専門が変われば診断が変わります。
インプラントのネジを外すにはうすれば外すことができるのか
これを必ず確認しておいて欲しいのです。
先日、当院でインプラントをお受け下さった
患者さんとお話しをしていた時のことです。
「どうして吉本歯科医院でインプラント治療を受けられたか?」
というお話しをお聞きする機会がありました。
するとびっくりするような
お答えが返ってきました。
「先生は、インプラントを外すための方法や
インプラントの外し方
インプラントは外せなければいけないんだ
と説明をしてくれたから」
とおっしゃられました。
実はその患者さん
介護施設で働いていらっしゃるんです。
ご自身の体験として
施設に入られている方に
手を噛まれてしまったことが
あるんだそうです。
とても痛くて血だらけになって
という体験があるんです。
この方は
介護の現場にいるので
口の中のバイ菌が肺に入り込み
誤嚥性肺炎(ごえんせいはいえん)になるということ。
65歳以上の死因の第1位に
肺炎が挙がってきていること。
そういうことまで
ご存知だったのです。
口の中を清潔にすること=健康に長生きすること
をよく実感しておられたんですね。
介護施設で働いている方々も
入居されている方々の
お口の中を清潔にしなければいけない
ということは
本当によくご存知なのです。
ところが
お口の中をきれいにしてあげようとしたのですが
手を噛まれてしまった。
当然
その施設全体での
大問題にもなったそうです。
もし皆さんが80歳になられた時
どんな状態でしょうか?
今はお若いかもしれませんが
80歳になり90歳になり、
今や100歳以上の方が5万人を超える状態です。
厚生労働省の「平成23年簡易生命表」によりますと
日本女性の2人に1人が90歳超まで生きる時代に
なっています。
女性の4人に1人は95歳超まで生きる可能性があるそうです。
驚きですよね。
平均余命を見てみると
現在65歳の女性は2人に1人が89歳以上
4人に1人が95歳つまり5歳まで生きた女性は
平均寿命の86歳より長生きする可能性が高いそうです。
つまり退職後の生活が30年以上続くことが
例外ではない時代がやってきています。
この意味をキチンと理解し
仮にそういう施設に入るようになった時に
施設の方々としっかりとコミュニケーションを取り
理解し対応が可能でしょうか?
残念ながら認知症が
増えたりしています。
わからないんですね。
自分が今、何をされているのか?
ということ自体が。
施設のスタッフさんが
「今から、お口の中きれいにしましょうね」
と口の中を掃除しようとすると
・・・思わず噛んでしまう。
ガリッ
痛いんです。
噛む力は人によっては数10キロもの力です。
これがもし
総入れ歯の場合だったら
簡単に外れてくれます。
総入れ歯はくっ付いているわけではありませんから
するっと外れてくれます。
総入れ歯を外した口の中は
歯茎なので
噛まれてしかも
入れ歯は外に出して
その方のお口の中から外に出して
きれいに掃除をして戻して差し上げることが出来るのです。
お口の中は
ほんの少しの清掃で済むのです。
何も痛くないです。
中には
健全なご自身の歯が何本かあって
噛まれてしまう。
噛まれてしまうから
口の中の掃除を一切できず
口の中はいつもばい菌だらけになってしまう。
そういう時に
その方のご家族と施設の方と相談したそうです。
往診できてくれている歯科医の先生と相談し
バイキンだらけの歯を抜いてもらい
新しい入れ歯を作ってもらうことができた
そうです。
問題は
インプラントがお口の中に入っている方です。
インプラント治療されている方に噛まれたら
どれほど大変なことになるのか。
インプラントは
よく噛めます。
よく噛めるがゆえに、
認知症になった方では
ものすごい噛みかたをしてしまうのです。
ましてやそれが
お世話をしてくれる方の手を噛んでしまう。
大変なんですね。
そして同じように、
ご自身の歯がある方と同じように
その先生にご相談したら
「インプラントは外せません」と言われたそうです。
外せないんです。
特に費用が安いインプラントは
インプラント本体とネジ部分が
一体式になっています。
費用が安いということは、
必ずそこに理由があります。
つまり工程が少なく済んでいる。
少ない工程というのは
一体化になっていたりして
安いには安い理由というのがあるのです。
吉本歯科医院で採用しているインプラントは
インプラント本体の上にネジでつないだりとか
ブロックで積み上げるような
そういう組み方をしております。
最初から
いかに簡単に外すことができるか
ということに焦点を当ててメーカーを選んでいます。
治療法を選んでいるのです。
外すということが
前提にあるのです。
なかなかそんなところまで
治療を受けられる方は
考えもよりませんよね。
もちろんこの組み立て式であったとしても
取り外しやすさと見た目は相反するものがありますから
患者さん患者さんでお選びいただくことが出来ます。
たとえばもし
外せない患者さんが本当に外そうとすれば
全身麻酔をし骨ごと削って除ける
という大手術をしないといけません。
吉本歯科医院でお勧めしている
ネジで留めるという方法
これはネジ1本でドライバーでもって
ドライバーを逆回転に回してあげれば
インプラントとその上に乗っている上部構造である歯を簡単に取り外すことができます。
つまりインプラント本体は
骨の中におりますが
上の乗せている部分を
簡単に外すことができるのです。
そうすれば
介護施設や入院中であったとしても
上物部分をポンと外して
その部分を外できれいにしていただく、
ということが
可能なんですね。
とは言っても、
インプラントをされる最も多い年代の
50代、60代の方が
そんな先のことなんて
なかなか考えられないのが実際です。
ですからインプラントをされる選択の際に
ブロックのような積み上げ式で
ネジで留めるという方法をお勧めしています。
ブロックで組み立て式
パーツを交換する
ということが出来るものであれば
上物を取り外すことが
できるのです。
総入れ歯のようなものを
ゴムでクリップでカチッと留める
そんな装置に置き換えることも
簡単にできるのです。
大きい手術はいらないのです。
簡単なネジでの交換で
済んでしまうのです。
そのように
将来のリフォームがどのようにできるのか?
どのようにパーツ交換ができるのか?
実はそれは将来のあなたのお身体の状態に応じて
変更すべき、
変更が必要だと、私は考えているのです。
どこのメーカーのインプラントを使うのか。
どのようなネジの留め方をするのか。
簡単に外すことが出来るのかどうか。
実は治療を受ける方にはあまり興味のない、
思いつきもしないお話しかも知れませんが、
私はそこは費用がかかってでも必要な部分だと考えています。
かならず確認しておいて下さいね。
前回
「あなたが入れるインプラントメーカーはどこのメーカーなのか?」を
確認しておいて下さいねと
お話させて頂きました。
その理由もお話しました。
そんなことまで
患者側で考えておかなくてはいけないの?
と驚かれた方もいらっしゃるかもしれません。
しかし
いかがでしょう?
私達が生きるこの社会では
大事なことはみな
小さく説明書の注意書きの中に
書かれています。
保険を契約しても
本当に大事なこと
いざという時に大事な情報は
小さく小さく
注意書きに書かれています。
「※ただし・・・・・こういう場合には、保険がおりません」等。
ありますよね?
携帯電話の契約する際でも
一番大事な情報は
契約書の下か裏に小さく小さく書かれています。
「ただし・・・・2年間の契約期間のうちの解除した場合は違約金が必要です」等。
自分の資産は自分で守らなければいけないように
自分の健康だって、自分で守らなくてはいけません。
私の医院には
過去に他の医院さんでインプラント治療をお受けになり
今回、他の歯が虫歯になった
歯が折れた等で
来院される患者さんが
かなり、いらっしゃいます。
インプラントが1本でもお口の中に
入っている患者さんの場合には
できるならば
インプラントを入れた先生のもとで
他の部分の治療もお受け下さるよう
お伝えをしています。
しかし、
どうしても過去に治療した医院さんに
通うことができないケースもあります。
院長先生がもうお亡くなりになった。
医院そのものを閉じてしまった。
または
患者さんご自身が転勤や引越しなどで
通うことができなくなった
など、理由はいろいろあります。
ある方は
過去にインプラントをされた部分の
かぶせ物がグラグラして取れそうになり
歯茎が真っ赤に腫れあがっていました。
レントゲン撮影をして
詳しく診せていただくと
インプラントを埋入している周辺の骨が
大きく溶けていました。
肉眼で歯茎を診ると
歯茎は炎症を起こしています。
このような状態になると
インプラントのネジをいったん外して
治療を行なう必要があります。
しかし
この時、問題となることが、あるのです。
それがインプラントの種類と型番なのです。
患者さんのお口の中に入っている
インプラントのメーカーがどこのメーカーなのか?(これは1回目でお話しました)
そして
インプラントの種類と型番が何なのか?
これがわからないと
手をだすことさえ
できないのです。
メーカーが違えば
ドライバーも形状もまったく違います。
これかな?
試してみようかな?
というのは実はすごく危険なのです。
たとえば
自宅で
工具を使ってイスを作ると想像してみて下さい。
マイナスのネジに
プラスのドライバーをあてがった時に
どうでしょうか?
回そうとしても
空回りしますよね。
ですからまったく入りません。
ですがプラスのネジに
マイナスのドライバーを当てた時はどうでしょうか。
入りますよね。
回そうと思えば回せますよね。
外れないことはないんです。
ですがネジが変形してしまうのです。
外したものを
元に戻そうとした時に
ネジかドライバーかどちらかが壊れている場合には
合わないのです。
戻すことすら
出来なくなっています。
ネジを外すためのドライバー
これがぴったり同じ形状でないと
外したり緩めたりしてしまうことは
とても危険なのです。
インプラントのネジを外し
炎症を起こしている部分を
きれに掃除し、消毒し
腫れが引いてきたとしても
元に戻せないんです。
ですから
どこのメーカーのどのネジを使っていて
どのドライバーを使えば外せるかということの情報が知りたいのです。
中がどうなっているのか
推定はできても
当たるかどうかは
やってみないとわからないのです。
いやいや
今はCTで骸骨が立体的で分かるじゃないか
と思うかもしれません。
CTはレントゲンと同じです。
硬いものが白く写ります。
ネジは白く写ります。
かぶせ物もすべて白く写ります。
残念ながらCTでは
どこにネジ山があって、
どのような形状であって、ということが
分からないんですね。
幸いにも
その患者さんがかかられた先生は
全国的にも有名な先生でした。
そしてあるブランドのメーカーだけを
永年ずっと正しく使われていた先生です。
本当にインプラントを正しく理解し治療された先生でしたので
お名前からおそらくこのブランドではないのか?
おそらくこれではないのか?
と推定することができましたので
メーカーに問い合わせをし香川県でそのメーカー
そのブランドを扱っている先生を紹介していただくことができ
無事そちらの先生にご紹介させていただくことができました。
一言でインプラント
と言ってもいろんなメーカーがあり
それぞれで部品が違います。
私はインプラント治療を受けられた患者さんは
特に一生のお付き合い
と思って対応させていただいております。
どんなネジなのか
種類や型番は何なのか?
経験と勘だけでは対応しきれない世界です。
国内で50社
海外では200~300社もある
インプラントメーカーです。
世界情勢に詳しい方なら
すぐにご理解いただけるかと思いますが
外資系企業は
M&A(つまり、企業の買収や合併)が
盛んに行なわれています。
あなたは入れるインプラントの種類と型番は何ですか?
必ず確認して欲しいのです。
先日、
5年以上前に
県外の歯医者さんで
インプラントをされていた患者さんが
お越しになられました。
インプラントを入れた部分の
かぶせモノが外れて困ってしまった
とのことでした。
インプラントを入れた部分の
歯茎はまっ赤に腫れています。
かむと顎が痛い。
頭痛がひどい。
こんな状態になってしまって
「なんとかして欲しい」
というご相談です。
このようなご相談は
日常的によくあるご相談です。
インプラント治療をされた医院さんへ
まずはご相談下さい
と申し上げました。
本来は、
インプラント治療をされた先生に、
修理、メインテナンスを
お願いするのが一番なのです。
しかし、それが叶わない場合には
まずは
このことを聞いてきてくださいと
お話します。
問題が起こっているには
必ず原因があります。
では、
インプラントが故障したり、
トラブルがあったりした場合に
「インプラントをはずせばいいではないか?」
「もう一度やりなおせば良いではないか?」
と単純に思いませんか?
保障もついているから。
しかし、
そのように単純なものでは
ないのです。
インプラントはただのネジです。
ずはそれを知って下さい。
そのインプラントとなるネジを製造している
インプラントメーカーというのは
国内で50社
海外では200~300社
にのぼります。
主流なメーカーのほとんどが
外資系の会社です。
世界情勢に詳しい方なら
すぐにご理解いただけるかと思いますが
外資系企業は
M&A(企業の買収や合併)が
盛んに行なわれています。
今では日本も珍しい話ではなくなりました。
インプラントメーカーも
例外ではありません。
これだけ多くのメーカーがあれば
合併されたり
会社が消滅するなどの
浮き沈みがあるのが現状です。
このことは患者のみなさまにとっても
知られざる気になる問題を含んでいます。
どこのメーカーのインプラントを使うのか?
治療を受ける方には
あまり興味のない
思いつきもしない
お話かも知れません。
しかし、私はそこは
とても重要な問題だと
考えています。
それはそのメーカーのインプラント医材がなくなり、
いざという時に
再治療ができなくなる可能性がない
とは言い切れないのです。
こんなことを体験したことはありませんか?
電化製品を長く使っていると
一部が壊れ
その部品を取り寄せようと思っても
その製品が製造中止になり
部品がないということが。
去年買ったばかりのカメラなのに、
もう今年はない
吸収合併されてしまった
という会社は珍しくはありません。
また、会社が倒産したと同時に
もう「今ではその商品は製造中止になりました」
ということはよくあります。
さあ、そこで考えて下さい。
もしあなたの口の中に埋め込んだ
インプラントのメーカーが
すでにもう倒産して
消えてなくなっている商品の
インプラントだとしたら、どうでしょう?
もし
何かしらの故障や不具合があった場合に
「一旦インプラントを外さないといけない」状況になった時
インプラントをはずすことさえ
できません。
先ほども申し上げましたとおり
インプラントはただのネジだから、です。
ネジを外すには
そのネジを外すための
同一メーカーのドライバーが
必要なのです。
ご自分が入れたインプラントメーカーが
どこのメーカーのものかによって
修理ができる場合とできない場合が、
あります。
車に例えてみましょう。
あなたの車がベンツだとしたら
故障した時には
ベンツの部品を使って
修理しなくてはなりません。
ベンツには
ベンツ専用の部品があるのです。
トヨタの車にはトヨタ専用の部品を使って
修理しなくては、なりません。
インプラントもネジですが
インプラントとかぶせ物の歯も
「ネジ」で固定されています。
修理したり
深部まで掃除したりするには
ネジをほどいて
かぶせ物を外して
掃除する必要があります。
しかし
そのネジを外すドライバー
というものが
各メーカーにはあります。
各メーカーは自社の商品を使い続けて欲しいので
ネジ山を特殊形状にして
他社のドライバーでは外せないように
しています。
つまり、
メーカーが違うとネジを外すことさえ
できません。
吸収合併を繰り返してきたメーカーの中には
同一メーカーでありながら
何種類もドライバーが存在している場合もありますし
すでに製造を中止している部品もあります。
骨を大きく削ってインプラント本体を外す対応
しかできないことまでありえます。
その先生がどこのメーカーの
インプラントを埋入するのか?
ということは
実は将来的にはとても大きな問題です。
インプラントをする際には
10年後や20年後や将来
もし「インプラントを外した方が良い状況になった時に修理ができるのか?」
というこの視点を持って選択する必要があります。
修理修復ができるのかどうか?
ということです。
現代は100歳以上の方が
何万人も生活されていらっしゃいます。
本当に50年後にも
そのインプラントメーカーは倒産していませんか?
ドライバーを取り寄せられますか?
かならず、確認しておいて下さいね。
「歯周病」とは、歯の周辺から歯の根っこまでバイ菌が入り込み、そのバイ菌が歯を支えている骨を溶かしてしまう病気です。
歯を支える骨を溶かすことにより、歯肉が腫れたり、出血したり、歯の根っこが見えてくるなど歯が伸びてきたように見える場合があります。
歯を歯ブラシなどで強く磨きすぎた場合、歯茎が退縮し、歯の根っこが見えてくるなど、歯が伸びてきたように見える場合があります。
咬み合せ(歯並び)が悪いことによってもこのような症状が起こります。
咬み合せがずれると本来咬めていた場所で咬めなくなるため、咬める場所でしか咬めないので、その部分に無理な力がかかり、歯茎が退縮し、歯の根っこが見えてくるなど、歯が伸びてきたように見えることがあります。
奥歯がないということは、本来咬み合せを支えられない歯で支えてしまっています。
歯は28本あってはじめて咬む力を支える力を発揮します。
奥歯がない場合にはそこをフォローしようと他の歯が支えますので当然、無理な力がかかってしまいます。
無理な力がかかると、歯茎が退縮し、歯の根っこが見えてくるなど、歯が伸びたように見えることがあります。
親知らずを抜かずに放置している場合にも歯が揺れだすことがあります。
親知らずは生えてくるスペースがないと、すぐ横の歯を無理に押して出てくることがあります。
また、親知らずが斜めや真横に傾いて生えている場合は、かなり強い力で横の歯を押してきます。そのことによってドミノ倒しのように健全な歯並びを乱し、健全な歯が揺れだすことがあります。
歯は28本あってはじめて咬む力を支える力を発揮します。
奥歯がない場合にはそこをフォローしようと他の歯が支えますので当然、無理な力がかかってしまいます。
無理な力がかかると、歯茎が退縮し、歯の根っこが見えてくるなど、歯が伸びてきたように見えることがあります。
咬み合せが悪いことにより、夜寝ている間にギリギリと「歯軋り」が起こります。
歯軋りは意識的にはできないほどの大きな力で歯をギリギリとすり減らすため、その圧力によって歯茎が退縮し、歯の根っこが見えるなど歯が伸びてきたように見えることがあります。
歯周病の治療として、歯の深いところまでのバイキンを除去する治療があります(歯のお掃除)。
その治療を続けると、歯茎が下がってきて歯の根っこが見えるなど、歯は伸びてきたように見えることがあります。
「歯が伸びてきた」とご相談された場合、ほとんどの医院では、加齢により歯茎が痩せてきたことが原因か、または歯周病が原因か、と診断されることが多いかと思います。
特に治療法はなく、歯周病をこれ以上進行させないように歯の掃除を行なうことであったり、歯茎を引き締めるためのマッサージなどの指導を行ないます。
「歯が伸びてきた」というお悩みでお越しになられた患者さまにはまず、なぜそうなったのか?という原因から探していきます。
上記の(1)~(7)の原因のうち、全ての原因が当てはまる場合もあり、また親知らずだけが原因だったという場合もあります。
大切なことは、なぜそうなったか?ということをきちんとご説明したいということです。
この部分を治療を実際に受けられる患者さまにご理解頂けないとどんなにいい治療をしても原因を取り除かなくてはまた同じ症状が出てくる、という悲しいことになってしまいます。
歯周病の程度にもよりますが、歯周病治療(ワンステージフルマウスディスインフェクション)により細菌除去を行ないます。
その後、矯正治療によりかみ合わせを改善し、マウスピースにより歯を正常な位置に戻し歯と歯が押し合わないようにし、歯茎が退縮するのを防ぎます。
正しい「ブラッシング指導」を行います。
歯の根っこが見えてきているので、非常にばい菌が入りやすい状態になっています。
ばい菌を確実に除去し、症状が落ち着くのを待ちます。
咬み合せ(歯並び)が悪いことによってもこのような症状が起こります。矯正治療、マウスピース等により、かみ合わせの改善を行い、根本的な原因の除去を行います。
以外に知られていませんが、歯がないままの状態にしておくと歯並びはどんどん崩れていきます。
歯は28本揃ってはじめてバランスを保ちます。
1本でもない部分があると、そこにドミノ倒しのように倒れ始めてゆきます。
不自然に負担がかかった部分の歯茎はどんどん退縮していきます。
1日でも早く治療をはじめられることをおすすめします。
奥歯に歯を入れるために「インプラント治療」を行います。
インプラント治療の後、全ての歯を正常な位置に戻すようにマウスピースを作製します。
親知らずは当院では必ず「抜歯」をおすすめしております。
親知らずは放置しておいて良いことはひとつもありません。
下の親知らずを抜歯後、マウスピースを作製し、歯が正常な位置に戻るようにします。歯を元の位置に戻すことで歯は正常な咬み合せに少しずつ戻りはじめます。
歯茎に不自然な力がかからなくなるので次第に、歯茎の状態も落ち着いてきます。
現状を悪化するのを遅らせるためにマウスピースを作製します。
寝る時にマウスピースを付けて頂くことで歯の横揺れの力を防ぎます。
専門が変われば診断が変わります。
人間というのは、
臼状の部分(奥歯)で力を支え、
かんだり
すりつぶしたり
という事をするのです。
前歯は?
・・・そんな力はありません。
カメラの1脚と同じです。
前歯は
一人で立つことはできない存在
です。
棒みたいなものですから。
すぐ倒れちゃいます。
専門が変われば診断が変わります。
歯の痛みを
痛み止めの薬を飲んで
しのいでいるうちに
歯の神経が死んでしまうことが
あります。
歯の神経が死んでしまうと
ウソのように痛みが
治まることが
あります。
あんなに痛かったのに
痛みが治まった
ということが
起こります。
でも、
ここで
「ああ、痛くなくなったから
もういいや」と
思っていたら
大変なことが
起こります。
死んでしまった歯の神経の残骸を
そのままにしておくと
何が起こるでしょう?
歯の神経が死んでしまったとしても
ばい菌に殺された神経の死骸を
除去してやらないと
バイ菌はずっと生きているんです。
歯の神経を殺しただけなく
今度は骨や歯茎さえも
侵食していくのです。
バイ菌の住処である歯の根っこ(根管)の中を
早く掃除してあげないと
どんどんどんどんバイ菌は奥へ奥へと入っていきます。
歯の神経を取る治療というのは
読んで字のごとく
歯の神経を取る治療だ
と思われている方が多いのです。
しかし
実はそうではないのです。
すでに死んでしまった歯の神経の死骸を
きちんと除去し
歯の根管の中をきれいに消毒する
ということを
意味するのです。
ばい菌に侵され
死んでしまった歯の神経は
生ゴミが腐敗している状態と同じです。
腐敗しているので
におうと
臭いです。
とても、臭いのです。
発酵食品を思い浮かべて下さい。
発酵がすすむと
膨らんできますよね。
つまり
腐っていくとガスを出すのです。
ガスが出ると
圧力が高まります。
腐敗した臭いの
口臭がする原因にも
なってしまいます。
もちろん口臭ですので
自覚症状は、ありません。
気が付くのは周囲の人
だけ、です。
気が付かないので
死んだ歯の神経の残骸は
放置され続けます。
そうすると歯の神経は死んではいるんだけれども、
周りの骨や歯茎が溶かされることにより
顔が腫れてくるような方までいらっしゃいます。
すでに
歯の神経の治療で神経を取ってしまった方でも
バイ菌に侵された場合には
いきなりこの状態にまでなってしまうこともあります。
顔が腫れてしまっているような場合には
一刻もはやく歯の根っこの中を
バイ菌を減らしてあげる
ということが必要です。
また
歯を支えている骨を溶かしたバイ菌達は
最後はどこへ行くのでしょうか?
実は
歯の神経というのは脳と繋がっているのです。
例えば指先を考えて下さい。
指先の神経は指先だけでしょうか?
違いますね。
指先は脳から繋がった神経
なのです。
神経の一部に過ぎないのです。
つまり
バイ菌は歯の中の神経だけを死なせるわけではなく、
歯の外の周囲の骨や歯茎の神経も殺して行きます。
そして骨を溶かしていくのです。
そしてとうとうその奥には太い神経・血管が控えているのです。
そこにたどり着いたバイ菌はどうなるんでしょう。
一気に全身を巡って行ってしまうのです。
心筋梗塞
聞かれたことありますでしょうか?
心臓の血管が物が詰まり
血が流れにくくなってしまった状態です。
よく動脈硬化や全身糖尿病などが大きく取り沙汰されていますが、
血管に詰まっているのは何だろう?
と研究した先生がいらっしゃいました。
血管に詰まっている物の中に
いくつもの
口の中の歯周病菌、バイ菌が
見つかっているのです。
つまり
口の中にいたバイ菌が
心臓の中で発見されたり、
誤嚥性肺炎といって肺炎の中で
肺炎球菌といっしょに肺炎を起こしていたり、
口の中だけに留まらず
全身にまで影響を及ぼしているのです。
ですから歯の神経の治療をした方が良いのか、
しない方が良いのかと単純に考えたならば
神経の治療は神経が生きているのであれば
残せる方向で治療してもいいと思います。
しかし
もうすでに痛みもなく
歯の神経も死んでしまい
歯の神経の死骸が悪さをしている場合には
一刻もはやく治療を行なわないと
全身に対して影響を及ぼします。
歯の神経治療とは
単に神経を取り除く治療ではなく
すでに死んでしまった歯の神経の死骸を
きちんと除去し
歯の根管の中をきれいに消毒する
ということを
意味するのです。
原因を突き止めることで
無駄な治療をしなくてすみます。
http://www.8181118.com/director/2016/02/post-113.php
原因を取り除かない限り再発を繰り返すのです。