2022.01.07接着ブリッジ|歯の削る量がとても少なくてすむ歯冠修復法
香川県高松市の噛み合わせ専門歯科医院 吉本歯科医院の吉本彰夫です。
歯周病が進行しているので
歯を抜くしかないと診断を受けた方が
来院されました。
もうすでに歯周病で骨が溶け始めているので
歯を抜かずに放置しておくと
もっと骨が溶けてしまうと診断をお受けになっています。
歯を抜いた後は部分入れ歯か
両隣の歯を削ってブリッジ治療のどちらかを選んで下さいと
言われたそうですが
入れ歯は絶対に嫌。
ブリッジも健康な虫歯でもない両隣の歯を
大きく削り取ることにはかなりの抵抗がおありになるとのことでした。
たしかに、通常のブリッジ治療は
健康な虫歯でもない両隣の歯を大きく削り取る必要があります。
通常のブリッジ治療を選択された場合
将来何が起こるかということは
をご覧ください。
ご自分の歯をできるだけ抜きたくない
ご自分の歯をもうこれ以上、削りたくないといと思われていらっしゃる方に
もっともお伝えしたい技術のひとつがこの「接着ブリッジ」です。
接着ブリッジとは
歯を削る量がとても少なくて済む歯冠修復法
です。
吉本歯科医院には「接着ブリッジ」治療を求めて
多くの患者様が四国各地より来院されておられます。
歯を削る量が少なければ,
将来抜かずに治療でき,抜歯になる時期を大幅に遅らせることができ,
よく噛めて元気に生活することができます。
通法だと50歳で抜かなければならなくなる歯の寿命を
70歳ぐらいにまで延命させることができます。
歯は一度削ってしまえば元には戻りません。
最初の治療が肝心なのです。
接着ブリッジで治療した部位がダメになっても,治療するのに十分な歯が残っています。
10年以上かけて何回かやり直ししたとしても,
ようやく通法の削除量になります。
その分高齢になっても歯の根っこが残ることになります。
つまり取り外し式の違和感の大きい入れ歯ではなく,
カブセでシッカリ噛める為には土台となる歯を残す必要があるのです。
最初の治療で通法を選択してしまうと,
歯が抜け落ちるのも時間の問題になります。
歯を抜かないといけないと診断をお受けになられた方
入れ歯は選択したくない
ブリッジは歯を削りたくないという方は
まずはご相談下さい。
2021.10.05ブリッジ治療を選んだけど、数年で噛めなくなる理由
初診でご相談に
お越しになられた患者さんです。
奥歯2本を歯周病ということで
抜歯しており
2本を繋いで4本分のブリッジ
を入れておられました。
このブリッジを入れたのは数年前だそうです。
「これでまた
大好きなお肉が噛めるようになる!」と
喜んでお食事をされていたそうです。
しかし
2~3年たち
だんだんブリッジがグラグラとして
お食事の時に噛むと神経に触るような痛みを感じはじめました。
冷たいもの
熱いもの
甘いもの
以外に
ぬるいお湯を飲んでも
キーンとしみるほど
にまでなっておられました。
さらにブリッジを入れている反対側の歯まで
グラグラと歯が揺れだし
痛むようになり歯科医院へ行きました。
すると
「もうこの歯は骨が溶け始めているので
歯を抜かなくてはいけない」と
診断されました。
歯を抜いた後は、
ブリッジ治療がいいですよ
とすすめられていましたが
今、4本の歯を繋いでブリッジにしている部分が
グラグラしだしてこんなに痛くて噛めないのに
さらに、またブリッジ!!???
急に恐ろしくなったそうです。
「私のこの歯を抜いたらそのあとはどうなる?」
「もしかして一生このまま噛めないままの状態かもしれない?」
「本当にこの歯を抜かないといけないのだろうか?」
いろいろな
不安が頭をよぎり
ご友人の紹介で吉本歯科医院をお知り下さり、お越し下さいました。
歯を抜かないといけない
この歯はもう抜くしかない
と診断され
その後、多くの方はブリッジ治療を選択されます。
歯医者さんも
歯を抜いた後は「ブリッジにしましょう」というご提案をされる先生も
多いかと思うのです。
歯を失った部分に
「入れ歯とブリッジとどちらがいいんですか?」
と先生にご相談されると
ほとんどの先生は
「ブリッジですね」
とおっしゃられます。
その理由は
入れ歯よりも
ブリッジの方が噛んでも痛みを感じなく噛むことができるから
です。
入れ歯のように
自分で装置を外したり
毎回装置を洗浄しなくてもいいから、です。
脱着式の入れ歯を使うという精神的老化を認めなくてすむから、です。
では
ブリッジとはいったいどういうものなのか?
ブリッジとは
その名の通り「橋」という意味です。
歯がなくなったところの
両隣の歯を支えにして橋渡しをする
ことを意味します。
ブリッジにすると
噛んだ時、歯茎にはそれほど力が伝わりません。
入れ歯は
噛むたびに、ギュウギュウと歯茎に力が伝わっていきます。
だからブリッジは
噛む時に痛みを感じにくいのです。
ブリッジは両隣の歯を大きく削り(健康な歯を削ります)
ひっかけを作ります。
両隣の歯にひっかけている状態のものが
ブリッジです。
ブリッジは
鉄棒に子供がぶら下がったようなイメージです。
両方の支えの2本の棒に
ぶら下がっているという状態ですね。
これを口の中とお考え下さい。
噛みます。
噛んだ時に、力はどこにかかりますか?
力が最もかかっているのは
両隣の歯です。
つまり削られたあなた自身の健康な歯に
もっとも負担がかかっているのです。
ブリッジの大きなデメリットは
両隣の削って支えにしている健康な歯に
大きな負担がかかってしまう
ということです。
本来の何倍もの大きな負担がかかってしまうと
いうことです。
しかし
両隣のご自身の歯で噛む力を受けているわけですので
歯茎そのものにはあまり力がかかっていません。
比較的大きな力がかかってはいても
「痛い!」というところまで感じないのです。
そこが大きな落とし穴でもあります。
またブリッジは入れ歯のように
取り外しを行わないため見た目は自分自身の歯と同じです。
ですので違和感を感じません。
そういった意味で安易に
歯を抜いた後にブリッジを選択される方は
非常に多いです。
しかし
そのブリッジにも限界がやってきます。
グラグラしはじめたり
痛みがではじめた時には
もう手遅れである場合が多いのです。
手遅れとは
ブリッジを支えていたご自身の歯(削られた健康な歯)が
ダメになっていくのです。
歯の根っこを支える骨が溶けてしまったり
歯の根っこが割れていたり
欠けていたり
といった状態になっているケースが非常に多いのです。
ブリッジがグラグラして噛めなくなったんです。
ブリッジが外れそうで噛むと痛いんです。
というご相談でお見えになった場合
その多くはブリッジを支えていたご自身の歯の根っこが
折れていたりダメになっている場合がほとんどです。
そうなった場合には
もういよいよ歯を抜いてしまわなくてはいけない
ということになります。
ブリッジをすると
隣の健康だったご自身の歯が揺さぶられ
根っこごとダメになってしまうという
ことなのです。
そのことを
多くの方がご存じありません。
ブリッジ部分がグラグラになって噛めない状態にまでなってしまうと
その次には
歯を抜いて
入れ歯という選択になります。
もしくはインプラントという選択ですが
ブリッジにより長年異常なまでの噛む力により
骨が溶かされてきた方は
歯を支える骨が大きく溶けてなくなっていることがあります。
そうなるとインプラントをするにも
骨がない
骨が少なすぎてインプラントができない
という状態になってしまいます。
もちろん
骨を作る技術により
手術は可能ですが、期間と費用が
さらにかかってしまうということになってしまいます。
歯を抜かないといけないと診断された時
見た目も違和感がなく
ちゃんと噛めますよということで
ブリッジを選択される方が多いです。
ブリッジがお口の中に入った後
「さあ、これで噛めるぞ」
「さあ、これで普通の食事ができるぞ」
と今までのご自分の歯があった時と同じようなお食事の仕方
お食事の内容をされていると
大変なことになってしまいます。
そもそも
ブリッジには自分の歯と同じように
噛める能力(性能)など、ありません。
ブリッジ=橋渡し
なんです。
5本の歯をつないでブリッジにしているということは
通常5人で支えなくてはいけないところを
たったの3人で荷物を支え続けるということです。
しかも
奥歯にかかる力が
前歯の何十倍もの力になるのです。
ブリッジを選択される場合には
今まで通りの噛む力で食事はできない
ということを
知っておかれて下さい。
ブリッジも入れ歯も
ただの噛むための道具
です。
道具ですので
使い方があります。
ブリッジの使い方
ブリッジの限界
入れ歯の使い方
入れ歯の限界
インプラントの使い方
インプラントの限界
残されたご自身の歯の使い方
残されたご自身の歯の限界
それぞれの道具で
できることと
できないことが
必ずあるのです。
それを
「え?高額な自由診療で口に入れてもらったんだから
今まで通り噛んでいいんでしょ?」と
噛んでいると
あっという間に
ブリッジも故障します。
ブリッジが壊れるだけならいいですが
ご自身の歯まで一緒にダメにしていくのです。
歯を抜かないといけないと言われた
歯を抜きたくない
抜歯が必要かどうかを診て欲しい
歯を抜いた後どうなるのか知りたい
歯を抜いた後の治療の選択肢に迷っておられる方は
まずはご相談下さい。
歯を抜かれる前に
ご相談をなさって欲しいのです。
その後に選ぶ治療によって
歯の抜き方がまったく違ってくるから、です。
ただ、抜いて傷口を塞げばいいというものでは
ないのです。
メールセミナーを始めました。
患者さんに先に知っておいて頂きたい情報を
できるだけわかりやすくお届けしていきますね。
ぜひ、ご登録下さいね。
歯にはそれぞれ役目役割がある
2021.09.03ブリッジ治療をした方は、以前のように噛んでいたらすぐに破壊されてしまいます
香川県高松市の噛み合わせ専門歯科医院 吉本歯科医院の吉本彰夫です。
歯を抜いた後の治療方法
として
ブリッジ
入れ歯
インプラントか
悩まれる方、多いかと思います。
多くの先生が
おすすめになる
ブリッジ治療について
できることとできないことが
あります.
しかしそのことを
知らない方は多くいらっしゃいます。
ぜひ知って下さい。
歯を抜いた後は
ブリッジか
入れ歯にすればいいと
単純にお考えの方
多いです。
多くのブリッジ治療を受けられている方が
歯の神経の治療を受けらています。
どのような治療なのか?
復習しておきますね。
歯の頭があって
歯の根っこがあって
その中に神経・血管が通っています。
断面で見ますと
骨の中に
根っこが植わっていて
そこに神経、血管があるということです。
神経の治療をするにあたっては
歯の頭の部分が邪魔になるのです。
なので
歯の頭を削ってスパンと落すんです。
もったいない感じがしますね。
そして管のようなトンネルのような神経、血管の入り口が
見えてきます。
ここから針みたいなものを入れて
中を掃除された記憶
あるのではないでしょうか?
断面で見ると
中が綺麗になりますので
その後です
被せものをしようとするのですけれど
安定しませんね
ですので
今度は
杭のようなものを作り
この杭を穴の中に差し込みます。
そうしますと
この杭の頭の部分が
上に出てきますので
これを土台にして
帽子をかぶせる
という治療が多く見受けられます。
これをレントゲンで撮影するとどうなるのか?
実はこのように映ります。
レントゲンは硬いものが白く映ります。
根っこがあって
中に神経、血管
そして
代りにお薬が入っていますから
このお薬
芯棒
被せ物が
同一直線状にあります。
そして
根っこの周囲を
白いもので覆われています。
つまり
硬い骨で覆われている
ということですね。
この被せと根っこが
段差なく移行的になっている。
これ大事です。
少し黒くなっているところがありますね。
ここは硬いものがない
境い目のところがかたくない
つまり
虫歯になっている可能性がありますね。
レントゲンでは
膿んでいる
とか
腫れている
とかは
わからないんですね。
硬いものが
白く映るだけです
反対側です。
根っこがありません。
何らかの原因で
抜くことになったわけですけれども
残っている歯を繋いで
橋わたしをして
そして
ブリッジ治療をしたと
そうすると
歯がなくなったのに
歯が入りましたから
みなさま
治ったと思われます。
ところが
考えてみればですね
非常に単純なのですが
元々は柱の本数
これだけあったわけですね
ブリッジ治療はして
歯は入ったけれども
柱の本数
少ないですよね
ということは
以前と同じ噛み方をしたらどうなるのか?
3本で柱を例えば支えているのであれば
3本の柱でも耐えられる強度以上の力がもし
かかったならば
当然柱は耐えきれなく
まき割りのような力がかかって
真っ二つにパーンと割れてきてしまうんですね。
ブリッジ治療では
元々の歯ほどは噛めない
もちろん
入れ歯よりは噛みやすい
ということを
ブリッジ治療をお受けになる前に知っておいて下さい。
2021.08.26ブリッジ治療【地盤沈下編】
香川県高松市の噛み合わせ専門歯科医院 吉本歯科医院の吉本彰夫です。
ブリッジ治療のデメリットについてお話しています。
レントゲン写真は硬いものが白くうつります。
↑
ここに白い線がはっきりくっきりと
うつっています。
ここには
硬い骨
太い骨
があるのです。
ではこの硬い骨、太い骨は
どういう役目があるのか?
この硬い骨と太い骨は
口の部屋と鼻の部屋が混ざらないように
仕切っている壁なんですね。
口側には
歯の頭と歯の根っこと
その根っこを支える骨が
あります。
硬い骨と根っこの間には隙間(骨)があります。
ブリッジ治療をされた方は
柱の本数が少ないと
歯の根っこが割れます。
これは
鼻の部屋を分けている
硬い骨です。
そして反対側です。
左側のはっきりくっきりした線に比べると
右側は
途中までははっきりした線がありますが
しかし赤丸の一番大きい歯のところは
はっきりと線が見えません。
人間の体は
だいたい左右対象的ですから
本来の鼻のラインはどこか?
ちょっと右と左でうつり方が違いますね。
本来ならば硬い骨よりも
口側に
歯の根っこや骨が入っていないといけません。
もちろんCTなどで立体的に見れば
そうなのかもしれませんが
平面のレントゲン写真では重なってしまっていて
そのようにうつってくることもあります。
別の方のCT写真です。
歯の頭の位置で
輪切りではなく
縦に切って撮影した写真です。
ここに黒い部屋があります。
ここは鼻の部屋です。
つまり
硬いものが白くうつるわけですから
空気がある
鼻の部屋ですから
空気があるわけです。
指している
空気がないといけないところに
何かうつっていますね?
何かが鼻の中にある
というところですね。
副鼻腔
上顎洞の中の場所になりますので
副鼻腔炎
という病名がつきます。
もっと見てみると
少し歯の根っこが
鼻の部屋に入り込もうとしています。
こちらはどうでしょうか?
完全に鼻の中に
歯の根っこがめり込んでしまっています。
硬い骨があって
歯の根っこがどんどん
突き上げられていって
突き抜けている
ということが
わかります。
考えただけで
恐ろしいですね。
歯がない部分に
ブリッジ治療をしている写真です。
細い歯の方は
歯の根っこが折れました。
こちらは
太い歯
この方は太い歯を土台にした
ブリッジ治療だったので
歯の根っこは折れませんでした
力に耐えられたのですね
ところが
歯を支えている骨
家をイメージすると
柱を支えている地盤
1本1本の柱を支える地盤しか
もともとないわけです。
ブリッジ治療をした場合には
その歯の根っこの周囲の地盤には
本来受ける何倍もの力が実はかかっています。
つまり
地盤沈下が起こってしまうのです
ブリッジ治療をされた方の場合は
噛む時に無理な力がかからないように注意が必要です。
ブリッジ治療をされた方は
「噛むと地盤沈下を起こす」という危険性を知らされないまま
日常生活を過ごされている方
非常に多いです。
ブリッジ治療で噛めなくなった方は
まずはご相談下さい。
2021.08.05ブリッジ治療で将来かならず起こること
香川県高松市のかみあわせ専門
吉本歯科医院の吉本彰夫です。
歯が抜けたところに
両隣の歯を削り、3本または、3本以上の歯をつないで被せものをする治療法
それがブリッジです。
ブリッジ(橋)のようになっているので
ブリッジ治療と言います。
歯を失った時
多くの方はこのブリッジ治療をお受けになります。
治療をされる先生も
ブリッジをおすすめする場合は
多いと思います。
ブリッジ治療には
保険がきくものと
保険がきかないもの(自費)があります。
ブリッジ治療のメリットは
金パラ(金銀パラジウム合金)であれば
保険が効くため安価で治療をが受けられます。
しかし
やはり
ブリッジ治療も大きなデメリットがあるのです。
その時その場だけ
良ければいい
という考え方では、将来
そのツケを払うのはご自身ですので
先に、起こることを知っておいて欲しいと思います。
ブリッジ治療のデメリットをお伝えます。
①両隣の健康な歯を大きく削る必要がある
歯の表面の一番硬い部分を削り取ります。
ですので歯の神経に当然近くなります。
歯の神経近くまで削るということは
痛みが出やすくなるということです。
そして痛みが出た段階で
その歯の神経は取るしか方法はありません。
歯の神経を取るとその歯は死にます。
死んだ歯の強度は10分の1まで一気に落ちます。
ですので歯を失う時期がはやまります。
②過剰な噛む力により両隣の歯が揺さぶられて抜けてしまう
ブリッジ治療で恐ろしいことは
この噛む力により、歯が揺さぶられ釘ぬきのように
両隣の歯達たちが抜けてしまうことにあります。
ブリッジをかけた歯たちは
歯がないところに橋をかけているわけです。
つまり、
本来であれば
4人か5人でおみこしをかついでいるところを
たった一人で必死でかついでいるようなもの、です。
店員さんが10人で必死で働いていたところを
7人くらいが辞めて
残りの3人で必死で回しているようなもの、です。
そんな状態が毎日続けばいかがでしょうか?
最初のうちは
耐えることができても
すぐに疲労で残りの3人も倒れてしまいます。
そんなものです。
これは自費でも保険でも
同じです。
自費のものにすれば
目立たないとか、色が変わらないとか
そういった見た目での改善はありますが
噛む力に対しては
保険であっても自費であっても
同じです。
多くの方が
ブリッジ治療を選ばれ
その後7~8年後に
「ブリッジがグラグラしてきて噛めない」
「ブリッジが外れそうで痛い」
という状態になります。
しかし、そうなった時には
もう両隣の歯は
グラグラですので
歯を抜かなくてはいけない状態にまでなってしまっている方が
ほとんどです。
歯を失われブリッジ治療を選択される方は
ブリッジ治療をするその前に
ブリッジ治療とはどういうものなのか?を知って下さい。
両隣の歯を大きく削ってしまってからでは
もう手遅れ、です。
2021.07.30ブリッジをさらに長く繋いでいるうちに歯がどんどんなくなります。
香川県高松市の噛み合わせ専門歯科医院 吉本歯科医院の吉本彰夫です。
初診でお越し下さった患者さんの
ご相談内容です。
『昔から、歯が悪く、の4本の前歯は差し歯の状態です。
数年ほど前に前歯の左側が折れてしまい、歯を抜くしかないという診断を受け
受診したその日に歯を抜いて隣の歯を使い、ブリッジを作りました。
このブリッジが1ケ月前に
違和感、痛みがでてきました。
そして数日前にブリッジが外れてしまいました。
そこでかかっている歯医者さんを受診しました。
その結果、両方の支えになる歯も割れてしまっているので
支えの歯も抜いてさらに長いブリッジをするしか
他に手がないと言われました。
そんな急には判断できないと思い
とりあえず今のいれてもらって家に帰って考えると言って
帰ってきました。
素人の考えですが
1本を2本で支えても数年で割れるなら
ブリッジをさらに長くしても
また同じように割れてしまって
こうやってどんどん歯がなくなっていくだけじゃないんだろうか?
と思いました。』
ブリッジ治療が外れてしまって
どうしたらいいだろうか?
このような状態でお越し下さる患者さんは
非常に多いです。
歯が抜けたところに
両隣の歯を削り、3本または、3本以上の歯をつないで被せものをする治療法
それがブリッジです。
ブリッジ(橋)のようになっているので
ブリッジ治療と言います。
歯を失った時
多くの方はこのブリッジ治療をお受けになります。
治療をされる先生も
ブリッジをおすすめする場合は
多いと思います。
ブリッジ治療には
保険がきくものと
保険がきかないもの(自費)があります。
ブリッジ治療のメリットは
金パラ(金銀パラジウム合金)であれば
保険が効くため安価で治療をが受けられます。
しかし
やはり
ブリッジ治療も大きなデメリットがあるのです。
その時その場だけ
良ければいい
という考え方では、将来
そのツケを払うのはご自身ですので
先に、起こることを知っておいて欲しいと思います。
ブリッジ治療のデメリットをお伝えます。
①両隣の健康な歯を大きく削る必要がある
歯の表面の一番硬い部分を削り取ります。
ですので歯の神経に当然近くなります。
歯の神経近くまで削るということは
痛みが出やすくなるということです。
そして痛みが出た段階で
その歯の神経は取るしか方法はありません。
歯の神経を取るとその歯は死にます。
死んだ歯の強度は10分の1まで一気に落ちます。
ですので歯を失う時期がはやまります。
②過剰な噛む力により両隣の歯が揺さぶられて抜けてしまう
ブリッジ治療で恐ろしいことは
この噛む力により、歯が揺さぶられ釘ぬきのように
両隣の歯達たちが抜けてしまうことにあります。
ブリッジをかけた歯たちは
歯がないところに橋をかけているわけです。
つまり、
本来であれば
4人か5人でおみこしをかついでいるところを
たった一人で必死でかついでいるようなもの、です。
店員さんが10人で必死で働いていたところを
7人くらいが辞めて
残りの3人で必死で回しているようなもの、です。
そんな状態が毎日続けばいかがでしょうか?
最初のうちは
耐えることができても
すぐに疲労で残りの3人も倒れてしまいます。
そんなものです。
これは自費でも保険でも
同じです。
自費のものにすれば
目立たないとか、色が変わらないとか
そういった見た目での改善はありますが
噛む力に対しては
保険であっても自費であっても
同じです。
多くの方が
ブリッジ治療を選ばれ
その後7~8年後に
「ブリッジがグラグラしてきて噛めない」
「ブリッジが外れそうで痛い」
という状態になります。
しかし、そうなった時には
もう両隣の歯は
グラグラですので
歯を抜かなくてはいけない状態にまでなってしまっている方が
ほとんどです。
歯を失われブリッジ治療を選択される方は
ブリッジ治療をするその前に
ブリッジ治療とはどういうものなのか?を知って下さい。
両隣の歯を大きく削ってしまってからでは
もう手遅れ、です。
2021.05.28ブリッジでつなぐ治療をした部分がグラグラして噛めない
香川県高松市の かみあわせ専門
吉本歯科医院の吉本彰夫です。
歯が抜けたところに
両隣の歯を削り、3本または、3本以上の歯をつないで被せものをする治療法
それがブリッジです。
ブリッジ(橋)のようになっているので
ブリッジ治療と言います。
歯を失った時
多くの方はこのブリッジ治療をお受けになります。
治療をされる先生も
ブリッジをおすすめする場合は
多いと思います。
ブリッジ治療には
保険がきくものと
保険がきかないもの(自費)があります。
ブリッジ治療のメリットは
金パラ(金銀パラジウム合金)であれば
保険が効くため安価で治療をが受けられます。
しかし
やはり
ブリッジ治療も大きなデメリットがあるのです。
その時その場だけ
良ければいい
という考え方では、将来
そのツケを払うのはご自身ですので
先に、起こることを知っておいて欲しいと思います。
ブリッジ治療のデメリットをお伝えます。
①両隣の健康な歯を大きく削る必要がある
歯の表面の一番硬い部分を削り取ります。
ですので歯の神経に当然近くなります。
歯の神経近くまで削るということは
痛みが出やすくなるということです。
そして痛みが出た段階で
その歯の神経は取るしか方法はありません。
歯の神経を取るとその歯は死にます。
死んだ歯の強度は10分の1まで一気に落ちます。
ですので歯を失う時期がはやまります。
②過剰な噛む力により両隣の歯が揺さぶられて抜けてしまう
ブリッジ治療で恐ろしいことは
この噛む力により、歯が揺さぶられ釘ぬきのように
両隣の歯達たちが抜けてしまうことにあります。
ブリッジをかけた歯たちは
歯がないところに橋をかけているわけです。
つまり、
本来であれば
4人か5人でおみこしをかついでいるところを
たった一人で必死でかついでいるようなもの、です。
店員さんが10人で必死で働いていたところを
7人くらいが辞めて
残りの3人で必死で回しているようなもの、です。
そんな状態が毎日続けばいかがでしょうか?
最初のうちは
耐えることができても
すぐに疲労で残りの3人も倒れてしまいます。
そんなものです。
これは自費でも保険でも
同じです。
自費のものにすれば
目立たないとか、色が変わらないとか
そういった見た目での改善はありますが
噛む力に対しては
保険であっても自費であっても
同じです。
多くの方が
ブリッジ治療を選ばれ
その後7~8年後に
「ブリッジがグラグラしてきて噛めない」
「ブリッジが外れそうで痛い」
という状態になります。
しかし、そうなった時には
もう両隣の歯は
グラグラですので
歯を抜かなくてはいけない状態にまでなってしまっている方が
ほとんどです。
歯を失われブリッジ治療を選択される方は
ブリッジ治療をするその前に
ブリッジ治療とはどういうものなのか?を知って下さい。
両隣の歯を大きく削ってしまってからでは
もう手遅れ、です。