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2010.11.20砂漠のトマト

monburan.JPG

見てください。このモンブラン(^^)

びっくりするほど美味しいモンブラン。

なんと東京銀座からやってきたモンブラン。

話せば長いので、詳細はおいといて、

 

マネージャー今日は朝からやけにご機嫌です。

まもなくスタッフのお口に入ります。絶叫するかも?(笑)

蕩ける顔を見るのが楽しみです。

 

だいたいケーキを食べるとまるごと1個はまず食べられない私です。

だんだん「むつこく」(むかむかしてくる?)なってきて三分の一は必ず残してしまいますが

美味しいモンブランだけはペロリと食べてしまいます。

それほど好き。

 

なぜそんなにモンブランが好きかと言えば、

子供の頃の思い出にあるんです。

 

あまりにモンブランが美味しいので思い出してしまいました。

 

私の故郷は愛媛県の松山なんです。

ご存知ですか?

坊ちゃんの松山。

正岡子規の松山。

道後温泉の松山。

 

小さい頃は父の両親といわば同居という形で一緒に住んでいました。

祖父は、「テーラー」いわばお洋服の仕立て屋さんで、家には職人さんが何人も

一緒に住んでて、祖母はその職人さんを15,6歳頃からずっと預かって

ご飯の世話、生活の世話を全部やっていました。

 

祖父はいわば本当の職人気質の人で、神経質で怖くって、

優しいおじいちゃんなんてイメージはどこにもなく、ちょっと壁を汚したら

「バカやろう!」と顔を殴られていましたよ、今思えばひどい(泣)

 

兄は長男で、跡取りだから、と可愛がってもらっていたようですが

私は「女」なので、当時の超封建的な家では、「いずれどこかに行く存在」と

まったく平等ではなかったんです。

今は、ありえない光景ですよね。

今は女を殴れば殴り返される時代です(--)

 

私の子供の頃のその家の印象は

もうひたすら「グレー」色(--)

なんで、あんなに暗かったんだろうというほど、灰色で

夏なのに、寒い、という感じで毎日過ごしていました。

 

姑&舅VS嫁の戦いも激しかったんです。

ドラマのような日々でした。

あまりに騒がしいのでおまわりさんも心配してよく私たち子供を

見にきていました。

 

母は当時では珍しく朝から晩まで華やかな世界で働いていた人なので

そこに専業主婦でかつ、家を守り職人さんのお世話をする

祖母(姑)と気が合うはずもなく。

 

強烈に覚えているのは、クリスマスの夜に

母がちょっと遅くに家に戻った時には、家の前のシャッターを全部舅がしめちゃって

家中の出入り口を全部ふさいじゃったんです。

 

中で母の帰りを待ってる小さい私に

「ママはもう今日からおらんからな」と言われ

心臓が凍りつきそうな淋しい想いをしました。

 

その時は、2歳上の兄が一緒に手を握ってくれていたのですが

子供心に、「どうやってここから逃亡しよう」と考えていました。

その時たぶん、10歳くらいです。

 

大人になって考えたらなんてことないことですが

子供の頃は親が全てで、環境が全て、頭の中に知識も経験もないので

怖くて不安な気持ちだけがどんどん膨らみました。

 

 父もお酒を飲むと豹変するタイプで(--:)

3日に一回、ひどい時はほぼ毎日、夜な夜な母と言い争いをしていました。

そうやって豹変する父でしたが、その弱さとか、口に出して言わずにはおられない

父の気持ちもよく分かっていた小学生の私の気持ちは複雑でした。

女の特性でしょうか?

見えてしまうんです。

その心の裏にある淋しさとか、苦しさとか。

なんとなく感じ取ってしまうんですよね。

 

そんなわけで、そんな激しい家の中。 

それが普通だったので、たまに友達の家に泊まりに行って

とてもおだやかな家族の光景を見たときに、帰ってびっくりするほど。

「え?これが毎日普通なの?本当?」と(笑)

 

小学の頃から家に帰るのが嫌で嫌で、中学あたりがピークで

高校あたりでもう最悪の状態になり、その後両親は結局お別れしたのですが

当時振り返ると

「そんなことならもっと早くに別れてたらよかったのに」と

思う事もしばしば。

 

相性の悪さだけはどうしようも、ありません。

沁み付いた家の風土を改革するのは相当なエネルギーです。

努力根性で乗り切れない関係もあると思いました。

 

そこで、「モンブラン」なのですが

そんな灰色の日々の中、唯一私の幸福な時間がありました。

 

それは同じく愛媛県にある母の実家の今治市。

ここには優しい祖父母がいました。

「松山のおうちは怖いけど

今治のおうちは怖くない」と

私はよく言ってたんだそうです(笑)

 

大きくってたくましい祖父と、ひたすら優しくて受け入れてくれる祖母の

ところで大きなお休みの夏休みとか冬休みはずっといました。

ずっとここに住みたいと思うほど、安心しきっていた時間です。

当時はまだ昭和のいい頃で、

夕方になると縁側に人が座ってて、近所の人がたくさん歩いてて

会話して、銭湯もあって。

家のお風呂じゃなくて、近くの銭湯に入って、帰りに米屋で

ラムネを買ってもらって散歩しながら帰る、というのが

今治の家での日々でした。

もうその祖父はこの世にはいませんが、今でも手を繋いでもらった

大きな手とあったかい温度はありありと覚えています。

 

その祖父が大のコーヒー好きで毎日私を連れて

近くの喫茶店に行くんです。

今治城のふもとの喫茶店です。

そこで、私はいつも定番の「モンブラン」を食べさせてもらったんです。

毎日ではありませんが、3回に一回は「モンブラン」。

今のように洗練された味ではなかったんですが

大好きな祖父と一緒に食べるモンブランがもう強烈に残っているんです。今でも。

 

モンブラン=幸せな原風景

といった感じです。

いちごショートでは駄目なんです。モンブランでないと駄目な理由。

そういうことって、ありませんか?

 

何か特別な食べ物や匂いで

その当時の想いが微に入り細に入り思い起こされるって。

 

いつも父と母がケンカばかりしていることを祖父もよく知っていたのですが

祖父はそれでも一度も父のことを悪く言うことはありませんでした。

かといって娘である母を特別かまうこともなく

淡々としていました。

それが今思えばよかったかな、とも思います。

 

人はお母さんのお腹の中にいる時が最も幸せな時間だそうです。

何不自由なくお母さんのあったかい羊水の中に浮かんであたっかく

見守られている。

それがひとたび、生まれ出た途端に不自由になってしまいます。

全部自分でしなくちゃいけないし、

守ってもらえなくなるし、

希望が叶わないといった満たされない想いがどんどん増えてきます。

 

私も暗い子供時代は「なんで、こんなんだろう」ってずっと思っていましたし、

満たされない想いばっかりで、よそのお家はいいなってずっと思っていました。

何よりも夕方頃になって、晩御飯食べにみんなが家に帰っていく頃が

何より淋しかったです。

明かりがついてるのに、暗い・・みたいな感じ。

明かりがついてないこともあったので、それも寂しかったです。

だから今でも夕暮れ時はもの淋しい気持ちになる時があります。

でも、朝日よりは夕陽が好きですが。

 

 

子供の頃に感じたことって忘れているようで

結構深い深いところでは覚えているもので、今でも夢に出てくる時があります。

大人になれば、

「淋しい」なんて気持ちは日々の忙しさで感じるヒマもなくなりますが

子供の頃は頭の中がある意味、無法地帯なので、なんでもかんでも

見たまま感じてしまうんです。

 

 

ただ、今は「それがあったから今がある」と思えることが

幸せなのかな、と思うんです。

ひょっとして何もかも満たされていたとしたら、今いろんなことを

こうやって思ったり、考えたりするかなあとも思います。

 

なくて、枯渇して、コップがからからだからこそ

強烈にそれを求めるし、欲しいと思います。

 

負の要因は、それが大きければ大きいほど

ベクトルが変ると、喜びも大きいのでしょうか。

 

普通の人が「え?そんなことで嬉しいの?」と思うような些細な出来事が

私は、涙が出るほど嬉しかったりすることが、あるんです。

逆に、「それでなんで喜べないわけ?」と思われるような事が私にとっては

「なんとも思わない」ことであったりも、します。

 

それほど、人はそれぞれ求めるものが違う生き物だと思います。

そこが一致したら、感動ものです。

 

子供時代から20歳くらいまでは、ひたすら暗黒のような時期だったのですが

だからこそ、家族以外の人には、助けてもらえることが本当に多かったです。

助けてもらえる、という言葉を超えて、ほぼ「救済」です(笑)

 

人はあったかいということも知ったし、

たとえ家族でも、心が繋がっているとは限らないことも

肌で知った時期です。

 

今、吉本歯科医院で「母性型経営」って考えを実践してて思うのですが

やろうと声を上げた張本人が、

それを一番欲しかったから、どうしても実現したいと強く思うのかもしれません。

 

そこそこ幸せでそこそこ満たされて日々の生活に

「まあ、いいじゃないのかな」って思っていたとしたら

そこまでのエネルギーを出して一生懸命やろうとは思えなかったはず。

 

なんでもかんでもどうせやるなら一生懸命やるのが好きで

ダラダラするのは大嫌いな性格なのですが、

それもきっと、何か満たされないものがあるから、一生懸命してるのかもしれないなって

最近思います。

 

満たされない想いがあったからこそ、

一人の時間で自分を見つめる事ができたし

何かを考えることができたのかなと思うと、それもまた

よかったのかな、とも思います。

 

どうせ生きているなら、

心で繋がった関係がたくさん欲しいし、

仕事だって、そうやってちゃんと関わりあってやっていきたいと

余計に執着してしまうのかもしれません。

 

誰ともつながれなくて上っ面の関係しかもてなくて

消費するばかりで熱中できることもないとしたら、私はたぶん死人みたいになると思うんです(--)。

 

ということを考えていると、ピタリ。

つい先日、ある先生にこんな話を聴きました。

 

砂漠のトマトをご存知ですか?

 

私はこの話を聞いて

なるほど、「人間もトマトと一緒じゃないか」と思ったんです。

 

砂漠のトマトとは、

 

市場に出ているトマトで、それを栽培する農家が編み出したのが、

一鉢一本の苗木を育てることでした。

 

そして、出来るだけ栄養や水を与えないのです。

 

そうすると、その鉢にあるだけの栄養分を吸収しようと、精一杯苗木は努力します。

 

つまり、生命力がどんどん溢れてくる、ということです。

 

そうすると、そのトマトはほんとに甘い実を結ぶそうです。

何でも、与えすぎは駄目ということなんです。

 

自分で工夫をする努力という能力を高めるためにも、極力与えないようにする、ということ。

 

 

・・・・・トマトも人間も同じだと、思いませんか?

私はこの話を聞いて

「満たされない」ことも、悪くない

もっと言えば

「満たされない」から

いいのかもしれない、とも思いました。

 

 

ない

 

から、

 

欲しい

 

と渇望するのであって

 

満たされていたら

 

欲しいとさえ、思いません。

 

 

 

そのさじ加減も難しいとこかとは思いますが

やはり、何でもかんでも「満たされて」しまうと、人間は

駄目になってしまうんでしょうか。

 

 

そういうことが、もっと昔に

わかっていたら、よかったなあって、今思います。

 

ただ、今にならないとわからなかったのかも、しれません。

 

わかる時期にならないと、わからないことって

あるんだと思います。

 

 

人の心は本当に複雑です。

こうやって書いてて、自分でも自分の心の変化にびっくりすることが

あります。

 

 

ここ2年間で、このブログをよく書いてきましたが

人間は書くことによって、細胞が、それをやろうという方向に向くのかな・・・と

最近思います。

 

書いちゃったらそれを実行しなくちゃ恥ずかしいからでしょうか?

 

なんでもかんでも心に思ったことを絶えず書いていると

細胞までもがそうなろうとするもかもしれません。

 

書くことと、話すことは連動してるのかもしれませんね。

 

こういう風になったら嬉しいだろうな、ということって

私は絶えず書いたり、話したりしているので、

きっとそうなると思ってるんです。

よっぽどのおかしなことや人の道に反したことじゃない限り

その通りになるような気がします。

 

 

美味しいモンブランを食べてしまったので

ふとこんなことを思い出してしまいました(^^)

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