2014.02.05え?5年前のカルテはない?インプラントする前に必ず担当医にきいておくべき5つのこと
先日、5年以上前に他医院でインプラントをした患者さんがお越しになられました。
インプラントを入れた部分の被せモノが外れて困ってしまったとのことでした。
インプラントを入れた部分の歯茎は真っ赤に腫れています。
咬むと顎が痛い。
頭痛がひどい。
こんな状態になってしまって、「なんとかして欲しい」というご相談です。
このようなご相談は吉本歯科医院では日常的によくあるご相談です。
当院院長は
インプラント治療をされた医院さんへまずはご相談下さいと申し上げました。
しかし、残念ながら、コミュニケーションギャップや、治療への不安などから元の医院さんにご相談に行きたくない、という方はとても多いのです。
本来は、インプラント治療をされた先生に、修理、メインテナンスをお願いするのが一番なのです。その理由はあとでお話します。
では、せめて、インプラントをされた医院さんへ下記の5つだけでも教えてもらえるように確認して下さい、と患者さんにお願いしました。
①どこのメーカーのインプラントなのか?
②インプラントの種類や型番はどうなのか?
③ネジで固定されているのか?接着材で固定されているのか?
④接着材のメーカーや種類は何なのか?簡単に外せるものなのか?
⑤外すにはどうすれば外せるのか?
患者さんが、インプラントをされた医院さんへ相談へ行くと、こう言われました。
「5年前のカルテですので、もうありません。」
確かにカルテは5年間保存が法律で義務づけられています。
なので、5年すぎたカルテは廃棄したとしても法律には反していません。
しかし、インプラントは5年、10年、15年、20年とその後の患者さんの寿命が続く限り、お口の中に入っているものです。
吉本歯科医院では、開業以来患者さんのカルテ、さらに口腔内の写真画像など
保存しております。
保存し続けておくことにより、5年前、10年前に治療したことがわかり
そして5年前、10年前の患者さんの骨の状態、歯の状態の変化が一目でわかるようになっております。
確かに、5年保存が法律では義務づけられています。
しかし、インプラントは5年、10年後、20年後と、患者さんの命が終わるまで
お口の中に入っているもの、です。
その間に何が起こるかは、わかりません。
また、何も起こらない、
10年前と状況が同じと考える方がおかしいかもしれません。
今、65歳の方がインプラントをされ
今、お元気でいらっしゃっても
10年後、15年後、同じくお元気いらっしゃるとは限りません。
ご自分で歯を磨けない状況になっているかも、しれない。
歯医者さんに自分の足で行けない状態になっているかも、しれない。
10年後を見据えているかどうか
です。
今のこの時だけでは、ないのです。
インプラントがはいった!万歳!これでもう大丈夫!
ではないのです。
インプラントは死ぬまでメインテナンスが必要です。
修理が必要な時には
リフォームできるように
設計しておかなくてはならないのです。
これは当院院長吉本彰夫が
毎日のように患者さんにお伝えしていることでも
あります。
インプラントは本来、治療後何かトラブルがあった場合には、インプラントをされた先生に一貫して修理、メインテナンスをお願いするのが一番なのです。
その理由を、当院院長が何度もお話しております。
また、こんな状況になってしまう前に、どうぞ知っておいて頂きたいのです。
そして、正しい知識を得てください。
インプラント治療を受ける前に患者さんが知っておくべき5つの事項があります。
知っておくだけで、あなたの将来起こるであろうトラブルから守られます。