歯茎が痩せて部分入れ歯が合わなくなる理由|咬み合わせ専門の吉本歯科医院【香川県高松市】

香川県高松市で、日本歯科専門医機構認定 補綴(ほてつ)歯科専門医・指導医 を務めております、咬み合わせ専門歯科医院 吉本歯科医院の院長 吉本彰夫です。
部分入れ歯をお使いの患者様から、このようなご相談をいただきます。
「最初はぴったりだったのに、最近歯茎が痩せて入れ歯が合わなくなってきた」 「噛むと入れ歯が歯茎に当たって痛い」 「何度も歯医者で調整してもらっているのに、すぐにまたパカパカと外れるようになる」
合わなくなった入れ歯を「プラスチックがすり減って形が変わったからだ」「歯医者の腕が悪かったからだ」と思う方が多いのですが、実は変形しているのは入れ歯ではありません。変形して痩せ細ってしまったのは、あなたの「歯茎」と、その下にある「顎の骨」なのです。
今回は、なぜ部分入れ歯を使っていると歯茎が痩せて合わなくなるのか、その本当の理由と、放置することの恐ろしさについて、噛み合わせ専門医の視点から詳しく解説いたします。

歯茎が痩せる正体は「骨が溶けている」こと

昔の人は入れ歯で噛めていた|咬み合わせ専門の吉本歯科医院【香川県高松市】

多くの方が誤解されていますが、歯をしっかりと支え、歯茎の高さを維持しているのは、歯茎という柔らかい肉ではなく、その下にある「顎の骨(歯槽骨)」です。
大根が畑の土に埋まっている様子を想像してみてください。

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土(骨)がなくなれば、大根(歯)はグラグラになり倒れてしまいます。鏡を見て「歯茎が痩せてきた」と感じる現象の正体は、単にお肉が減ったわけではなく、土台である顎の骨が溶けて(吸収して)やせ細っているという恐ろしい状態なのです。

なぜ部分入れ歯を使っていると骨が溶けるのか?

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では、なぜ入れ歯を使っていると骨が溶けてしまうのでしょうか。 それは、入れ歯が歯茎という「柔らかい肉」の上に乗せているだけの装置だからです。人間の噛む力はご自身が想像している以上に強大で、女性で100kg、男性で200kgにも及びます。

硬いプラスチックや金属でできた入れ歯で食べ物を噛むたびに、その強大な力によって柔らかい歯茎の肉が深く沈み込みます。すると、その下にある硬い「顎の骨」が入れ歯に持続的に圧迫され続けることになります。

この過剰な圧力に耐えきれず、顎の骨はどんどん変形し、溶けて(吸収して)なくなってしまうのです。骨が溶けて形が変わってしまうため、型取りをした時はぴったりだった入れ歯でも、数年、早ければ数ヶ月で合わなくなってしまうのは当然のことなのです。

健康な歯を次々と抜歯に追い込む「バネの恐怖」

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さらに部分入れ歯の恐ろしいところは、残っている健康な歯に金属のバネ(クラスプ)を引っ掛けて固定している点です。
噛むたびに入れ歯が沈み込むと、バネをかけた健康な歯を釘抜き」のように前後左右に大きく揺さぶります。毎日、3度の食事のたびに釘抜きで抜かれるような強大な力を受け続けた歯は、やがてグラグラになり、最終的には抜歯に追い込まれます。1本の歯を失い部分入れ歯にしたことが引き金となり、次々と健康な歯を失っていく「連鎖崩壊(ドミノ倒し)」が始まってしまうのです。実際、部分入れ歯のバネをかけている歯の虫歯発生率は、4年で93%という衝撃的なデータもあります。バネの周囲は汚れが溜まりやすく、不衛生になりやすいためです。

歯を長持ちさせるための「治療」

「歯茎が痩せて入れ歯が合わない」と悩み、削って調整したり何度も作り直しを続けたりすることは、ご自身の骨を減らし続け、残りの歯の寿命を縮めていることと同じです。これ以上の骨の吸収や連鎖崩壊を防ぐための最も有効な治療法が「インプラント」です 。

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インプラントは顎の骨に直接チタン製の人工歯根を固定するため、入れ歯のように歯茎が沈み込んで骨を持続的に圧迫することがありません 。また、周囲の健康な歯にバネをかけて釘抜きのように揺さぶり、負担をかけることも一切ありません 。さらに、噛む力が直接インプラントから骨に伝わるため、適度な刺激となって顎の骨が痩せるのを防ぐ効果もあります。

しかし、インプラントも「ただ骨にネジを埋めれば良い」わけではありません。お口全体の「噛み合わせのバランス(設計図)」が少しでも狂っていると、インプラントに100kg以上の破壊的な力が集中し、せっかくの治療が崩壊してしまいます。当院では、四国の開業医で唯一の「補綴(ほてつ)歯科専門医」である私が、0.5ミリ単位のCT解析を行い、強大な噛む力をどう分散させるかという「噛み合わせの設計図」をミリ単位で緻密に構築してから治療に入ります。

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この記事のまとめ(要約)

✅部分入れ歯が合わなくなる原因は、歯茎の下にある「顎の骨」が溶けて痩せ細っていくからです。
✅入れ歯は柔らかい歯肉の上に乗っているため、強大な噛む力(100〜200kg)で歯茎が沈み込み、骨を圧迫して溶かしてしまいます。
✅部分入れ歯の金属のバネは、残っている健康な歯を「釘抜き」のように揺さぶり、次々と歯を失う「連鎖崩壊(ドミノ倒し)」を引き起こします。
✅根本解決には、周囲の歯に負担をかけないインプラント治療と、補綴(ほてつ)歯科専門医による「噛み合わせの設計(力のコントロール)」が必要です。

部分入れ歯のよくあるご質問(FAQ)

Q1. バネのない目立たない入れ歯(ノンクラスプデンチャー)なら、歯茎は痩せませんか?

A. 見た目は自然で美しくなりますが、「柔らかい歯茎の上に乗せて噛む」という入れ歯本来の構造は従来の入れ歯と同じです。噛むたびに歯茎が沈み込み、下にある顎の骨を圧迫して溶かしてしまう(痩せさせる)という根本的なリスクは変わりません。

Q2. 入れ歯が合わなくて痛いのですが、我慢して使った方がいいですか?

A. 痛みを我慢して使い続けるのは大変危険です。合わない入れ歯は特定の部分の骨を強く圧迫し、骨の吸収(溶けること)をさらに加速させます。また、痛みを避けるために片側だけで噛むようになると、噛み合わせのバランスが大きく狂い、健康な歯まで破壊してしまいます。

Q3. 歯茎が痩せて骨が少なくなっていても、インプラントはできますか?

A. はい、可能なケースが非常に多くあります。当院では0.5ミリ単位で解析できるCTと3Dシミュレーションを用い、安全なポイントを探し出してインプラントを斜めに埋入する技術(オールオン4®など)や、人工骨を用いて骨を増やす骨造成技術(GBR・ソケットリフト・サイナスリフトなど)を駆使し、他院で断られた方でも治療を可能にしています。

Q4. 抜けたまま放置するのと、部分入れ歯を入れるのはどちらが良いですか?

A. どちらもおすすめできません。抜けたまま放置すると隣の歯が倒れ込み、噛み合う相手の歯が伸びてきて、お口全体の噛み合わせが崩壊します。一方で部分入れ歯は、残っている健康な歯を釘抜きのように揺さぶり、歯の寿命を縮めます。残りの歯を守るためには、周囲の歯に負担をかけないインプラントが最も有効な選択肢となります。

Q5. インプラントの治療は痛いですか?手術が怖いです。

A. 手術に対して強い不安をお持ちの方や、痛みが心配な方には、専任の歯科麻酔科医による「静脈内鎮静麻酔(精神鎮静法)」を併用して手術を行います。点滴からお薬を入れると、うたた寝をしているようなリラックスした夢見心地の状態になり、痛みや恐怖、緊張を感じることなく安全に手術を終えることができますのでご安心ください。

ご自身の「歯や顎の骨の状態」や「咬み合わせ」を正しく知るために

鏡を見て「歯茎が痩せてきた」「部分入れ歯が合わなくて食事が苦痛だ」「これ以上、自分の健康な歯を失いたくない」と不安になった方は、どうか手遅れになってインプラントを埋めるための骨すら完全に失ってしまう前に、一度ご相談ください。肉眼だけで見えているのは歯のほんの一部分であり、本当に重要なのはその下にある「骨(歯槽骨)」の状態です。この骨がどれくらい溶けてしまっているのかを正しく知るためには、パノラマレントゲンや0.5ミリ単位で立体的に解析できるCT撮影を行う必要があります。まずはご自身の「本当の骨の現状」と「噛み合わせのバランス」を知るために、お気軽にご予約画面からご予約をどうぞ。【お電話でのご予約】 087-818-1118(受付時間 9:15~17:30/日・祝・水曜休診)

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