
こんにちは。香川県高松市で咬み合わせを専門とする「吉本歯科医院」院長の吉本彰夫です。
「やったほうがいいのは分かっているのですが、手術と聞くと足がすくみます」
「麻酔の注射が苦手で、そこから先を考えられません」
「途中で気分が悪くなったら、どうすればいいのでしょう」
このようなお気持ちで来院される方が、当院には少なくありません。そして、そのほとんどの方が「痛みがどれくらいなのか分からないから怖い」とおっしゃいます。分からないことは、実際より大きく感じられるものです。
今回は治療の宣伝ではなく、当日、何がどういう順で行われるのかを、痛みと麻酔を中心にご説明します。読んだうえで受けないという判断も、もちろんあってよいと思います。
目次
- 「痛いのではないか」という不安について
- 麻酔が効いている間、痛みは感じません
- 注射そのものを、どう楽にするか
- 手術当日の流れ
- 麻酔が切れたあと、どうなるのか
- 費用と、起こりうることについて
- 当院が手術の前に必ず確かめること
- こんな方は一度ご相談ください
- この記事のまとめ
- よくあるご質問(FAQ)
- 手術が不安で迷っておられる方へ
「痛いのではないか」という不安について
まずお伝えしておきたいのは、手術と聞いて怖いと感じるのは自然なことだということです。恥ずかしいことでも、気が小さいことでもありません。
そのうえで、痛みには段階があります。分けて考えると、見通しが立ちやすくなります。
- 手術中の痛み ── 麻酔で抑えられる部分
- 麻酔の注射そのものの痛み ── 工夫できる部分
- 麻酔が切れた後の痛み ── 個人差があり、薬で対応する部分
このうち、多くの方が漠然と恐れておられるのは最初の1つですが、実際にご感想として多いのは3つめのほうです。
麻酔が効いている間、痛みは感じません

手術で使うのは、その部分だけの感覚を止める局所麻酔です。効いている間、切る・削るといった痛みは感じません。
ただし、感覚がすべて消えるわけではありません。押される感じ、振動、器具が当たっている感覚は残ります。ここを知らずにいると「効いていないのでは」と不安になりますので、あらかじめお伝えしています。
途中で痛みを感じた場合は、その場で麻酔を追加します。我慢していただく必要はありません。手を挙げていただければ、すぐに手を止めます。
注射そのものを、どう楽にするか
麻酔が苦手という方の多くは、注射の瞬間を思い出しておられます。ここは工夫のできるところです。
- あらかじめ表面に麻酔の薬を塗り、針が入る感覚を鈍らせる
- 細い針を使う
- 麻酔液をあらかじめ体温に近づけておく(冷たい液は刺激になります)
- 一気にではなく、ゆっくり少しずつ入れる
痛みが出にくい方法をとっていますが、まったく何も感じないとお約束することはできません。感じ方には個人差があります。苦手だということを、はじめに遠慮なくおっしゃってください。
手術当日の流れ
当日の進み方を、順にご説明します。
1. 体調の確認
その日の体調、睡眠、食事、服用中のお薬を確認します。体調が整っていない日に無理には行いません。
2. 口の中の消毒と準備
3. 麻酔
効くまで少し時間を置きます。しびれてきたかどうかを確認してから次へ進みます。
4. 手術
本数や条件によりますが、1本であれば処置そのものは短時間で終わることが多いところです。時間の見込みは、事前にお伝えします。
5. 終了後の説明
その日の注意点と、お薬についてご説明します。
途中で休みたくなったら
手を挙げていただければ、いつでも中断します。姿勢を戻して休んでいただけますし、お手洗いに立っていただくこともできます。「言い出しにくい」が一番よくありませんので、合図の仕方を最初に決めておきます。
麻酔が切れたあと、どうなるのか
手術後は、麻酔が切れるまで2〜3時間ほどかかります。切れてくると、じんとした鈍い痛みが出てくることがあります。
一般的な経過としては、次のようになることが多いところです。
- 当日から翌日にかけて、腫れや痛みが強くなる
- 2〜3日をピークに、徐々に落ち着いていく
- 内出血の色が出る場合があるが、日を追って引いていく
痛み止めをお出ししますので、痛くなってから飲むのではなく、指示した時間に飲んでいただくほうが楽に過ごせます。腫れ方や痛み方には個人差があり、ほとんど気にならなかったとおっしゃる方も、数日つらかったとおっしゃる方もいらっしゃいます。
費用と、起こりうることについて
インプラント治療は自費診療にあたります。費用は、本数、骨の状態、必要な処置によって変わりますので、検査のうえで書面にしてご説明し、ご納得いただいてから進めます。金額をお聞きになったうえで、やめておくという判断も当然にあってよいものです。
また、次のようなことが起こりうることを、事前に知っておいていただきます。
- 手術後の腫れ、痛み、内出血
- 唇や舌のしびれが一時的に残ることがある
- 細菌感染が起きることがある
- 骨と結合せず、やり直しが必要になる場合がある
- 将来、埋めた部分の周囲に炎症が起きることがある(定期的な確認が必要です)
- 喫煙や噛む力の偏りが、経過に影響することがある
よい面だけをお伝えして進めることはいたしません。
当院が手術の前に必ず確かめること
吉本歯科医院では、ご希望があってもすぐに手術には進みません。順序があります。
1. 骨がどうなっているかを確認します
レントゲンで確認します。ただし平面のレントゲンでは骨の厚みや形まではつかめません。立体的に確かめたほうがよいと判断した場合には、3DデジタルCTでの撮影をご提案しています(自費・22,000円/税込。エックス線を用いるため、ごくわずかですが被ばくがあります)。
2. なぜその歯を失うことになったのかを調べます
原因が残ったままでは、埋めた部分にも同じ力がかかります。
3. 咬み合わせ全体を診ます
どこに力が集中しているか。ここを整えずに進めると、長く使うことは難しくなります。
4. そのうえで、選べる方法をご説明します
インプラント以外の方法が向く場合もあります。判断の材料をおそろえしたうえで、ご一緒に決めていきます。
こんな方は一度ご相談ください
- インプラントを勧められたが、手術が怖くて決められない
- 麻酔の注射が苦手で、歯科治療そのものを避けてきた
- 途中で気分が悪くなった経験があり、不安が残っている
- 痛みや腫れがどれくらい続くのか分からず、予定を組めない
- 費用の見当がつかず、相談に踏み出せない
- 他院で説明を受けたが、よい面の話が中心だった
- 聞きたいことがあるのに、聞きそびれてしまう
ひとつでも当てはまる場合、まずは説明を聞くだけのご来院で構いません。
この記事のまとめ
✅ 麻酔が効いている間、切る・削るといった痛みは感じません。押される感覚は残ります
✅ 注射の痛みは、表面麻酔・細い針・ゆっくり入れる、といった工夫で軽くできます
✅ 途中でいつでも中断できます。合図の仕方を最初に決めておきます
✅ 麻酔が切れた後の腫れや痛みには個人差があり、2〜3日をピークに落ち着くことが多いところです
✅ 自費診療にあたるため、費用と起こりうることを書面でご説明したうえでご判断いただきます
よくあるご質問(FAQ)
Q1. 眠っている間に終わらせることはできますか
A. 方法として存在はしますが、全身の管理が必要になり、適応や体調の条件があります。ご希望があれば、何が必要になるかを含めてご説明します。まずは局所麻酔でどこまで楽に受けられるかをご相談いただくことが多いところです。
Q2. 手術の当日は、仕事に行けますか
A. 内容によりますが、当日は激しい運動や飲酒を避けていただきます。予定の立て方も含めて、事前にご相談ください。
Q3. 血が止まりにくい薬を飲んでいます
A. 服用中のお薬は、必ず事前にすべてお知らせください。お薬手帳をお持ちいただけると確実です。内容によって、進め方を変えることがあります。
Q4. 途中で「やっぱりやめたい」と思ったら
A. 検査や説明の段階でやめていただいて構いません。決めてから進めますので、その前に十分にお考えください。
Q5. 怖くて、質問すること自体が申し訳なく感じます
A. 遠慮はいりません。分からないまま進むほうが、私どもも困ります。聞きたいことをメモにしてお持ちいただく方も多くいらっしゃいます。
手術が不安で迷っておられる方へ
「必要なのは分かっているのに、そこから先へ進めない」
「痛みのことを、正直に話してもらえる場所で相談したい」
香川県高松市をはじめ、四国各地から、インプラントと咬み合わせのお悩みを抱えた多くの患者様が当院にご相談にいらっしゃいます。
吉本歯科医院では、目に見える1本を埋めて終わりにするのではなく、「なぜこうなったのか」「なぜその歯を失うことになったのか」「これから先、噛む力をどう配分すれば残りの歯を守れるのか」という根本から診断を行います。院長は(一社)日本歯科専門医機構認定の補綴歯科専門医、および(公社)日本補綴歯科学会認定の補綴歯科指導医として、咬み合わせと補綴の分野で専門的な診療にあたっております。
説明を聞いてから決める、で構いません。どうぞお一人で悩まずに、お電話またはWEBよりお気軽にご相談ください。

院長プロフィール
吉本歯科医院 院長 吉本彰夫
九州大学歯学部卒業
岡山大学大学院 歯学博士(平成17年3月)
(一社)日本歯科専門医機構認定 補綴歯科専門医
(公社)日本補綴歯科学会認定 補綴歯科指導医
咬み合わせと補綴(入れ歯・被せ物・インプラントなど)を専門分野として、日々の診療にあたっております。


