歯の神経を取ったのに、痛みが残るのは、なぜでしょうか?
みなさまは
過去に歯の神経の治療(歯の根っこの治療)をなさった体験が
おありになるかと思います。
ご自分のお口の中での治療がどのようなことを
行なっているのか?詳しくお知りになっている方は少ないかと、思います。
まず、神経を取ったら痛みが止まると思っている方は、とっても多いです。
「歯の神経を取ったから、痛みは感じなくなるはず」
と思ってはいませんか?
「だって、神経を取ったんだから、痛くないはずじゃあないの?」
そう、思われる方があたりまえかも、しれませんね。
歯の神経についてお話しますね。
そもそも歯の神経ってどんな形をしていると思われますか?
実は網目状になっています。
1本の糸がヒューっとあるのではなく、その先は網目状になっているのです。
イメージ的には蜘蛛の巣をイメージしてみてください。
張り巡らされているから、いろんな所が、それを痛いと感じます。
つまり神経は、1本ではなく張り巡らされているのです。
では歯の中の神経はどうなっているのでしょうか。
いろんな画像や模式図では神経は1本、歯の中にドンとトンネルのように通っているかのごとく表わされていることが多いです。
しかし現実はそんなに単純ではないのです。
確かに大きい神経というのは何本かしかありませんが、小さい神経は何本もあるのです。
根っこの先を電子顕微鏡で調べた先生がいらっしゃいます。
1本の根っこに神経の入り口はなんと500箇所あったそうです。
500箇所もの神経の処置を人間の手で出来ると思われますか?
はっきり申し上げて不可能です。
しかもそれは1mm四方の狭い場所に500本もの神経があるのです。
ですので針のようなもので「神経取りますよ」と言いますが、大雑把に大きい神経を取りますという意味合いであって、キチンとすべての神経を取るというのは不可能です。
最近ではマイクロスコープや顕微鏡で神経の治療をされている先生が増えてきました。
私もルーペを使って治療を行う場合があります。
しかしながらそれが見えるのは、あくまで神経の入り口なのです。
トンネルの入り口なのです。
トンネルの入り口を見たとして、トンネルの奥がどうなっているか分かりませんよね。
ただ、この「入り口を見つける」ということ。
実はここがすごく難しいのです。
その入り口すら見つけられないということが現実に多いためです。
ですから、ルーペやマイクロスコープを使うことによって、その入り口をより多く見つけることが出来るということです。
例えば上の奥歯の第一大臼歯という歯があります。
いわゆる6番目の歯ですね。
これは保険の算定では神経は3本しか算定はできません。
しかしながら現実的には4本目5本目の神経の入り口が確認されることが多々あるのです。
元々大きい神経が4本5本あるのに3本しか治療していない訳ですから当然痛みますよね。
わざと取らない訳ではないのです。
見つけられないのです、見つからないのです。
ですから神経を取ると言えばあたかもきれいに取れるようなイメージをされるかもしれませんが、大雑把に取っているということです。
しかも口の中からしか処置をする器具を入れることができません。
いわゆる針のようなものですね。
まっすぐな根っこであれば、まっすぐな針を使うことによって先端まで持って行くことができます。
しかしながら曲がった根っこの場合には、曲がった器具でしか入れることができないのです。
しかし実際の器具はまっすぐなのです。
無理して頑張って開けようすると、実は根っこの途中に穴が開いてしまうということがあるのです。
根っこの途中に穴が開いてしまうとそこからバイ菌や薬が根の外へ流出したり血液やいろんな物が入ってきますから、結局歯を残すための根っこの治療であったはずなのに歯そのものを抜かなければならないという結果になってしまうことがあるのです。
ですから必ずしも神経がキチンと取れなくても一旦それで様子を見る。
これ以上取ると悪化してしまう可能性があるのでそれ以上はやらずにそこで止めておく、ということは日常診療において多々あることなのです。
ですからまず一点目としては、神経は完全には取り切れない。
しかもそれだけ多くの本数をしかも網目状になっている神経をキチンときれいに取る、これを短時間で1回で取れるというのはなかなか難しいことなのです。
通常根っこの治療(歯の神経の治療、根管治療ともいいます)というのは何回も何回も治療を受けることが多いのです。
しかも初めて1回目の治療というのはバイ菌があまり入っていないことが多いですから、比較的簡単に治療できることが多いです。
しかしながら2回目の治療、以前に治療したことがある歯をもう一度治療を行う場合には
その時にはバイ菌がいろんな所に潜んでおりますから何回も何回も治療が必要になることがあります。
さて、
ここまでは歯の根っこの中のことをお話ししました。
次に歯の根っこの外のお話です。
例えば手の指、手のひら、手首があって、腕があって、肩があって脳の方に神経が繋がっているのです。
歯の中だけに神経があるわけではないのです。
歯の根っこの周りには「歯根膜」という感覚を司るところがあります。
そして骨があります。
その中には頭から歯まで神経が繋がっているのです。
歯の中の神経の治療がきれいにできたと確実にできたと仮定しても、実は歯根膜や骨の方にある神経に障害が出ることがあるのです。
そしてまた生きている歯と死んでいる歯では同じように触れても感覚が異なってしまうのです。
神経を残した場合には元と同じ状態、噛んだ感覚になるかもしれません。
神経が死んでいる歯というのは、そこには体にとっては異物でしかないのです。
前と同じ噛んだ感覚にはならないのです。
まったく一緒という訳にはいかないのです。
時間が経てば慣れていくということはあるかもしれません。
叩いて響いたときに、その響く感じがなんか違う、そうお感じになる方がいますが、
「なんか違う」というのが普通なのです。
歯の神経を取っているわけですから。
そして通常は機械的に隅々まできれいに取り除くことは出来ませんので、薬品を使います。
薬品を使って周囲を、神経の感覚を鈍らせるとか、その神経を弱らせるということをします。
それによって感覚を感じさせなくさせる。
これが神経の治療です。
バイ菌が神経と戦うわけです。
神経や血管の免疫機能と戦うのです。
そして、戦っているときがすごく痛いのです。
戦場なのです。
その戦う免疫達を戦わなくさせれば、痛みは取れるのです。
想像して下さいね。
風邪を引いた時に熱が出ますよね。
なぜ熱が出るのか?
こんなこと聞かれたことありませんか。
「バイ菌が入ってきて体の免疫、戦う細胞達が戦っているんだ」と。
そして「戦いに勝つために熱を上げて活性化させるんだ」と。
つまり熱が上っているというのは、今まさにバイ菌と戦っている最中だということです。
ここに痛み止め、熱冷ましを飲んだらどうなると思いますか。
風邪を引いた時に抗生物質を出す先生は減ってこられたかと思います。
単なる風邪の時に
解熱剤さえ出さない先生が増えてきてると思います。
何故でしょうか?
それは風邪を治すことにはならないからです。
熱を下げることによって戦いを中止させるということになるのです。
治りが悪くなるんですね。
ですから風邪を引いて熱が上っている時に「急いで熱を冷まさなくては」ということはないということです。
ただあまりの高熱になってしまうと脳が耐えられなくなりますから、ある程度の熱を冷ますことは必要ですけれども、楽になるまで熱冷ましを使ってはいけないのです。
せっかく自分の体が戦っているその戦いを自分の体に中止させるということです。
戦うのをやめて、降参させるということになります。
ですからお薬を飲むというのはとても判断が難しいのです。
早く楽になりたいですよね。
でも戦いに負けさせるということに繋がりかねません。
歯の治療も一緒です。
「強い薬を使えばいいのか」そういうことではないのです。
強い薬を使い過ぎると今度は人間の体の方が負けてしまうのです。
そして神経が戦っているその神経を殺してしまうことによって、負けますから戦いに。
痛みを感じにくくなるのです。
楽になっていくのです。
ですから何を優先して治療するかによって処置内容が大きく変わります。
そしてその戦いが今始まったばかりの時期なのか、中盤なのか後半なのか、その戦いにまさに今勝てそうな時なのか、負けそうな時なのか。
負けそうな状況なのであれば、もう頑張っても負けるのは間違いありませんからそれはもう諦めて早く外科的に悪いものを除けた方がいいという考えになるのです。
ここまでの話をまとめると、歯の中の問題として
歯の中の神経が充分取り切れていない。
もう一つは歯の外の問題。歯根膜や骨などの神経や血管に及ぼす刺激であったり、振動であったり、そういうものを感じる。
そういうことによって神経の治療を行なったとしても痛みが取れないことがあるのです。
そして治療が終わったとしても、生きている歯と死んだ歯では感覚が違いますから元通りということにはなりません。
ではどうすれば歯の神経の治療(歯の根っこの治療)ができるんでしょうか。
吉本の個人的考えですが、キチンとした根っこの治療は不可能だということです。
結論から申しますと。
そうなのです。不可能なのです。
人間の手で狭い中の500本もの神経を処理することは不可能です。
ですから歯の神経(歯の根っこ)の治療をしないで済むのであればしない方がいいのです。
そしてバイ菌さえいなくさせることが出来れば痛みは取れるのです。
仮に死んでしまった神経の死骸がそこに残ったとしても、バイ菌さえいなくなれば大きい問題とはならないのです。
ですからバイ菌を殺せるお薬をそのトンネルの入り口に使うのです。
もちろんトンネルの入り口に薬を持って行くことが出来なければ薬は効きません。
ですから4本5本ある根っこに関しては、4本目5本目があるのではないかという視点で常に治療を行なっております。
そのままポンと薬を置けば薬が効くわけではありません。
際まで持っていって初めて薬が効くのです。
4本目の神経の入り口を見つけることができるかどうか、その腕を持っているかどうかというは、またそういうのが見つけられる歯なのかどうか。
1回目は見つけやすいです。
2回目の治療、3回目の治療では非常に見つけにくいのです。
ですのでなるべく神経を触らなくていい治療ということをお勧めします。
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吉本歯科医院の薬で治す虫歯治療、歯の根っこ治療はこちらをご覧下さい。
歯の神経を取ったのに痛い原因として
探しきれていない歯の神経の入り口がある場合もあります。
通常歯の神経の入り口は3本とされていますが
私が患者さんを日々診察させていただき現実は10人のうち5人までは
4本目、5本目が見つかることがあります。
見つけられないものは処置ができていないので
当然そこにばい菌は残ったままです。
痛みは当然取れません。
こちらもご参考になさって下さい。
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関連のご相談内容
質問1)歯の神経を取って治療した部分がズキズキ痛むのでなんとか痛みを取って欲しい
質問2)歯の神経を取らずに治療したいのですが
質問3)歯の神経を取った後、噛むとズキンと痛むのですが
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質問5)歯の神経の治療はなぜ何回もかかるんですか?
質問6)歯の神経ってどうやって取るんですか?
質問7)神経を取った歯が黒く黒づんでくるのですが、治りますか?
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10年前と比べてこんな症状が出ていらっしゃる方はいませんか?
■「下の歯がガタガタになってきた」
■「上の歯がガタガタになってきた」
■「動いてなかった歯が動いてきた」
■「右でしか噛めなくなってきた」
■「右で噛んでいると、右が痛くなった」
■「いつも決まった所が痛くなる」
■「いつも決まった所が虫歯になる」
■「いつも決まった所の歯がダメになる」
■「同じ所が何度も繰り返しダメになる」
これは、実際に吉本歯科医院にお悩みをご相談になられた方の生の声、です。
当院院長、吉本彰夫の考える良い噛み合せわとは、10年後も、今と変わらず同じ場所 に同じ歯があるそういう事に着目しています。
の3番目にあたることが、まさにこのことです。
1日1日が同じ状況であれば、10年後も同じ場所ですよね?
歯の状態も、今もし、虫歯もなく
何の問題もなくお食事ができているなら
その状態が10年後も20年後も続けばいいですよね?
しかし、
実際は、そうではありません。
最初は小さな虫歯からはじまります。
小さな虫歯なので、小さな詰め物に。
そしてしばらくたって詰め物をしたところが、また虫歯に。
今度は小さい詰め物では封鎖しきれず
歯を大きく削って、フルカバーの被せ物に、なります。
そしてしばらくたって今度は被せ物をした部分が
痛くなってきて、歯医者さんに行ったら
「もう神経にまでバイ菌がきていますので
この歯は神経を取りましょう」ということになります。
神経を取った歯は、強度が10分の1まで落ち
栄養が行き渡らない死んでいる歯になりますので
少しの咬む力で、あっけなく折れたり割れたり、根っ子にひびが入ったり
していくのです。
一度治療した歯を何度もやりかえをして再治療をしているのが
今の現状です。
https://www.8181118.com/director/cat71/
再発を起こさない虫歯治療
そうなった場合には
もう抜歯しか、ありません。
こうやって歯を失ってこられた
という経緯をお話して下さる方は
吉本歯科医院には本当に多いのです。
実際に私がお話をお聞きした患者さんの中には
「この10年ですごく歯を抜かれちゃったのよ」
「一気に悪くなっていった気がする」
という方は決して少なくありません。
歯を失ってこられた経緯を
振り返ってみると
みなさん
「まさか、ここまで歯を失うことになるとは思わなかった」
「昔から歯が弱かったんだけれど、ここまで噛めなくなるとは」
と、過去を悔やまれます。
歯を失う原因は
みなさんほとんどが
「私が歯磨きをきちんとしなかったからだ」とおっしゃられます。
もちろん、歯磨きがきちんとできていなかったために
バイ菌が歯を溶かし、骨を溶かし
歯を失ってしまっている方もいらっしゃいます。
しかし、
歯を失っている原因は
歯磨きをしなかったことだけが原因ではありません。
「虫歯治療をしたけれど、何度も同じところが再発し、虫歯になってしまう」
ということも、
「同じところが何度も虫歯になる」
には、必ず再発する原因があなたのお口の中にあります。
その原因は、患者さん自身の習慣かもしれませんが、
もうひとつ大きな原因として、「歯が壊れるような状況であった」ということも、
あるのです。
まずは、「悪くなる仕組み」をどうぞしっかり理解して頂きたいのです。
限られた知識の中で自分勝手に判断してしまったことで
大きな悲劇を生んでいるというのが今の患者さんの多くの現状です。
ネットで情報を集め
自己判断してしまう方も多いのです。
まずは「悪くなる仕組み」を知るためには、正確な本当の知識が必要です。
https://www.8181118.com/director/2016/02/post-113.php
私の場合はどうかしら?とご不安になった場合は
どうぞお気軽にメールを下さい。
お悩みのお口の状態をお写真で撮影して下さっても
結構です。どうか一人で悩まないで下さいね。
https://www.8181118.com/contact/
吉本歯科医院でインプラント治療をお受け下さった患者さんは
定期的に必ずメインテナンスにお越し下さっています。
今日もインプラント治療をお受けになり
6年目に入った患者さんとお話をしながら
最初のころを思い出していました。
最初、吉本歯科医院にお越し下さった時
まずおっしゃられたのが
入れ歯は嫌だ!ということでした。
入れ歯は痛い
入れ歯は合わない
入れ歯は違和感がきつい
こういう先入観がおありになりました。
吉本歯科医院へお越しになられる前
他医院で部分入れ歯を入れました。
その時の
違和感
痛い
合わない
ということも体験の中にあり
入れ歯は嫌だ、と思っていたそうです。
インプラント治療を検討した時
もちろん費用も高額だし、悩むことはありました。
しかし、
噛めないと、これからの自分の人生
生活していけない
と強く思い、インプラント治療をされることをお決めになる方は多いです。みなさまからよく言われるのが
「歯が良くなったらもう一度お肉を噛み締められるようになりたい!」
ということです。
焼肉は、歯がしっかりしていないと
噛んで味わうことができません。
歯が健康な時には
まさか、焼肉が食べられなくなるとは
思いもしないものです。
歯の大切さは、歯を失ってみてはじめてその大切さに
気がつきます。
もちろん、今は、ご自分の歯同様に、美味しく焼肉を召し上がっています。
入れ歯安定剤がないと入れ歯が合わない
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総入れ歯がガタガタして外れる
歯がないままで困っている
このようなお悩みならまずはご相談下さい。
ALL‐on‐4®(オールオン4)とは
手術した当日に固定式の仮歯が入る画期的な治療法です。
総入れ歯でお悩みの方、歯周病で多くの歯を失ってしまった方のための最先端のインプラント治療です。
ALL‐on‐4®は4本という少ない本数のインプラントを斜めに埋め込むことにより全ての人工歯を支えることができます。
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ALL‐on‐4®は手術当日に仮歯がお口の中に入ります。
そのため「見た目」を気にされる方には最適です。手術による体への負担は最小限ですみ、費用も従来のインプラント治療の半分と経済的です。
もう一度、食べる、笑って話せる歌える、人生のよろこびを取り戻したい方へ。
咬み合わせを専門とした香川県
高松市の吉本歯科医院では、多くの患者様の人生に笑顔を取り戻しています。あきらめずまずはご相談下さい。
香川県高松市の
かみあわせ専門
吉本歯科医院の吉本彰夫です。
【金属の土台は歯を割れやすくする】
歯にさし歯を被せるときには、まず芯棒を歯の根に立てて支台を作るんです。
支台築造といいます。
よく保険診療で使われるのは金属の土台ですが、2016年からファイバーポストという白い芯棒が保険収載されました。
つまり保険の適用になりました。
保険が効く治療になったのです。
金属の芯棒はよく使われますが、周りの歯の組織が薄い、噛む力がマキワリのような力になるなど、条件が悪くなると金属の先端部に応力が集中し、歯の根部分が割れやすくなることがあります。
金属の土台ではなく、ファイバーコアはFRCやガラス繊維強化樹脂のファイバーポストを支柱に入れることで、レジンの土台の強度を改善する目的で開発されました。
ファイバーポストは歯の象牙質に近い性質で、さらに象牙質接着性レジンを利用することで、ファイバーコアとなり、力が加わった時に弓のようにしなることで金属よりも破折から守る効果があるといわれています。
ファイバーコアを入れることで歯根破折の予防になるでしょうか。
ファイバーポストに欠点は無いのでしょうか?
実はファイバーポストは保険適用になったものの採用されていない先生が多いです。
もしくは採用したけれども今はやめて金属製の土台に戻したという先生が多いです。
2014年より「CAD/CAM冠」も保険収載されました。
一部の被せの治療で白い歯が使えるようになったということです。
しかし、ファイバーポストと同様に採用されていない先生が多いです。
もしくは採用したけれども今はやめて金属製の被せに戻したという先生が多いです。
なぜでしょうか?
簡単に外れてしまったからです。
治療のやり直しを強いられてしまったからです。
接着材に接着性レジンセメントを使用しますが、術者の臨床操作に伴うテクニックセンシティブ因子つまり術者熟練度因子が象牙質の接着強さ結果に影響を及ぼしていることが報告されています。
因子の中で特に象牙質歯面乾燥状態が大きいとされています。
さらにはファイバーポストの適合精度を上げれば上げるほど歯の根を割れやすくするということも報告されるようになってきました。
実はファイバーポストも「CAD/CAM冠」も適切な取り扱いが重要ということになります。
「保険収載されたファイバーポストを用いた支台築造の診療指針」が院長吉本彰夫が指導医専門医として所属する公益社団法人日本補綴歯科学会 医療問題検討委員会から報告されています。
歯質側接着面の処理として使用する接着性レジンセメントやコア用レジンに適した表面処理を行う.と簡単に記載されていますが、実はこの歯質側接着面の処理が技術的に難易度がとても高いのです。
前述のテクニックセンシティブ因子です。接着歯科治療認定医にとっては当然のテクニックですが、残念ながら一般の先生がこの技術を習熟しそれを日々実践するのは困難かもしれません。
歯に差し歯を被せる時の土台を保険診療の金属で作る場合はその後に起こるリスクを最初に知っておいて欲しいのです。
歯の根っこが割れやすくなるということを先に知って下さい。
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https://www.8181118.com/contact/