咬合改善により、顔貌の違和感を改善した患者さまの症例
前歯がだんだん出てきた-審美治療
「上の前歯がだんだん飛び出てきて口びるが閉まらなくなり、笑った時に顔がひきつって見えるのが嫌だ」と来院された患者さま
写真(1)
治療前
一見、悪くないようにみえますが、噛み合わせの位置が後方にずれて、低くなったために、前歯に負担がかかり前方に飛び出てきています。(上の前歯が出っ歯になっています)
正確な診断
院長の吉本の診断は以下でした
①親知らずを放置していたことによる歯並びの崩れ
②過蓋咬合(かがいこうごう)下の歯がかぶってしまうくらい上の歯が覆いかぶさってしまっている状態
※親知らずを抜かずに放置している場合に下の前歯が前に上に飛び出てくることがあります。親知らずは生えてくるスペースがないと、すぐ手前の歯を無理に押して出てくることがあります。
また、親知らずが斜めや真横に傾いて生えている場合は、かなり強い力で手前の歯を押してきます。そのことによってドミノ倒しのように健全な歯並びを乱し、健全な歯が揺れだしたり、前に飛び出してくることがあります。
初期治療と継続的な治療
写真(2)
①マウスピースにてどこの咬み合わせの高さが楽に咬めるのかを探す。
②その高さに合わせて奥歯の被せ物をして咬合を安定させた
③下の前歯の歯肉の位置を下げる外科的治療を行い、上の前歯の被せ物をセラミックにやりかえを行なった。
写真(3)
治療前
笑った時に歯のガタガタが目立ち、唇がゆがんで見えます。
うまく上の唇が閉じられません。
治療後
笑った時に歯並びがキレイです。
唇のゆがみもありません。
歯はわずかですが、常に数ミクロン単位で動き続けています。せっかくきれいに歯並びを戻してもほうっておくとまたずれてくる可能性があります。そのため、きれいになった歯並びを維持するために専用のマウスピースを作成し、夜間装着して頂くことで、きれいで機能的な歯並びを維持していきます。
上の前歯が飛び出してきて出っ歯になった.唇が閉じにくくなった
治療について
- 治療内容/上下前歯12本.被せる歯の歯頚部(歯茎の際の位置)を歯周外科治療と根の治療、土台(心棒)ファイバーコアと被せ物セラミッククラウン
- 費用/土台(心棒)1本あたり2万円,上部被せ物1本あたり10万円~20万円,合計150万円(税別)
- リスク・副作用/外科治療骨削合(骨を削る)で1週間くらい腫れる、痛みがでることがあります。マウスピースをしないと後戻りしやすい。
- 期間/半年程度
審美歯科治療(セラミックスと歯周外科を含む)におけるリスクや副作用の詳細説明
歯周外科処置と被せ物にて審美治療
歯の形、色、位置、見え方、笑った時、会話をするときに美しく見える口元を改善する治療方です。歯冠長を延長してセラミックス等の被せ物を入れることで歯の位置や見た目を改善します。
一般的には以下のようなリスクがあります。
その有無や程度は、症状や個人差によって異なります。
歯を削る
今ある歯の位置によっては、歯を大きく削ることになります。天然歯であれば神経を残した状態で被せ物が出来るか、神経を取った状態で被せ物になるかは実際に削ってみないと分りません。神経を残して被せ物となれば、しばらく冷熱痛や神経に触るような痛みを感じることがありますが被せ物が入れば数日で治まることがおおいです。
神経を取る
削る必要量が多くなれば歯に痛みがでますので神経をとることになります。神経を取れば、神経がある歯と比べると歯の強度が10分の1まで落ちます。根は残りますが歯の歯冠部分はなくなりますので人工的な土台(心棒)をいれることになります。
外科治療
見た目がいい形の歯を入れるために歯茎を切除して骨形成を行います。
外科処置となりますので、術後に腫れや痛みあざが生じる可能性があります。
いずれも個人差はありますが1週間から2週間程でおさまります。