2010.08.04熱血指導の歯科衛生士、加島の話です。
彼女が当院の熱血指導歯科衛生士、加島小百合です。
加島の予防治療をお受け下さった方が、ほぼみなさん「歯に対する意識が変わった」と
おっしゃって下さいます。
一体何をどのようにお伝えしているのか?
どうやってお話しているのか?
その内容は?
加島の担当したチェアはいつも加島の熱いトークと、患者さんの「ええっ!!そうなんですか??」という驚きの声が聴こえてきます。
私は加島に言いました。
「ねえねえ、加島さん、いつも加島さんが患者さんにお話していることを
箇条書きでいいからサササっと書いてみてね。さささっとでいいから・・・」と。
そうしましたところ、出てきたものがこちら(笑)
熱いっ!!
↓
文章までが熱く、加島らしいなあ・・・と、つい私も「うふふ」と大笑い。
こういう熱い感じ、大好きなんです、私。
でも、いいでしょう?
それに文体が、院長吉本彰夫ととっても似ています(笑)
ここまで熱く語れるってことは、いかに加島の頭の中がいつも「いかに意識を変えてもらえるか?」ということでいっぱいか?ということです。
まもなく吉本歯科医院のニュースレターでは「本当の予防治療」を取り上げる予定ですので
その原稿準備に加島には、大協力してもらわねば、なりません(^^)
加島の考える予防↓
吉本歯科医院で予防を担当している歯科衛生士の加島です。
まわりのスタッフからは「熱血指導」をしていると思われているようです。
吉本歯科医院では、患者様自身が自分のお口の中の状態を知っていただくために、いろんな説明をさせていただいております。
まず、お口の中を拝見させていただいて、歯茎の状態やどこに磨き残しがあるのか、また出血する所、歯の動揺、歯石がついているのはどこか、などを知っていただくためにお口の中の写真をお取りしたり、実際、鏡を見ていただきながら歯石を取って触っていただいたりしています。
ほとんどの方は、どのあたりに歯石がついているのかがご存知でない方が多いです。
そして、実際に歯石を触ったことがあるという方は非常に少ないです。
また歯石でも歯茎の上にある歯石と歯茎の下にある歯石の違いも患者様御自身の歯石をお取りして説明させていただいているので、非常にリアルだと思います。
私どもは、患者様に体験を通して実感をしていただくことを常に思っています。
そして、歯垢や歯石をとってきれいになった歯とそうでない歯の状態を舌で触っていただいて、その違いを実感していただいております。
きれいになった歯を舌で触るとツルツルしています。
そうでない歯はザラザラした感じです。
いくら口で説明してもなかなか伝わらないので、とにかくおそうじをさせていただき、気持ちよさをお伝えしています。
歯医者は痛いところではなく、気持ちいいなあという感じを持っておいでていただけるようにしていきたいと思っています。
まず私が患者様のお口を拝見させていただいて思うことは、皆様一生懸命に歯ブラシをされて来院している方が多いです。しかし磨いているのですが、実際にはかなり磨き残しがあります。
そこで、患者様に鏡をみていただきながら、こちらで汚れを取らせていただきます。
その時に使うのが、デンタルフロスです。
一見どこから見てもきれいに磨けている患者様、ところが、このデンタルフロスを使うとなんと歯茎の中から青いネギみたいなものや食べかすが出てくると皆様一瞬にして目をみひらき驚かれます。
「こんな所から、汚れが出てくるなんて」
とおっしゃられます。
それは歯周ポケットといわれている所で、そのポケットから食べかすが出てくるのです。
そして一番こわいのは、そこに大きい食べかすが入っていることに気がつかないということです。
歯周ポケットに入って食べかすは、細菌のエサになり分解されて歯石になっていくのです。
歯石になると、歯を支えている骨をとかすのです。
そして歯茎が赤く腫れて、歯ブラシをすると出血します。
出血すると歯茎によくないと思って、歯ブラシをしない方がいらっしゃいますが、それは違うのです。
出血するのは歯茎に炎症がある、つまり磨き残しのプラークが歯について歯茎が腫れている状態です。
出血は自己防衛反応だと思って下さい。
例えば、走っていて転んだ時、出血します。
出血することによって、バイ菌を洗い流していると思って下さい。
出血しても必ずきちんとお手入れをしていたら、まず出血する量は減ってきます。
その出血が減ったことがわかるようにするには、鏡を見ながら歯ブラシをしないと分かりません。
私共は患者様一人一人が自分の歯は自分で守る、守れるようになっていただきたいため、ひつこくお伝えする場合がございます。
歯を守るということは、人間が生きていく中で大きな財産です。
歯を失った方はインプラントという方もいらっしゃいますが、インプラントは所詮ただのネジです。
自分の歯のようには絶対になりません。
インプラントの方や冠せ物は人の手で作られています。
特に冠せ物は技工士さんの手作りです。
はじめは冠せ物も歯にぴったりと合いますが、だんだん歯茎がやせて歯の根(象牙質)が見えた時に冠せ物と自分の歯の境目に大きなすき間がある方は要注意です。
冠せ物が不適合の可能性大です。
また(二次カリエス)虫歯になっているかもしれません。
その歯に神経がないと痛みがないので虫歯になっていても気がつかないのです。
よく食べかすが入るけど、痛くないため歯医者に来られない方は多い人が作った物なので、完ぺきなものはありません。何ミクロンという誤差は必ずあります。
それに比べて天然の歯はどうでしょうか?
一人一人アゴの大きさや歯の形、大きさ、色、歯の並び方は違います。
その方に合うように、歯が生えてくるようになっているのです。
自然に勝るものはないです。
歯は見えるところにあります。
それは大切な体の一部だからではないでしょうか?
歯石を取るということはどういうことかご存知ですか?
歯石を取るということは、歯に傷をつけていることになります。
例えばテフロン加工の鍋を使った時、はじめはコーティングでこげつきません。
ところが使っているうちに、傷がついたりしてコーティングがはがれ、こげつきやすくなります。
歯も同じで使っているうちに傷がついたり、汚れたりします。
ただ汚れをとるだけではいけないのです。
歯の表面が傷ついているために再び汚れがつきやすい状態です。
汚れをつきにくい歯にするためには、車でいうとワックスをかけて汚れをつかないようにコーティングしなければいけません。つまり傷を治さないといけないのです。
そして、歯石やプラークがつきにくくすることにより、口腔内の細菌の数をへらすことができるのです。
汚れがつかないようにするには歯ブラシが大切ですが、皆様はどんなふうに歯ブラシを使っていますか?歯ブラシをする時にどんなふうに持ちますか?
鉛筆を持つように持っていますか?歯ブラシの毛先はほうきと同じ役目をします。
ほうきでちりを集める時、ほうきはどのようにお使いでしょうか?
とくにほうきの毛先はどうなっていますか?力が入りすぎて毛先が曲がっているとちりは集まりにくいと思います。
適度な力かげんでほうきの毛先が曲がらない程度でサッサとはくとちりも集まりやすいと思います。
歯ブラシを持つ時は執筆状、つまり鉛筆を持つようにして持つと力が入りにくくなります。
そして一番大切なことは、歯ブラシの毛先が曲がりすぎずに歯面に当たっているかどうかです。
ただ100%きれいに磨ききることはできないので、私たちスタッフもお互いの歯をきれいにしています。
そこで私は、患者様にどうしてもここだけは磨いてほしいという所があります。
それは例えば、ブリッジしてはしわたしをしている歯や歯のない(ポンティック)部分の清掃は大切だとお伝えしています。
実際、鏡を見ていただきながらそのわけをお伝えしているので、納得されておられます。
ただ単に私は「患者様に磨いておいて下さい」だけでは伝わらないと思っています。
どんな風にしたらいいかまでお伝えしています。
そこで納得された方は次の来院の時に「磨けているかみて下さい」とおっしゃられます。
私達歯科衛生士は患者様の意識が変わるおてつだいをさせていただいております。
なぜ100%きれいに磨ききることできないのかご存知ですか?
それは上の奥歯までみえないからです。
磨くためには、角度が変わる鏡をみたり、お口の中は暗いのでライトを当てて汚れを目で見ながら清掃しないといけません。毎日するのはとても大変なことです。
・歯ブラシは1日何回されますか?
・1回の時間はどれくらいですか?
・歯ブラシ以外に使う道具
・歯ブラシをする時、鏡を見ながらみがきますか?
・歯磨き粉はどれくらいつけていますか? 5㎜以下・1㎝くらい・2㎝くらい
・歯が磨けているかどうかのチェックの仕方は知っていますか?
・歯石を見たことがありますか?
・歯垢(プラーク)を見たことがありますか?
・舌を磨いていますか?
・歯ブラシをして磨けているか磨けていないかをチェックする方法
・なぜ歯と歯茎の境目を磨かないといけないのか
・必見、正しい歯間ブラシとフロスの使い方
道具の使い方一つで効果が違う。
歯間ブラシがすぐ折れる方、間違った使い方をしているかもしれません。
・冠せ物をしている歯こそお手入れ第一そのわけとは
・なぜ歯ブラシをして出血するのか?
・なぜ虫歯でもないの歯がしみるのか?
知覚過敏
磨き残し、歯石沈着
■舌を磨いたことありますか?口臭の原因の一つです
舌苔(ぜったい)-舌の表面はひだ状になっており、はがれた粘膜や歯垢、食べかすなどが付いています。
ひだひだをのばすとたたみ8畳分と言われています。
■メンテナンスの大切さ
歯は家と同じです。
いくらいい材料で家を建てようと思っても、しっかりした土台づくりができていないと家はぐらぐらで安定しま
せん。
また家を建てても家の中をそうじしないとゴミ屋敷になってしまいます。
たとえ古い家でも、きれいにおそうじをしてお手入れをするときれいに保つことができます。
それが歯にも同じことが言えます。
家の土台は歯を支えている骨(歯槽骨)、ホコリやゴミはプラークです。
皆様は掃除機をかける時は、どこにゴミが落ちているかを目で見ながらそうじすると思います?
きれいになることがわかると思うのですが、歯を磨く時はどうでしょうか?
鏡をごらんにならない方が非常に多いです。
私は患者様に1日1回、特に夜寝る前の歯ブラシだけは鏡をごらんになりながら磨いてくださいとお伝えしています。
目で見ないと、どこに汚れがあるかや歯ブラシが歯に当たっているかどうかわからないのです。
目に見えてきれいにならないと、やる気が起きないとおもいます。
そのためには、どういう状態が一番いいのかを知っていただかないと自分自身で歯を守ることができないのです。
・口の中は健康のバロメーター
・口内炎
・色素沈着がつきやすい{唾液の量}
・歯茎が腫れる
皆さんは歯ブラシをしている時に鏡を見ながらしていますか?
たぶんほとんどの方が、鏡をみないでしている方が多いです。
では、なぜ鏡を見ながらしないのでしょうか?
めんどくさかったり、時間がなかったりという理由が多いかもしれません。
その中でもし鏡を見るとしたら前歯はよく磨いてはいないでしょうか?
前歯はよく目立つため、食べかすが残っていないかどうか気になるはずです。
しかし、その中で一番大切なのは、大臼歯とよばれている奥歯が大切です。
奥歯は一本で立つことができますが、その他の小臼歯や前歯は一本で立つことはできません。
だから、一本歯を失ったといっても奥歯を失うと前歯以上に他の歯に負担が大きくなります。
実際、歯の寿命も前歯よりも奥歯の寿命は短いです。
そして、80歳の寿命よりも歯の寿命は短いのです。
歯を失うことによって、家族の方と同じ物が召し上がれなくなり、孤独感が出るため、外出もしなくなり、認知症になっていく方が非常に多いです。