「虫歯でも歯周病でもないのに歯を失う――それが“歯根破折”。」 香川県高松市|咬み合わせ専門の吉本歯科医院が、その原因と対策を解説します。

上の歯と下の歯は、食事のとき以外は触れていないのが正常な状態です。しかし実際には、日中の仕事中やスマートフォン操作中などに、無意識に歯を接触させている方が多く見られます。この「歯列接触癖(TCH)」は、長時間にわたり歯に負担をかけ続け、目に見えないヒビ(マイクロクラック)を生じさせ、最終的には歯根破折(歯が割れること)につながる可能性があります。歯を失う原因は虫歯や歯周病だけではなく、日常的な「力」も大きく関係しています。特に、日中の接触癖、食事中の噛み方、夜間の歯ぎしりの3つが歯にダメージを与える主な要因とされています。マウスピースは歯を守るために有効な手段ですが、それだけでは十分とはいえません。歯を長く守るためには、日中の無意識の習慣を見直し、歯にかかる力をコントロールすることが重要です。香川県高松市の咬み合わせ専門・吉本歯科医院では、咬み合わせの診断とともに、こうした習慣の改善を含めた総合的な予防と治療を行っています。

歯が割れる本当の原因は「力」です

歯を抜きたくない|抜歯と言われた方へ|吉本歯科医院が考える抜歯の基準【香川県高松市】

歯は非常に硬い組織ですが、過度な力が繰り返しかかることで、ヒビが入り(マイクロクラック)、最終的に割れてしまうことがあります。特に歯の根(歯根)が割れてしまうと、ほとんどの場合は抜歯が必要になります。当院にも、他院で治療を受けた歯が数年で割れてしまい、再治療を希望されて来院される患者様が数多くいらっしゃいます。私が患者さんに毎回お話するのは「雨垂れ石を穿つ(あまだれいしをうがつ」というたとえ話です。雨のしずくでも長い時間かければ石に穴をあけるというたとえです。歯が割れてしまう「歯の破折」は、歯ぎしりや食いしばり、噛み方の癖などによって起こります。そしてその多くが、無意識のうちに繰り返されているという点が重要です。特に見落とされやすいのが、日中の「上下の歯の接触」です。

「虫歯でも歯周病でもないのに歯を失う――それが“歯根破折”。」 香川県高松市|咬み合わせ専門の吉本歯科医院が、その原因と対策を解説します。

上下の歯が触れている時間は、実は20分以内が正常です

本来、上下の歯は食事のとき以外は触れていないのが正常です。実は、1日24時間のうち、上下の歯が接触している時間は合計しても20分以内が正常範囲とされています。つまり、健常者の多くは、日常生活の中でほとんど歯を接触させていません。しかし実際には、仕事中やスマートフォンを見ているときや家事をしているときなど、無意識のうちに歯を触れさせている方が非常に多くいらっしゃいます。

「虫歯でも歯周病でもないのに歯を失う――それが“歯根破折”。」 香川県高松市|咬み合わせ専門の吉本歯科医院が、その原因と対策を解説します。

もし日中に1時間でも歯が接触しているとすれば、それだけで正常の3倍以上の負担が歯にかかっている計算になります。

小さな衝撃の積み重ねが歯を壊します

「虫歯でも歯周病でもないのに歯を失う――それが“歯根破折”。」 香川県高松市|咬み合わせ専門の吉本歯科医院が、その原因と対策を解説します。

上下の歯が無意識に触れていると、毎回当たるたびに歯に小さな衝撃が加わります。この積み重ねによって、歯に目に見えないヒビ(マイクロクラック)が入り、やがて歯が割れてしまうのです。歯根破折は予測ができない | 本当に歯でお困りの方は香川県 高松市の咬み合わせ専門 吉本歯科医院

歯は「横揺れの力」に非常に弱い構造です

「虫歯でも歯周病でもないのに歯を失う――それが“歯根破折”。」 香川県高松市|咬み合わせ専門の吉本歯科医院が、その原因と対策を解説します。

歯は縦方向の力には比較的強い構造をしていますが、横に揺さぶられる力には非常に弱いという特徴があります。咬み合わせが乱れている状態や、
無意識の接触・食いしばりがあると、横揺れの力ねじれる力偏った力が歯にかかり続けます。この積み重ねが、歯根破折の大きな原因となります。

歯を壊す原因は「3つの力」です

歯にダメージを与える力は、大きく3つに分けられます。

① 日中の食いしばり・歯の接触癖(TCH)

食事中以外、本来上下の歯は触れていないのが正常な状態です。しかし、無意識に歯を接触させている方が非常に多くいらっしゃいます。この「接触癖」は一見弱い力に思えますが、長時間続くことで歯や骨に大きな負担をかけ続けます。

② 食事中の噛み方

「硬いものが好き」「早く噛む」「カチカチ音がする」こうした方は要注意です。歯と歯は同じ硬さのため、噛み切った瞬間に勢いよくぶつかることで、欠けたり割れたりします。特に重要なのは“力の強さ”ではなく“スピード”です。噛むスピードが速くなるほど、歯にかかる力は大きくなります。

③ 夜間の歯ぎしり・食いしばり

睡眠中は無意識のためコントロールが難しく、非常に強い力がかかることがあります。ただし、多くの方が思っているように「夜だけの問題」ではありません。実際には、日中の習慣が夜にも影響しているケースがほとんどです。

マウスピースは大切です。ただし、それだけでは足りません

「虫歯でも歯周病でもないのに歯を失う――それが“歯根破折”。」 香川県高松市|咬み合わせ専門の吉本歯科医院が、その原因と対策を解説します。

吉本歯科医院では、夜間の歯ぎしりや食いしばりから歯を守るために、マウスピースを使用していただいています。マウスピースは、歯にかかる力を分散し、歯を守るためのとても重要な治療の一つです。ただし、それだけでは十分ではありません。日中の無意識の習慣が変わらなければ、歯への負担は積み重なり続けてしまいます。

吉本歯科医院で行っている具体的な対策

当院では、日中の無意識の癖を改善するために、「気づく仕組み」を作ることを大切にしています。例えば、

「虫歯でも歯周病でもないのに歯を失う――それが“歯根破折”。」 香川県高松市|咬み合わせ専門の吉本歯科医院が、その原因と対策を解説します。

✅仕事中のパソコンに付箋メモを貼る✅「上下の歯が当たっていないか?」と書く✅「舌が落ち込んでいないか?」と書く

といった形で、意識づけを行っていただいています。重要なのは、「力をコントロールすること」です。まずは、日中の無意識の癖に気づくことから始まります。実際の患者様も、冷蔵庫にメモを貼る、トイレに貼る、洗面所に貼るなど、それぞれ工夫されていることを教えて下さいます。こうした小さな習慣の積み重ねが、歯を守る大きな力になります。

噛み方も歯を守る重要なポイントです

「虫歯でも歯周病でもないのに歯を失う――それが“歯根破折”。」 香川県高松市|咬み合わせ専門の吉本歯科医院が、その原因と対策を解説します。

食事中の噛み方も、歯に大きく影響します。特に、噛むスピードが速すぎたり、カチカチ音がするほど強く噛みすぎるといった方は注意が必要です。噛むときは、「ゆっくり口を閉じる」ことを意識してください。これだけで、歯にかかる負担は大きく変わります。歯にダメージを与える行動のほとんどは、無意識です。まずは無意識でやっていること自分が「気がつく」ことが最も重要です。気が付けば意識して習慣を変えようと行動することができます。


最後に

「歯が割れるのは仕方がないこと」と思われがちですが、何の予防もせず過ごしていると歯を失う時期を一気にはやめてしまうことになってしまいます。実は私自身も、つい最近、歯根破折により歯を1本失う経験をしました。これまで夜間には必ずマウスピースを装着して就寝していましたし、虫歯や歯周病も一切ない状態でした。それでも歯は割れてしまったのです。

歯が割れる瞬間というのは、本当に一瞬です。しかし、その一瞬に至るまでには、日々の小さな力の積み重ねがあります。

今回の経験を通して、改めて強く感じたのは、マウスピースはとても大切な治療である一方で、それだけでは歯を守りきれないということでした。
やはり日中の無意識の力、つまり上下の歯の接触や食いしばりといった習慣をコントロールしていくことが、非常に重要になります。

歯は一度割れてしまうと、元に戻すことはできません。だからこそ、「まだ大丈夫なうちに気づくこと」、そして日々の習慣を少しずつ見直していくことが大切だと考えています。ご自身の歯を長く守るために、まずは日中の何気ない癖に目を向けてみてください。
それが将来の大きな差につながります。気になる症状がある方、ご自身の癖が気になる方は、ぜひ一度ご相談ください。咬み合わせ専門の視点から、あなたの歯を守る方法をご提案いたします。

よくある質問(FAQ)

Q1. 歯根破折とは何ですか?

A.歯根破折とは、歯の根(歯根)にヒビや亀裂が入り、最終的に割れてしまう状態を指します。特に問題なのは、歯の内部や根の部分で起こるため、初期段階ではほとんど自覚症状がないことです。当院でもよくあるのが、「なんとなく違和感がある」「噛むと少し痛い」といった軽い症状から始まり、気づいた時には抜歯が必要な状態になっているケースです。咬み合わせの観点から見ると、歯根破折は単なる偶発的なトラブルではなく、長期間にわたって特定の歯に力が集中し続けた“結果”として起こるケースが非常に多いのが特徴です。

Q2. 虫歯や歯周病がなくても歯は割れるのですか?

A.はい、割れます。むしろ近年は、虫歯や歯周病ではなく、力が原因で歯を失うケースが増えています。歯は縦方向の力には比較的強い構造をしていますが、
咬み合わせが乱れていると、横方向の力(側方圧)ねじれるような力(捻転力)繰り返し加わる過剰な圧力が加わり、歯に微細なヒビ(マイクロクラック)が蓄積していきます。このヒビは一度入ると元に戻ることはなく、時間とともに拡大し、最終的に破折に至ります。つまり歯根破折は、「ある日突然起こる事故」ではなく「積み重ねの結果」です。

Q3. 上の歯と下の歯が触れているのは普通ではないのですか?

A.通常は触れていないのが正常です。理想的な状態では、食事や会話以外の時間、上下の歯の間にはわずかな隙間があり、顎の筋肉もリラックスしています(安静位)。しかし実際には、無意識のうちに歯を接触させている方が多く、これをTCH(Tooth Contacting Habit:歯列接触癖)といいます。この状態が続くと、歯に持続的な圧力がかかる、歯を支える骨や歯ぐきに負担がかかる、咬み合わせのバランスが崩れるといった問題が起こります。咬み合わせ専門の視点では、この“弱いけれど長時間続く力”が、最も見逃されやすく、かつ大きなダメージを与える要因と考えています。

Q4. マウスピースを使えば歯は守れますか?

A.マウスピースは有効な手段の一つですが、それだけで問題が解決するわけではありません。マウスピースの役割は、歯にかかる力を分散する歯同士の直接的な接触を防ぐことであり、歯ぎしりや食いしばりそのものを止めるものではありません。特に、垂直方向に強く噛みしめるタイプ(クレンチング)日中の接触癖(TCH)には、十分な効果が得られないことがあります。当院では、咬み合わせの診断力のかかり方の分析日常習慣の改善を組み合わせて、原因そのものにアプローチすることが重要と考えています。

Q5. 歯根破折を防ぐために今すぐできることはありますか?

A.はい、あります。最も重要なのは、日中の無意識の力を減らすことです。具体的には、気づいたときに「歯が触れていないか」を確認する歯が当たっていたら、意識して離す、舌を上あごの定位置(スポット)に置く、噛むときはゆっくり口を閉じるといった習慣を身につけることです。また、咬み合わせに問題がある場合、特定の歯に過剰な負担が集中していることがあります。そのため、「習慣の改善」+「咬み合わせの調整」この両方を行うことで、歯根破折のリスクを大きく下げることが可能です。

まとめ

歯を失う原因は、虫歯や歯周病だけではありません。“無意識の力”こそが、歯を壊す大きな要因です。この習慣は、気づきと意識で必ず変えることができます。「歯が割れる前に」できることがあります。気になる症状がある方、または「自分も当てはまるかもしれない」と感じた方は、一度専門的な診断を受けてみてください。

香川県高松市の咬み合わせ専門|吉本歯科医院のご予約はネットより 

Follow me!