2010.09.08樋口のことを書いていたら・・・・
9月号のニュースレターが出来上がってきましたよ(^^) 今月は「親知らず(おやしらず)」について、です。 親知らず・・・・・みなさんは、お口の中に残っていますか? ちなみに私は院長と出会ってから3本抜きました(--:) お陰でひどい顎関節症の症状がスーッと引いたのですが、まさかそんなことは 知りませんでした。 親知らずをおいておくことで ■耳鳴がする ■めまいがする ■顎がカクカクする ■口が開きにくい ■歯並びが崩れる ・・・・・なんて、想像しませんよね? 実際私も「は?なぜ?親知らず?」と院長に質問攻めだった7年前を思い出します(笑) 現在発送準備をしておりますので皆様のお手元にはまもなく到着です。 どうぞお楽しみに! また、吉本歯科医院の「歯を失わないためのお話」バックナンバーも非常にご好評いただいており 「あっという間になくなってしまった」ので、現在増刷をしております。 この「歯を失わないためのお話」ニュースレターですが、なんと公共機関や教育機関に 閲覧用に置かせて欲しいという嬉しいお声もあったりで、発信している私達もビックリ、です。 最近は、同じ歯科医師の先生にも、「毎月送ってよ」とお声を頂き(笑)、本当にたくさんの 方に読んでいただけることができて嬉しいばかり、です。 バックナンバーをご希望の方はどうぞお気軽にお知らせくださいね。 お送りさせて頂きます。 1月号 虫歯治療について 2月号 歯周病について(前半) 3月号 歯周病について(後半) 4月号 噛み合わせ① 5月号 噛み合わせ② 6月号 噛み合わせ③ 7月号 金属アレルギー① 8月号 金属アレルギー② 9月号 親知らず① 9月号が仕上がったと思ったら、もうあと少しで、10月号の校正にかかります。 一ヶ月の速さといったらもう。。。。 10月号には、当院の誇る接遇の達人、受付の樋口桃子をご紹介する予定なので 今日の早朝にその原稿を書いていたら、気が付いたらA4に印刷したら6ページにもなっていました(泣) あまりにも多すぎ、せめて3ページにまとめください・・・という編集してくださる方の声が聞こえます。 樋口に関しては、私達の吉本歯科医院が、「気配りの徹底」をしていこうと 決めたきっかけをくれた存在なので、どうしても思い入れが強く、溢れる想いがありすぎて しまうんですね。 書いた自分に正直驚きました(^^;) 10月号のスタッフ紹介は楽しみにしていてくださいね。長いですよ~~~(^^)
吉本歯科医院が今こうして多くの皆様に「感じがいい病院だね」「接遇が素晴らしいね」と言っていただけるような風土を築いてくれたきっかけとなったのがこの樋口の入社です。
受付とは、第2の院長席であり、まさに吉本歯科医院の顔です。
私どもにお越し下さる全ての患者様やお客様は、必ずこの受付を通過して入ってこられます。
また、お電話で最初に出会うのも受付です。
実は受付は組織にとって最も重要な位置です。
当院の樋口に一度でも会われたことがある方は思い出して頂けるかと思いますが、彼女は日本語をとても美しく話す女性です。
大学時代の恩師がやはり「美しい日本語」にこだわった先生であったらしく、それ以来とても日本語を大切にするようになったんだということ。
特に年配の女性の患者さんには「若い女性がきちんとした言葉を話すのは素敵ですね」とよくお褒め頂くのですがその理由はこんなところにあるのです。
樋口と仕事をしているといつも感じることは彼女には一から10まで説明しなくても基本的には「多くを言わなくてもわかってくれる」ということなのです。
一を聞いて十を知る。
つまり私や院長の様子を察して間髪入れずに反応したり、私たちが「こうしたいな」という意識を言葉を使わなくても伝わるということです。
これってすごいことだと思いませんか?
今は全てを言葉で口にしなくては伝わらないという時代ですが、気配を察して動けるという能力が樋口には備わっています。
例えば、樋口は私が3日ほど医院を留守にしていても、留守中に起こるすべてのことを
「これはマネージャーに報告は必要だ」
「このお客様は院長やマネージャーが今やろうとしていることに関わりがある」
「この問題は、以前起こった問題と同じことが原因だ」
こういったことを瞬時に頭の中で整理し、3日後に私が戻った時には順序だてて報告、連絡、相談をしてくれるのです。
メモの数も半端ではなく、「ここまで報告してくれる?」ということまで細やかに知らせてくれるのです。
そしてそのメモによって助けられたことも多く、そのメモによって新しく生み出されたものもたくさん、あるのです。
こういった「察する」という能力は私は後天的に身につけることは難しいもの、と考えています。
残念ながら社会人になる前にその育った環境の中でその身体に沁みこませていない人は、社会人になってから「人に気を遣え」とか「気配を感じなさい」とか言われてもそれはたぶん、ちんぷんかんぷんだと思うのです。
「気配を察する」ということはその字の通り、相手の表情をよく観察し、動きをよ~く見て、どうしたいのかな?この人は?何を求めているのかな?ということを先々感じ取り、言われる前に動いていなくてはなりません。
よく見るということは、深く関わっていかなくては相手は見えませんので、「察する」という能力も磨かれることはありません。
こういった「相手の気配を察する」だとか「表情をよくみる」とか「気を遣う」だとか「相手の気持ちを汲み取る」だとか、そういったものは、残念ながら本を読んで頭で勉強したり知識を脳にインプットするだけでは、再現できるものではありません。
ただ単に、「気配を察する」という言葉を脳ミソが知っただけで、瞬時の行動や、無意識の行動として現れてくることは決してありません。
今は、何でもかんでも「マニュアル化」です。
そして、人材教育だって「マニュアル」です。
接遇教育もしかり、です。
しかし、マニュアル化することの弊害だってあるのです。
マニュアル化して人間を教育する、ということは、逆に言えば「言葉で全てを説明し、指示しなければ何も出来ない」人間を作ることになる、そう思いませんか?
何か問題が起こった時に、「え~と、マニュアルにあったっけ?」と真面目に思う人間が溢れるだけ、です。つまり応用が利かない、ということです。
ちょっと考えたらわかることですが、私達の人生は、もちろん仕事だって同じですが、「何が起こるかわからない」のが人間関係ですし、私達が生きている社会そのもの、です。
にもかかわらず、「こうなれば、こうなる」というマニュアル化人間では、瞬時に対応できるはずもなく、実は余計に会社全体としての能率や効率は下がります。
ですので、吉本歯科医院では、例えば接遇研修だとか、一切のマニュアル化された教育は行いません。意味がない、と思っているからです。
接遇という部分だけを取り出して短期的に教育したとしても効果はありません。
もっとも効率的で、かつ、効果がある教育は何か?と言えば、私はやはり、「察する」という能力をいかに引き出すか、自分の動きが全体の中でどう影響を及ぼすのか、といったことを考えることができる総合的な教育が必要だと感じ今、いろいろな取り組みを行っています。
「私が」「私が」という自己主張を引き出すような教育ではなく、「相手にとって自分はどうなのか?」「周囲の人が働きやすくなるために私はどう動けばいいか」という意識を引き起こさせるような教育です。
そしてそれはそのまま知性を育てることにも役立つと思うのです。
私がここまで「気配りの徹底」を吉本歯科医院で実現したいと強く思うきっかけになったのがこの樋口です。
彼女がいるなら、彼女の気配り能力が周囲に伝染し、そしてそれがそのまま吉本歯科医院の風土になるんじゃないか、そう思ったからです。
樋口に出会えて良かった、彼女に出会ったいなかったら、私はここまで「察する」ということに意識が向かなかったと思うから。
まだ若い29歳です。こんな素敵なお嬢さんを育ててくれた彼女のご両親に改めて「ありがとうございます」と言いたい、そんな気持ちです。
・・・・ね?朝の4時から、熱い文章でしょ?(笑)