2016.03.25右を治療途中に、今度は反対側の左側の歯が痛み出してきた、というケースはとても多いのです。
香川県高松市の咬みあわせ専門吉本歯科医院のマネージャー吉本委子です。
右奥歯を治療中に、
反対側の左ばっかりで噛んでいたら今度は
左の奥歯が痛くなってきた
左の奥歯が急に割れてしまった
左の奥歯が急にしみだした
というケースは
とっても多いのです。
私達が、いまお越し下さっている治療進行中の患者さんに
何度もお伝えしていることがございます。
治療中は、普段よりも柔らかいお食事に変えて下さいね、ということです。
治療がはじまりますと、治療部分では噛めないため、
治療部分の反対側の歯で噛もうとしてしまいます(片噛み)。
この片噛みにより、今度は治療していない反対側の歯が
① 割れる
② しみる
③ 痛みが出る
などの症状が出てしまう患者さんは非常に多いのです。
どうぞ治療終了まで、普段が10の硬さのお食事内容であれば、2レベルまで柔らかいお食事内容にまで下げて噛む力の調節を意識してお願い致します。
硬さの基準は
柔らかく似た雑炊や
柔らかいお豆腐などが基準です。
「ええ???
そんなに柔らかくしなきゃダメなの??
普通の食事じゃダメなの?
おせんべいを避けたらいい程度じゃダメなの??」と、
みなさま、驚かれます。
治療途中に、治療とは別の部分が痛みだす、割れる等が起こってしまいますと治療計画が大幅に伸びてしまう可能性がございます。
どうぞ患者の皆様のご理解とご自身のお食事内容をいまいちど意識して気をつけて下さいますようお願い申し上げます。
片方噛みが危険な理由
例えば右を治療中には、仮歯の状態であったり、応急的な処置しかなされていない場合がほとんどです。
ですから、治療していない反対側の左だけで噛もうとしてしまいます。
右で噛めないので、どうしても左だけに負担がかかります。
左では、噛めてしまうのです。
右が治療中であれば左で噛もうとします。
逆も同じです。
そうすると反対側の左にはものすごい負担が掛かってしまうのです。
両足であれば1km 2km歩けるかもしれません。
しかしながら片足ケンケンではどうでしょうか。
どんなに健康だとはいえ100mでも大変なのではないのでしょうか。
普段だったら1km 2km歩けるのに100mいや10mでも大変なのです。
つまり片足でケンケンするのと同じ、片方で噛むというのは実はすごく危険なのです。
右の歯を治療中に左の歯で噛んでいたら左の歯が欠けてきた。
左の歯が痛んできた。
左の歯がしみてきた。
これは、
よくある事なのです。
ですから
今までと同じ力で、必要な力を
左だけで噛ませるというのは非常に危険なのです。
大事なことは右を治療しているから、なるべく右に負担が掛からないようにするということが最も大事なことなのですが、次に大事なこととして左の残ってる噛める歯でも今までと同じ力ではなく、柔らかいもの、弱めのものをゆっくりと噛むということがすごく大事なのです。
そうしなければ次々次々と悪い状況に陥ってしまうのです。
ここでこう考えられる方もいらっしゃるのです。
そうすると治療の期間が長くなるわけだから不便な生活が長くなる。
だから両方一緒に治療したほうが早いのではないか、と考えるわけです。
しかしながら両方同時にすると、噛み合わせの高さの基準というところが変わってしまいますので、何を優先して治療するのか。
最終的に何が問題なのか。
何を優先して治療しなければいけないのか。
そいうところまで考えて、どういう順番で治療を進めていくのかが決まっていくのです。
単純に右と左、急いで早くということだけでは決められないのです。
どうぞこれから治療終了までは
柔らかいもの、弱めのものをゆっくりと噛む
ということにくれぐれも気をつけて下さい。
ちなみに
これは本日の吉本歯科医院のお昼ごはんです。
チーズカレー&菜花からしあえ、ですが、
なんと白いご飯でもきちんと噛むと負担がかかっています。
歯がちゃんとある
歯が違和感なく咬める
って
実はすごいことですね。