
私は子供の頃から歯は丈夫なの・・・そう思っている方ほど危険です
「虫歯ゼロで歯医者知らず」と自信がある人ほど危ない。 50代以降、突然歯が真っ二つに割れて抜歯になる「歯の破折(はせつ)」が急増しています。
破折の原因は「経年劣化」と「破壊的な力」です。 一生の間に何百万回も繰り返される強大な噛む力(体重以上)によって、歯の内部には目に見えないヒビが蓄積していきます。
破折は発見が非常に困難です。 レントゲンに写らないことも多く、痛みなどの自覚症状が出た時にはすでに「抜歯」しか選択肢がないケースがほとんどです。
歯科医師である私(院長)自身も破折で歯を失いました。 虫歯ゼロでも歯は割れます。歯は決して壊れないものではなく、消耗品であるという認識が必要です。
破折を防ぐ根本治療は「力のコントロール」です。 噛み合わせ専門医によるお口全体のバランス調整と、就寝時の「専用マウスピース」の装着が、あなたの歯を割れから守る唯一の予防策です。
香川県高松市の噛み合わせ専門歯科医院、吉本歯科医院の院長 吉本彰夫です。
「子どものころに虫歯ゼロで表彰された」 「歯医者に通ったことなんてほとんどない」そんな“丈夫な歯”を誇りにしていた方ほど、50代を過ぎて突然、大切な歯を失ってしまうことがあります。「虫歯もないし、毎日きれいに磨いているから自分の歯は一生大丈夫」という自信が油断を生み、歯にかかっている見えない「過剰な力」の存在を見逃してしまうからです。今回は、日本人が歯を失う原因として急増している「歯の破折(歯が割れること)」の恐ろしさと、大切な歯を守るための根本的な予防法について、噛み合わせ専門医の視点から詳しく解説いたします。
- 1. 私は子供の頃から歯は丈夫なの・・・そう思っている方ほど危険です
- 2. 歯を失う原因の盲点「歯の破折」とは?
- 3. なぜ「丈夫な歯」が突然割れるのか?
- 4. 院長自身も経験した「歯の破折」の恐ろしさ
- 5. 歯を失う「ドミノ倒し」を防ぐ根本治療とは
- 5.1. ① 噛み合わせ専門医によるお口全体のバランス調整
- 5.2. ② 就寝時の「専用マウスピース」の装着
- 5.3. ③日中の喰いしばり・歯の接触癖(TCH)の意識化
- 6. よくあるご質問(FAQ)
- 6.1. Q1. 虫歯もないのに、どうして歯が割れるのですか?
- 6.2. Q2. 歯が割れた(ヒビが入った)ら、必ず抜歯になりますか?
- 6.3. Q3. 歯にヒビが入っているか、自分で気づく方法はありますか?
- 6.4. Q4. 神経を取った歯の方が割れやすいと聞きましたが本当ですか?
- 6.5. Q5. 歯の破折を防ぐために、今日からできることはありますか?
- 7. ご自身の「歯の状態」をまずは正しく知ることが重要
歯を失う原因の盲点「歯の破折」とは?

日本人が歯を失う原因の第1位は「歯周病」、第2位は「虫歯」です。しかし、それに次いで第3位となっているのが、歯の根っこにヒビが入ったり割れたりする「歯根破折(しこんはせつ)」です。虫歯であれば「痛い」という自覚症状があるため、歯医者に行って治療できることが大半です。歯周病も定期的なクリーニングで進行を抑えることができます。しかし、破折は違います。歯の内部のヒビはレントゲンにも写らないことが多く、肉眼でも確認できないため、非常に発見が難しいのです。 「なんとなく噛むと違和感がある」「冷たいものがしみる」程度の症状しか出ないことも多く、ある日突然フランスパンやお煎餅を噛んだ瞬間に「バキッ」と真っ二つに割れてしまい、その時にはすでに「抜歯しか方法がない」というケースが珍しくありません。
なぜ「丈夫な歯」が突然割れるのか?

「虫歯もない健康な歯が、どうして突然割れるの?」と疑問に思われるでしょう。
歯は体の中で最も硬い組織であるエナメル質で覆われていますが、決して壊れないわけではありません。 人間が噛む力は想像以上に強く、女性で100kg、男性で200kgにも及びます。夜間の無意識の歯ぎしりや食いしばりでは、さらに凄まじい力がかかっています。

何十年にもわたって、一生の間に何百万回もの咀嚼力を受け続けることで、健康そうに見える歯の内部にも少しずつ微細なヒビ(クラック)が蓄積していきます
。ガラスのコップを毎日使っているうちに小さな傷が蓄積し、ある日突然パリンと割れるのと同じ現象です。特に50代以降は、加齢によって歯質が脆くなるため、若い頃に入った小さなヒビが拡大しやすく、破折のリスクが一気に高まります。
院長自身も経験した「歯の破折」の恐ろしさ
実は、歯科医師である私自身も奥歯の破折を経験しています。
私の口の中には虫歯は1本もありません。歯並びも生まれつき良いほうで、歯を守るためのマウスピースも毎晩必ず装着して寝ていました。 しかし、それでも歯は折れるのです。ある日の食事中、「なんとなく奥歯が痛い」と思いCTを撮影してみると、奥歯が真っ二つに割れていました。下記は私のCT画像です。

私は即座に抜歯を決断し、その後インプラントを入れました。毎日多くの患者さんを診てきた私ですが、自らが「ある日突然歯を失う側」になった体験は非常に大きな衝撃でした。そして改めて、どんなに大切にしていても「歯は経年劣化する消耗品である」という現実を身をもって知ったのです。
歯を失う「ドミノ倒し」を防ぐ根本治療とは
「寿命の延びに、歯の耐久年数が追いついていない」のが現代です。 大切な歯が割れて抜歯になるのを防ぐためには、ただ歯磨きを頑張るだけでは不十分です。「力のコントロール」という根本的なアプローチが欠かせません。
① 噛み合わせ専門医によるお口全体のバランス調整
一部の歯に破壊的な力が集中しないよう、親知らずの影響などを排除し、お口全体の噛み合わせのバランスを0.5ミリ単位で緻密に設計し直すことが重要です。
② 就寝時の「専用マウスピース」の装着
夜間の無意識の食いしばりや歯ぎしりから歯を守るために、マウスピースの装着が必須です。吉本歯科医院では、患者さん一人ひとりの噛み合わせに合わせて「7種類の設計」から最適なマウスピースを作製しています。このマウスピースがあなたの歯の身代わりとなって削れ、割れてくれることで、ご自身の歯が割れるのを防ぎます。「虫歯がないから大丈夫」という油断は禁物です。歯が割れてからでは遅いのです。
③日中の喰いしばり・歯の接触癖(TCH)の意識化
マウスピースは歯を守るために有効な手段ですが、それだけでは十分とはいえません。歯を長く守るためには、日中の無意識の習慣を見直し、歯にかかる力をコントロールすることが重要です。「虫歯でも歯周病でもないのに歯を失う――それが“歯根破折”。」 香川県高松市|咬み合わせ専門の吉本歯科医院が、その原因と対策を解説します。
よくあるご質問(FAQ)
Q1. 虫歯もないのに、どうして歯が割れるのですか?
A. 歯が割れる(破折する)最大の原因は、虫歯菌ではなく「過剰な噛む力」の長年の蓄積です。毎日の食事や、就寝中の無意識の歯ぎしり・食いしばりによって、何十キロという力がかかり続けることで、硬い歯の内部にも見えないヒビが入り、最終的に耐えきれずに割れてしまいます。
Q2. 歯が割れた(ヒビが入った)ら、必ず抜歯になりますか?
A. 歯の根元まで真っ二つに割れてしまっている場合や、ヒビの隙間から細菌が侵入して周囲の骨を大きく溶かしている場合は、残念ながら抜歯になるケースがほとんどです。ただし、ヒビの深さや骨の状態によっては抜かずに残せる場合もありますので、まずは精密な診断が必要です。
Q3. 歯にヒビが入っているか、自分で気づく方法はありますか?
A. 初期段階では自覚症状がほとんどないため、自分で気づくのは困難です。進行すると「噛んだ時に一瞬ピリッとした痛みが走る」「冷たいものがしみる」といった症状が出ることがあります。レントゲンにも写りにくいため、噛み合わせ専門医による診査が必要です。
Q4. 神経を取った歯の方が割れやすいと聞きましたが本当ですか?
A. はい、本当です。歯の神経(歯髄)を取ってしまうと、歯への栄養供給が絶たれ、いわば「枯れ木」のような状態になります。神経のある健康な歯に比べて強度が10分の1まで落ちるため、少しの力でも簡単に折れたり割れたりしてしまいます。そのため、当院では可能な限り神経を残す治療を行っています。
Q5. 歯の破折を防ぐために、今日からできることはありますか?
A. 日常生活では「硬いものを無理に噛まない」「氷をガリガリ噛む癖をやめる」意識が大切です。しかし、最も強力な破壊力である「睡眠中の歯ぎしり・食いしばり」は無意識で行われるため、ご自身の努力では防げません。専用のマウスピースを作成し、夜間に装着することが最大の防御策となります。
ご自身の「歯の状態」をまずは正しく知ることが重要
ネットの情報やご自身の感覚だけでは、本当の骨の量や噛み合わせの狂い、そして「歯にどれだけの過剰な力がかかっているか」という根本原因は分かりません。「今まで虫歯がなかったのに最近歯が痛む」「冷たいものがしみる」「噛むと違和感がある」という方は、手遅れになって歯が真っ二つに割れてしまう前に、当院の精密診断をご活用ください。まずはご自身の「本当の現状」を知るために、お気軽にご予約画面からご予約をどうぞ。

【お電話でのご予約】 087-818-1118(受付時間 9:15~17:30/日・祝・水曜休診)


