2010.06.24噛み合わせのバランスを崩すと
噛み合わせのバランスを崩すと、全身にまでその影響が出てまいります。
吉本歯科医院には、「噛み合わせ」治療を求められ四国各地から患者さんがお越しになられていますが、実際に「噛み合わせ」が原因でどんな症状を訴えられているのかと申しますと
「平衡感覚がうまくとれずめまいやふらつきがする」
「まっすぐに歩こうとしても右へ右へ歩いてしまう」
「夜眠る時に、ティッシュを口に入れないと苦しくて眠れない」
「首の筋肉が張って苦しい」
「朝起きた時に、顔に噛み締めたシワの後がくっきり刻まれている」
「首の後ろから頭の上の部分が痛い」
など、患者さんによってお体に出てくる症状はさまざまです。
私の医院では、「噛み合わせ」のご相談にお越しになられた患者さまには、事前にどのような全身症状がでているかという項目にチェックをして頂くのですが、その項目は人によっては数十項目になってしまう方もいらっしゃいます。
では、いったい「良い噛み合わせ」ってどんなものなのでしょうか?
私、吉本彰夫が考える良い噛み合わせとは、
1. 「頭の骨」
2. 「関節」
3. 「歯の並び」
4. 「筋肉」
これら噛み合わせを構成する要素が
■全てバランスが良い状態になっている
■無理な力がかからない状況になっている
これが良い噛み合わせだと考えています。
顎の骨は、左右対称と思われるかも知れませんが、実は顎の骨って、左右対称ではない人がほとんどなんですね。
よく美人は、右と左が左右対照になっていると言われますけど、実際ほとんどの方が右と左ってちょっとづつ違うんですね。
また、上顎って言うのは、頭の骨にくっ付いていて、まったく動きません。
それに対し下顎って言うのは、顎関節と言われる場所でもって、頭からぶら~んとぶら下がっている状態です。
それが、筋肉によって閉じられるその瞬間に、無理な力がかかる状態の場合には何が起こるかと申しますと
■「体のバランスが取れなくなる」
■「噛んだときの衝撃が頭に響く」
■噛める場所が悪ければ「目の上のあたりが重くなる」
そんな症状が出てしまうことになります。
歯には2つの大きな役割があります。
① ものを咬む、という咀嚼機能
② 平衡感覚を司る、という機能
です。
特に②は、下顎部分を示します。
下顎は、人間の平衡感覚を司るとても重要な部分なのです。
噛み合わせが数ミリずれただけで、
■どちらか一方の肩だけが上がるような姿勢になった
■まっすぐ歩こうとしても左に左に傾いて進んでしまう
■めまい、ふらつきが頻繁に起こるようになる
というようなことが起こります。
これは実際に、吉本歯科医院へお越しになられた患者さまの口から実際に出た生の言葉です。
また、平衡感覚を司っていますので、当然、自律神経系にも大きく影響しますね。
噛み合わせでお悩みの患者さんは、同時にいろいろなお体の不定愁訴を抱えていらっしゃることが本当に多いのです。
一番多いのは「眠れない」です。
つまり、「不眠症」です。
眠れない、という状態が3日続きますと、人間は脳の中に、不安な気持ちを誘発させるような物質が出てくる、と報告されています。
単純に考えても、「眠くて眠りたいのに、眠れない、脳が休んでくれない」という状態は人間にとって地獄の苦しみです。
人間は深く眠っている時にはじめて、起きている間に傷がついた細胞を修復する機能が備わっていますので、眠れない、という状態になりますと、当然、体の免疫機能も落ちてくるわけです。
噛み合わせを考慮に入れた全体的な設計が、実はとても大事であるということ
知っていただければ、と思います。
このあたりの詳細は吉本歯科医院のニュースレター4月号~6月号に紹介しておりますので
ご希望の方はお問い合わせ下さい。お送りさせて頂きます。
https://www.8181118.com/concept/biting.php
吉本歯科医院の噛み合わせについての考え方