2010.01.21週刊朝日「恐怖のインプラント治療」記事について
週刊朝日「恐怖のインプラント治療」の記事、ご覧になった方も多いと思います。
当院にもこの件に対してご質問があったり、患者さまとの話題に上ったり、しております。
とてもショッキングなニュースですが、もし書かれていることが事実だったとしたら
「インプラント使いまわし」、あってはならないことです。
詳しい内容に関しては私には何も書けませんので近日中に当院院長もブログに書かせて頂くと思います。
私は、この記事を読んでまた別のことを違う視点で感じました。
内部告発ということが書かれてありました。
事実はどうたったかわからない、でも、内部の人間にそう言わせてしまう何かがこの人にはあったのだと思います。
そこまで爆発させてしまう何かがあったのでしょう。
この院長のブログには「嘘」と「うぬぼれ」と「自慢」で出来ていると内部のスタッフにささやかれていた・・・これも事実かどうかは分かりません。
しかし、内部の人間にそう感じさせてしまうものがあったとしたら、この人の人生は「虚像」でしかなかったんだなと私は感じました。
どんなにお金持ちでも、どんなに有名になっても自分が自分に嘘をついているので
幸せ感を得ることは絶対できないと思います。
「虚像」ははりぼてですので、必ずこういう風にメッキが剥がれる時が来ます。
隠し切れない「いかがわしさ」や「うさんくささ」は人間なら誰しも感じてしまうものです。
過剰なまでに「自分」を大きく見せなければいけない何かがあるとしたらそれはとっても不幸です。
とは言っても私だって、素の自分じゃ恥ずかしいし、いつだって今のままでいいなんてはとても思えず人前に行くと過剰に「いい人」を演じているときだってあります(--;)
しかし、度が過ぎると自分がとっても苦しくなるので、やっぱり、素のままでいられることが一番いいです。
この今回の歯科医師さんは、こんな状況になるまで誰も何も言ってはくれなかったのでしょうか?
家族がいたとしたらなぜ明らかにおかしいこんな状況をなんとかしようとは思わなかったのでしょうか?
普通であれば明らかにおかしなことをやっていたらまともな人間がそばにいれば
「あんた、ちょっとおかしいよ」と誰かしらが真剣に注意してくれるものです。
それは家族であったり、友人であったり、仲間であったり。
誰一人として自分ときちんと向き合ってくれる人がいないとしたら、きっと自分は不幸です。
一人でも自分ときちんと向き合ってくれる人がいれば、この人はここまで「虚像の世界」を
作る必要がなかったとも思います。
誰とも繋がっていない心のむなしさがこの人をここまでお金に執着させたのだと。
人と人同士が本当に絆を作りにくくなった今、こういう悲しい事件はもっと増えると思います。
不安や孤独は、お金に対する過剰な執着を生みます。
今回のニュースに関して、私が大変尊敬している先生が的確なコメントをブログに書いておられましたので紹介させて頂きます。
東京の「馬見塚デンタルクリニック」の馬見塚先生です。
http://118.md/u_implant_blog/index.html
馬見塚先生の医院には吉本歯科医院の全スタッフを引き連れて一日見学におうかがいさせて頂いたこともあります。
その時の刺激は今でも吉本歯科医院に残っており、いろいろな点で見習わせて頂き
改善できることは改善していくように具体的に取り組んでいけました。
先生は、すべてオープンにして下さっており、つつみ隠さずすべてのことを私たちスタッフに見せて下さいました。
日本中探してもここまできちんとされておられる歯科医院さんはちょっとないのではないでしょうか。というほど素晴らしい医院さんです。
私が関東に住んでいたら絶対通います。
また、先ほどの「ちゃんと向き合ってくれる」ということを言うと、この馬見塚先生はそれを体現されて
いらっしゃる方です。
驚くほどまっすぐでピュアなので、目がキラキラしてます。
その魅力に惹き込まれ何度も会いに行ってしまった私です(^^;)
医院の中のことでとても悩んでいた時に明確な答えを下さったのも馬見塚先生です。
馬見塚先生の医院のスタッフさんは、みなさん馬見塚先生が大好きなのが何度もお邪魔させて頂きわかりました。
そこで働く人が上司を好きかどうかっていうのは実は外から見たほうがよくわかることがあります。
大方は逆ですが、馬見塚先生の医院では、「怖いけど厳しいけど好き」っていうのがよくわかりました。
相当厳しい先生ですし、スタッフをみんなの前で怒って泣かせてしまうこともありますが
その後ろにちゃんと愛情が感じられるので、それがちゃんと伝わっているんですね。
体罰と一緒で、どんなに叩いてもその奥に深い愛情が伝わればそれは必要な体罰です。
今は誰も怒ってくれないので、こうやってちゃんと愛情もって怒ってくれる上司がいるだけで
幸せなことだと思います。
と、話がどんどんそれましたが(泣)今回のようなニュースはもうあまり見たくありませんね。
しかし、増えることは間違いない、とも思います。
そんな中で、吉本歯科医院ではどうやっていくのか、を改めて気を引き締めて考えていきたいと思いました。