2010.04.27血液検査でわかること
昨日こんなことがありました。
歯を失われ、吉本歯科医院でインプラント治療を、をお越しになられた患者さまのお話です。
この患者さん、ある有名企業の技術者の方。
吉本歯科医院では、初めてお越しになられた患者さまに対しては
必ず血圧を測らせて頂きます。
その時の血圧がなんと200を越えていました。
院長は、その血圧の数値を見て、「◯◯さん、歯科治療の前にとにかく病院にいって
内科的な診察をお受けください。一刻も早く!」とお願いしていました。
しかし、ご本人
「大丈夫、大丈夫、元気だから(^^)」とあっけらかん顔(泣)
スタッフたちも心配して、朝のミーティングで話題が出るたびに
「病院行ってくださったかしら?」
「血液検査受けて下さったかしら?」
と心配を。。。
何度治療にお越しになられてもなかなか血液検査に忙しくて行けないとの理由で
検査をお受けくださらなかったんですね。
スタッフが「こうなったら今度お越しになられた時に、私が一緒にお連れしましょう!」とまで。
ここまで親身に心配されてしまうようなお人柄の患者さまであったことは確かです(^^;)
そして、やっと血液検査を受けてくださったのですが
そこで内科の先生がこうおっしゃったんだそうです。
「◯◯さん、歯の治療どころか、今すぐ入院ですよ!この血圧でよく無事でした。。いつ血管が切れてもおかしくない状態ですよ!」と。
・・・・って、言われちゃったよ、とお電話を吉本歯科医院に頂きました。
ドクターストップですね。
・・・・・歯科治療どころの話ではありません(泣)
ああ、間に合ってよかった。
私どもの院長は、インプラント治療や、おおがかりな外科治療が必要な患者さんに対しては
必ず血液検査、および心電図検査をお受けいただくようにしています。
何もなければそれでいいのです。
しかし、この患者さんのように「ご自分では健康だと思っている」方でも
全身に本当に危険な病気を抱えていることだって、あるのです。
今までにも、インプラント治療をお求めにお越しになられた患者さんで
血液検査、心電図検査の結果、お断りをさせて頂いた患者さんがいらっしゃいます。
その割合は100人に一人の割合ですが、それでも必ず必要なことだと感じています。
もし、血圧が200以上にもなる方であれば、麻酔の注射だけで簡単にさらに30~40は上がってしまう
ことはよくあります。
もし、そのことを歯科医師が知らずに大掛かりな手術を行ったとしたら・・・・。
私たちの医院では、診療理念をかかげています。
院長が自分の家族にできる治療かどうか
そして自分自身の身体にできる治療かどうか
10年後の患者さまのお口の健康を考えて全体的な治療を考える
といったことです。
そう考えると、安心、安全である、ということが最優先事項になります。
安心、安全を守るということは、当たり前のことですが、その当たり前のことを
きちんとやっていくということに価値がある、こう考えています。
吉本歯科医院の治療に必要な諸検査についてはこちらをご覧下さい。https://www.8181118.com/implant/check.php