2009.10.20表現すること
今日は毎週の定例ミーティング。
今日も前回に続き、「吉本歯科医院の診療方針」を、スタッフ一人一人がみんなの前でスピーチする、というワークでした。
「身につく」とは、本当に何度も何度も繰り返すことしかないなあ、と感じた今日のミーティングでした。
院長の診療方針を吉本歯科医院のスタッフ全員が理解し、納得し、患者さまに自分の言葉でお伝えできるようになるために、このワークショップを繰り返しています。
学校を卒業して社会に出てしまったら、自分が意識しない限り勉強をすることが少なくなってしまうのが普通です。
ですので、会社に入って必要なことは、「知識として覚えたことを体にしみこませる、実行できる」ことが必要です。
でも、ほとんどの社員研修の場では、「知識」は教えるけど、それを本当に体にしみこませることは
していないと思います。
「知識を覚えたこと、記憶したこと」=「理解したこと」とは全く違います。
吉本歯科医院では、まずスタッフ全員に、院長、吉本彰夫の診療方針、治療の内容を知識として教えていきます。何度も何度も、です。
そして、その学んだ「知識」を人前で話してみるトレーニングを繰り返すことによってはじめて
「理解できる」ようになります。
もちろん初めは覚えた知識を暗記して棒読みしていることもあります。
しかし、このプロセスを何度も何度も根気良く繰り返すことによって、やっと自分の中で「わかった」ということに気がつく瞬間があります。
自分が本当に納得するためには自分の中にある多くの「?」を解決しなくてはなりません。
そのために必死で質問しますし、必死で、人の意見を聞こうとします。
そのプロセスに意味があります。
自分が本当に納得した、というか、腑に落ちた・・と言いましょうか、その状態をスタッフ全員が
心の中に持てない時は、どうしても患者さまにお伝えする言葉に真実味がありませんし、患者さまからの信頼も得ることができません。
本当に心からそうなんだ、素晴らしいことなんだ、と納得した時、はじめて人に伝わる言葉があふれてくるように思います。
「知識を知る」→「人前で話す」→「理解する」→「わかった(^^)」
このプロセスを繰り返すことが吉本歯科医院としての教育の原点です。
一番バッターはカウンセラーの森下です。ばっちりビデオカメラ目線です(笑)
最後のトリは、新人衛生士の小田です。一生懸命さが伝わってきます(^^)
一人一人のスピーチが終るたびに、
「前回よりどう工夫した?」
「前回に比べて何を意識した?」
「緊張度は前回よりどう?」
など質問攻撃です。
質問→答える→ギャラリーからの指摘
という流れで、どんどん自分の中に問題点や気づきが湧き上がってきます。
私はこういったミーティングは大好きです。きゃあきゃあ言いながら話し合うのは大好きです。
吉本歯科医院ではこうやって頻繁にミーティングを行うことを決めてから格段に雰囲気が良くなりました。
こんなことならもっと早くやってりゃよかった(笑)
ミーティングがあると、密なコミュニケーションが取れるようになります。
コミュニケーションって何?っていったらそれは私は「心のやり取り」かな、と思います。
会議で資料を見ながら上から下へ、伝達しているのはあれは知識のやり取りです。
コミュニケーションが取れている=目を合わせる回数が多い
ことではないでしょうか?
コミュニケーションはなんだかんだ言っても「数」が必要です。
目を合わせる機会が多い人ほど私は好きになってしまいます。はい、単純です(笑)
逆にどんなに会ってても目が合わない関係は何年近くにいても「他人」です。
物理的に目が合わない・・・っていうのは必ず何かあるんです。お腹の中に。だからうまくいきません。
どんなに仕事が効率化されたとしても、それをやっているのはやっぱり血が通った人間なので
・ちゃんと目を合わせる
・顔を見て話す
・相手が話しやすいように心を開く
など、当たり前のことがとっても大事なのです。
いまだかつて
「目も合わさない、笑顔もない、感じが悪い・・・でも、仕事ができる人」なんて人にはお目にかかったことはありません。
なぜならそんな人は大嫌いと直感で感じてしまうので、たとえどんなに仕事ができて数字が良くても
「認めない!」と思ってしまうややこしい生き物なのです、人間は(泣)
感情が入ってますからね。。。
そんなわけで(どんなわけ??)、吉本歯科医院では、コミュニケーションの量の多さほど
吉本歯科医院はますます良くなる、と勝手に理論つけちゃっています。(院長はどうか知りません^^;男性ですのでまた違った見方かも・・・)
これでも一応、経営者として歯科医院経営に関って感じていることがあります。
それは敵は常に内にあり、だということです。
内というのは、スタッフであり、関ってくれているパートナーさんであり、家族であったりです。
中を温めて温めて、ゆっくり育んで、愛情注げば注ぐほど、その温度は、勝手に外に伝わっていきます。
そしてトップの意識が内から離れ、愛情を注ぐこと、感謝をすることを忘れた時、
また、スタッフを働き駒のように扱ってしまった時、それはもう見事に冷え切ってしまいます。
低体温ではありませんが、体温の低い組織は当然免疫が落ちます、はい。
免疫が落ちるとさまざまな外敵が襲い掛かってくるので、仕事は停滞しやっぱり効率が悪くなるのです。
外に対していろいろな戦略をかけていくことも会社としては大事かもしれません。
しかし、支えてくれる軸を丁寧に丁寧に太くしていくことの方が実はとっても大変です。
中の人間は厳しいですからね・・・。毎日毎日見ているわけですから・・・その姿を。
部下が上司を見抜くのに3日かからない、と言いますよね。
逆に上司が部下を見抜くには100日くらいかかるんじゃないでしょうか?
それ程、社員の目は厳しいのです。
私も自分が勤めていた時は3日で上司を見抜いていました(笑)
吉本歯科医院のスタッフは、私は今は本当に自分の家族のように感じています。
またうちのマネージャーは勝手に感じちゃってるよ~と言われそうですが(笑)本当にそんな感じです。
そんな気持ちがでてくるなんて自分でも驚きです。
だって、そんなの理想論ぽいじゃないですか?
だから、そんな自分が結構好きだったりします(自分大好き人間ですので^^)
言葉はうまくないけど院長もきっとそうなんだと思います。
20代のスタッフもいれば私と年の近いスタッフもいます。
不思議な縁で吉本歯科医院でであったこのスタッフ達と一緒に、もっともっとあったかい感情を共有していきたいと思います。
ぎすぎすしているのではなく、ふんわりと風が通る感じ
冷えているのではなく、あったかい感じ
無関心でいるのではなく、一人一人の「人間」にもっと関心を持って新しいキャラクターに出会いたい。
あったかいミーティングが終った日にはこんな晴れやかな気持ちになってしまう
吉本歯科医院のマネージャーなのでした(^^)
※来週の定例ミーティングは、みんなで一日外にでかけての研修です。バスに乗って遠足気分。
温泉つかって、美味しいもの食べて、研修もみっちりです。