2011.11.01小宮山 彌太郎先生インプラントセミナー
この現世には、生きながらにして「神」と呼ばれる方々がいらっしゃいます。
それは何も、モーセのように海を割ったり、キリストのように、水の上を歩いたり、人を生き返らせたりといった奇跡を起こしたというわけではなく、それぞれの分野でパイオニアとなったり、偉大な記録を打ち立てたり、後に続く者たちの高い高い目標となっている人たちの事です。
サッカーで言うところのペレであったり、
バスケットボールで言うところのマイケルジョーダンであったり、
野球でいうところのベーブルースであったり・・・。
先週の水曜日から日曜日まで、僕は歯科界の「神」のところで多くの事を学んできました。
東京都千代田区にある、ブローネマルクオッセオインテグレーションセンターというところに行って、そこの院長、小宮山彌太郎先生のもとで、インプラントの正しい基礎や、考え方、そして、最も大切な心構えについて、4日間みっちりと勉強させていただきました。
この「神」、小宮山彌太郎先生は、日本に近代インプラントというものを最初に持ちこまれた方で、現在インプラント治療を行われ、快適に暮らせている患者様は、皆さん、この先生の恩恵を受けてらっしゃるといっても過言ではありません。
近代インプラントとは、スウェーデンのブローネマルク教授が様々な研究を繰り返し、チタンと骨が光学顕微鏡レベルでくっつくこと(オッセオインテグレーションと言います)を発見し、これを応用して行われているインプラント療法の事です。
これ以前にも、様々な先生方が、骨膜下インプラントや、ブレード型インプラント、また材質も様々なものを試行錯誤されていたのですが、今のような成功率を収めることはできてはいませんでした。
このブローネマルク教授は、多くの成功と失敗の中から、これならかなりの高確率でうまくいく、というしっかりとしたガイドラインのようなものを作られました。小宮山先生は、このような研究にいち早く目をつけ、スウェーデンまで実際に行って、ブローネマルク教授のチームに入り、多くを学んでこられた先生です。
ここで学ばれたことを実践し、また、後学の徒に伝えていくために作られたのが先述のブローネマルクオッセオインテグレーションセンターでした。ここでの勉強会は、あまりに貴重なので、オープンにすると人が集まりすぎてまわらない為、基本的にはシークレットコースなのですが、当医院院長が小宮山彌太郎先生の弟子だったので、今回学べるチャンスをいただけたのでした。
ここで学んだことや感じたことについては、またニュースレターで何回かに分けてお伝えできたらとは思います。
多くの事を学ばせて頂きましたが、とはいえ今日明日からいきなり僕がインプラントを埋入できるかというと、まだまだ経験が必要だと思います。だから、今日明日からきゅうにぼくが大きく変わるかというとそうでもないのかもしれません。でも、ここに来なかった5年後と、今からの5年後ではきっと僕の到達しているレベルは大きく違っていると確信しています。
懇親会にて・・・ワインで真っ赤になってしまいました・・・
センターの若い先生と、勉強会にこられた先生
iCATという会社をされ、今回CTのお話をしてくださった十河先生と