2014.10.17桃源郷のような別世界
桃源郷のような別世界
これって,どこの場所を指して言っているのか皆さんはご存知ですか?
今回は,私らしくない,ちょっと政治的なお話しもしたりなんかして(笑)
実は,先の国会で安部総理が所信演説したときに出た言葉のひとつなんです。
所信演説の抜粋
「『桃源郷のような別世界』東洋文化の研究家であるアレックス・カーさんは,徳島の祖谷に広がる原風景をこう表現しました。鳴門の渦潮など,風光明媚な徳島県では,今年の前半,外国人宿泊者が前の年から4割増えています。・・・(省略)」
って私すごいと思いました。
実を言うと,よく知らないのですが,(笑)私が生まれた頃にすぐ近くのところまで,この
アレックス・カーというアメリカ人が移り住んできていて,祖谷の暮らしや景観を
「桃源郷のような別世界」と表現したというものです。
それから,あれよあれよという間に,かやぶきの古民家が宿として建てられるようになり
今では,たくさんの外国人の観光客が訪れるようになっているというのです。
私にとって,子供の頃の生活や景観は,ただただ不便な場所ということと山の中だけでした。
それが,今こうやって香川の町の中で住んでいると,当たり前だったことが,特別だったんだということを気付かせてくれます。
・ 治安がいい
・ 助け合ってくらしている
・ 食べ物が新鮮で安全
・ 水が豊富
・ お金がかからない
・
その代わり「プライバシー」というものが,ないんですが(笑)
とにかく,他人の家の中のところまで知りたがったり,子供の育て方まで口を挟んだり。
でもこれって,よくよく考えてると,近所の子供もみんな家族と同じように思っていたんですよね。
知らぬ間に,個々の世帯が豊かになったおかげで「助け合い」をする必要がなくなってきたのでしょうか。
アレックスが育った当時のアメリカは,たぶん今の日本の都会みたいだったのではないでしょうか。
なにかがおかしいと思った彼。
近代化,経済主義を見て育った彼は,この日本の祖谷というところで失われかけたものを見つけたのかもしれませんね。
それにしても,安部総理が言うまで,そんなふうに祖谷が観光化が進んでいるとは知りませんでした。
子供たちは,たまの帰省を楽しみにしています。
ビルのない世界,車のない世界,雑音のない世界,星のある世界,自然がある世界
静けさがある世界。
子供には,田舎の良さが本能的に分るのかもしれませんね。
遊ぶものがあるわけでもないのですが,便利な生活をしているともう・・・私のようにどっぷりと現代社会に浸かった者には大切なものが見えなくなってしまったのかもしれませんね
変なことを言うようですが,子供の頃に見えていたもの・・・
妖怪だったり,
お化けだったり,
妖精だったり,
大人には見えないものが見えることもありました。
それって,実は,アレックスが感じたような素直な心がもたらす「大切なもの」かもしれません。