2021.07.25長年の顎の痛みの原因
香川県高松市の噛み合わせ専門歯科医院 吉本歯科医院の吉本彰夫です。
口を開けると痛い
口を大きく開けると痛い
ステーキのように噛みしめるものは食べることができず
ハンバーグはほうばることができず
お寿司でも小さく小さく一口サイズにおはしでしてから口に入れる
口を開くとシャリシャリ、カクカクと顎の音がする。
硬いものをつい噛んでしまうと
ズキンズキンと痛みがしばらく続く。
という症状で長年苦しまれている方がいらっしゃいます。
上記のように慢性的になっている方もいらっしゃいますし
ある日突然
口を開けると激痛がして
口を少ししか開けることができなくなった
という方もいらっしゃいます。
いずれも顎関節症の症状ですが
多くの方が日常的に食いしばりをされてることが
非常に多いのです。
夜寝ている間は
ほとんどの方が食いしばりをしています。
程度の差はありますが
食いしばり歯軋りをしています。
寝ている間は無意識でやっています。
しかし日中も
パソコン仕事をしながら
奥歯をギューット噛み締めながら
お仕事をしている方もいます。
これも無意識です。
上下の歯は本来
接触してはいけないものなのです。
ご存じない方がまだまだ多いのが現実です。
私の医院では患者さんに対して
上下の歯を意識的に離して下さい
とお伝えしています。
でも人間は忘れてしまう生き物ですので
パソコンの画面に「上下の歯を離す」とメモ紙を貼っておくんです。
トイレとか
洗面所とか
車の運転席のハンドルの前とか
いろんなところに貼っておく。
そうすることで上下の歯を離すよう
意識することができます。
そして夜は寝ている間に
ギューット食いしばってしまうため
衝撃をクッションのように和らげるマウスピースを必ず装着して
お休み頂く。
こうやって
意識して頂くことが大事です。
顎関節症は
①顎が痛い
②口が開かない
③顎の音が鳴る
という症状でご相談にお越しになられます。
噛む時に使う顎の筋肉の問題から起こるものと
顎の周囲の関節の問題で起こるものがあります。
方噛み(片側の歯だけで噛んでいる)
硬いものを好んで高松市ネル
うつぶせ寝で寝ている
ほうづえをよくつく(顎を圧迫)
歯ぎしりや噛み合わせ異常など
その他、過剰なストレスによる食いしばりも関係してきます。
よく
顎の音がシャリシャリ、カクカクとなっていたのに
ある日突然音が鳴らなくなった
という方がいらっしゃいます。
顎の音が鳴らなくなったから
顎関節症が治ったと思われている方は非常に多いのですが
実は違います。
症状がさらに進行し
関節円板が完全にズレたり、ひしゃげたりすると
顎の音はしなくなるのです。
つまり、治ったのではなく「進行している」という可能性は
非常に高いのでまた急にお痛みがでる場合があります。
顎関節症の症状がおありになる場合には
おはやめに受診下さい。
2020.08.29矯正治療を受けた数年後、歯並びが崩れ顎がカクカク音がするようになってきた
香川県高松市の
かみあわせ専門
吉本歯科医院の吉本彰夫です。
とても多いご質問ですので
お答しておきますね。
子供のころに
受け口や
不正咬合
過蓋咬合などで
歯の矯正治療をお受けになった方は多いかと思います。
矯正治療は
「はい、終わりました」と矯正治療が終了しても
継続的に歯を固定する
保定装置(マウスピース)をし続ける必要があります。
寝ている時は
特に保定装置は必須です。
歯は一生動き続けます。
そのことをご存じない方がとても多いのです。
でも、考えてみて下さい。
矯正治療ではほんのわずかな力で
歯を動かしていきます。
簡単に動きます。
簡単に動くということは
一度キレイに揃えても
そのあと何もしなければ
簡単に
あっという間に
キレイに揃った歯並びは崩れるのです。
また、矯正治療をお受けになる場合には
吉本歯科医院ではかならず
親知らずのお話をします。
親知らずをお口の中に残したまま
矯正治療をしたならば
将来かならず
歯並びが崩れてきます。
歯並びが崩れるだけではなく
健康な隣の歯やその隣の歯たちまで
ドミノ倒しのように破壊していきます。
歯は一生動き続けます。
一生動き続けるのであれば
一生、歯を固定する手立てをたてなくてはいけないのです。
その場だけ
その時だけ
きれいに歯が揃えばいい
というわけではありません。
あなたの歯は一生あなたの口の中にあり
食べることを支え続けていくものです。
歯並び=かみあわせ
ではありません。
歯の最も重要な機能は「きちんと噛める」ということです。
矯正治療をお受けになる場合には
まずは、「歯は一生動く」ということをお知りになったうえで
スタートさせて下さい。