2009.08.25嬉しいこと
もうすっかり秋の空です。
クーラーを止めて窓を開けていると、気持ちのいい秋の風が診療室に吹き込んできます。
患者さんと「もう秋ですねえ・・・」としみじみ(^^)
今朝一番に待合室に飾られたお花です。↓
今日は嬉しいことがたくさんあった一日でした。
吉本歯科医院では、診療室や待合室、そしてスタッフのお部屋、器具のお掃除などを
昨年からシルバースタッフさんにお願いしています。
シルバースタッフさんたちは、だいたい60歳後半の方たちです。
今、吉本歯科医院には朝の当番の方、夜の当番の方とお二人に来て頂いてお手伝いいただいています。
今朝も、新しい方の面接があり、どんな方かなあ・・と楽しみにしていました。
お電話の感じで、とっても折り目正しく、明るいお声だったのですが、お会いしてやっぱりその通りの方でした。早速来月から来て下さることになりました。嬉しいことその一です(笑)
シルバースタッフさんたちに来て頂いて、一番良かったことは、それは私たちスタッフの
「お手本」になってくれる、という点です。
この年齢の方の女性たちは、もう何から何までキチンとしていらっしゃる方が多く、
子育てもちゃんとしながら家のこともしながら、なおかつお商売もきちんとされてこらた方が多く、
お仕事のひとつひとつがとてもきちんとされているんです。
例えば、今までは診療室のお掃除をスタッフが早めに来てやってくれていたんですが、
シルバーさんが来て下さるようになって、いつもピカピカになりました(--;)
そもそもお掃除の仕方が違ってました、はい。私も反省です・・・。
お掃除の仕方ひとつにしても、まるで自分の家を磨くように心を込めてして下さいます。
お花が枯れていたら、きちんと手入れをして、待合室の床も、はしからはしまで毎日雑巾でピカピカに
磨き上げてくれています。
「そこまでしてくれなくてもいいですよ~~~」といつもお願いする程、みなさん本当にきちんとされて
いるので、私たちスタッフもあまり汚せなくなりました(^^;)申し訳なくって。
患者さまが来られても、「おはようございます。今日は涼しいですね。」とか、優しくお声賭けをして下さるので、吉本歯科医院にとっては貴重な「顔」になっています。
また、シルバーさんたちに共通しているのは、みなさんとにかく、「喜び上手」なことです。
「こんな職場で優しい皆さんとお仕事できるのが嬉しい」
「娘が増えたようで嬉しい」
と、私にいつも声をかけて下さいます。毎日毎日こうやって言われたら誰だって嬉しくなりますよね?
吉本歯科医院のスタッフをまるで自分の娘のように、可愛がってくださり、面倒を見てくださいます。
お料理上手なシルバーさんは、お寿司をたくさん作ってスタッフみんなに小分けしてもってきてくれたり、裁縫上手なシルバーさんは、素敵なレースをぬって待合室に飾ってくれたり・・・・。
もうとにかく優しくって、私たちにとっては、本当のお母さんのような存在になっちゃってます。
私だけじゃなく、おそらくみ~んな大好きなんだと思います。
そして、二つ目の嬉しいことは
今日、人生で初めて私と同じ名前の女性にお会いしました。
障害者の福祉施設「銀星の家」というところが屋島にあります。
毎年、協賛事業などでお世話になっているのですが、今日たまたまお越しくださった
女性がなんと私と同じ「委子」さんだったのです。
私の名前で「委子」を「ともこ」と呼ぶ人は、今までにお会いしたことはなく
お互い名刺交換をした瞬間に「え?同じ名前?」と仰天(^^;)
「うっそおおおおお!!委子さん???ともこさん?ともこ?ともちゃん?(笑)」
それからすっかり意気投合した私たちは、本題そっちのけでカウンセリングルームを占領して
盛り上がってしまいました。
もう一人の委子さんも、「私と同じ名前の人には人生で一回も会ったことがない!」ということで
なんだか一回会っただけなのに、勝手にご縁を感じてしまってものすごく仲良くなってしまいました。
「誰もともこって呼んでくれないんだよね~」
「ともこなのに、ひでことか、のりことか、渋い呼ばれ方されるんだよね~」とか
同じ名前ってだけでこれだけ盛り上がれるのかというくらい話しこんでしまいました。
この銀星の家では、障害者の方のお仕事をサポートしているそうですが、なかなか企業や行政の
援助も少なく、実際は、お仕事が少なく困っているとのとこ。
地域の企業への呼びかけをして、なんとか障害者の方へのお仕事を作っていこうとサポートしていらっしゃるのがこの「委子さん」でした。
本当に真摯な気持ちで活動しているのが伝わってきて、思わず応援したくなるような方でした。
そんなわけで吉本歯科医院でも微力ですが、銀星さんの取り組みに参加することになりました。
詳しくはまたお伝えしますね。(同じ名前ってだけで、妙に力がはいってしまうもうひとりの「委子さん」なのです。
3つ目の嬉しいことは、今日は吉本歯科医院の定例ミーティングでした。
吉本歯科医院では、スタッフ主導で「どうやったら自分たちも良くなり、患者さまも喜んでいただけるようになるか」というテーマで、毎回趣向を凝らしてあれやこれやと話し合いをしています。
あくまでもスタッフが主役ですので、テーマや資料作り、発表、進行、書記、すべてスタッフが行ないます。
このミーティングを重ねていくことで、みんな明らかに顔が変わってきたなあと思います。
「自分がやる」と主体的になることが習慣化されることで、女性であれば特に、表情が
変わってきます。
何というか、「凛」としてくる、と言いましょうか、とても、きれいです。
私が男だったら、絶対好きになるなあ・・、こんな女性は。という感じです(勝手な想像ですが)
みんなの前に出て堂々と話をする歯科衛生士の杉本です。
どちらかというと、控えめで楚々とした彼女ですが、やるときはやります(^^)
さすが、患者さまに近い位置で日々接しているのでコメントが鋭いです。
さらに吉本歯科医院の気配りの達人、受付の樋口です(右)
最初と最後に患者さまにお会いし、気持ちよくお迎えし、気持ちよくお帰り頂くことを徹底してくれている彼女のコメントは、聞いていて「へえ~~すごいなあ~さすがだなあ~」と感心することばかり。
そしてこれは昨日の夜8時くらいまでかかって今日のミーティング担当スタッフが作った資料です。
手作りです。すごいでしょ?
毎回、あの手この手で、お互いを理解し合い、身内をあたためて、外へ(患者さまへ)
コミュニケーションを広げていくための趣向を凝らしています。
みんなのアイデアに、そしてその気持ちにただただ、脱帽です。
改めて、少ない人数だけど、こんな優しい気持ちを持った人が吉本歯科医院に来てくれてて
嬉しいなあと思いました。
今は、どこも「人間関係が苦手」って人が増えています。
それはやはり、あまりにも情報過多で、そしてコミュニケーションの「意味」だけを頭で理解しようとしてそこに自分をゆだねてしまった結果だと思います。
何でもかんでも便利に自動的に、そして機械的に効率よくしてしまい、コミュニケーションまでも効率的にしてしまい、その結果、生身の人間同士が声を掛け合わなくても生活していけるようになったからだと思います。
最終的には人と人とは、本当は目と目が合って、心地いい交流があり、その瞬間に心で響き合える存在だと思います。
何気ない心の交流が、人の心をずっとあたため続けるもんだと思いたいし、そんな人が街中にあふれていたらどんなに素敵だろうって思います。
吉本歯科医院では、こんなスピード社会で何やってんの?と思われるかもしれませんが
人と人との絆や繫がりをどこまでも大事に大事にしていきたいと思っています。
そういう意味で「あったかい気持ちになれる場」が吉本歯科医院の売りでもあります(笑)