歯医者のレントゲンの見方|咬み合わせ専門の吉本歯科医院【香川県高松市】

この記事のまとめ(要約)

✅レントゲンは「硬いものが白」「柔らかいもの・空間が黒」に写ります。 歯や骨、金属は白く、虫歯で穴が空いた部分や神経の通り道は黒く写ります。
✅歯を支えているのは歯茎ではなく「骨」です。 畑の大根が土で支えられているように、歯は骨で支えられています。骨が溶けて減ってしまうと、レントゲンでは黒く抜けて見えます。
✅痛みがなくても「骨が溶けている」ことが早期発見できます。 歯周病だけでなく、「噛み合わせの異常(過剰な力)」によって骨が溶けている様子もレントゲンから読み取ることができます。
✅より正確な診断には立体で見る「CT撮影」が不可欠です。 パノラマレントゲンは平面画像のため、骨の厚みや神経の正確な位置を把握するには限界があります。

こんにちは。香川県高松市で、日本歯科専門医機構認定 補綴(ほてつ)歯科専門医・指導医 を務めております、吉本歯科医院の院長 吉本彰夫です。
歯医者さんに行ってレントゲン写真を撮ってもらい、先生から「ここが虫歯ですね」「骨が溶けていますね」と説明を受けても、白黒の写真を見ながら「いまいちよく分からないな…」と首をかしげた経験はありませんか?「患者さん自身が悪くなっているところと重症度が分かることが大事だ」と私は考えています。自分の歯の状態や骨の状態がどうなっているのか、患者さまご自身がレントゲン写真を見て理解できるようになれば、手遅れになるまで放置してしまうことは絶対に防げるはずです。今回は、誰でも分かる「レントゲン写真の基本的な見方」について、「平面レントゲンの限界」について分かりやすく解説いたします。

歯科のレントゲンを見る「3つの基本法則」

レントゲン写真は、一見すると分かりづらいですが、実は基本のルールさえ知っていればご自身でもいろいろな情報を読み取ることができます。歯科のレントゲン写真には、大きく3つの法則があります。

歯医者のレントゲンの見方|咬み合わせ専門の吉本歯科医院【香川県高松市】


① かたい物が「白く」写る

お口の中で硬いものといえば、歯そのもの、顎の骨、そして金属の詰め物や被せ物です。これらはレントゲン写真では白くハッキリと写ります。

② かたくない部分が「黒く」写る

虫歯で穴が空いている部分、歯周病などで骨が溶けて無くなってしまった部分、また歯の根の中にある神経や血管の通り道などは、硬い組織がないため黒く写ります。

③ 左右は「ほぼ対称」である

人間の体は、手が右と左で全く形が違うことがないように、顎の骨格や歯の配置も基本的には左右対称です。左右を見比べて「こっちだけ黒く抜けているな」などと違和感に気づくことができます。

歯を支えているのは歯茎ではなく「骨」です

レントゲンを見る上で最も重要で、かつ多くの方が見落としているのが「骨」の存在です。歯は一体何で支えられていると思いますか?と質問すると、多くの方が「歯茎ですか?」と答えられますが、正解は「骨(歯槽骨)」です。

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例えば、畑に大根が植わっている様子を想像してみてください。大根の周りの土が少ないと、大根は倒れて最後は自然に抜けてしまいますよね
。歯もこれと全く同じで、支えている土台である「骨」が少なくなると、歯はガタガタと動き出し、最後には抜けてしまいます。レントゲン写真を見たとき、歯の根っこの周りが白くモヤモヤと写っていれば、それは骨がしっかりある証拠です。逆に、歯の根っこと奥歯の間に黒く透けて見える空間があれば、そこは「骨吸収(骨が溶けて無くなっている)」が起こっているというサインなのです。

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「骨が溶ける」と聞くと歯周病(細菌)を思い浮かべますが、実は「噛み合わせの異常(過剰な力)」が原因で骨が溶けることもよくあります。 噛み合わせが原因で骨吸収が起こる(骨が溶けていく)ことを、症状が出ないため患者さん自身が気づくことは困難です。そこで早期発見に役立つのがレントゲン写真です。
例えば、当院にご相談に来られたAさんのレントゲン写真では、左右の下の奥歯がなく、上下の前歯を支える骨がごっそりと少なくなっていました。

Aさんご自身は「前歯の隙間が気になる」という理由で来院されましたが、根本原因は「奥歯がないため、本来奥歯で噛むべき負担を、根っこの細い前歯で受けてしまっていたこと(過剰な力)」にありました。このように、ご自身では全く気づいていなかった「水面下の骨の破壊」を、レントゲン写真1枚から読み解くことができるのです。

平面レントゲンの限界と「CT撮影」の重要性

ここまでレントゲンの見方をお話ししてきましたが、実は一般的な歯科医院で撮影されるパノラマレントゲン写真(平面写真)だけでは、「絶対に分からない隠れた真実」があります。ここで、「平面写真」と「現実の立体物体」の差について想像してみてください。

正面から撮影した手は、指が2本にしか見えません。しかし、違う方向から撮影すると、実は奥にもう1本隠れていて、指が3本写ります。さらに、一本目と二本目の間隔は開いていても、二本目と三本目の間隔はほとんどない、ということも立体で見て初めて分かります。

このようなことが、現実に歯科の治療現場で起きています。

平面のレントゲン写真上では、神経・血管の位置と歯の根っこの位置がまったく外れていても、重なっていても、すべて同じ1枚の平面的な写真に見えてしまいます。平面画像だけを見て、「骨の厚みがどれくらいあるか」「神経を傷つけずにインプラントを安全に埋められるか」を正確に診断することは不可能なのです。だからこそ吉本歯科医院では、安全で確実な治療を行うために、0.5ミリ単位で立体的に解析できる「CT撮影」と「3D立体構築画像解析」を絶対に欠かせない工程として採用しています。

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診断が変われば、治療が変わる

レントゲンやCTから得られる情報を患者さまご自身の目で見て正しく理解することが、「自分の健康は自分で守る」第一歩となります。
当院では、レントゲン写真を見ながら、今のお口の中の現状を必ず詳しくお話しさせていただくようにしています。 ご自身の本当の骨の状態や、噛み合わせのバランスがどうなっているのかを知りたい方は、手遅れになって歯を失う前に、ぜひ一度ご相談にお越しください。

    歯科でのレントゲン写真の見方よくあるご質問(FAQ)

    Q1. レントゲン写真で、虫歯は全部見つけられますか?

    A. レントゲンは硬い歯が溶けて無くなった部分(虫歯)を黒く映し出しますので、歯と歯の間の隠れた虫歯や、詰め物の下で進行している虫歯を発見するのに非常に有効です。ただし、初期のごくわずかな虫歯などは写りにくいこともあるため、肉眼での視診と合わせて総合的に診断します。

    Q2. 骨が溶けている(骨吸収)と言われました。元に戻りますか?

    A. 歯周病や過剰な噛む力によって一度溶けてなくなってしまった顎の骨(歯槽骨)は、基本的には自然に元に戻ることはありません。だからこそ、レントゲンで現状を正しく把握し、これ以上骨が溶けないように「力のコントロール(噛み合わせ治療)」や「細菌のコントロール」をいち早く行うことが重要です。

    Q3. パノラマレントゲンとCT撮影の違いは何ですか?

    A. パノラマレントゲンは、お口全体を1枚の「平面(2D)」で写し出す写真です。大まかな虫歯や骨の減り具合を見るのに適しています。一方、CT撮影は顎の骨を「立体(3D)」で解析できるため、骨の前後の厚みや密度、神経や血管の正確な三次元的な位置まで、平面では見えない真実をミリ単位で把握することができます。

    Q4. 全く痛みがなくても、レントゲンを撮る必要はありますか?

    A. はい、大いにあります。日本人が歯を失う大きな原因である「歯周病」や「噛み合わせによる過剰な力」は、末期になるまで痛みがほとんど出ません。自覚症状が出た時には手遅れ(抜歯)になっていることが多いため、痛くなる前にレントゲンで水面下の骨の状態を確認しておくことが、歯を一生守るための鍵となります。

    Q5. 治療した歯の根元が黒く写っていると言われました。どういうことですか?

    A. 過去に神経を抜く治療をした歯の根の先に、細菌が繁殖して「膿の袋」ができていると、レントゲンではその部分の骨が溶けて黒く丸い影として写ります。また、過剰な力がかかりすぎて骨が溶け、地盤沈下を起こしている場合にも黒く写ることがあります。原因を正しく診断し、適切な治療を行う必要があります。

    まとめ|ご自身の歯や顎の骨の状態を正しく知る

    鏡を見て「なんだか歯茎が下がってきた」「歯が長くなった気がする」と感じる方や、「昔治療した歯がどうなっているか不安だ」という方は、手遅れになって大切な歯を失ってしまう前に、ぜひご自身のレントゲン写真を確認しにいらしてください。当院では、患者さまに「理解」していただき、「納得」していただいた上で治療を進めることを大切にしています。まずはご自身の「本当のお口の現状」を知るために、お気軽にご予約画面からご予約をどうぞ。

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