2010.09.22距離感
咳が気になるので今日はお医者さんの診察を受けてきました。
「先生、私はもしや肺炎でしょうか・・・?」(大真面目)
そんな重病じゃないでしょう・・・あなたは(--)という顔で、普通に
「ただの夏の疲れが咳に出ているんでしょう」ということでお薬を頂きました(笑)
薬をもらった途端に咳が止まったのはなぜでしょう??安心したのでしょうか?
何にせよ、今日のお昼ご飯あたりから復活してまいりました。
そのクリニックでのこと。
優しく安定感のある院長先生のもと、多くの看護婦さんたちがイキイキと動き回っていました。
スタッフの方同士が会話している様子を聞いていると、
「あっ、うちと同じだな」と思うことがありました。
それはスタッフ同士でも、院長先生に対してでもきちんと言葉を崩さず丁寧な言葉を
使っている、という点でした。
どんなに仲良さそうでも、なあなあな言葉を使っていない。
そしてきちんと目上の方のスタッフに対しては、目下のスタッフの方は尊敬語を
使って仕事を進めているんです。
私は、こういうことって、本当に大事なことだなと思います。
特に女性職場においては。
女性職場では、ついつい仲良くなると、立場をわきまえずに先輩に対して
ずけずけとモノを言ったり、友達言葉で話をしてしまいがちです。
しかし、言葉というのは人間関係の距離を決めているものなので
実はとても重要なものです。
吉本歯科医院では、言葉をきちんとしようと、いつもみんなで考えいろいろと
やっているのですが、その本当の意味は、
言葉を丁寧に使うことで、実は自分の身を守っているんですね。
なあなあな言葉を使うと、相手とはやはりなあなあな関係になってしまいます。
そして、適度な距離感を保てなくなります。
例えば、当院のスタッフはみな、仲間うちで話をする時も
敬語は崩しません。
別に意識してやっているわけではなく、それが習慣になっているんだと思います。
気になるのは、まだ若い女性が、明らかに目上の方と話をする時に
「え~~、そうなん?知らんかったわ~」
「じゃ、また来るわ~」
などという言葉を使っていたとしたら、普通に社会の中で仕事ができている人から
見れば「この人はちょっと駄目」という印象を与えてしまいます。
誰に対しても言葉がなあなあになってしまう人は
パッと会って、「あっ、好き!!」とガーッと近づくのも早いのですが
ちょっとでも嫌いな部分が見えたとしたら、「大嫌い!」となるのも早く、
徹底的にくっつくか、離れるか、どちらか、という風になってしまいがちです。
こういう人との距離感を上手に保つための一番いいトレーニングの場は
やはり、仕事の現場なのかな、と思います。
職場は一応、きっちりとした上下関係がはっきりあるところです。
上司と部下、先輩と後輩。
そして、仕事という現場では、本当に老若男女、いろいろな人と会う機会があります。
しかも、「仕事」という点で出会いますので、当然、鍛えられます。
たとえば、当院のカウンセラーの森下は、自他共に認める「好き嫌い」のはっきりしている女性です。
しかし、仕事という現場では、好き、嫌いを顔に出して表現していたのでは
仕事をやっていくことが、できません。
たしか2年前ほどは、
「あっ、この人苦手なんだろうな」
というのが森下の顔にもはっきり出ていたように記憶しています(--;)
しかし、今の森下は違うんですね。
自分の好き嫌いははっきりと自覚しつつ、誰がきても対応できるような意識を
森下は持ち合わせています。
というより、体験をへて獲得したんだと思います。
職場という場において、自分の立場がどういう存在なのか
上司から見てどういう存在なのか、そして、後輩から見てどういう存在なのか、ということを
きっちり自覚して言葉を発し、動いているのがわかります。
言葉や態度や表情をきちんと意識している人は、
やはり違いますし、見ていて素敵です。
きちんとしている感が、素敵なのです。
立場の違いを考えて、相手によって距離感を取り、言葉を気をつけ
動いていける女性は、実はそうそういないんです。
感情で仕事をしているのが女性だ、と言われるほど、
好きならくっつくけど、
嫌いなら離れる
のが、女性の特徴です。
真ん中はないんです(--)
しかし、それだけでは女性はなかなか社会や職場というシーンで際立っていくことは
難しいです。
そういう点では、男性の方が、厳しいお仕事の社会の中で日々鍛えられているため
「これはお仕事」「これはプライベート」と感情と理性を上手に使い分けることができています。
好き嫌いがはっきりしていて、直感でストレートに突っ走れる
そんな女性が
今度はその上に理性という武器を持ち、感情をコントロールし、
上手に人間関係の距離感を調整していくことが
できるようになったとしたら・・・・・。
う~ん、かなわないですよね(笑)
先日、吉本歯科医院の信頼する歯科技工士の先生、松原先生にいいことを
教えて頂きましたよ(^^)
「あのね、腹が立つようなことがあったり、心が騒ぐようなことがあったら
一気に怒りや悲しみの思考に向かう前に、まずは一拍おいて5回深呼吸するの。
人間は同時に2つのことをできないでしょ?
だから、思考をやめて、深呼吸するという行動に集中するの。
そうすると、感情を自分でコントロールできるでしょ?」
う~ん、その通り(^^)
私はよく怒るので(笑)今日から5回深呼吸しよう、と決めました(笑)
怒っている時や心が騒がしい時は、その起こった出来事が問題ではなく
実は自分の心の状態が波打ってしまっている、ということなんですね。
なんだかお坊さんの話を聞いているようでした。
では、その心をまずは自分の中で落ち着かせてしまいましょう、ということですね。
改めて、自分の感情は自分自身の中でコントロールできるようにしたいと
思いました。
身内以外にはできるのですが、身内になるとこれがなかなか・・・・(--:)
みなさんは、いかがでしょうか?