2010.02.09定例ミーティング
今日の定例ミーティングは
先日テレビで報道されました中国歯科技工物問題について、です。
当院院長がブログにコメントを書いておりますのでこちらもどうぞご覧下さい。
https://www.8181118.com/director
この番組を見られた方も多いかと思います。
ぞっとするような内容です。
ミーティングの中でスタッフ全員から出た言葉は
「このテレビを見たら患者さんは、怖くて歯医者さんに行きたくなくなる」ということでした。
率直な意見ですよね。
今回のニュースに関して改めて院長吉本彰夫が吉本歯科医院で扱っている歯科技工物に
関して熱く語りました。
歯科材料に関しては、恐らくうちの院長ほど、詳しく、そして納得のゆく説明をできる歯科医師は
そうそういない、と思います(自誉めで恐縮ですが・・・)https://www.8181118.com/concept/material.php
院長の説明を聞いて、改めてうちで扱っている技工物に対する中にいる人間の認識が増したように思います。
そう思えるためにも、こういった話し合いや情報の共有はたびたび必要です。
歯科技工物に関して、いわば、被せ物、詰め物、そしてそれを接着するための材料などについて
ご不安がおありになる方はどうぞお気軽にメールなどでご質問頂ければと思います。
この分野に関して(歯科材料に関して)は、当院院長は専門中の専門ですので
ご質問いただけると、本人は嬉しくって喜んでご説明させて頂きます。
また現在も、多くの患者さま、もちろん他医院で治療をお受けになられている方からも
ご質問がさまざま寄せられます。
患者さまサイドから見ても実は知りたい内容なんだと私たちも強く感じていますので
吉本歯科医院のニュースレターで「歯科材料について」をテーマで一度詳しく取り上げようと思います。
ただ、今回のニュースに関して、うちの院長としてはまた別の視点がありました。
今回はたまたま中国が取り上げられただけであって、日本の中にだって変わらないような実態が
山のようにある、ということです。
実際に、金属アレルギーを引き起こす可能性が高いといわれているアマルガムですが
市場としては「とっても売れている=どんどん作られている」そうです。
売っている、ということはそれを買う人が同じだけいる、ということです。
今日もこうしている間にも患者さんのお口の中には、虫歯治療ということで
削った部分に、アマルガムを詰め込んで治療をしている先生が日本各地にたくさん、いる、ということです。
それを知って使っているのか、どうなのか?
その成分はどんなもので、どんな危険性を引き起こす材料なのかを本当に
知っているのか、どうなのか?
また、金属アレルギーの恐ろしいところは10何年たってはじめてその症状が出てくる、ということも
あるそうです。
ここで、改めて吉本歯科医院での歯科材料に対する考え方、です。
私たちの医院では、今まで何度も同じことを繰り返しお伝えしてきておりますが、
① 自分の家族にできる治療かどうか
② 院長自身がその体に対して受けたい治療かどうか
③ 10年後の患者さまの歯の健康を見据えて治療にあたること
という診療理念に基づいた歯科材料を採用、そして歯科技工所への作成、のみを行っております。
歯科技工士さんに関しては、特に◯◯技工士、という指名で、作成を依頼しています。
近所だから、市内にあるから、安いから、早いから、で歯科技工所を採用する場合が
ほとんどですが、当院では一切そのような基準では選択しておりません。
歯科技工士の仕事は、いわば職人と同じです。そして芸術作品を作り出すような繊細な仕事です。
また、歯科材料に関しても、恐ろしく膨大な知識を持ち得ていなくては一流の技工士とは言えません。
たとえば、当院がインプラント治療に際してその一切の補綴物を依頼しているのは当院の院長吉本が100%信頼している技工士さんです。
出来上がってくる技工物の質が、全く違います。
詳しくは「歯科技工士の存在」をご覧下さい。
https://www.8181118.com/menu/10info.php#work
また、優秀な技工士さんとの信頼関係が築けているからこそ、吉本歯科医院での治療が
ここまで精度が高く、患者さまにご満足頂けているのだと思っています。
今回のような問題が起こった時
問題は、中国の技工物がどうのこうのというよりも、そういったものを使おうという発想になってしまう歯科医師側、そして孫請け会社に発注しようとしている技工所そのものの考え方に問題があると思います。
許してはいけない基準値、というものがあると思います。
ここまでは安全が守られる、でも、これ以上は無理、という線です。
そして、その線は、自分の大切な人の身体の中に入れられる材料かどうか?です。
自分の息子や娘に、自分の母親や父親にその材料を入れられるかどうか?です。
自分の家族は駄目だけど、他人ならいいや、どうなっても、という発想に今はなっているように思えてなりません。
線を引いてる位置が低すぎるというか・・・・・。
その発想のもとになっているのは全て、「お金」です。
医療の世界において、今回のようなコストを下げる、という行為は、いわば
医療の質の低下を意味します。
そして、医療の質の低下=危険性を伴う、ということになります。
いろいろ考えてみた時、今、歯科を含めて医療の世界はとにかく経営状態を良くするためと
躍起になって血眼になっているように感じます。
医療以外でも、同じです。
どんな組織でも、今は目的が摩り替わっているように思います。
もちろん、経営を良くすることも大事、リスクを最大限に小さくすることも大事。
でも、それを目的としてしまった時、私は逆のことが必ず起こる、と思います。
何のために自分はそれをするのか?
と考えた時に、発想するもとは、「それをやっている自分が恥ずかしくないかどうか」
に尽きると私は思います。
人は騙せても自分は騙せません。
「少しでも悪いことをしている自分」を自分は騙しきることはできないと思いますし、
そのことから逃げ切れるほど人生は甘くはない、とも思います。
今回のような事件、報道は、歯科に関わらず医科においても、またそれ以外でも
もっと増えてくるでしょう。
食品問題だって同じです。
こういったちまちました事件をテレビで見ると、なんだか暗い気分になります。
人間は誰だって必ずみんなろうそくみたいに溶けていつかは燃え尽きてなくなってしまいます。
(魂が残る・・とか、そういうことは知りません、すみませんーー;)
だったら、「ああ、もう少しで溶けてなくなっちゃう、もっと伸びないかな・・」とびくびくして
生きるより、熱い炎を燃え上がらせて最後の最後まで燃やし尽くしちゃった方が絶対
人間は面白い、と思ってしまうのです(笑)
どうせ生きるならスカッとさわやかに生きたいです、私なら。
人の目をちゃんとまっすぐ見られるように生きたい。
嘘をついたり、何かやましい気持ちが少しでもあったとしたら私は、人の目をまっすぐに
見ることができなくなるたちです。わかりやすいです。
そういう時は、死にたくなるほど自分が嫌いになります。
自分を大好きでいるために、私は私の立場で吉本歯科医院の治療の基準を守ろう、と
改めて思いました。
追伸 歯科材料については、皆様のご質問お待ちしております。お気軽にどうぞ♪