯の痛みは、必ずしも虫歯菌だけが原因とは限らない。
本当の原因を見つけるには、「噛み合わせ」という全体像を見ることが不可欠。
最後に、あなたへの質問です。あなたの口の中には、今どんな“静かな問題”が隠れている可能性があるでしょうか?
「同じ歯を何度も治している」
「詰め物や被せ物がすぐ外れる」
「原因がよくわからない痛みが続いている」
こうしたサインは、
親知らずや噛み合わせの構造的な問題が水面下で進行している“警告”かもしれません。
手遅れになる前に、ぜひ一度、噛み合わせと親知らずをセットで診てくれる専門家と一緒に、あなたのお口の「現場検証」をしてみてください。
あなたの歯の“命”は、まだ守れるかもしれません。
親知らずは抜いた方がいいですか?【動画で解説】
吉本歯科医院は咬み合わせの専門歯科
吉本歯科医院の院長、吉本彰夫は「補綴(ほてつ)歯科専門医」「咬み合わせの専門医」として、咬み合わせの微妙なずれまで徹底的に診断し、最適な治療プランを提案しています。義歯治療は見た目の回復だけではなく、噛む力を取り戻し、食事を楽しみ、心から笑える毎日を支えるための大切な治療です。
当院では、歯根破折・インプラントのやり直し・接着ブリッジ・顎位の再構築など、通常の歯科医院では扱えない分野を専門的に診療しています。
院長・吉本彰夫は、自ら歯根破折を経験し、噛み合わせの異常の怖さを身をもって知った歯科医師です。その体験をもとに、咬合(噛み合わせ)を軸にした治療体系を確立しています。
もし「どの治療を選べばいいのかわからない」「本当に自分に合う方法を知りたい」と迷っているなら、ぜひ一度、補綴治療の専門医にご相談ください。複数の選択肢を一緒に考え、あなたにとって最適な答えを一緒に探し出すお手伝いをいたします。あなたが再び、自分の歯で噛む幸せを感じ、笑顔に自信を持てるように――それが私たち補綴専門医の願いです。

(一社)日本歯科専門医機構認定「補綴歯科専門医」
(公社)日本補綴歯科学会認定「補綴歯科指導医」(専門医を取得済みで、認定研修機関において指導することができる歯科医師)
まずはご相談を
歯は固定されたものではなく一生動き続けます。年齢とともに動き、咬み合わせの力のバランスも変わります。前歯が出てきた、歯が揺れる、その小さな違和感は「体の中の力の変化」のサインです。歯を1本単位で見るのではなく、口全体、さらに顎関節や筋肉を含めた「全体の調和」が大切です。早い段階で咬み合わせの乱れを見つけ、バランスを整えることが、自分の歯を守る最良の方法です。
吉本歯科医院では、「前歯が出てきた」「歯が動いている気がする」などのご相談を初診カウンセリングで丁寧にお伺いしています。ご予約はコチラから



