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あごの音がしていたのにしなくなってきた

顎関節症とは?

顎関節症」とは、顎関節に対する負担が咬み合せなどにより、バランスを崩して強くなった場合に、関節円盤がずれたり、関節円盤に穴が開いたりすることによって進行する病気です。さらに骨と骨がこすれあうようになると、骨がちびていく病気です。

咬み合せが悪いことでバランスが悪くなり、硬いものをこすりあわせると関節と関節に真ん中にあるクッションが潰れてしまい、顎の骨が一番柔らかいのでそこに負担がきてしまいます。
膝にもクッションの役目をするお皿がありますが、そのお皿のようなものが顎にもあり、そのお皿を「関節円盤」と言います。
この関節円盤がずれたりすると顎の音がカクカクとしだします。

さらにこの関節円盤の穴が大きくずれ、穴が開くことで顎の骨と頭の骨がこすれあってジャリジャリとする音に発展することがあります。
関節円盤が完全にずれたり、ひしゃげたりするとカクカクという音がしなくなってきます。

そこまでいくと、口を開けようとしても関節円盤がひっかかって顎の動きを邪魔します。

口が開きにくくなったり、口が開いたまま閉じられなくなったりするのは、こんな状態になってしまったことが理由です。

カクカクという音がしなくなったからといって「治った」ということではなく、さらに進行していたということはよくあります。

顎関節症は顎の骨が溶けていく病気です
溶けた骨を再生することができないので、生涯予防し続けなくてはいけないものです。
お痛みがなくなったから、症状が感じなくなったから治療が終わりというものではありません。

考えられる原因

顎の音がしていたのにしなくなってきた・・・
このような症状でお悩みの患者さまの原因は下記の4つ原因が考えられます。

(1)歯周病が原因による場合

歯周病とは、歯の周辺から歯の根っこまでバイ菌が入り込み、そのバイ菌が歯を支えている骨を溶かしてしまう病気です。
歯を支える骨を溶かすことにより、歯肉が腫れたり、出血したり、歯がグラグラして揺れてくることがあります。
歯が揺れたり、前に飛び出してきたりすることにより、全体のバランスを崩し、顎の骨に異常な負担がかかり、顎の音がするようになったり、お痛みがでてくることがあります。
さらに進行し、関節円盤が完全にずれたり、ひしゃげたりするとカクカクという音がしなくなってきます。

(2)かみ合わせの悪さ(歯並びの悪さ)

歯は28本あってはじめて全体のバランスを保っていますので、咬み合せが悪いと、全体のバランスを崩し、顎の骨に異常な負担がかかり、顎の音がするようになったり、お痛みがでてくることがあります。
さらに進行し、関節円盤が完全にずれたり、ひしゃげたりするとカクカクという音がしなくなってきます。

(3)奥歯がないことが原因(咬み合せの悪さ)

もうすでに歯周病や、虫歯による抜歯で奥歯を失ってしまった方は、そのまま放置しておくことでどんどん歯並びは崩れてきます。
歯は28本あってはじめて全体のバランスを保っていますので、歯がない部分には横の歯がどんどん倒れていってしまいます。
全体のバランスを崩し、顎の骨に異常な負担がかかり、顎の音がするようになったり、お痛みがでてくることがあります。
さらに進行し、関節円盤が完全にずれたり、ひしゃげたりするとカクカクという音がしなくなってきます。

(4)親知らずが原因(咬み合せに悪さ)

親知らずを抜かずに放置している場合にも歯が揺れだすことがあります。
親知らずは生えてくるスペースがないと、すぐ横の歯を無理に押して出てくることがあります。
また、親知らずが斜めや真横に傾いて生えている場合は、かなり強い力で横の歯を押してきます。そのことによってドミノ倒しのように健全な歯並びを乱し、全体のバランスを崩します。
全体のバランスを崩すと、顎の骨に異常な負担がかかり、顎の音がするようになったり、お痛みがでてくることがあります。
さらに進行し、関節円盤が完全にずれたり、ひしゃげたりするとカクカクという音がしなくなってきます。

一般的な医院での応急、治療法

あごの音がしていたのにしなくなってきた」とご相談された場合、ほとんどの医院では「顎関節症」であると診断されます。
治療方法としては、

  1. 痛み止めの薬を処方
  2. やわらかい材質でマウスピースを作製(保険制度で認められている材質のみ)
  3. 外科的治療(顎関節の手術)

問題点

本来マウスピースを使用する目的は顎関節に対する負担を、軽減するため、咬み合せによる関節炎のバランスを整えるためマウスピースを使用します。
何もしないよりは柔らかい素材のマウスピースを使うことによってクッション的効果が得られるので、関節への負担が軽減されます。
しかし、柔らかい材質のマウスピースでは、顎のかみ合わせによる左右の動きを軽減することはできません。
硬いマウスピースではそのようなことも含めて可能です(自由診療)。
さらに柔らかいマウスピースは上あごにつけるタイプしか作製できません。

硬いマウスピースであれば、上につけるものも下につけるのもの作ることができます。
上につけるか、下につけるかはその患者さまの咬み合せで決まるのですが、柔らかい材質のものは上にしかつけることができません。(下につけるものを作ると強度的に困難)

また、柔らかい材質がゆえに、舌にふれる部分が大きく患者さまの違和感が大きいことも特徴です。実際長期間使用しないといけないにもかかわらず、その不快感から使ってもらえないことが現実です。

吉本歯科医院の治療、考え方

顎関節症」は、よく高齢の方が膝が痛いと言っているような症状が顎に起こっているものとお考え頂ければと思います。
一時的に症状が和らいだといってマウスピースをはずして通常の食事を開始すると、さらに進行していってしまいます。
顎の骨の再生はできません。ですので、顎関節症は完治するということはあり得ません。ただ、症状が軽くなった、または、感じなくなったというだけであり、完全に治るということは顎関節症にはないとお考え下さい。
きちんとしたマウスピースを作製し、毎日装着し、顎の骨がこれ以上、溶けて磨り減っていくのを予防し続けるという考え方です。
定期的に歯科医院に通い、顎の骨のレントゲン写真を撮影し、顎の骨の長さ、形態の経過を定期的に追っていくことがとても大切です。
ほとんどの医院さんでは、症状がでなくなれば「治った」となりますが、本来はこういう考え方が正解です。

「顎の音がする」「音がしていたがしなくなった」というお悩みでお越しになられた患者さまにはまず、なぜそうなったのか?という原因から探していきます。

上記の(1)~(3)の原因のうち、全ての原因が当てはまる場合もあり、また親知らずだけが原因だったという場合もあります。
大切なことは、なぜそうなったか?ということをきちんとご説明したいということです。

この部分を治療を実際に受けられる患者さまにご理解頂けないとどんなにいい治療をしても原因を取り除かなくてはまた同じ症状が出てくるという悲しいことになってしまいます。

「顎の音がしていたのにしなくなってきた」━吉本歯科医院での治療法例

(1)歯周病が原因

歯周病の程度にもよりますが、歯周病治療(ワンステージフルマウスディスインフェクション)により細菌除去を行ないます。
その後、矯正治療によりかみ合わせを改善し、マウスピースにより歯を正常な位置に戻しお口全体の咬み合せを正常に戻します
咬み合せが正常に戻ると、顎の骨にもバランスよく力がかかるようになり、片方だけに異常な力がかかることがなくなり、症状が落ち着いてきます。

(2)かみ合わせの悪さ(歯並びの悪さ)

お口全体の咬み合せを改善するよう「矯正治療」を行い、その後、矯正治療によりかみ合わせを改善し、マウスピースにより歯を正常な位置に戻しお口全体の咬み合せを正常に戻します。
咬み合せが正常に戻ると、顎の骨にもバランスよく力がかかるようになり、片方だけに異常な力がかかることがなくなり症状が落ち着いてきます。

(3)奥歯がない

意外に知られていませんが、歯がないままの状態にしておくと歯並びはどんどん崩れていきます。
歯は28本揃ってはじめてバランスを保ちます。
1本でもない部分があると、そこにドミノ倒しのように倒れ始めてゆきます。
1日でも早く治療をはじめられることをおすすめします。
奥歯に歯を入れるために「インプラント治療」を行います。
インプラント治療の後、全ての歯を正常な位置に戻すようにマウスピースを作製し咬み合せを正常に戻します。
咬み合せが正常に戻ると、顎の骨にもバランスよく力がかかるようになり、片方だけに異常な力がかかることがなくなり、症状が落ち着いてきます。

(4)下の親知らずが原因

親知らずは当院では必ず「抜歯」をおすすめしております。
親知らずは放置しておいて良いことはひとつもありません。
下の親知らずを抜歯後、マウスピースを作製し、歯が正常な位置に戻るようにします。
全ての歯を正常な位置に戻すようにマウスピースを作製し咬み合せを正常に戻します
咬み合せが正常に戻ると、顎の骨にもバランスよく力がかかるようになり、片方だけに異常な力がかかることがなくなり症状が落ち着いてきます。

最後に

顎の音」に関して、お悩みの患者さまの原因は必ずしも一つであることは少なく「親知らずと歯周病」「咬み合せ」「歯周病と奥歯がない」など患者さまによって原因はさまざまです。

まずはお口の中を実際に診させて頂き、パノラマレントゲン写真などで患者さまの顎の骨の状態まで確認させて頂きます。
それぞれの原因によって原因除去、もしくは、現状維持、悪化の遅延を目的に治療方針を患者さまとご相談しながら行なってまいります

「あごの音がしていたのにしなくなってきた」という方は、当院までお問い合わせください

医療法人社団 吉翔会 吉本歯科医院 TEL:087-818-1118 受付時間 9:15~17:30(日・祝日・水曜日休診)