吉本歯科医院

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医療研究について

2014.02.123D(スリーディー)プリンターとインプラント 

皆さんは3D(スリーディー)プリンターという言葉を聞かれたことがありますか?

昨年2013年は3Dプリンター元年と言われました。

 

3Dプリンターが大きな関心となったのは、20132月アメリカのオバマ大統領による一般教書演説です。

 


 

「3Dプリンターは製造業に大きな変革をもたらすこの演説が世界中のニュースになりました。

 

さかのぼって2012年にはクリス・アンダーソンという方が『MAKERS21世紀の産業革命が始まるの存在』と題した著書を発行し、それが全米でベストセラーとなりました。

 

自分のアイディアをCADなどのデジタルツールを使用し画面上でデザインし、3Dプリンターをはじめとする工作機械で試作品を作り、ネットのコミュニティで仲間を募って意見交換し、気に入ってくれた人からネットで小口資金を集め、受発注ネットワークシステムを使って最も適した製作会社を世界中から見つけて製造を委託する、といった新しい製造業の形がひとつのビジネスモデルとして描かれています。

 

また日本においても、経済産業省3Dプリンターを製造業の競争力向上に資する基盤技術として位置付け、その導入を呼びかけたこと。

 

このようなことで2013年には3Dプリンターという用語がニュースや新聞に度々出ることとなり、皆さまも目に触れるようになられたかと思います。

 

さあ、この3Dプリンターと歯医者一体どんな関係があるのか?と思いますよね。

それをこれからお話します。

 

吉本歯科医院においては、インプラント治療を日常的に行っております。

他の医院さんで断られたという難易度の高いインプラント治療にこの3Dプリンターを2007の治療から用いております。

 

まさに精度高く安全にインプラント治療が行われている基盤ともいえます。

 

3Dプリンターにより作製されたインプラント手術における外科手術用の指標となるガイドを当初3DプリンターZPrinter310 (3D Systems、サウスカロライナ、アメリカ)で作製しておりました。

 

さらにこの3Dプリンターの特性を生かし、吉本彰夫は大阪大学の十河先生と共同研究を行いました。

 

20092月には上顎洞底拳上術いわゆるサイナスリフト、これは非常に熟練した歯科医師であっても粘膜の穿孔や手術の術式としては難易度の高い骨を造る術式の手術であります。

 

またオールオンフォーに代表されるインプラントを埋入したその日に仮の歯を入れ、

その日のうちに、見た目に歯がある状態にする即時負荷。

 

このような技術的に難易度の高い手術において利用できないかということが研究のスタートとなりました。

 

まず患者さんにはCTを撮影していただきます。

 

吉本歯科医院においては、わずか1本のインプラントを埋入する場合においても、10本のインプラントを埋入する場合においても、すべての患者様に血液検査や心電図検査、そしてこのCT検査を受診していただくこととなっております。

 

そしてCT検査の結果、このCTデータから3D立体構築画像変換検査を行います。

これによりレントゲン写真のような平面の写真では把握しにくい立体的なガイコツのような状態を確認することが出来ます。

 

また

 

骨の中にある神経や血管がどこにどのように走行しているのか?

■どこにインプラントを埋入すれば問題が起こるのか。

神経、血管を傷つけないようにするにはどのようなサイズのどのような太さの、どのような所にインプラントを埋入すればいいのか?

 

そのようなことを手術前に確認することが出来るのです。

 

車で言えばナビゲーション、カーナビだと思ってください。

 

このナビゲーションの精度を上げるために、サージカルガイドという指標を作るのです。

gaido.JPG

精度や誤差の問題もあります。

もちろんナビゲーションが正しい道を教えてくれたとしても、それを運転する人が正しく丁寧に運転を行わなければ、当然事故が起こるのです。

 

吉本歯科医院では上顎洞底挙上術いわゆるサイナスリフトやオールオンフォーと

いった、比較的難易度の高い手術を行っております。

 

 

これを他の先生方がどのように練習すれば習熟出来るようになれるのか?

大阪大学の十河先生と一緒に研究テーマとして今回の研究に至りました。

 

今回の研究内容としては、CT撮影を行ったCTデータ、そこから実際に手術される患者さんの顎の骨を顎骨模型として作製するというものです。

 

顎模型です。

 

gaikotsu.JPG 

実際にガイコツ(骸骨)のような模型を医院で見られたことがあるかも知れませんが、そのような一般的な顎の骨ではありません。

 

実際に手術を受けられる患者さんの顎の骨であります。

 

皮を剥いでとか、骨の状態を手術の前に見ることは出来ません。

 

このような3DプリンターとCTデータを組み合わせることによって、顎の模型を作製することが可能となったのです。

 

さらにこの顎模型の上にサージカルガイドを乗せて組み合させたのです。

 

まさに手術中のインプラント埋入窩を形成する直前の術中状態を手術前に再現できたのです。

 

いかがでしょうか?

 

20092月には上顎洞底挙上術、20093月にはオールオンフォーによる即時負荷。

これをアメリカ、サウスカロライナ州の3Dシステムズ社のZプリンター(ZPrinter310)という3Dプリンターを用いて石膏(せっこう)で顎骨模型を作製いたしました。

 

これを実際の臨床に活用するという内容であります。

 

実際に手術を行う前に患者さんの顎の骨の状態、鼻の骨の状態がこの模型からわかるのです。

 

2012.03.22光機能化技術について

光機能バイオマテリルアル研究会の主催する「光機能化インプラント研修会」 を受けてきました。

「光機能化技術」あまり聞きなれない言葉かもしれません。

これは紫外線を照射することによってインプラント本体が劣化をするのを 回復させる、そういう技術だそうです。

いろいろと言われていることが多いの で、本当のところはどうなのか、実際にその開発者である、アメリカ合衆国カ リフォルニア大学ロサンジェルス校、UCLA補綴学教授の小川隆広先生に直接お 話しをお聞きしたいと思い受講いたしました。

通常のインプラント、つまり 「チタン」ですけれども、チタンは時間がたつにつれその性質が変わる。

その ようなことが発表されました。

「チタンは非常に安定した金属であり、その表 面は酸化膜というもので覆われており物性は変わらない」それが定説でした。

 しかしながら、いろいろと調べていくうちに、「そのチタンの性質というもの が時間がたつにつれて性質が変わっていっている」そのようになるそうです。

何が変わるのかというと、まず表面の撥水性、「濡れ」というんですけれど も、私も接着剤の開発を行うにあたり、「濡れ」がいいかどうかで流れがいい かどうか、そういうことを研究もしていました。

通常のインプラントに水滴を 乗せると、はじきあって撥水性を示す。ところが本当のチタンは濡れがよく、 広くなじむ。

ところが期間が経過するとそういうことができなくなる。

それが 「骨結合(こつけつごう)」骨と結合するときに違うということが発表されて いました。

その新しい紫外線を照射するという方法を用いると、表面の濡れが 良くなる。

またチタンの表面にはカーボンがついている。そのカーボンを取り 除くことができる。

そして電化を帯びさせることができる。この3点が非常に重 要であり、特に見た目上の濡れではなく、電化を帯びるということ。

カーボン を除けるということ。

これによって骨がくっつくスピードを大幅に上げること ができる、そのように教えていただきました。

この技術はおそらく今のインプ ラントの世界においては、非常に画期的なものと思われます。実際、吉本歯科医院で使用しているブローネマルクインプラント、このマークIII・マーク IVが出た当初、「そのざらついた面によって血液の浸透というものがツルツ ルよりもザラザラの方が良くいきわたるのだ」ということを教わった記憶があ ります。

しかしながら、インプラント体によっては、その表面の濡れ状態が同 じブランド、同じメーカーであっても、同じ型番、同じブローネマルクであっ たとしても違うということは、何となくですが感じていました。また同じよう なことをおっしゃられる先生もいました。

「なるほど、このことがもしかする とずっと疑問に思っていたことの回答なのかもしれない」そのように思いまし た。ただ、まだこの方法は開発されて数年しかたっていません。

ですので、こ れが本当に患者さんのメリットになるのかどうか、その見極めは必要かと思い ます。

実際、今まで行ってきたインプラント治療でも、適切に行っていれば長 期に渡って安定した結果が出せております。この「光機能化技術」ということ を取り入れることによって、インプラントの安定性がさらに安定するのかどう か、本当にいいものかどうか、それはやっぱりある程度の年数が経過して評価 されるべきものなのかもしれません。

今回勉強をさせていただいて、「非常に いいものである可能性がある」そのように感じました。だだ実際に吉本歯科医 院に取り入れるかどうか、これに関しては「もう少し待ってもいいのかな」そ のように感じました。実際にその機械を導入しようとすると、300万円を超える 費用がかかります。

この300万円という購入をするということはつまり、その価 格は患者さんにやっぱり負担していただくこととなります。300万円の回収、回収という言葉が適切かどうかですけれども、利益が出てその中からの支払いに なりますので、実際には300万円どころかその何倍もの売上げ増が必要になりま す。

それに値する費用対効果があるのかどうか、これは即断するものではない と今は思っております。

もしかすると将来、吉本歯科医院にも導入するかもし れません。

しかし今は「少し様子を見てもいいかな」そんなふうに感じまし た。

確かに、歯がなくなられた方は早く歯が欲しいですよね。

ただ実際には、 その骨とインプラントだけで見ていいものではない。

特にオールオン4、すべ ての歯を失った方、すべての歯をインプラントにされた方、仮歯で様子をみさ せていただくんですけれども、だんだんと仮歯を使っている期間に顎の位置が 変わって行くんですね。

例えばテニスをされていた方、片方の腕だけ筋肉がつ いて、右腕と左腕では筋肉の差が歴然としてくる。そういうことって感じられ たことがあるかもしれません。

つまり「噛み癖」っていうんですが片方で、つ まり普段右でよく噛んでいるよ、普段両方で噛んでいない、片方が痛いから常 に反対側の片側で噛んでいる、そういう方は筋肉的に右と左のバランスが偏っ ていることが多いんですね。

全顎的な治療を行った場合には、わざわざ片方で 噛む必要性がなくなりますので、両方の筋肉のバランス、これが均等化してい きます。

右だけでしか噛めなかったのが両方で噛めるようになる、つまり右に はそれだけの筋肉が必要としていたのに必要でなくなる。

左に筋肉が少なかっ たのが、筋肉が衰えていっていたのが筋肉がまたついてくる。

そうすると顎は ぶら下がっているものですから、だんだんと元の位置に戻ろう戻ろうとするん ですね。

また総入れ歯を使われている方の場合には、下顎を奥に引っ込めて食 事をする習慣がついていることがあります。これが動かない義歯になったこと で顎が楽な位置、顎が楽な位置で噛みたい噛みたいと、顎が前に寄ってくるこ ともあるんですね。

その補正を仮の歯での期間、数ヵ月必要です。

ある程度安 定した状態になるまで何ヶ月もかかかります。

早いうちに本歯、本物の歯です ね、最終的な補綴物、上部構造とも言いますが、これを入れてしまってから顎 の位置が元に戻るつまりずれてしまったのでは噛めなくなってしまう。

もう一 度また仮歯に置きかえたり、もう一度作りかえたり、そんな遠回りな処置が必 要になることまで起きてしまいます。

ですから吉本歯科医院では、仮の歯で生活していただく期間をなるべく長期間とっていただくようにしております。

骨 と結合する期間が1ヵ月早くなる、もしかすると2ヵ月早くなる、これは画期的 なことかもしれませんが、実際にそれが仮の歯の期間を短縮し、最終的な治療 期間を縮めることになりうるのか。

これを考えると、劇的に早くなるとはやっ ぱり考えにくい。そのために300万円という投資を今するべきなのか、将来行う べきなのか、もう少し様子を見てから行うのか、それは考え方にもよると思い ます。

より早く、というようなお考えの先生にはいいかもしれませんが、今の 吉本歯科医院の噛み合わせというところを第一視点においたインプラント治療 においては、あまりメリットが大きいとも、費用に対するメリットが大きいと は考えにくいという結論となります。

この「光機能化技術」に関しては、新聞 や雑誌・テレビ等でも報道がなされておりますので、お問い合わせをいただき ますが、吉本歯科医院としては、将来導入してもいいかもしれない良い技術で あるようには思いますが、今現時点ですぐに投資して導入すると結論にはいた りませんでした。

以上、ご報告をさせていただきます。


この「光機能化技術」に関して、もっと詳しくお知りになりたい方は最近発売 された本がありますので、ご覧になってみてください。

週刊朝日MOOK、朝日新 聞出版です、『「いい歯科インプラント治療医」を選ぶ!』そのような本が出 版されております。『「いい歯科インプラント治療医」を選ぶ!』吉本歯科医 院も昨年、社団法人日本補綴歯科学会の専門医ということで、統計を取るため のアンケート、資料作りという依頼を受け、当院での実績、当院での治療費と いうものを記載させていただきました。

この本の中の272ページ・273ページ、 ここに小川隆広先生が記事を掲載されていらっしゃいます。ぜひご参考になさってください。またこの「光機能化技術」のグループが広告として何ページに も渡って記事広告を掲載されていらっしゃいますので、そこも参考になるかも しれません。

2011.10.26名古屋でのインプラント学会

916日から18日まで、名古屋で開催されたインプラント学会に参加してきました。

 

今回のインプラント学会では、医療安全ということをメインに開催されていました。

 

特に安全、手術をする前のインプラントの手術をする前の検査。先に骨の状態であったり、神経や血管の状態、骨の状態を知ったうえで手術をする。

 

そのためにCTという装置があります。

 

そのCT装置で先に検査をして、実際に骨の中がどうなっているのか、先に十分な診査・診断が必要である。

 

それは以前からも私が申しているように、たった1本。

 

その1本のインプラントの手術においても必らず当院でもスイソCTの撮影を行っております。

 

ようやくその必要性というものが、学会でも論議されるようになってきました。

 

今回、CTの装置が各社から、何十社という台数が販売され、また展示され、その特徴等について講演がありました。

 

歯科用のCTでは得意・不得意があって、吉本歯科医院では今まで近くの総合病院において医科用のCTにおいて、その検査を行ってまいりました。

 

今回注目した一つの報告をご紹介いたします。

 

その報告によれば、CTを撮影したあとに、ダイコム(DICOM)データという国際規格である規格にのっとったデータを病院にいただくことができます。

 

そのデータを使って、どこの骨がどのような状態なのか、どこに血管・神経が通っているのか、そういうことを検査・解析していたわけです。

 

その中で吉本もお世話になっている大阪大学の十河先生の発表によると、実はCTでここに骨がある・ここに骨がないと思われていた場所に実際は骨があった・骨がなかった。そういうことがありうるということがわかりました。

 

この研究はCTの放射線が金属にあたり、その跳ね返りの現象によって写っていた、本来ないところにある光を何とかのけられないか、そういうことから研究が始められました。

 

ダイコムデータというのは、レントゲン撮影を、CTではレントゲン撮影を中心をぐるり周囲からいろんな方向から撮影をおこない、それを何枚も重ね合わせて1枚の写真の輪切りにします。

 

そして、それを何枚も撮影をする。

 

その輪切りの写真を作る規格なんです。

 

ところが、その輪切りをする前の元データ、実際にCTで撮影されたデータです。

 

このデータを見ると、実は骨がないと思われていたところに骨があった、骨があると思われていたところに実は骨がなかった。

 

そういうことが解ってきたのです。

 

何枚もの写真を合わせて出来上がっていますので、そのコンピュータ処理によって自動的にある部分は削除され、ある部分は追加され、そういうことが行われていたという発表でした。

 

この場合、非常に少ない、非常に厳密な場所での話しですので、すぐにインプラントの手術に影響する結果にはならないのですが、実際の今のデジタル化時代において、デジタルデータだけを信用だけをするのは非常に危険である。そのように感じました。

 

 

ただ、現在当院では医科用のCTを用いて、他の近くの総合病院にて撮影を行っていただいております。

 

しかしながら、近年その病院から「なるべく撮影を控えてほしい」そのようなご依頼がありました。

 

よく日本の医療機関においては、すぐにCT撮影をする、すぐにMRIを撮影する。「これは儲け主義なのではないか」「必要のない検査ではないのか」といった議論が行われることがあるんです。

 

ですので私もCTを撮影する「これは紹介した病院の利益にもなる」そのようにも考えていました。

 

ところが残念なことに「なるべく撮影する枚数・回数を減らしてほしい」というご依頼だったのです。

 

よくよくお話しを聞かせていただくと、医科でのCTの撮影はだいたい100枚程度。

 

しかも1ヵ所につき1センチや2センチ、そういう間隔をもって撮影を行っている。

 

それに対して歯科の場合は、範囲が狭い中で細かい神経・血管を探そうとするために、0.5ミリ間隔で撮影を行う。

 

その場合、上下のあごを撮影すると、まっすぐに切った場合は300枚。

 

ノーベルガイドという非常に傷を少ない、小さく穴を開けるだけ、大きく傷口を開くのではなく小さな穴を開けるだけで手術するノーベルガイドという治療を行う場合には、その精度をさらに出すために患者様のあごの骨を撮影し、ダブルスキャンというやり方によって、患者様のお口の中に入れた装置、この装置だけをもう一度CTで撮影をする。

 

そしてその二つのCTのデータをコンピュータ上で重ね合わせる。

 

そういう撮影をしますので、実際には600枚近くの撮影を行うことになってしまいます。

 

このことによって撮影するデータの容量、そして次の撮影までの間隔、これに支障が出てきたということらしいです。

 

イメージ的に思っていただければ、電球をスイッチを入れた。電球をしばらく使っていると熱くなりますよね。

 

その熱い状態で次々次々負荷をかけると、熱がどんどんどんどん上りすぎてしまう。

 

そのため次の患者さんの撮影をするときには、一旦熱が下がるのを待って、機械が冷えるのを待って撮影をする。

 

その時に通常の100枚程度を撮影する方法であれば、次々次々順番に患者さんの撮影を行うことができる。

 

しかしながら、数百枚単位で撮影を行った場合、熱がなかなか下がらず、結局予約通りに次の患者様を撮影することができず、長時間お待ちいただく。

 

そういうことで次々遅れていく。そういうことが起こってきたようです。

 

また記憶容量ということでは、この数年でもっていわゆるパソコンのハードディスクというものは非常に安くなりました。

 

記憶容量というのも非常に安くなりました。

 

しかしながらコンピュータのCTでは業務用ということで、なかなかそこまで安価な状況が作れていないようです。

 

ですので、その記憶容量を確保するにはシステム全体のメンテナンス・追加投資が必要と、そのようになるということがわかってきました。

 

どうもそのようなことから、今回のご依頼になったもようです。

 

なるべく撮影をする方向を一方向にする。で、またダブルスキャンをシングルスキャンにするといった撮影枚数を減らす。そういう条件下で今しばらく撮影を受けていただけるということにはなっていますけれども、実際に精度高くきちんと撮影を維持するというのは、今のように患者様が毎週のように手術している状況では、難しくなってくるかもしれません。

 

その場合には当院においても、高額なCT装置を設置することも考えざるを得ないかもしれません。

 

その場合にはどうぞご理解のほどよろしくお願いいたします。

 

今回、日ごろより私が岡山大学の研究施設においてもお世話になっておる中村先生が、今回のインプラント学会にあわせて新しく本を出版されました。

 

とてもいい本ですので、ご紹介いたしますね。

 

「日本人のための最新All-on-4マニュアル」です。

 

nakamuradr.jpg 

All-on-4(オールオンフォー)はポルトガルのマロー先生がその方法を提案なされました。

 

吉本も数年前になるでしょうか、ポルトガルまで行き、実際にマロー先生からその術式を教わり、そしてまた、ほとんど歯がなくなった方、ほとんど歯がガタガタの方にインプラントを入れ、インプラントを入れたその日に仮の歯を入れ、ある程度のまったく歯のない状態。以前ですと、インプラントを骨の中に入れ、骨が安定する、骨とインプラントが安定する。

 

下のあごであれば3ヶ月、上のあごでは6ヶ月、何も力を加えない状態で安静に待つ。その間、取り外し式の入れ歯を入れて、入れるのをなるべく避けて、傷がなるべく広がらないように、なるべく力がかからないように、そのような術式でしたが、それをたったその日一日で、仮の歯まで仕上げるというものです。

 

実際にポルトガルで教わったことを日本で患者さんに治療を行ってきましたが、やはり実際にやってみて欧米人であれば何の問題もないインプラント、単なるネジですけれども、太くて長くて、そういうものが何ヶ所も入るような骨が欧米人にはあるのですが、日本人の場合には非常にケースとしては骨がある方は少ないということがわかりました。

 

今回その中村先生は日本人という骨格に対して、そのオールオンフォーをどのように適用すべきか、また場所によっては4本ではなく、6本においてその支えを作るべきである。そのようなことも書かれています。

 

今までそういう教科書といえるようなものがまったくなかった中なので、非常にこれはわかりやすく、良い本だと思います。

 

オールオンフォーは非常にリスクが高い治療であると言われてはいますけれども、実際に治療を受けられた患者さんは、非常に喜ばれております。ぜひこのような本を参考になさることをお薦めいたします。

 

1010日、歯科用CTを実際に毎日お使いになられている新潟の開業医の佐藤先生が香川県で講演をされる機会がありました。

 

そのお話しを聞いてまいりました。

 

CTといえば骨の状態の深いところの状態を診断する。

 

ですので、またその撮影する機械は非常に高価です。

 

歯科用のでも何千万、医科用になると何億という費用がかかりますので、いわゆる自由診療、高額治療に対して使うもの、そのような意識がありました。

 

しかし、この先生のお話しでは通常の診療において、例えば歯周病、例えばかぶせが外れた、例えば根っこの治療、そのようなことにもすべてCTを撮影を行っておる、そういうお話しでした。実際にそれがどれほどのメリット、どれほどのデメリットがあるのかお話しを聞いてきました。レントゲンの見方ということで、今まで当院の吉本歯科医院のホームページでも見方というのをお話しをしてまいりましたけれども、レントゲンというのは立体的なものを平面で透かしてみるようにして見ます。

 

ですから、例えば歯が折れている、歯に穴が開いている、これが横で開いている、横で割れている場合にはレントゲンで写ってまいりますが、いわゆる頬舌的、横に割れているのは見えるんですけれども、前後ろ、前後的に折れている場合にはその重なっている面が、立体的には見えるのですが平面にするとその破折腺というところがまったく見えません。

 

 

確認ができません。

 

ですので、外してみないと中が折れているか、割れているのか分からない。

 

つまり外してまずやってみる。

 

それからその状態をみて判断する。

これが常識でありました。

 

この場合、中の根っこは折れて動いているわけですから、周りの骨はどんどん溶けていきます。

 

ですのでその処置をしたら最後、元に戻すことは当然できませんし、またその歯の根っこすら抜かなければならなくなります。

 

CTにおいて、先にCTを用いて診断をしておけば、そういう破折そういうものは穴が開いている、そういうものを事前に見つけることが可能になります。

 

つまり無駄な治療の期間、無駄な痛いウミのある期間、こういうことを待たなくとも最終抜かなければならない歯は、必ずやっぱり折れていたりすると抜かなければなりません。

 

そういう無駄な症状を見ながら考える、そういうことをせずとも先にそういう診断ができれば、最初からそういう準備をして、そういう処置に取りかかることができるのです。

 

一般の方からみれば「レントゲンとかを見ればお医者さんは何でもわかる」そのように思われるかもしれませんけれども、実際には立体的なものをただ平面に透かしてみているだけ、実際の奥行きであるとか、奥がどうなっているということはまったくわからないのです。実際に外してみて、消毒してみて、症状が和らげば、腫れが引けば、もう一度かぶせができるかもしれない。で、実際にかぶせをしてみた、ところが、ひびが入っているので、その噛む力に耐え切れずにすぐに折れてしまう。そういうこともやはりあることにはあります。

 

 

結局その場合は、抜かないといけないということにつながります。

 

せっかく何ヶ月もかけて、いい状態にし、いい治療をしたにもかかわらず、結局抜かなくてはなりません。

 

非常にもったいないことです。

 

もっと早く、もうこの歯は持たないということが明確に分かっていれば、治療の方針はもっと早く次の手段に向かえていたかもしれません。

 

このようなことが診断できる、その診断が変われば、次の治療方針そのものが変わります。いずれこういう機械は各医院に設置される、そんな時代が来るかもしれません。

 

2011.05.07放射線量

DSC_4174.JPG

この機械、なんだと思いますか?

これは放射線がレントゲン室から漏れていないかを計測するとっても

マニアックな機械なんです。

 

この機械、今、なかなか手に入りません。

もちろん今回の地震の影響です。

DSC_4171.JPG

 

このように定期的に放射線量を計測します。

レントゲン室から、放射線がほんの微量でも漏れていないかをチェックです。

結果はOです。

どうぞご安心ください。

senryoukei.jpg

このようなポケット線量計という機械を胸のポケットに入れています。

もし、微量でも放射線がもれていれば反応するようになっています。

senryoukei2.jpg

今回の地震に伴う原子力の事故で

放射能による影響を多くの国民が意識するようになりました。

 

「問題はない」とどんなに言われても

「将来はどうなるかわからないじゃないか!」と思ってしまう方も多いと思います。

また小さいお子様を持つ親であれば、出来る限り安全で安心な環境を

子供に与えたたいと願うのが当たりまえです。

 

これから過去には想像もしなかったような出来事がもっと表に出てくることが

予想されます。

正しい情報を的確に知っていくことが大事です。

 

医科や歯科で使用されるレントゲンについてのご相談も時々頂くようになりました。

どうぞご不安な点がある場合は、お気軽にお声かけ下さい。

安心して治療を受けて頂くようご説明させて頂きます。

2010.11.04「インプラントの潮流~小宮山彌太郎先 生に聞く」にて症例発表

2010年10月31日 大阪にて開催された「」に参加し,「義歯により下歯槽神経が圧迫される下顎無歯顎症例, 即時負荷にて対応」と題して症例発表をさせて頂きました.

小宮山彌太郎先生,岡田隆夫先生は院長吉本彰夫が1999年にブローネマルクイ ンプラントを教えていただいた先生方です.
吉本彰夫のインプラントに対する考え方の基礎や技を授けていただいた先生です.

今回発表させていただいた患者さんの症例は「義歯により下歯槽神経が圧迫されて,入 れ歯そのものが入れられない.入れた瞬間にビリビリと電気が走るような痛み がする下顎無歯顎」の患者様です。

即時負荷での治療を行った症例です.

この症例はまさにインプラントの基礎を両先生に教えていただいていたからこ そ治療できた症例だと言っても過言ではありません.

いわゆるオトガイ孔という太い神経が出入りする穴が骨の中央付近に横に向い てあります.

アゴの骨がこの穴まで溶けてくると,穴が上向きになります.

つまり太い神経 が横向きではなく,上向きになっているのです.そこまで骨が溶けてなくなっ てしまったのです.ですから,入れ歯で何が食べられるか?という話ではな く,入れ歯を入れた瞬間に入れ歯と神経がすれてビリビリとした痛みが走って 入れ歯を入れられないのです.

歯茎の上から
この大事な神経を切ったり傷つけたりすると麻痺が起こったり,顔が常にゆが んだりします.

この神経をどのように避けるのか?

そこまで詳しいことを教え ていただけていたのです.

おそらく流行のフラップレス手術や歯槽頂切開では傷つけていたことと思われます.

しかも即時負荷インプラントでは通常13から18ミリ必要という長さのインプラ ント体を使用しますが,わずか10ミリで骨を貫通してしまう状態ですので,当 然10ミリのインプラント長しか使用できません.

また,細い骨しか残っていませんので,何本も一度に太いインプラントを入れ ると骨が折れたりする可能性がありましたので,必要最小限の4本を入れました.

そしてその日に仮歯を入れました.

インプラントの長さが短い,インプラントの本数が少ない,インプラントの間 隔が狭い等の悪条件が重なっていたため,3本は骨とくっつきましたが,1本は 日常生活の噛む力に耐え切れずにくっつきませんでした.

リカバリーが必要となりました.

そのリカバリーに関する私の採った方法にもどのような批評が出るか緊張しました.

日々の診療で行っている診査,診断,治療計画,インプラント埋入,リカバ リーの仕方,補綴にいたるまで細部にわたり検討いただき真価を問われる機会でした.


結果はインプラント体の選択や最終トルク値のご助言がありましたし,リカバ リーに使用した6ミリインプラントの選択は同じものを選択するだろうと言って いただきました。

長年インプラント治療を続けてそれなりに本数も増えてきましたが,大きなト ラブルなく診療できているのも両先生のお陰だと思います.
なにより患者様に今後も日々精進して参りたいと思いました.

 

・・・と、書いているところに今朝一番でこの症例の患者さんが

メインテナンスにお越しになりました(^^)

「先日、発表してきましたよ」とお話すると、患者さんもとっても喜んでくださり

そのこともまた嬉しい出来事です。

2010.03.23薬で治す治療法実習セミナー新基礎コース

薬で治す治療法実習セミナー新基礎コース」が3月21日日曜日に大阪で開催され参加してきました.

薬で治す治療法は病巣無菌化組織修復療法薬で治す治療法の一つで,科学的に証明された治療法です.一般の方に判りにくいので,簡単に言うと「薬(抗菌剤)を使ってバイ菌を無菌化する治療法」です.

 

実はこのお話をお聞きするのは4回目になります.78年前になりますでしょうか東京での基礎コース,香川県歯科医師会が主催する学術講演会,東京でのアドバンスコースの3回でそれぞれお話を伺っていました.

 

吉本彰夫は良いと思った講演会には何度も参加させていただくようにしています.

 

なぜって思われる方もいらっしゃるかもしれません.

スタッフにも思われているかもしれません.


講演内容は毎回進化されており、

また吉本自身の受け取る能力も進化できます.


同じ内容を聞いても1回目と2回目そして3回目と感じることが違うのです.

本当の意味を受け取れるようになっていくことができるのです.

歯科医師は職人です.

例えば,ある治療法があるということを知っている.

受講して知っている.理解している.実際にできる.実際に結果を出せる.人に伝えることができる.人に教えることができる.それぞれのステージというものがあります.

 

それぞれのステージで受け取れる内容そのものが違うのです.

 

考え方そのものまで違うのです.

講演される先生もまた進化しており,過去の手法に修正があったり,より良くなっていたりします.

 

一生勉強と言われますが,まさにその通りです.数年前に受講された先生でうまくいかないことがあるという先生は何度も受講されることをお勧めします.

 

すでに薬で治す治療法実習セミナーの受講生は1万人を超えるほどらしいです.

しかし実際には50名程度しかものにできていないとおっしゃられていました.

その意味がよく解かりました.

さて今回は4回目ということもあって,先生に直接細かいご指導を受けることができました.

最初はこんな小さな質問をしてもいいのかと戸惑いましたが,逆に先生はさらに深く掘り下げて教えてくださいました.

何度も何でも私の質問にお答えいただきました.

 

 患者様もご存知になられていた方が良いと思われる講義の内容を一部ご紹介しましょう!

 薬で治す治療法は虫歯の治療法だけではありません.

 薬で治す治療法1987年に学会発表されて以来,研究され実績をつまれたものである.最近でてきた全く新しい未知の治療法でもなければ,勘で行われているものでもない.十分な複数の研究によって裏づけされた科学的な治療法であり,十分な症例数を持った安全な治療法である.

・ 術者間による治療成績の差が大きい

・ 咬合(過か重のない噛み合わせ)と接着(封鎖)が重要である.

CR-inlayによる修復(補綴)は永久補綴ではない.磨り減ったり,脱落する可能性がある.

 

ここで,受講者向けですが,個別質問でお答えいただいたのですが,とても重要です.

・ 薬剤の稠度調整が以前と比べて硬くしている.

・ 薬剤は失活歯においても無機質にも有機質にも浸透していく.

なぜこんなことが重要かと思われる方もいらっしゃるかもしれませんが,これは次亜塩素酸ナトリウム溶液の取り扱いにおいてとても重要な考え方です.


講演では時間が限られているので,局所のことを中心にお話されていますが,全体の噛み合わせ(咬合)から11本の歯の荷重バランスを考えられています.また接着歯学にも精通されています.これらのことは歯科医師みんな知っているはず,当たり前だからわざわざ大事な講義の時間を割いて話すほどの内容ではないと思われていらっしゃるかもしれません.つまり野球選手のイチローのように何でも問題なく簡単に出来てしまうのです.

ですので,受講生は自分で咬合と接着歯学の勉強と膨大な手技練習をつむ必要があります.そうすれば成功されると思います.

 講義で知覚過敏のお話をされます.なぜでしょうか?知覚過敏に咬合が大きくかかわっていることを理解してほしいのだと思います.むし歯と呼ばれているものの原因に咬合が大きくかかわっていることを伝えられたかったのだと思います.咬合が原因であるという場合には,治療後にその原因も解決しておく必要があります.なぜ1回で治療を終えることを強調されるのでしょうか?なぜ30分なんでしょうか?なぜEDTANaOClでなければならないのでしょうか?なぜCR-inlayの作製を1度ではなく,なぜ2度に分けてコンタクトを作製されるのでしょうか?なぜマージン部は1塊で行わなければならないのでしょうか?

なぜあそこまで練りつぶさないといけないのでしょうか?すべて理由があります.そこが理解できるといろいろな症例に応用が利くと思われます.

2010.03.23長期経過症例から口腔インプラント治療を検証する中村社綱先生

「長期経過症例から口腔インプラント治療を検証する」と題して,岡山大学病院認定口腔インプラント講習会のインプラントセミナー(臨床講義)が3月18日木曜日に開催され、行って参りました。 

 

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熊本県熊本市でご開業の中村社綱先生にお話いただきました.

中村社綱先生は昨年3月のインプラントセミナーにも講師としてご講演されています。

また昨年5月に参加した第二回Pacific Osseointegration ConferencePOC)でも吉本彰夫が師と仰ぎ、お世話になっている小宮山彌太郎先生と共にコアメンバーとして主催されています.

 

さらに私の母校、九州大学にも勤務されていらっしゃったこともあり,いろいろと丁寧なご指導を頂いています.とっても、人間味にあふれた素晴らしい先生です.

https://www.8181118.com/director/2009/06/03/

 

さて,今回のインプラントセミナーでは,外科出身の先生とは思えぬ,補綴(ほてつ)の基本というべき噛み合わせに重きを置いたお話を頂きました.

やはり長くインプラント治療に携われていらっしゃるからこそ,インプラントが長く安定できる条件に噛み合わせが必要であるとのことでした.

噛み合わせの安定がはかれない場合には,インプラントが危険である.そこだけ一部分だけの治療を希望される患者さまには,他医院での治療をお勧めされるようです.

 

私も同感です.

インプラントだから丈夫というと,歯よりは丈夫かも知れません.

しかし,単なるネジです.

噛み合わせを安定し続けるには,必要な場所に必要な本数が必要です.

よく何年持ちますか?というご質問を頂きますが,個々により条件はまったく違うのです.

 

 患者様もご存知になられていた方が良いと思われる講義の内容を一部ご紹介しましょう。

 

・ 日本人の場合,上の総入れ歯では4本ではなく4本+2本の合計6本での治療が基本である.

・ 糖尿病は治療が終了した後も10年以上にわたり,リスクとなる.

・ 喫煙はリスクである.

・ ブラキサー(強い歯ぎしり等)はリスクである.治療後にブラキサーが再発することがある.

・ 噛み合わせの安定つまりバランスが重要である.顎位を安定させる大事な部位が保全されなければならない.

 

 

下記は懇親会の写真です.深夜までご教授いただきました.

生の声をリアルにお聞きできる機会は本当に貴重です。

来年も来て下さるといいなあ、とひそかに楽しみにしています。

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2010.01.23審美補綴に必要なソフトティッシュマネージメント

「審美補綴に必要なソフトティッシュマネージメント」と題して,岡山大学病院認定口腔インプラント講習会のインプラントセミナー(臨床講義)が121日木曜日に開催されました.

 

広島県広島市でご開業の高井康博先生にお話いただきました.

http://www.takaishika.com/

 

RIMG1794.JPG 

高井康博先生は

院長吉本もかつて受講したJIADS の講師も兼務されていらっしゃいます.

http://www.jiads.org/lecture/takai.html

 

 

RIMG1796.JPG

当時直接JIADSでお世話になった訳ではないのですが,

実は偶然にも昨年の6月にNY大学でお会いしていました.

以前のブログでもご紹介させていただきました.

https://www.8181118.com/director/2009/06/post-3.php

集合写真では向かって右端手前が高井先生になります.

下記の写真はニューヨーク大学(NYU)で講義の合間に先生方と議論を交わしているときの写真です.

 

DSC_4246.JPG

 

 講義の時も懇親会もキリリと引き締まった顔をされて一見恐そうですが(--;)

実は,お嬢さんともびっくりするほど仲良しでとっても優しく気さくな先生でした.

下記は懇親会後の写真です.

RIMG1800.JPG

今回の講義では、インプラントとインプラントの間隔の距離が少し違うだけで歯茎がなくなってしまったりするといった内容がありました。

丁寧さ、緻密な計画そして設計が必要か、症例を交えて講義を受けることができました。

2009.10.21香川で新型インフルエンザ多発

こんにちは

吉本歯科医院の院長、吉本彰夫です。

スタッフのお子さんや我が子が通う2つの保育園(高松市内)で新型インフルエ ンザが発症したそうです

香川でもすぐそこまで新型インフルエンザが迫っています.

手洗いうがいを忘れずに注意していきましょう!

吉本歯科医院でも手洗い場に
患者様用にコップと速乾性の手指消毒用スプレーを設置しています.
どうぞご自由にお使い下さい.

インフルエンザでなくても咳が出易い患者様はマスクを差し上げます(お一 人様一枚)ので,ご遠慮なくスタッフにお申し付け下さい.

さて,私吉本は大学病院医療情報ネットワーク(UMIN)に参加していますの で,日々多量の医療に関する情報を得ることができます.


今回はその中から,新型インフルエンザについて少しご紹介しましょう!

「インプラント手術」や「歯周病」もそうですが,まずは「知る」ということ が大切です.

何か解らないから恐怖になるのです.

 

2009年10月11日(日)に東京大学法文1号館25番講堂で行われたシンポジウムです.
「医療機関における新型インフルエンザ対策」  -  第2波流行および強毒型ウ ィルスへの準備 -

内容の公共性と緊急性を考慮して、講演ビデオの公開を許可いただきました講 師の方の講演を
次のホームページで無料閲覧できます。
ご利用いただければ幸いです。医療関係者用の情報ですが、この情報が多い中、本当の情報はこのようなところにあります。
http://www.jsrmpm.org/Inf2009/

香川県新型インフルエンザ対策行動計画
http://www.pref.kagawa.jp/kenkosomu/hw-net/flu/active_plan.html


新型インフルエンザ一般人向け情報  (ネットTV)
新型インフルエンザ あなたの?に答えます(受診と療養編) - 政府インター ネットテレビ
http://nettv.gov-online.go.jp/prg/prg2724.html


新型インフルエンザの予防には、通常のインフルエンザに対する下記のような 取組を習慣づけておくことが重要であり、 国民一人一人がいわゆる「咳エチケ ット」を心がけることが求められる。

「咳エチケット」
・咳、くしゃみの際は、ティッシュ等で口と鼻を被い、他の人から顔をそらすこと
・使ったティッシュは、直ちにゴミ箱に捨てること
・咳やくしゃみ等の症状のある人には必ずマスクを着けてもらうこと (個人が 使用するマスクで最適なのは、不織布製マスクである。)
・咳やくしゃみをおさえた手、鼻をかんだ手は直ちに洗うこと

2009.10.09日本口腔インプラント学会に参加してみて

39回日本口腔インプラント学会学術大会が92527日,大阪国際会議場にて開催されました.

私,吉本彰夫は,27日の日曜日に「インプラント治療における三次元石膏プリンターの有効性」と題して一般口演を発表させていただきました.

 

今第3回目は「日本口腔インプラント学会に参加してみて」です.

1回目は第1症例目のサイナスリフト(上顎洞底挙上術)症例でした.

https://www.8181118.com/implant/synuslift.php

 

2回目は第2症目の51歳女性で上顎無歯顎・即時荷重・即日荷重のAll-on-4(オールオン4)の症例でした.

https://www.8181118.com/implant/oneday.php

https://www.8181118.com/example/2009/04/post-11.php

 

https://www.8181118.com/director/2009/09/post-9.php

http://www.8181118.com/message/2009/04/f01-03.php

 

今第3回目は「日本口腔インプラント学会に参加してみて」です.

 

1.       衝撃的だったのは課題口演で「賞」を取られた大阪大学ICATの十河 基文先生による「インプラント治療における「臨床的骨質診断」の検討―医科用CT,歯科用CT におけるCT 値の信頼性について ―」です.

 

吉本歯科医院でも以前から医科用CTに対するこだわりをお伝えしていますが,まさにこれを噂ではなく実証するデータを出されたのです.All-on-4(オールオン4)で即時荷重・即日荷重を達成するためには,CT値による骨質の把握が非常に重要になります.

①このCT値が医科用CTによってやや誤差がある.驚きでした.もっとも信頼性の高かったのは医科用CT3機種のうち吉本歯科医院がCT検査で採用している東芝製のものでした.この東芝製は香川に4台しかありません.すべて高松にあります.このこだわりも吉本歯科医院でのインプラント成功の秘訣の一つかもしれません.

https://www.8181118.com/implant/

https://www.8181118.com/implant/flow.php

 

②次に歯科用CTの検討でした.歯科用CT 9機種のうち4機種しかCT値らしきものの信用性が無いという結果でした.つまり数千万円もする歯科用CTを導入しましたといわれている医院さんの中には,吉本歯科医院が最重要視するCT値をまったく相異なるものをそうだと信じて手術を行われているということになります.

 

恐ろしいことです.

 

もっともそこまでインプラントの成功率や早期に歯を入れて機能を回復するということにこだわらなければ,十分神経血管の場所を把握することはできますので,無駄ということではありません.

 

しかし私の考えは正しかったと思います.

 

やはり数千万円程度の歯科用CTでは何億円もする医科用CTに劣っていて当たり前だということです.

 

歯科用CTが三千万円程度まで値下がりした時に購入を検討し,吉本歯科医院にCT室(今高額な倉庫になっています,笑)を作製するも購入を思いとどまってよかったと思います.

 

また今出しているインプラント成功率は下がっていたかもしれません.

 

やはり検査の日数は掛かってでも医科用CTで検査をした方が,良い結果が出せそうです.

 

2.       大阪インプラントセンターの

冨永博之先生「7mmショートインプラントの予後に関する統計学的検討」

 

最近持てはやされている7mmショートインプラントの予後がどのようにたどるかという結果でした.

明らかに8.5ミリのインプラントとは歴然とした差が出ていました.

 

つまり,吉本歯科医院で躊躇されている患者様にもご説明していることですが,「10年後でもインプラントはできます.

 

しかし今と10年後では入れられるインプラントの太さや長さそして本数は全く違う」仕上がりは全く違うものになるということを物語る結果でした.

 

とりあえず入れ歯これがもたらす骨の吸収によって,将来の仕上がりが全く違うものになる.以前は恐怖心の強い患者様には本当に噛めなくなった時にインプラントをしてあげればいいかな?なんて考えていた時期もありました.

 

しかし,それがもたらす不幸はライフスタイルの変化は悲しいものがあります.

 

せっかく縁あって香川の高松,屋島という田舎の吉本歯科医院で出会った患者様ばかりなので,決してそのような思い不幸にはなってほしくない!と感じやはり仕上がりが全く違うものだということをお伝えしていかなければならないと感じました.

 

3.       同じく大阪インプラントセンターの

竹中洋平先生「インプラントブリッジにおけるハイブリッドレジン人工歯の咬 耗による咬合高径の変化」

 

たった一年でこんなにもかみ合わせの高さが変わってしまうものかと目を疑わんばかりの結果でした.

これは他医院でインプラント治療を受けられて吉本歯科医院にお越しになられる方の非常に多い相談の一つです.

https://www.8181118.com/implant/solution08.php

https://www.8181118.com/implant/solution03.php

冗談でなく,本当に多いです.

 

ただ吉本歯科医院でもハイブリッドレジン人工歯を使用することはあります.

 

例えば,噛み合う相手が丈夫でなく,噛む力に耐えられなくなる時などです.

 

噛み合う面(咬合面)をセラミックや金属にするとその咬む力による衝撃にインプラントは大丈夫ですが,相手のご自身の歯が負けてしまうことがあるのです.

 

その時には数年ですり減ること色が変わること金属が見えてくることをお伝えしています.かみ合わせを専門(補綴歯科専門医)とする吉本歯科医院としては,やはり見た目と安価だけでハイブリッドレジンを選択するのは患者様の不幸だと感じています.

 

かみ合わせの高さが2ミリも3ミリも短期間に変化する.

 

このことが顎関節(顎関節症)や肩や腰,頭痛など全身に与える影響は非常に計り知れないものだとしているからです.

http://www.hotetsu.com/j/senmoni/map/tyugoku.html#kagawa

https://www.8181118.com/director/2009/08/post-7.php

 

当然マウスピース,スプリントの使用は大事です.最初は気持ち悪いものだと思います.

しかし,インプラントはご自身の歯に決して勝るものではありません.

長期の安定には必要なものです.どうぞご使用になられて下さい.

 

4.       専門医教育講座

重度歯周病の患者様のインプラント治療においては,インプラント手術前にワンステージ フルマウス ディスインフェクションFMDが効果的であるとのお話がありました.

 

残存歯があるにもかかわらず,十分な歯周治療も行われることなくインプラント手術が行われている現状も報告されました.

 

なので,日本では制約が多く,長期効能のある薬剤の服薬とともにフルマウスSRPだけでも勧めるとのお話であったと認識しました.

 

確かにその通りかもしれません.

 

しかし吉本歯科医院ではやはりワンステージ フルマウス ディスインフェクションFMDをお勧めします.

 

A.a.菌に対してMICで見る限りクラビットが非常に有効です.

私吉本彰夫が患者であればワンステージフルマウス ディスインフェクションFMDを望みます.

吉本歯科医院では徳島大学から麻酔専門医に毎回香川に来てもらい,安心してワンステージ フルマウス ディスインフェクションFMD治療をお受けいただけるように対応しています.

https://www.8181118.com/menu/03treatment03.php

 

5.       教育セミナー臨床2「サイナスリフトを再考する ―安全な術式とその予後―

 

①術前にいかに多くの術野の情報を得ることができるか?具体的には解剖学的な情報(隔壁,上歯槽管,穿孔状態,骨幅など)を得ることができるか?

②サイナスリフトを行う術式で最も大事なこと,骨壁に器具を直角に添わして擦るように粘膜を剥離する.

③プロフェッショナルといわれる先生方でも穿孔の経験がある.

特に隔壁を乗り越える時の予想を超える穿孔.

④穿孔したとしてもその後の対策がきちんとできるように.

https://www.8181118.com/implant/synuslift.php

 

骨壁に器具を直角に添わして擦るように粘膜を剥離する.これは慣れている先生には問題ないかもしれませんが,一方向からしか器具を入れることができませんので,非常に難しいです.

 

 

今回の大阪で開催された第39回日本口腔インプラント学会学術大会には吉本歯科医院から「インプラント専門歯科衛生士」を目指して,スタッフを代表して一年目歯科衛生士の小田が参加しました。

3年後の試験に向けて頑張って欲しいと思ってます。

https://www.8181118.com/fresher/

 

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日本補綴歯科学会専門医 香川県 高松市 吉本歯科医院

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