2021.08.26ブリッジ治療【地盤沈下編】
香川県高松市の噛み合わせ専門歯科医院 吉本歯科医院の吉本彰夫です。
ブリッジ治療のデメリットについてお話しています。
レントゲン写真は硬いものが白くうつります。
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ここに白い線がはっきりくっきりと
うつっています。
ここには
硬い骨
太い骨
があるのです。
ではこの硬い骨、太い骨は
どういう役目があるのか?
この硬い骨と太い骨は
口の部屋と鼻の部屋が混ざらないように
仕切っている壁なんですね。
口側には
歯の頭と歯の根っこと
その根っこを支える骨が
あります。
硬い骨と根っこの間には隙間(骨)があります。
ブリッジ治療をされた方は
柱の本数が少ないと
歯の根っこが割れます。
これは
鼻の部屋を分けている
硬い骨です。
そして反対側です。
左側のはっきりくっきりした線に比べると
右側は
途中までははっきりした線がありますが
しかし赤丸の一番大きい歯のところは
はっきりと線が見えません。
人間の体は
だいたい左右対象的ですから
本来の鼻のラインはどこか?
ちょっと右と左でうつり方が違いますね。
本来ならば硬い骨よりも
口側に
歯の根っこや骨が入っていないといけません。
もちろんCTなどで立体的に見れば
そうなのかもしれませんが
平面のレントゲン写真では重なってしまっていて
そのようにうつってくることもあります。
別の方のCT写真です。
歯の頭の位置で
輪切りではなく
縦に切って撮影した写真です。
ここに黒い部屋があります。
ここは鼻の部屋です。
つまり
硬いものが白くうつるわけですから
空気がある
鼻の部屋ですから
空気があるわけです。
指している
空気がないといけないところに
何かうつっていますね?
何かが鼻の中にある
というところですね。
副鼻腔
上顎洞の中の場所になりますので
副鼻腔炎
という病名がつきます。
もっと見てみると
少し歯の根っこが
鼻の部屋に入り込もうとしています。
こちらはどうでしょうか?
完全に鼻の中に
歯の根っこがめり込んでしまっています。
硬い骨があって
歯の根っこがどんどん
突き上げられていって
突き抜けている
ということが
わかります。
考えただけで
歯がない部分に
ブリッジ治療をしている写真です。
細い歯の方は
歯の根っこが折れました。
こちらは
太い歯
この方は太い歯を土台にした
ブリッジ治療だったので
歯の根っこは折れませんでした
力に耐えられたのですね
ところが
歯を支えている骨
家をイメージすると
柱を支えている地盤
1本1本の柱を支える地盤しか
もともとないわけです。
ブリッジ治療をした場合には
その歯の根っこの周囲の地盤には
本来受ける何倍もの力が実はかかっています。
つまり
地盤沈下が起こってしまうのです
ブリッジ治療をされた方の場合は
噛む時に無理な力がかからないように注意が必要です。
ブリッジ治療をされた方は
「噛むと地盤沈下を起こす」という危険性を知らされないまま
日常生活を過ごされている方
非常に多いです。
ブリッジ治療で噛めなくなった方は
まずはご相談下さい。