香川県高松市の
か合わせ専門歯科医院
吉本歯科医院の吉本彰夫です。
このようなお悩みを抱えて
多くの方が吉本歯科医院にお越しになられます。
「歯を抜かずに治療して欲しい」
というご相談です。
ご紹介しますね。
「 歯周病が進行しているようで数件の歯医者に行きました。
しかしすべての歯科医院で治療方針が同じで
グラグラしている全ての歯は抜かなくてはいけない(抜歯)と
診断されました。
たしかにグラグラとしていますが、実際の痛みはなく
日常生活に支障もあまり、ありません。
できるだけ歯を抜かずに残せるものは残したいと思います。
歯を抜かずに治療をお願いできないものでしょうか?」
というご相談です。
歯を抜かずに残す
という治療法ですが、
ここ最近になって、このような考え方が出てきたのです。
むかし
歯の治療といえば
「すぐに歯を抜かれた」
「ちょっと虫歯で痛いと言ったら歯を抜かれた」
こんな話を年配の方に
聞かれたことは、ありませんでしょうか?
そして
「私達の頃はね、すぐ歯を抜かれて入れ歯になってましたよ」
という話を聞いたことはありませんでしょうか?
今では根管治療(歯の神経治療)といって
歯の中の神経や血管が通っていたところを治療する技術が大幅に伸びました。
そしてまたバイ菌を殺すお薬も開発されました。
それによって歯そのもの、歯の神経、神経を残した後に歯をそのまま残しておく、
つまり保存するということができるようになりました。
昔は歯を失う原因は
虫歯でした。
しかし今は
歯を失う原因は虫歯ではありません。
歯周病(歯槽膿漏)なんです。
https://www.8181118.com/director/2016/02/post-109.php
歯周病って骨が溶けてなくなる病気なんです。
世界WHOにも認められている
ギネスにも載っている
世界中で一番病気になっている
その歯周病なんです。
日本人でも8割以上が歯周病になっていると
言われています。
歯周病とは歯の周りの病気です。
つまり歯そのものではなく
歯の周りです。
肉とか骨が歯を支えております。
この肉や骨がなくなることによって
歯は残っているんだけれども
支える骨がなくなったので
土手が崩れて歯を抜かなければいけなくなります。
勝手に歯が抜けてしまうということが
今、最も歯を失う原因などになっています。
歯の周りの骨があるかないか
なのです。
歯科治療の大きな改革
「歯を抜かずに残そう」
という流れにそって
歯医者さんも
頑張って歯を抜かずに歯を残したがゆえに
その結果、歯の周りの骨や肉が持たなくなってしまったのです。
健康な歯の時は
土台である骨はしっかりとあります。
ピンクの部分が骨の上にのった歯茎です。
昔、
歯を失う原因は
虫歯でしたので
虫歯になった歯は、「もう抜きましょう」とさっさと抜いてしまっていたのです。
骨がしっかりあるうちに歯を抜いてしまっているので
骨は溶けずにちゃんと残っています。
しかし
今は、どんなに歯がグラグラになっていても
骨がどんどん溶けていっていても
歯を抜かずに治療しましょう
歯を残しましょう
という流れですので
ご本人の自覚がないうちに
どんどんどんどん
歯をささえていた骨は溶けてなくなっていっているのです。
骨が健康な人の半分以下の薄さにまで溶けてしまってから
やっと歯を抜きましょう、となります。
しかし
もうその時点では
遅いんです。
手遅れ、なんです。
歯はグラグラ
そして、その土台となる骨は
ペラペラ
もう、手のうちようがないのです。
現代人の場合には
極限まで歯を残すために
その周囲の骨を失ってから歯を抜くという状況になっております。
ですから歯がないだけでなく
歯を支えていた骨までなくなっているのです。
入れ歯を作ったとしても
すぐに合わなくなるのです。
土台あってはじめて
安定するのが
入れ歯です。
歯を抜きたくない
歯を抜くのはいけないこと
という情報だけに
まどわされ
一刻もはやく抜歯しなければいけないような歯でも
歯を抜く時期を遅らせてしまったり
歯を抜かずに放置してしまったり
していることで
多くの方は、一番大事な歯を支える骨を
どんどん失っています。
もちろん
残せる歯は残します。
しかし、判断し、一刻も早く抜かないと危険だ
という歯は抜くことをおすすめしています。
私達日本人の寿命は伸びました。
100歳まで生きるなんてことは
珍しい時代では、なくなりましたね。
食べることは死ぬまで続きます。
食べるために
噛むために
大事なのは歯を支えている骨が
しっかりあること、です。
歯周病は
他人事では、ありません。
ほとんどの人が今では知っている「歯周病」です。
だけどほとんどの人は
「自分には関係のない話」と思っているのが
歯周病でも、あります。
まだ30代だから
痛くも痒くもないし
歯磨きちゃんとしてるから
しかし、
歯周病は
自覚症状はありません。
静かにしのびよるサイレントキラーです。
実際に
吉本歯科医院にお越し下さる多くの方が
「え?歯周病なんてどこでも言われたことなかったけど?」
「え?私の骨、そんなに溶けてなくなってるんですか?」
と驚かれます。
正しく
歯周病を知って欲しいと思います。
知って頂くだけで
歯だけでなく
骨を残すことができます。
https://www.8181118.com/director/2016/09/post-149.php
https://www.8181118.com/director/2016/01/post-107.phphttp
https://www.8181118.com/contact/
香川県高松市の
噛み合わせ専門歯科医院
吉本歯科医院の吉本彰夫です。
大変よくいただくご相談です。
☑甘いものを食べると歯がしみる
☑つめたい水を飲むと歯がしみる
☑熱いものを飲むと歯がしみる
原因は何なのでしょうか?
というご相談です。
考えられる原因をお伝えします。
①くさび状欠損(WSD)
https://www.8181118.com/director/2017/01/wsd.php
それは虫歯ではなく、くさび状欠損です
②歯周病(歯槽膿漏)
https://www.8181118.com/director/2016/12/post-165.php
歯周病の診断で最も重要なこと
③噛み合わせ異常による咬合ストレス
https://www.8181118.com/director/2016/02/post-113.php
④親知らずを抜かずに放置しておいたことにより健康な歯並びを圧迫している
https://www.8181118.com/oyashirazu/
まずは、歯がしみる原因を
きちんとお知りになり
原因に対する治療を行なう必要があります。
歯がしみる
ということは
その歯はまだ生きている
その歯の神経は生きている
という証拠でもあります。
原因によっては
歯がしみていたのに、ある時から全く痛みを感じなくなった
ということが、あります。
歯がしみていたのが
全然しみなくなったから
もう治ったのかと思っていたという方も
いらっしゃいます。
しかし
いざお口の中を詳しく診させて頂くと
「しみていたのに痛みを感じなくなった」のは
歯の神経が死んでしまっていた
ということもあります。
お口の中のこと
特に歯の神経については
患者さんご自身が鏡を見て
判断できるようなものではないため
違和感があっても放置され続けます。
特に歯の神経治療に関しては
患者さんご自身でも、
ご自分の歯の神経が
今、生きているのか?
死んでいるのか?
死にかけているのか?
それとももう死んで腐っている状態なのか?
そもそも、歯の神経を昔に取り除いている状態なのか?
ご存知ない方がほとんどです。
ではそもそも
歯の神経が死んでしまう
って一体どういう状態をさすのでしょう?
たとえば
歯に食べ残しがあったとします。
歯と歯の隙間や
奥歯と奥歯の間に
食べかすがごっそり詰まっている
ということは
誰にだってあることです。
しかし長い間
食べかすが詰まったままだと
食べかすが詰まった部分に
虫歯菌が繁殖していきます。
そうすると
歯の表面が一層溶けていきます。
この段階になると
歯がしみるようになります。
そこで
「ま、いいか、我慢するか」
「前にも歯がしみたことがあったけど
ほっといたら治ったから、ほうっておこう」
と
歯がしみていた状態を放置すると
さらにさらに穴が開いていきます。
歯が溶けて
穴が開いていきます。
イメージしてみてくださいね。
バケツに水が入っていると思って下さい。
バケツに小さなキズがあったとしも
大した問題は起こりません。
しかし
どんどんどんどん
バケツにキズが付くと
穴が開いていきます。
そうすると中に入っている水が
溢れ出します。
これが
穴が
歯の神経・血管に到達した状態
だと思って下さい。
そこには防ぐことの出来ない穴が
開いてしまうのです。
堤防が決壊した
川の状態です。
こうなるともうバイ菌が入り放題です。
大事に大事に
硬い壁、
エナメル質、
歯の壁、
象牙質で覆われていた
歯の神経や血管が露出してしまうのです。
バイ菌にとって
神経や血管・血液は重要な栄養素なのです。
とっても美味しい大好物なのです。
もちろん
人間の体はバイ菌が入ってきた時には、
そのバイ菌に対して戦おうという免疫という防御機構があります。
しかしながら余りにバイ菌の量が多いと
その防御機構で食い止めることはできなくなるのです。
ですのでバイ菌は
どんどんどんどん増殖を続けていきます。
最初は歯の表面だけだったのが、
歯の神経・血管にまで到達することで
バイ菌は一気に
歯の神経・血管をやっつけていきます。
最初は
歯がしみたり
痛んだり
ズキズキ
ということが起こっていくのですが、
それはバイ菌と戦っている証拠でもあるのです。
歯がしみるのは
神経が生きている証拠です。
このばい菌との戦いに負けると
痛みを感じなくなっていくのです。
よく歯を治療せずにほったらかしにしていたら、
「歯がボロボロと欠けていった」
「痛みが和らいだ」
「痛みが止まった」
ということが、あります。
歯が痛い時に
痛み止めの薬を飲むという行為は、
ばい菌と戦っているんだということを
脳に知らせようとしているを
警告を無視しろというものです。
これが痛み止めの薬の仕事なのです。
特に昨今、
以前であれば病院から処方箋がないと
薬局から出せないような強い痛み止めの薬が
日常的に薬局で買うことができるようなりました。
なので
一般の方が誰でも簡単に
強い薬を手に入れることができています。
その影響もあってか
虫歯が本当に進んでしまってから来られる方が
増えているようにも思います。
さらには、
バイ菌が繁殖し、
鼻の部屋まで突き抜けていたり
歯を支える骨まで溶かしているケースも少なくありません。
年齢がお若くても関係ありません。
実際にまだ30歳の若さでも
歯を支える骨がかなり溶けてしまっている方は
いくらでもいらっしゃいます。
歯がしみるなあ
ってことを放置し
「痛み止めの薬」でその場限りの
痛みを止めを繰り返してきた方は
すでに
歯の神経が死んでしまっている
ことが、多いのです。
もちろん
私も現代に生きる日本人として
毎日忙しいことは十分承知しております。
歯がしみるくらいで
歯医者に行ってる時間の余裕なんてない
と思われるお気持ちも
痛いほど、わかります。
でも痛いのは困るから
とりあえず
痛み止めの薬でその場をしのいでおこう
とお薬を飲んでしまう
お気持ちは
よく、わかるのです。
しかし
歯は自然に治りません。
風邪のように
日にち薬で栄養を取って寝たら治る
というものでは、ないのです。
残念ながら
どんどん悪い状況になっていきます。
そしてとうとう
歯の神経や血管が死んでしまった時には、
逆にまったく痛みを感じなくなってしまう
のです。
バイ菌の勝利です。
戦いに勝利した
バイ菌達はそこからどうすると
思いますか?
さらにさらに
歯の奥へ奥へ侵入して行きます。
そして
歯の根っこを越えて、
根っこ周囲にある骨や歯茎を溶かしていくのです。
自覚症状のないまま
歯を支えていた骨を
どんどん溶かしていくのです。
歯の神経が死んでしまったとしても
ばい菌に殺された神経の死骸を
除去してやらないと
バイ菌はずっと生きているんです。
歯の神経を殺しただけなく
今度は骨や歯茎さえも
侵食していくのです。
バイ菌の住処である歯の根っこ(根管)の中を
早く掃除してあげないと
どんどんどんどんバイ菌は奥へ奥へと入っていきます。
歯の神経を取る治療というのは
読んで字のごとく
歯の神経を取る治療だ
と思われている方が多いのです。
しかし
実はそうではないのです。
すでに死んでしまった歯の神経の死骸を
きちんと除去し
歯の根管の中をきれいに消毒する
ということを
意味するのです。
ばい菌に侵され
死んでしまった歯の神経は
生ゴミが腐敗している状態と同じです。
腐敗しているので
におうと
臭いです。
とても、臭いのです。
発酵食品を思い浮かべて下さい。
発酵がすすむと
膨らんできますよね。
つまり
腐っていくとガスを出すのです。
ガスが出ると
圧力が高まります。
そうすると歯の神経は死んではいるんだけれども、
周りの骨や歯茎が溶かされることにより
顔が腫れてくるような方までいらっしゃいます。
すでに
歯の神経の治療で神経を取ってしまった方でも
バイ菌に侵された場合には
いきなりこの状態にまでなってしまうこともあります。
顔が腫れてしまっているような場合には
一刻もはやく歯の根っこの中の
バイ菌を減らしてあげる
ということが必要です。
また
歯を支えている骨を溶かしたバイ菌達は
最後はどこへ行くのでしょうか?
実は
歯の神経というのは脳と繋がっているのです。
例えば指先を考えて下さい。
指先の神経は指先だけでしょうか?
違いますね。
指先は脳から繋がった神経
なのです。
神経の一部に過ぎないのです。
つまり
バイ菌は歯の中の神経だけを死なせるわけではなく、
歯の外の周囲の骨や歯茎の神経も殺して行きます。
そして骨を溶かしていくのです。
そしてとうとうその奥には太い神経・血管が控えているのです。
そこにたどり着いたバイ菌はどうなるんでしょう。
一気に全身を巡って行ってしまうのです。
心筋梗塞
聞かれたことありますでしょうか?
心臓の血管が物が詰まり
血が流れにくくなってしまった状態です。
よく動脈硬化や全身糖尿病などが大きく取り沙汰されていますが、
血管に詰まっているのは何だろう?
と研究した先生がいらっしゃいました。
血管に詰まっている物の中に
いくつもの
口の中の歯周病菌、バイ菌が
見つかっているのです。
つまり
口の中にいたバイ菌が
心臓の中で発見されたり、
誤嚥性肺炎といって肺炎の中で
肺炎球菌といっしょに肺炎を起こしていたり、
口の中だけに留まらず
全身にまで影響を及ぼしているのです。
ですから歯の神経の治療をした方が良いのか、
しない方が良いのかと単純に考えたならば
神経の治療は神経が生きているのであれば
残せる方向で治療してもいいと思います。
しかし
もうすでに痛みもなく
歯の神経も死んでしまい
歯の神経の死骸が悪さをしている場合には
一刻もはやく治療を行なわないと
全身に対して影響を及ぼします。
また上の歯の場合には
歯の根の奥には
鼻の部屋があります。
鼻の部屋に
バイ菌が侵入していってしまうのです。
口から食べたものが
鼻から出てきて困る
という患者さんも
実際にはいらっしゃいます。
ただ単に歯や口だけの問題ではなくなり、
鼻の手術を含めた処置が必要になったりもするのです。
水の入ったバケツに穴が開いた場合には
水が流れ出ます。
どんどん流れ出ます。
決して歯の1本を最終的に抜けば済む
という問題ではなくなることもあるのです。
歯の神経を取ることひとつをとっても
知らないではすまされない重要なことが
あります。
どうぞ先に知って下さいね。
https://www.8181118.com/menu/02info.php
吉本歯科医院の見える世界での虫歯治療、歯の神経治療はこちら
☑甘いもので歯がみる
☑熱いものが歯がしみる
☑冷たいもので歯がしみる
☑歯がしみていたのに、急にしみるのがとまった
☑歯が痛かったのに、急に歯の痛みがおさまった
このような症状の方は
お気軽にご相談下さいね。
https://www.8181118.com/movie/movie3.php
歯の神経を取るとどうなるの?
https://www.8181118.com/contact/
歯を失わないための情報を
定期的にお届けしています。
どうぞお1人でも多くの方に知って頂きたいと思っています。
ぜひご登録下さい。
https://www.8181118.com/contact/
ご相談を頂きました。
とってもよくご質問いただく内容ですのでご紹介しますね。
"歯周病の治療ということで週1回歯の掃除をしに通っている歯医者さんに行っていました。
歯の掃除をしていると今まで痛みもなかったとこが痛くなったり、歯茎が腫れたりしていました。
かかっている先生は「歯の掃除をしなければ歯周病がどんどん進行してますます悪化する」と言われました。
しかし、
結局痛みがひどく奥歯を抜かなくてはいけなくなり
抜歯となりました。
反対側の奥歯も少しグラグラしてきているのでこのまま掃除をしていても
歯を抜かなくてはいけなくなるのではないかと不安です""
歯周病だから、お掃除をしましょう。
歯周病だから、菌を減らすような治療をしましょう。
このように言われ
定期的に歯のクリーニングに通っていたけれど
結局は歯を失うことになってしまった
歯を抜かないといけない状態にまでなってしまった
という方はとても多いです。
なぜ、このようなことが起こるのでしょうか?
それは
多くの方が
歯周病の根本原因をご存知ではないから、です。
歯周病は「自分が歯の掃除を怠ったからだろう」
だから「歯医者さんに通って掃除をしよう」
程度にしか思っていないから、です。
歯周病になる原因は
ばい菌だけでは、ないのです。
ばい菌だけだ、と思い込んでいると
ばい菌を除去することが、
歯周病の最終目的となってしまいます。
歯周病の原因は
ばい菌だけだと思い込んでいると
将来歯を失うリスクはとても高くなります。
どうぞ知って下さいね。
歯を失う一番の原因「歯周病」の真実を。
http://www.8181118.com/director/2016/12/post-165.php
歯周病の診断で最も重要なことは「あなたの歯を支えている骨がどれだけ残っているか?」です。
https://www.8181118.com/director/2016/12/post-163.php
グラグラと揺れている歯を掃除しても揺れは止まりません。
歯を失わないための情報を
定期的にお届けしています。
どうぞお1人でも多くの方に知って頂きたいと思っています。
ぜひご登録下さい。
https://www.8181118.com/contact/
https://www.8181118.com/contact/
虫歯治療をしたけれど、何度も同じところが再発し、虫歯になってしまう
ということも、
「同じところが何度も虫歯になる」
には、必ず再発する原因があなたのお口の中にあります。
その原因は、患者さん自身の習慣かもしれませんが、
もうひとつ大きな原因として、「歯が壊れるような状況であった」ということも、
あるのです。
まずは、「悪くなる仕組み」をどうぞしっかり理解して頂きたいのです。
https://www.8181118.com/contact/
香川県高松市の
噛み合わせ専門歯科医院
吉本歯科医院の吉本彰夫です。
誰だって歯を抜きたくは、ありません。
できることなら、残したい。
私だって、同じ気持ちです。
だから、患者さんが「先生、歯を抜きたくないんです、なんとかして欲しい」と
おっしゃられるお気持ちよくわかります。
しかし、私は「歯を抜かなかった場合、この方がどうなるか」ということを
きちんとご本人にお話する責任があります。
多くの方は(ほとんどです)、抜かないといけないと診断された歯を
抜かずにそのまま放置しておくことの恐ろしさをご存知ありません。
『歯を抜歯しなければいけないと診断されたが、どうしても抜きたくなかった。
抜かずに治療してもらえる歯科医院を転々としているうちに鼻の部屋と口を仕切る硬い壁(骨)に穴があいてしまった』という患者さんの実例をお話します。
※これはある患者さんの骨の模型です。右上に穴が空いている部分があります。
「歯を抜歯しないといけないと診断された」でも抜きたくない。
お気持ちはよく分かります。
そして、私の医院にも大変多くご相談に来られる内容でもあります。
人によっては、ご遠方から何時間もかけて
「ここなら歯を抜かずに治療してもらえるかもしれない」と思われ
ご相談にお越しになられる方もいらっしゃいます。
しかし
数件の歯科医院で「これは抜歯しなければいけない」と
診断された場合には、やはり当院でも「抜歯はまぬがれない」という
診断になってしまうことが、多いのです。
まず、なぜ歯を抜かないといけないのか、ということをお話します。
もし歯を抜かないと何が起こるのか?をどうか知って下さい。
私のところにご相談にお越しになれる方の
ほとんどが歯を抜きたくないということだけで誤った選択をされる方が多いのです。
例えばよくテレビドラマでもありますが、何か悪い病気になった時に、その病気をどうするのか。
イメージしてみてください。
その悪いものを早く取るのか、取らないのか。
取らずに他の方法があるのか。
他の方法をした時にどのような結果が起こるのか。
またその併用。
例えば化学療法なり薬でもってその悪い部分を小さくし、取る部分を少なくする。
これもいい治療かもしれません。
しかし、
治療というのはすべてご自身の体に対して行なうものです。
結果責任ということは聞こえがきついかもしれませんが、
最終的に必ずご自身がその責任を取らないといけません。
将来のご自身が責任を取らないといけないのです。
その痛みや
その苦しみや
その不快さを
他人に代わってもらうことができないものなのです。
ですから今取りたいか取りたくないか、
ということと同時に
もし、取っておかなければ将来何が起こるのか。
その将来起こった時にどのようなことを自分自身が受け入れなければならないかということをしっかりとその先生にお聞きになられてください。
その上での判断になります。
もちろん専門が違えば、まったく同じ患者さんであったとしても言う事が変わります。
診断が違うからです。
治療方針が変わるのです。
ですからそのような重要な診断を受けられた場合には、いろんな専門の先生に聞かれるということはすごく大事なことだと思います。
ほとんどの多くの歯を抜かないといけないと言われたときには、何が起こるのか、是非知ってください。
歯を支えているのは骨なのです。
下の図でいえば
大根が歯、
黄土色部分が、骨です。
大根も顔の頭が見えているのは3分の1程度で
残りに3分の2は骨に埋まっています。
歯を抜かないといけない原因には、例えば虫歯とか歯周病とかがあります。
虫歯でもって悪くなった場合、
歯周病で悪くなった場合、
歯の神経を治療した歯で歯が割れてしまった場合、
このような場合には歯を支えている周りには骨があるのですが、
その骨が実は溶けてしまいます。
骨が溶けるとはどういうことでしょうか。
よく分からないですよね。
歯の周りの骨が溶けるということです。
骨が溶けたら歯は支えられませんから歯が抜けます。
つまりほうっておいても抜けてしまうかもしれません。
砂の山に棒が刺さっているイメージ、
こんな感じで骨に歯が植わっていると思ってください。
砂の山に棒が刺さっています。
砂の山の周囲の砂をを少し削ったら砂が崩れます。
何回か砂を除けていくと更に砂が崩れ、いつか棒が倒れます。
その棒が倒れたら負け、みたいなゲームを昔されたことがあるかもしれません。
そんなイメージです。
骨がなくなれば棒は倒れます。
イメージしてみてください。
次に棒を2本、3本立てます。
その間に砂があるわけです。
砂を除けていきます。
1本倒れます。
2本目の棒はどうでしょうか。
もちろん距離が離れていれば何ともないかもしれません。
しかし2本目の砂も崩れてますよね。
隣の歯の骨も溶けていくのです。
そうすると何が起こるのか。
隣の歯も抜かないといけなくなることがあります。
「歯を抜かないといけない」と診断された歯があったが、
抜きたくなったし
特に痛くなかったし
食事もできていたので
そのまま抜かずに期間をおいていたら
隣の歯まで抜かないといけなくなった。
ということは実はよくあるのです。
骨が溶けるということはその場のその歯の骨だけが溶けるということではないのです。
骨は繋がっています。
隣の歯の骨まで溶かせます。
では上の歯ならどうなのか、
下の歯ならどうなのか。
今は横に骨が溶けた場合の話しです。
上の骨が溶けた場合、上には何があるのでしょうか。
鼻があります、鼻の部屋があるのです。
鼻と口はそれぞれ単体であるものではなく
頭蓋骨をご覧頂くともっとよくわかりますね。
鼻とお口はこうして
繋がっているんです。
「歯を抜かないといけない」と
診断された歯を抜かずに置いておくと鼻の骨まで溶けていきます。
※これはある患者さんの骨の模型です。右上に穴が空いている部分があります。
鼻の骨が溶けたらどうなるのでしょうか?
口と鼻は肉で繋がる状態になります。
その肉は良い肉でしょうか?
悪い肉でしょうか?
悪い肉ですよね。
ですからその悪い肉は除けないといけなくなる時期が来ます。
その肉を除けたらどうなるんでしょうか?
当然鼻と口には穴があきます。
小さい穴であれば自然にふさがります。
大きい穴であれば塞がらないですね。
穴があいたままになります。
通常は食べたものが喉を通り、食道に入り胃に流れていきますよね?
しかし
鼻の部屋と口の部屋を塞ぐ壁に穴が開いていたら
食べ物が鼻に入るんです。
食べたものが鼻に入る。
鼻から喉に伝わり食べてしまう。
と同時に鼻の入り口からも出てくる。
「食べたうどんが鼻からでてきてしまって困る」
イメージしたくないですよね。
実際にそんな方もいらっしゃいます。
介護の現場での実際のお話です。
お皿に頭を近づけて、姿勢を悪くして食べている方がいらっしゃいます。
実は中には食べたものが鼻から出てくるから、それを受けないといけない。
そのためにそのお皿を使っている方もいらっしゃる、という現実もあるのです。
全員が全員そういうわけではありませんが。
次に下側、下顎で水平でなく垂直に骨が溶けた場合どうなるのか?
上の顎と違い、下顎には大きい神経、血管が通っています。
例えば腕を怪我した場合を想像して下さい。
ちょっと怪我した場合は血が簡単に止まります。
大きく腕をバッサリと怪我した場合、血が噴水のように飛び出てきますよね。
ものすごく流れのいい大きい太い神経、血管というのが、奥深くにはいるのです。
下顎にはそういった大きい神経血管があるのです。
そのようなところに骨が溶け、バイ菌が血管の中に入ったら、何が起こるんでしょうか。
全身にばい菌が回ってしまいます。
全身に口の中のバイ菌が回ってしまったら危険ですよね。
心筋梗塞で心臓で倒れてお亡くなりになられた方を心臓の中に何が詰まっているのか調べた先生がいらっしゃいます。
詰まったから心臓が止まってしまったのです。
だから心臓病で亡くなられたのです。
詰まったものは何なのか?
いくつもの論文でその詰まったものの中から歯周病菌が発見されています。
口の中にいるはずの歯周病菌が心臓の血管で見つかった。
こんな報告、論文がいくつも出ているのです。
どこから入ったのでしょうか。
歯周病、実は非常に危険な病気なのです。
それが大きい神経、血管のところまで流れ込んだら、大量の歯周病菌が口の中の菌が全身に回ります。
非常に危険なのです。
その責任も将来のご自身が取らなければいけません。
ですから
なぜ抜歯しないといけないのか?
今すでに歯の周りの骨がどこまで溶かされてしまっているのか?
この状態で置いておくと噛めないのは分かると思いますが、どんなことが起こりうるのか?
それがどういう運命をもたらすのか?
ということをぜひキチンとお聞きになり、ご理解になった上で
いつ歯を抜くのかというのを判断されるようにされたほうがいいと思います。
ただ今この瞬間のこれを何とか逃れたいという結果が
10年後のご自身が実は大きいものを背負わなければいけないということに直結してしまうことがあるのです。
歯を抜かないといけない
と診断された方は
まずは、ご相談下さい。
抜かずにすむ場合も、もちろんあります。
やはり抜歯はまぬがれない場合も、あります。
現状をきちんとお知りになる、それが最も重要なことです。
https://www.8181118.com/contact/
https://www.8181118.com/contact/
香川県高松市の
噛み合わせ専門歯科医院
吉本歯科医院の吉本彰夫です。
入れ歯についてお話させて下さい。
歯を失った後、
ご自分の歯のかわりに入れ歯(いわゆる脱着式の装置)を
お使いになっている方は多くいらっしゃいます。
これは患者さんから実際によく聞くお話なのですが
「うちのおじいちゃんやおばあちゃんは入れ歯でなんでもバリバリと噛んでいた。
だから自分もきっと歯がなくなっても入れ歯で噛めるに違いない」と
思われている方はかなりいらっしゃいます。
昔の人は入れ歯で噛めていました。
せんべいだろうが
ステーキだろうが
噛みきりにくいなすの皮だろうが
おさしみのイカだろうが
フランスパンだろうが
実際に
なんの問題もなく
噛めていたんです。
しかし
現代の私達が入れ歯をすると
入れ歯では昔の人のように固いものを噛むことはできません。
なぜでしょうか?
私のところにご相談に来られる方はみな
☑何度作り変えても入れ歯が合わなくなって痛い
☑何度調整してもすぐ噛めなくなる
☑何度調整しても合わなくなってすぐ落ちてしまい食事のたびに外れる
☑先週きつくしてもらったのにすぐガラガタにゆるくなり人前で話していると入れ歯が落ちる
このように
入れ歯では本当にお悩みでお越しになられます。
ではなぜ
昔の人は入れ歯でなんでも噛めていたのに
なぜ現代人は入れ歯で硬いものを噛むことができなくなったのでしょうか?
その理由をお話します。
実は歯科治療そのものに
非常に大きな改革があったから、なのです。
歯の治療といえば
「すぐに歯を抜かれた」
「ちょっとした虫歯で痛いと言ったら歯を抜かれてしまった」
ということを聞いたことはありませんでしょうか?
年配の方におうかがいすると
「私達の頃はね、すぐ歯を抜かれて入れ歯になっていましたよ」
とおっしゃられる方は多いかと思います。
今では根管治療(歯の神経治療)といって
歯の中の神経や血管が通っていたところを治療する技術が大幅に伸びました。
そしてまたバイ菌を殺すお薬も開発されました。
それによって歯そのもの、歯の神経、神経を残した後に歯をそのまま残しておく、
つまり保存するということができるようになりました。
昔は歯を失う原因は
虫歯でした。
しかし今は
歯を失う原因は虫歯ではありません。
歯周病(歯槽膿漏)なんです。
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歯周病って骨が溶けてなくなる病気なんです。
世界WHOにも認められている
ギネスにも載っている
世界中で一番病気になっている
その歯周病なんです。
日本人でも8割以上が歯周病になっていると
言われています。
歯周病とは歯の周りの病気です。
つまり歯そのものではなく
歯の周りです。
肉とか骨が歯を支えております。
この肉や骨がなくなることによって
歯は残っているんだけれども
支える骨がなくなったので
土手が崩れて歯を抜かなければいけなくなります。
勝手に歯が抜けてしまうということが
今、最も歯を失う原因などになっています。
歯の周りの骨があるかないか
なのです。
歯科治療の大きな改革
「歯を抜かずに残そう」
という流れにそって
歯医者さんも
頑張って歯を抜かずに歯を残したがゆえに
その結果、歯の周りの骨や肉が持たなくなってしまったのです。
健康な歯の時は
土台である骨はしっかりとあります。
ピンクの部分が骨の上にのった歯茎です。
昔、
歯を失う原因は
虫歯でしたので
虫歯になった歯は、「もう抜きましょう」とさっさと抜いてしまっていたのです。
骨がしっかりあるうちに歯を抜いてしまっているので
骨は溶けずにちゃんと残っています。
しかし
今は、どんなに歯がグラグラになっていても
骨がどんどん溶けていっていても
歯を抜かずに治療しましょう
歯を残しましょう
という流れですので
ご本人の自覚がないうちに
どんどんどんどん歯をささえていた骨は溶けてなくなっていっているのです。
骨が健康な人の半分以下の薄さにまで溶けてしまってから
やっと歯を抜きましょう、となります。
昔の人は入れ歯でなんでも噛めていた
のに
今の人は入れ歯ではまったくものが噛めない
理由はそこにあります。
入れ歯は歯茎の上に
ピョンと乗っかっているだけです。
歯茎は肉ですので
クッションです。
クッションの下には
骨があります。
その骨が太くしっかりある人は、入れ歯でも問題なくバリバリ噛めます。
しかし
骨がもうペラペラに薄く溶けてしまっている人は・・・・
当然かめませんよね?
しかも
痛いです。
飛び上がるほど、痛い
神経にさわるような痛さとおっしゃる方もいらっしゃいます。
入れ歯は
歯茎つまり、肉の上に乗っていると
肉眼的には見えます。
しかし
歯茎の下には歯を支えている骨があるんです。
よく
「歯を支えているのは何だと思いますか?」
とおたずねすると
7割の方が
「え?歯茎・・ですかね?」と
お答えになります。
違います。
歯を支えているのは
歯茎(肉)ではなく
骨なんです。
歯槽骨(しそうこつ)
という骨があるから
歯が存在することができているんです。
歯肉だけでは
歯は自立することはできないんです。
たとえば
お肉を切る時にはまな板の上に置いて切りますよね?
宙に浮いた状態の肉を切ることはできません。
まな板という硬いものの上に肉を置いてはじめて
切ることができます。
身体も一緒です。
骨という固いものがあり
その上に肉が約2ミリという厚みでもって残っているのです。
骨を失うから肉がそれと共に下がっていくのです。
歯肉だけが下がってなくなるわけではないのです。
歯肉は2ミリという厚みがほぼ均等に保たれていますから
肉はなくならないのです。
肉の下の骨がなくなることにより
歯肉の位置が下がったかのように
歯肉がなくなったかのごとく見えるのです。
よく
「歯茎が下がってきてしまって」
「歯茎が痩せてきてしまって」
とおっしゃられますが
それは歯茎の下にあった骨が溶けてなくなったので
そう見えるだけ、なのです。
土手の骨の厚み・高さ・幅によって
脱着式の入れ歯、総入れ歯の安定性が決まります。
昔は歯を支えている骨が溶けてなくなってしまう前に
歯を抜いていましたから、土手は残っていたんです。
そしてそれはほとんど全部の場所において
骨が残っていたのです。
ですからしっかりした骨があり歯茎があり
その上に乗っかっていた総入れ歯はすごく安定性がよかったのです。
入れ歯が落ちてくることもなく
強い力・噛む力にも耐えうるだけの強度がありました。
しかしながら現代人の場合には
極限で歯を残すために
その周囲の骨を失ってから歯を抜くという状況になっております。
ですから歯がないだけでなく
歯を支えていた骨までなくなっているのです。
つまり入れ歯をしっかり安定させるだけの
土手がなくなってしまっているのです。
入れ歯が安定するための
土手である
骨の高さ
幅
厚み
すべて足りないのです。
ですから
お話していたら入れ歯がすぐ落ちてくる
噛んだら痛い。
何度調整してもらってもすぐ合わなくなる。
ということが起こっているのです。
これが
昔の人は入れ歯でなんでも噛めていたのに
なぜ現代人は入れ歯で硬いものを噛むことができなくなったのでしょうか?
に対する
お答えです。
歯周病は
他人事では、ありません。
ほとんどの人が今では知っている「歯周病」です。
だけどほとんどの人は
「自分には関係のない話」と思っているのが
歯周病でも、あります。
まだ30代だから
痛くも痒くもないし
歯磨きちゃんとしてるから
しかし、
歯周病は
自覚症状はありません。
静かにしのびよるサイレントキラーです。
実際に
吉本歯科医院にお越し下さる多くの方が
「え?歯周病なんてどこでも言われたことなかったけど?」
「え?私の骨、そんなに溶けてなくなってるんですか?」
と驚かれます。
正しく
歯周病を知って欲しいと思います。
知って頂くだけで
歯だけでなく
骨を残すことができます。
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https://www.8181118.com/contact/
香川県高松市の
噛み合わせ専門歯科医院
吉本歯科医院の吉本彰夫です。
歯科医院で先生に
「あなたは歯周病だと言われた。
歯がぐらぐらしているので歯を抜かないといけないと診断された。
歯を抜いた後、どのようにすれば他の残っている歯を予防できるか?」
実際によくあるご相談です。
揺れている歯がある場合には
クリーニングをしてもほとんど揺れは止まりません。
実際、ご相談に来られる患者さんの多くは
これまでも普通にブラッシングや
定期的な歯科検診はなさってこられた方も多いのです。
しかし、
今回
「歯周病で歯を抜かないといけなくかった」
のです。
歯周病菌だけが原因で歯周病になっている場合には
しっかりとお口の中の菌を減らすことで
これ以上悪くならないように維持することができる可能性もございますが
「歯周病で歯を失った」場合には
そもそも今回歯周病になられた根本原因を
まずは
きちんと突き止めることが大事です。
歯周病によって骨が溶ける原因は2つです。
1、口の中の細菌によるもの(細菌感染)
2、噛み合わせから起こる「破壊的な力」(外来的要因)
今まで掃除をきちんとしているにもかかわらず歯の揺れがとまらない、
のであれば
1、ではなく、2の噛み合わせから起こる問題
または1、2の組み合わせが原因であることが多いです。
詳しくはこちらをご覧下さいね
https://www.8181118.com/director/2016/02/post-109.php
歯周病って、骨が溶けてなくなる病気なんです。
さあ、では
原因2の、かみ合わせからくる破壊的な力をお話します。
重たい物を持つ、
一人で重たい物を支えるよりも
二人、二人よりも三人、三人よりも四人のほうがいいわけです。
それぞれの一人に対する負担が減るわけです。
歯の数は親知らずを除くと28本になります。
親知らずを含めると32本になるのです。
そもそもなぜ神様がこのように人間に歯を多く作られたのか?
歯がそれほど丈夫なものであれば、そんなに本数いらなかったのではないでしょうか?
つまり人間の食生活においては28本は必要だと考えて、28本作られたのだと思います。
ですから
すでに「歯を抜かないといけない」ということになった
ということは本数が減るのです。
重たい物を運ぶと思って下さい。
例えば車で運ぶ場合、タイヤは4本ですよね。
では次に
4本のタイヤの普通の車には乗せられないような大きな物、重たい物を乗せると思って下さい。
トラックやトレーラーなどタイヤがいっぱいなもので運びます。
その大きなもの、重たいものを車の上にポンと載せてみたらどうでしょうか?
タイヤが悲鳴を上げますよね。
パンクしますよね。
お口の中の歯も同じことが起こっているのです。
すべて噛む為の道具なのです。
噛むための
ご自身の歯、
被せ物、
ブリッジ、
入れ歯(義歯、総義歯)、
インプラント、
すべて道具なのです。
本来受け持っている力以上の力を受け持つと
簡単に壊れてしまうのです。
歯がグラグラしている。
歯周病で歯を抜いた後どうすればいいのか
というご質問をよくいただくのです。
歯がグラグラしているというのは動いているということですよね。
何か噛んだ時、歯は動くんです。
というこうとは、それは力を支える能力が実はあまりないんです。
弱いんです。
つまりどういうことか?
車でいうとタイヤがパンクしている状態だということです。
当然パンクしているわけですから、ないのと同じです。
残っているタイヤに負担がいっているのです。
トラックやトレーラーでないと運べないような物、重たい物、大きい物、それを普通の車にポンと載せたら耐えられないわけです。
確かに車でも重たい物を運べるのかもしれない。
でもそのような限度を超えたような物は運べないのです。
言うなれば、車で運べる荷物の量は限られている。
トラックやトレーラーでないと運べないような物はそもそも運べないのです。
運ぼうとすると次々壊れていくのです。
もちろん昔食事できていた物と同じ物を食べたいという気持ちはよく理解できます。
家族みんなと
お友達と一緒のものを
同じように噛んで召し上がりたい
というお気持ちよくわかります。
しかしながら
残っている歯の現状、
残っている歯の本数であったり、
残っている骨の量だったり、
揺れているのか揺れていないのか、
生きている歯なのか、
死んでいる歯なのか、
という状態によって
噛める物、
噛んでもいい物が
変わるのです。
歯の神経を取るから
噛んでも痛くないから噛んでもいいというわけではないのです。
確かに噛むということは良いことです。
噛むということによって脳への血流量が増し、筋肉が動く、ということによって脳への刺激が強く脳を活性化させる。
つまり噛むということはすごく大事なことです。
しかしながら堅い物を噛むと歯は骨はやられてしまいます。
つまり噛んで大丈夫な方が噛んでいいのです。
その限度を超えた噛み方をすると、実は非常に危険なのです。
「歯を抜いた後どのようにすれば良いのか」
本数が減っているわけですから、その本数分増やしてあげればいいわけです。
例えば
インプラント治療のようになくなった歯の本数分、そこを支えられる本数のインプラントでもって支えるということが一つ。
もう一つはもうすでに揺れているわけですから、
すでに他の歯に対して負担が掛かっているわけですから、
今のお食事そのものが実はご自身の歯にとって耐え切れない力だということを知ってください。
今の食生活そのものが非常に危険なのだということを知ってください。
ご自身では「その食事は硬くない」と思っていらっしゃるかもしれません。
硬いかどうかを判断するのはご自身の頭ではなく、ご自身の歯なのです。
頭では「これくらい大丈夫だろう」
と認識されていても
確実にお口の中の歯は壊れていっているのです。
以前に食べていた物よりもやわらかいもの、出てきた食卓の中でやわらかいものを選んで食べている、であればいいということではないのです。
今のご自身の歯にとって十分余裕をもって耐えられる食事なのかどうかということが大事なのです。
ですから今すぐにその食事の質を変えるということがすごく大事なのです。
歯を抜いた後、傷が治るには時間がかかります。
期間がかかります。
その間も残っている歯にはものすごい負担がいっているのです。
傷が治るには休養というのが必要なのです。
足が骨折をして、その足を治すためにギブスをして、
その傷が治るまで動かさない、動かない、力がかからないようにする。
この休養がすごく大事なのです。
ギブスをしてそのままマラソンに出たら当然壊れるのです。
傷が治り、治療が終わるまでは走ってはいけないのです。
この2点はとても大事なことなのです。
「あなたは歯周病だと言われた。
歯がぐらぐらしているので歯を抜かないといけないと診断された。
歯を抜いた後、どのようにすれば他の残っている歯を予防できるか?」
予防するためには
今の現状の歯に対して
これ以上負担をかけないような
お食事の質を変えて頂くことがとても大事です。
「硬いものを食べないで下さい。」
「お食事の内容を変えて下さい。」
「できるだけ柔らかいお食事に変えて下さい。」
こんなお話をあなたは聞かれたことは、ないでしょうか?
硬いかどうかを判断するのはご自身の頭ではなく、ご自身の歯なのです。
歯周病と診断された方
歯を抜かないといけない診断された方
すでに多くの歯を失ってしまった方
まずは、
ご自分が「歯を抜かないといけないと診断された」根本原因
歯周病だと診断された根本原因を
お知りになって下さい。
歯を抜かないといけない
と診断された方は
まずは、ご相談下さい。
現状をきちんとお知りになる、それが最も重要なことです。