2009.07.10歯医者さんでのレントゲン写真の見方、教えます(^^)
キンコンカンコーン♪
1時間目授業のはじまり~はじまり~♪
皆様に、口の中の状態を知っていただくためにレントゲンを撮って、説明を交えながらら見て頂きますね。
はっきり言って、なかなかわかりづらいですよね(--;)
いわゆる「白黒写真」ですし、「ここが虫歯です」とご説明しても、一般の方には「はあ・・・ええ・・・」という感じで首をかしげながら見ていらっしゃいます。
話は変わりますが、3年前他界した私の父が病院でレントゲンを撮ったとき医師が
「ここ影みえるでしょ、これは肺ガンです」っていわれたのですが、よく分かりませんでした。レントゲン写真は見慣れているはずなのに・・・。
と思いました。
ちょっと、わかりづらいかもしれませんが、私のレントゲン写真などを見ながら、少しレッスンしてみましょう。
まず、歯科のレントゲンでは、
①かたい物が白く写る
②かたくない(穴が空いているとか、骨がないとか)ところは黒く写ります。
口の中でのかたいものとは歯・骨・金属の詰め物などです。
かたくない物とは虫歯、根の中にある神経・病変などなどです。
また、レントゲン写真からは肉眼では見えない歯茎(はぐき)の中が分かります。
さて、上記のレントゲンで解説しましょう。
これは左下の奥歯です。印を付けている歯は6歳臼歯(きゅうし)といい、その名のとおり、6歳頃に生えてくる歯です。
歯茎の中(骨)には根っこが二つ見えてます。
奥歯は強く噛むために根っこが数本ありしっかりしています。
ここでは根っこが二股大根のように二本ありますね。
根っこの周りに白くぶつぶつのように見えるのが骨です。
根っこが二股に分かれているところの間が黒くみえますね。奥歯との間も黒く見えますね。
ようするにそこは骨吸収が起こっています。
《骨吸収...破骨細胞によって、弾力や固さを失ってしまった古い骨が分解され、壊されていくことです。
一方、新しく骨がつくられることを骨形成といい、骨はこの吸収&形成を絶えず繰り返しています。加齢などにより両者のバランスが崩れ、骨吸収が骨形成を上回るようになると、骨量が減ります》
ここで...、歯って何で一体何で支えられていると思います?
答えは骨です。
例えば畑に大根が植わっているとします。
大根の周りの土が少ないと大根は倒れ、最後は自然に抜けますよね。
ご参考までに、私の歯の写真も見てみましょう。
2本の前歯のはっきりした白いものは、セラミック人工歯です。
向かって右側の奥歯2本が倒れるようにあるのがよくわかります。
...ちなみに、これを抜いて、ただいまインプラントで治療しています。
そうなると噛むことができなくなり左と右など全体のかみ合わせのバランスが崩れてきます。
で、恐がりの私は数年ほっといていたため左ではほとんど噛めていませんでした(反省(>_<)
というわけで、今回これではダメだ!どんどん崩れると思いインプラント治療をしました。
向かって右下に見える白いのがインプラントです。
手術から約2ヶ月今はなにもせずただただインプラントが自分の骨とくっつくのを待つだけです。(*^_^*)
歯が入るのを楽しみにしていま~す。
院長よろしくお願いしま~すm(_ _)m
キンコンカンコーン♪
というわけで、1時間目の授業終了
次回は歯にとってはとても大事な骨がなくなっていく原因・・・歯周病について書きます。
歯周病は歯石を取ったら治ると思っている方が多いと思いますが、実はとてもやっかいな病気です。
~次号につづく~