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03 歯周病 歯槽膿漏 歯肉炎

歯周病と糖尿病の深い関係をご存知ですか?

メタボリックシンドローム 歯周病

「肥満」と関係、動脈硬化を促進

(写真左)西村 英紀 教授 歯の病気と思われた「歯周病」が、メタボリックシンドローム(内臓脂肪症候群)の元凶である「肥満」とも密接に関係していることがわかった。一方、重度の歯周病では、動脈硬化を促進することも明らかになってきた。従来、糖尿病との関連が指摘されていたが、最近の研究では、こうしたさまざまなデータから、むしろメタボリックシンドロームの「合併症」としてとらえることが重要ではないか、という見解が広がりつつある。

広島大学大学院医歯薬学総合研究科の西村英紀教授との出会いから始まる。
最近はテレビコマーシャルなどでもよく紹介しているので「歯周病」という病気の存在が知られるようになりました。また、全世界で最も患者が多い病気は歯周炎などの歯周病である、地球上を見渡してみてもこの病気に冒されていない人間は数えるほどしかいない、とも言われています。
さて、歯周病は、歯の周囲の歯ぐきなどの組織に細菌が感染して起こる慢性的な感染症です。
詳しく申し上げますと、歯は通常、歯茎とピタッとくっついていますが、その間に、酸素の嫌いな「偏性嫌気性菌」が巣をつくって溝(歯周ポケット)を広げ、歯の根の周りから炎症を起こして、しまいには歯が抜け落ちてしまう病気です。

感染症ではありますが、最近では「生活習慣病」と捉えられています。
その理由の1つが、どんなに口の中を汚くしていても歯周病にならない体質の人がいる一方、逆に親子で重症の歯周病になるケースもあります。もう1つは、肥満、糖尿病、それにたばこ、ストレスなどを加えた、いわゆる生活習慣病が密接に関係してくると、歯周病になりやすく、重症化しやすいことがわかってきたのです。

複数の遺伝的要因と環境要因が合わさって発症する病気が生活習慣病と定義されます。
糖尿病の人がどれだけ歯周病にかかりやすいかというと、40歳過ぎてなりやすく、ちょうどメタボリックシンドロームになる年齢とかぶさっています。

肥満の人は歯周病になりやすい

肥満に関しては、九州大学の研究者らの有名な調査結果があります。
やせているグループを1とすると、太っている人は3・4倍、さらに重度肥満の人は8・6倍歯周病にかかりやすいことがわかっています。

糖尿病は、6番目の合併症

あらゆる調査によると、糖尿病の方が、糖尿病でない方より2.6倍、歯周病になりやすいことがわかってきています。
つまり肥満で糖尿病だと、これらの数値を掛け合わせたぐらいの頻度で歯周病になりやすいし、メタボリックシンドロームの人は、なおのこと気をつけなければならないわけです。

歯周病というのは、糖尿病の6番目の合併症といわれていたのですが、これからは、メタボリックシンドロームの合併症として考えた方がいいのではないかともいわれています。
歯周病は、嫌気性菌による感染症ではありますが、遺伝や生活習慣が引き金となって発症する生活習慣病としての要素も兼ね備えているという認識がとても大事なのです。

歯周病の嫌気性菌は、強力な毒素を作る

歯周病の嫌気性菌は、酸素が嫌いな菌に特有の強力な毒です。

内毒素」と呼ばれています。
例えば、高濃度の内毒素を濃縮してネズミに注射すると、ショック死を起こします。人でも抵抗力の弱い高齢者だと、敗血症ショックを起こしかねないのです。
中等度の歯周病になると、炎症の起きている歯茎の粘膜は傷つき、容易に出血し、潰瘍(かいよう)状態になる。例えていえば、黴菌(ばいきん)の詰まったバケツの中に、常に手を突っ込んでいるような状態で、内毒素が体内に入ってくるわけです。

内毒素が糖尿病や肥満に関連してくるメカニズムとは

体内に侵入した内毒素は、毒をやっつける白血球に食われてしまうのですが、その際、白血球は「(腫瘍壊死(しゅようえし)因子の)TNF-α」という生理活性物質を放出します。
TNF-αは、血糖を下げるホルモンのインスリンの働きを悪くするので、血糖が上がってきて糖尿病になりやすくなります。
一方、肥満の人は、内臓脂肪がたまっているので、脂肪組織から、白血球と同じ、炎症性の悪質なサイトカインであるTNF-αを放出してきます。
つまり、歯周病でも肥満であっても、入り口は違うが、出口からは、同じものが放出されてきます。
歯周病も肥満も慢性炎症にかかわる病態なので、こうした悪玉物質が四六時中、出続けるわけです。

結果的にインスリンの働きが邪魔されて血糖が上がり、糖尿病の温床ともなるわけです。

歯周病治療で糖尿病改善

歯周病治療すると、歯周ポケット内の細菌数がたちまち減ってきます。
すると、体内の炎症性サイトカイン「TNF-α」の血中濃度が減少し、インスリンの効きを示す指数(HOMA-R)が改善するわけです。
歯周病を合併した糖尿病の女性患者(48)の場合は、抗生物質などで治療を行い2年間にわたり変化を見たところ、7%を超えていた血糖値指数の「グリコヘモグロビンHbA1c」が6%に下がり、TNF-αの値も減っていたといわれています。

この女性は、まだ糖尿病の域を完全に脱したわけではないが、グリコヘモグロビンHbA1cが1%減ることは、相当意義あることで、手足の切断が40%、失明(網膜症)の原因となる小血管の障害が30%改善されるという海外のデータもあるのです。

個人差があってグリコヘモグロビンHbA1cが1%減ることは少ないですが、0.6%程度減ることはよく報告されています。
(※HbA1c:糖尿病のコントロール)

歯周病が動脈硬化を促進

コレステロールが高いうえに、血糖が上がることによって動脈硬化になり、心筋梗塞(こうそく)などになりやすいことはよく知られています。
ところが、糖尿病患者で歯周病を持っているグループと持っていないグループに分け、頸(けい)動脈の狭窄(きょうさく)度を調べたところ、歯周病群は非歯周病群の2倍以上も狭窄していることがわかってきているそうです。
血液中を流れる糖分やコレステロールの量が同じとしても、歯周病が加わるだけで、これだけ狭窄が高進しているのです。
恐らく動脈硬化も、前述の白血球がどんどん血管の壁に潜って悪玉のLDLコレステロールをくわえ込み、泡沫(ほうまつ)細胞化してアテローム(粥(かゆ)状)、いわゆる動脈硬化の状態になる。歯周病で産生される内毒素が、こうした反応をものすごく加速しているのではないかといわれているのです。
また、歯周病がひどければひどいほど、心筋梗塞や腎症で死亡する危険性が高いというデータもあります。
歯周病は、"沈黙の病気"ともいわれていて、末期になるまでなかなかわからないものです。

歯がぐらぐらしだすと、かなりの末期です。
嫌気性菌は強烈な臭いを発しますから、家族から口臭を指摘されるような人は、すぐ受診してください。

歯周病治療は全身への影響も考えて

われわれ歯科医師が日々の診察で感じていることがあります。
それは、年を老いても元気で活発な人は、イキイキと暮らしている人は、その多くが歯も歯ぐきも丈夫であるということ、なのです。

「歯を失ってはじめて気がつくその大切さ」を痛感します。
ますます高齢化社会をむかえ、自分の歯で噛めるかどうかで人生の晩年における生活の質が大きく違ってまいります。
糖尿病は一生のお付き合いです。
そのなかで歯周病で苦しむことがなければ、より生活の質の向上が期待できるであろうし、歯周病を治療することによって糖尿病の改善も図ることができると思います。

また一方で、歯周病は糖尿病以外の種々の全身疾患(心臓病、肺炎、早産、低体重児出産、好中球減少症、HIV感染症など)とも深く関連しており、患者様には総合的な医療が必要となってまいります。
全身の健康を全て考えた上で歯周病という病気を考えて欲しいと願います。

歯周病について正しい知識を持ち、歯周病菌が媒介となって起こる体へのさまざまな影響を考え治療を進めていくことは非常に大切なことなのです。

  • 参考:産経新聞社記事
  • 香川県歯科医学大会・四国デンタルショー(香歯東館)
  • 主 催 : 香川県歯科医師会・香川県歯科医師協同組合
  • 日 時 : 平成20年2月3日(日)
  • 会 場 : 社団法人香川県歯科医師会西館
  • 講 師 : 西村英紀(広島大学大学院医歯薬学総合研究科)
  • 内 容 : 糖尿病患者に対する新たな歯科治療戦略 より

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