2012.10.16心の中がうるさい
日曜日に喫茶店でコーヒーを飲んでいると
横にやたらうるさい(うるさそうな)女性3人が入ってきました。
3人が3人スマートホン片手に、しゃべりっぱなし。
さらに3人が3人好きなことをしゃべりながら
視線は自分のスマートホン。
ホットケーキが運ばれてきました。
デコレーションされたホットケーキをそれぞれが
スマートホンでパシャリ。
みんなそれぞれが、どこにアップするのか
しこしことスマーホンの操作。
左手で、スマートホンを操作しながら右手のフォークで
ホットケーキをつまみます。
口は動いています。
食べる
しゃべる
視線はスマートホン。
異様な光景ですが、この光景ももはや日本全国あたりまえ。
この姿を横で見ていると
どんなに若い女性でも
どんなに素敵なお洋服を着ていても
どんなにお化粧が上手でも
はっきりいって興ざめです。
喫茶店に来る前に
「心を鎮める場」で気持ちいい時間を過ごしてきたばかりのせいか
余計に気持ちが悪くなり
明らかに気分が悪くなりました。
人の信用失わせようとするのは
簡単です。
話をしている目の前で
携帯をいじくり、メールをし、facebookをすれば
いいんです。
この人とじっくり話そう、
という気分を一瞬にして覚めさせてくれます。
さらに、自分のことを特別な人から、「その他大勢のどうでもいい人」
に降格してもらうには
これはとても有効な方法です。
家庭の中での存在価値を下げようとするのは
簡単です。
だら~っとソファに座って
携帯ばかりをいじっていればいいのです。
あっという間に
「粗大ゴミ」です。
これが恋人同士だと、しましょう。
彼女と一緒にいる時に
横の席に違う女性が入ってきました。
その姿をチラリと見たその彼の視線を彼女は
見ています。
その瞬間に、彼女は興ざめします。
目の前で携帯をいじくるのはこの感覚と、まったく同じ。
気配を察知しても目の前の彼女に
意識を集中できる人が、いいのです。
そしてそんな人には、人が集まります。
私は、人と一緒にいるのに
携帯ばかりをいじっている人を見ると
「この人の心の中は大丈夫なのか?」と心底思います。
絶えず意識はどこか散漫です。
人の反応が気になり、いつも落ち着かない。
そんな人と一緒にいると
自分も伝染して心がざわつきそうになります。
その散漫な心が移ってくるんです。
心の中は見えないようで、見えています。
散漫で落ち着かない様子
という空気が周囲に伝わるのです。
言葉言わずとも。
携帯はいまや一人一台どころか、2台も3台も持っています。
しかし、その取り扱い説明書はあっても
携帯を人の前で扱うルール説明書は、ありません。
携帯を使うようになって
人と疎遠になっている人は実は多いと、思います。
気がつかないのは本人だけ。
忙しく華やかなのは
携帯の画面だけ。
自分が知らないうちに
自分の姿を相手に興ざめさせているということは
あるはずです。
私も、時々、街中で電話をとって話をしている姿が
ウインドウに映って愕然としたことが、あります。
アホ面と言いますか、
周囲がまったく見えておらず声を出して
話をしているその姿のまあ、醜いこと。
自分が扱う携帯で
誰とでも簡単にやりとりができるように、なりました。
気がつけば一気に交友が広がったような気に、なります。
しかし
それは
虚構です。
虚構なので、リアルなものでは、ありません。
虚構なものに、どんなに本音を明かしたとしても
相手もまた虚構なので、繋がりは希薄です。
バーチャルなコミュニケーションに没頭すればするほど
現実の「いますぐそこ」の目の前での顔を付き合わせた対人関係は
ますます苦手になっていきます。
さらに、
現実世界は面倒くさい
ということになってしまいます。
生身の人間と向き合うこと
これほど面倒臭いことは、ありません。
しかし、これほど、面白いものも、ありません。
さあ、明日は母性型勉強会
ここでは
顔を合わせた対人関係がおそろしく得意になる!
方法を伝染させている、と私は思っています。
自分の大事な人生の時間を
画面と向き合うのか
生身の人間と向き合うのか
私達は誰もが
小さな感情から大きな感情を持って日々生きています。
その感情でもって交流をしながら、生きています。
気がつかないとしても
感情が動いているんです。
自分を深く見つけていけばいくほど
面白いほど、相手を感じるようになっていきます。
そして相手の感情さえ、気がつくようになってきます。
自分の感情を感じるように
相手の感情が手にトルようにわかっていく、感じていく
それが、相手と深く交流していく
ということです。
せっかく人間をやっているのに
機械に夢中になっているのは
もったいないのです。
母性型勉強会は
理屈ではわからないような感覚の話をよくします。
そしてそれは
感じたことがある人には
「ああ、そういうこと」と一瞬でわかります。
感じたことがない人には、1000万語言葉で伝えても、理解できません。
心の中を静かにしていくことです。
携帯のスイッチを切り
頭の中の雑音をクリアに。
大事なことは
携帯の中にはなく
今日出会っている目の前の人の目の中にあるんです。
そういうことに
はっと気がつく勉強会。
明日、どうぞお楽しみに。