香川県高松市の
咬み合わせ専門歯科
吉本歯科医院の吉本彰夫です。
このようなご相談の患者さんが来院されました。
↓
歯科医院で先生に
「あなたは歯周病だと言われた。
歯がぐらぐらしているので歯を抜かないといけないと診断された。
歯を抜いた後、どのようにすれば他の残っている歯を予防できるか?」
これは本当によくあるご相談です。
揺れている歯がある場合には
クリーニングをしてもほとんど揺れは止まりません。
実際、ご相談に来られる患者さんの多くは
これまでも普通にブラッシングや
定期的な歯科検診はなさってこられた方も多いのです。
しかし、
今回
「歯周病で歯を抜かないといけなくかった」
のです。
歯周病菌だけが原因で歯周病になっている場合には
しっかりとお口の中の菌を減らすことで
これ以上悪くならないように維持することができる可能性もございますが
「歯周病で歯を失った」場合には
そもそも今回歯周病になられた根本原因を
まずは
きちんと突き止めることが大事です。
歯周病によって骨が溶ける原因は2つです。
1、口の中の細菌によるもの(細菌感染)
2、噛み合わせから起こる「破壊的な力」(外来的要因)
今まで掃除をきちんとしているにもかかわらず歯の揺れがとまらない、
のであれば
1、ではなく、2の噛み合わせから起こる問題
または1、2の組み合わせが原因であることが多いです。
詳しくはこちらをご覧下さいね
https://www.8181118.com/director/2016/02/post-109.php
歯周病って、骨が溶けてなくなる病気なんです。
さあ、では
原因2の、かみ合わせからくる破壊的な力をお話します。
重たい物を持つ、
一人で重たい物を支えるよりも
二人、二人よりも三人、三人よりも四人のほうがいいわけです。
それぞれの一人に対する負担が減るわけです。
歯の数は親知らずを除くと28本になります。
親知らずを含めると32本になるのです。
そもそもなぜ神様がこのように人間に歯を多く作られたのか?
歯がそれほど丈夫なものであれば、そんなに本数いらなかったのではないでしょうか?
つまり人間の食生活においては28本は必要だと考えて、28本作られたのだと思います。
ですから
すでに「歯を抜かないといけない」ということになった
ということは本数が減るのです。
重たい物を運ぶと思って下さい。
例えば車で運ぶ場合、タイヤは4本ですよね。
では次に
4本のタイヤの普通の車には乗せられないような大きな物、重たい物を乗せると思って下さい。
トラックやトレーラーなどタイヤがいっぱいなもので運びます。
その大きなもの、重たいものを車の上にポンと載せてみたらどうでしょうか?
タイヤが悲鳴を上げますよね。
パンクしますよね。
お口の中の歯も同じことが起こっているのです。
すべて噛む為の道具なのです。
噛むための
ご自身の歯、
被せ物、
ブリッジ、
入れ歯(義歯、総義歯)、
インプラント、
すべて道具なのです。
本来受け持っている力以上の力を受け持つと
簡単に壊れてしまうのです。
歯がグラグラしている。
歯周病で歯を抜いた後どうすればいいのか
というご質問をよくいただくのです。
歯がグラグラしているというのは動いているということですよね。
何か噛んだ時、歯は動くんです。
というこうとは、それは力を支える能力が実はあまりないんです。
弱いんです。
つまりどういうことか?
車でいうとタイヤがパンクしている状態だということです。
当然パンクしているわけですから、ないのと同じです。
残っているタイヤに負担がいっているのです。
トラックやトレーラーでないと運べないような物、重たい物、大きい物、それを普通の車にポンと載せたら耐えられないわけです。
確かに車でも重たい物を運べるのかもしれない。
でもそのような限度を超えたような物は運べないのです。
言うなれば、車で運べる荷物の量は限られている。
トラックやトレーラーでないと運べないような物はそもそも運べないのです。
運ぼうとすると次々壊れていくのです。
もちろん昔食事できていた物と同じ物を食べたいという気持ちはよく理解できます。
家族みんなと
お友達と一緒のものを
同じように噛んで召し上がりたい
というお気持ちよくわかります。
しかしながら
残っている歯の現状、
残っている歯の本数であったり、
残っている骨の量だったり、
揺れているのか揺れていないのか、
生きている歯なのか、
死んでいる歯なのか、
という状態によって
噛める物、
噛んでもいい物が
変わるのです。
歯の神経を取るから
噛んでも痛くないから噛んでもいいというわけではないのです。
確かに噛むということは良いことです。
噛むということによって脳への血流量が増し、筋肉が動く、ということによって脳への刺激が強く脳を活性化させる。
つまり噛むということはすごく大事なことです。
しかしながら堅い物を噛むと歯は骨はやられてしまいます。
つまり噛んで大丈夫な方が噛んでいいのです。
その限度を超えた噛み方をすると、実は非常に危険なのです。
「歯を抜いた後どのようにすれば良いのか」
本数が減っているわけですから、その本数分増やしてあげればいいわけです。
例えば
インプラント治療のようになくなった歯の本数分、そこを支えられる本数のインプラントでもって支えるということが一つ。
もう一つはもうすでに揺れているわけですから、
すでに他の歯に対して負担が掛かっているわけですから、
今のお食事そのものが実はご自身の歯にとって耐え切れない力だということを知ってください。
今の食生活そのものが非常に危険なのだということを知ってください。
ご自身では「その食事は硬くない」と思っていらっしゃるかもしれません。
硬いかどうかを判断するのはご自身の頭ではなく、ご自身の歯なのです。
頭では「これくらい大丈夫だろう」
と認識されていても
確実にお口の中の歯は壊れていっているのです。
以前に食べていた物よりもやわらかいもの、出てきた食卓の中でやわらかいものを選んで食べている、であればいいということではないのです。
今のご自身の歯にとって十分余裕をもって耐えられる食事なのかどうかということが大事なのです。
ですから今すぐにその食事の質を変えるということがすごく大事なのです。
歯を抜いた後、傷が治るには時間がかかります。
期間がかかります。
その間も残っている歯にはものすごい負担がいっているのです。
傷が治るには休養というのが必要なのです。
足が骨折をして、その足を治すためにギブスをして、
その傷が治るまで動かさない、動かない、力がかからないようにする。
この休養がすごく大事なのです。
ギブスをしてそのままマラソンに出たら当然壊れるのです。
傷が治り、治療が終わるまでは走ってはいけないのです。
この2点はとても大事なことなのです。
「あなたは歯周病だと言われた。
歯がぐらぐらしているので歯を抜かないといけないと診断された。
歯を抜いた後、どのようにすれば他の残っている歯を予防できるか?」
予防するためには
今の現状の歯に対して
これ以上負担をかけないような
お食事の質を変えて頂くことがとても大事です。
「硬いものを食べないで下さい。」
「お食事の内容を変えて下さい。」
「できるだけ柔らかいお食事に変えて下さい。」
こんなお話をあなたは聞かれたことは、ないでしょうか?
硬いかどうかを判断するのはご自身の頭ではなく、ご自身の歯なのです。
歯周病と診断された方
歯を抜かないといけない診断された方
すでに多くの歯を失ってしまった方
まずは、
ご自分が「歯を抜かないといけないと診断された」根本原因
歯周病だと診断された根本原因を
お知りになって下さい。
歯を抜かないといけない
と診断された方は
まずは、ご相談下さい。
現状をきちんとお知りになる、それが最も重要なことです。
香川県 高松市の
かみあわせ専門歯科
吉本歯科医院の吉本彰夫です。
あなたは
お口の中には歯が全部で何本あるか知っていますか?
親知らずを除くと、
あります。
歯は28本なんですが、
その28本、1本たりとも
同じ「大きさ」「形」は無いんですね。
驚きです。
例えば
航空機事故などで
遺体が傷んでいて誰が誰だかわからない、
という時には歯を調べるんです。
身元を発見する為に、
「歯の形」「レントゲン」で、
個人を特定したりします。
これを法歯学と言います。
歯には、28本「形」「大きさ」がそれぞれ全く違う、
このことにどんな意味合いがあると思いますか?
それぞれの歯の持っている
という事です。
28本のうち、2本や3本歯が無くなった、
でも噛める、
いいじゃないか!
と思いますよね。
もちろん噛めるかも知れない。
しかし、
なくなった歯の代わりをしてくれる歯は
実はどこにもないのです。
両手足には20本の指があります。
どの指がなくなっても困りますよね。
神様が人間というものを
本当に完璧に作り上げているんですね。
重たい物を運ぶと思って下さい。
例えば車で運ぶ場合
タイヤは4本ですよね?
では次に
4本のタイヤの普通の車には
乗せられないような大きな重たい物を乗せると
思って下さい。
トラックやトレーラーなど
タイヤがたくさんあるもので
運びますよね。
普通の乗用車に
トラックに乗せるような
重たい荷物を載せてしまったら
どうなりますでしょう?
タイヤは悲鳴を上げますよね。
パンクしますよね。
口の中の歯も
同じことが起こっているのです。
さぁ、
を見てみましょう。
下の歯の前歯は、
小さいですね。
先がとがっていますね。
根っこは細いですね。
おみこしを支えている小さい子供だと思ってください。
ですよね。
ではこれを立ててみましょう。
立たないですよね(――;)
すぐ倒れます。
棒みたいなものですから。
すぐ倒れちゃいます。
歯というのは、
畑に大根が植わっている様に、
骨の中に植わっているようなものです。
歯と歯茎、歯を支えている骨部分と
似ていますよね?
砂の山に棒が刺さっている状態だ
とお考え下さい。
そこに力が加わると、
簡単に棒は倒れて行きますよね。
では次に
を見ていきましょう。
奥歯、いわゆる6番目や7番目
という表現をします。
そのうち1本の歯は6歳臼歯って言いますよね。
6歳臼歯、6歳の頃に生えてきます。
これはものすごい役目をします・・・
家でいうところの
見てみましょうね
噛み合わせの面は臼状の形をしています。
も有りました。
です。
カメラの三脚はどうでしょう?
自分で立てますよね。
重たいカメラを支えていますよね。
つまりこの
その様な構造になっています。
それに対して前歯は?
根っこが1本ですから、
そもそも力を支えることは出来ません。
つまり人間というのは、
臼状の部分(奥歯)で力を支え、
かんだり
すりつぶしたり
という事をするのです。
前歯は?
・・・そんな力はありません。
カメラの1脚と同じです。
前歯は
です。
草食動物、肉食動物、
その両方を持ちえる事が出来たのが
人間なんです。
奥歯で支え、
奥歯で磨り潰す、
しっかりと奥歯で支える。
そして
ということがものすごく大事なのです。
もちろん過去に矯正治療により
多くの歯を抜いた方がいるかも知れません。
歯を抜いた場合は、もうその時点で
28人が24人になっちゃっています。
小さい奥歯が4人足りないわけです。
そうすると、
奥歯の人が、
十分に支えることが出来ませんので、
矯正の治療をした方の中には、
わざと前歯を当てて前歯にも一部負担をさせる様にしている先生もいらっしゃいます。
そういう特殊な事を除くと、
って言うのはすごく大事な事なのです。
前歯にはそもそも、
自分で力を支える、
すり潰す噛む事をする、
その様な能力、そのものがありません。
奥歯がないからといって、
前歯だけで噛んでいたら何が起こるのか・・・。
だんだん崩れて行きます。
歯ぐきが下がって歯が伸びたように見えます。
いきなり揺れだしてあっという間に抜け落ちてしまう場合もあります。
http://www.8181118.com/movie/movie2.php
前歯が飛び出してきたのはなぜ???動画をご覧下さい。
同じ運命を辿る事となります。
歯は、
それぞれ決まった
役目、役割、機能が
有るわけです。
奥歯は、
臼状の形状でもって、
大きな力を支えることが出来る。
つまり、力のあるお父さんだと思って下さい。
それに対して前歯は、
細くて小さい、
子供達です。
真ん中の歯は、
4番目5番目、
お母さん
というところでしょうか。
6番目7番目の大黒柱の歯が無くなった途端、
歯は、どんどん崩れて行く訳です。
おみこしをいつもは、14人で支えていました。
その内4人がお父さんお兄さんでした。
しかし、
ある時から
お父さんが1人抜け、
2人抜け、
最後にはお父さん4人が
全員いなくなってしまった。
残った子供達や
お母さんで
おみこしを支えなくてはならなくなった。
そしてどんどん、
その力に耐えられなくなる
その重さに耐えられなくなって
崩れて行く、
こんなイメージでドミノ倒しの様に崩れて行く訳です。
なので、バランスが必要なのです。
噛み合わせのバランス
つまり、顎のバランスが崩れる、
ということは、
全身のバランスを
ドミノ倒しのように崩していくんですね。
噛み合わせって、
実はとっても重要なことなんです。
知らなかったでは済まされない重大な問題が
「噛み合わせ」には隠されていることが多いんですね。
奥歯はとっても重要な働きをする大黒柱
前歯は自分ひとりでは支えることができない子供達
と覚えておいて下さいね。
高松市のかみあわせ専門
吉本歯科医院の吉本彰夫です。
噛み合わせが悪いとどうして歯を失うの?
というお話をします。
単なる長生きではなく
健康で充実した毎日を過ごすことができている生活。
その鍵となるのが
であると私は確信しています。
あなたの歯とアゴは、
全身のバランスを保つ重要な器官です。
もっと詳しく言えば、
あなたの下あごは、
なのです。
歯の噛み合わせというのは、
実は
考えます。
まず下あごがどんな構造になっているか
知って下さいね。
下あごというのは、
頭蓋骨に対して固定されることなく
なのです。
あなたの下の歯と下顎はくっついています。
こんな感じです。
ご自分の頭蓋骨を触ってみながら
確認してみて下さいね。
①上の歯は、頭蓋骨にくっついている存在
②下の歯は、下顎にくっついて固定されずぶら下がっている存在
こうやって下あごはぶらんぶらんと
右へ左へと大きく揺れます。
頭蓋骨に固定された上あごとは違い、
下あごはこうして
自由に動けるようになっています。
下あごが自由に動けなくなっている方は
下記のようなさまざまな症状が出ます。
口があきにくい
頭痛や肩こりがひどい
耳鳴がする
顎の動きが悪い
顎が痛い
段差のないところでつまずく、転ぶ
下あごは正面からみるとこんな感じです。
下あごは振り子のようなっているんです。
体の動きに対して体の重心を整えるための
のような役目をします。
下あごは体の中で
左右に渡ってぶら下がっている
唯一の器官です。
私達は、
下あごが右へ左へと
振り子のように自由に動けることによって
微妙な平衡感覚を保っていられるのです。
つまり、まっすぐ歩くことができたり
まっすぐ立つことができるのです。
グッと噛みしめて、
踏ん張ることができるのです。
ということが起こります。
「良い噛み合わせ」とは
下あごが無理な力がかかることなく
自然にぶら下がっていられる状態
と私は考えています
つまり
が必要です。
歯を大きく削ったり
歯が磨り減るだけでも
噛み合わせは簡単に崩れます。
奥歯を1本失っただけで、
あっけなく噛みあわせは崩れます。
何度も何度も同じところを治療し、
その度に削っては詰めて、
削っては詰めてを繰り返してきた。
その結果、
歯の神経を取ってしまった、
噛むために必要な歯の強度を失ってしまった、
壊れて抜かなければならないということが起こっているのです。
特に
あなたの全身を支えている
のような存在と思って下さい。
奥歯を抜いて入れ歯にした途端
という話を聞いたことがあるかと思います。
それは
です。
今までしっかり支えてくれていた
大きな柱を失ったことで
他の家族、お母さんや子供達が
力を分散させて
支えなくてはならなくなったから、です。
おみこしだと思って下さい。
力の強い大人が抜けて子供だけになったら
一気に傾きますよね?
歯を削ることで
噛み合わせは崩れます。
奥歯を抜いてしまったけど、
何も入れず抜けたままにしている方は
残った他の歯に負担のしわ寄せがかかってきます。
ドミノ倒しのように
他の残っている歯が倒れはじめます。
あなたのお口の中にある親知らずを除く28本の歯たちは
28人みんなで絶妙なバランスをとって
存在しています。
たかが歯1本くらいなくなったって
まだたくさんあるじゃないか!
というわけにはいかないんですね。
http://www.8181118.com/movie/movie1.php
親知らずを抜かずにおいておくことで歯を失うこともあります。
動画をご覧下さい。
歯の治療で最も重要なことは「かみあわせをキチンとする」ことです。
そしてインプラント治療でもそれは同じです。
インプラントが1本でも入っている場合は、
他の歯を治療する時には特別な注意が必要です。
インプラントが入っている方は、他の歯の治療も
まずはいったん、インプラントをされた先生のところに
ご相談されることをおすすめしています。
他医院でインプラントを入れたが、被せ物が取れたのでつけて欲しい
他医院でインプラントを入れたところが、腫れて痛いので治療して欲しい
他医院でインプラントを入れた部分があるが、反対側に虫歯ができているところを治療して欲しい
他医院でインプラントを入れているが、歯のメインテナンスをしてほしい
他医院でインプラントを入れているが、噛み合わせの点検をして欲しい
3年前にインプラントをした部分の被せ物が外れてしまったのでつけて欲しい
過去にインプラント治療を中断したまま放置している、腫れてきたので治療をして欲しい
インプラントのネジが外れた、折れた
インプラントを入れた後、顎が痛い
片方だけ奥歯にインプラントを入れた、反対側も抜けそうなので治療して欲しい
今、大変多いお問い合わせです。
10年前に比べると急増したご相談内容でも、あります。
こういう状況で
「何とか後のフォローをして欲しい」
というご相談に実際にお越しになられます。
1本でもお口の中にインプラントが入っている場合
吉本歯科医院ではまず
「インプラント治療をされた先生に、まずはご相談下さい」と
お願いします。
患者さんによっては
「え?インプラントは順調ですが
全然関係ない反対側の歯が痛いんですけど・・・」
「え?ダメなんですか?
インプラントって、どこででも修理できるんじゃないんですか?」
「私は奥歯に1本だけインプラントが入ってるだけなので
他の歯はどこで治療しても問題ないと思うんですが・・・・」
とおっしゃられます。
また人によっては
インプラント治療を終えられた後
もう何年も
お口のメインテナンスを受診していない。
しています。
という方もいらっしゃいました。
また人によっては
インプラント治療はある医院さんでしてもらって
小さな虫歯治療は、
近所の歯医者さんで簡単に済ましている
という方もいらっしゃいました。
これは、
大変危険です。
危険である、ということを
まずご存知ない方がとても多いのです。
そして、
インプラントはインプラント
虫歯治療は虫歯治療
と、分業すれば問題ない
とお考えです。
しかし、少し冷静に考えてみて下さい。
お口の中の話です。
あなたのお口の中は
わけて考えることができる存在でしょうか?
右、左、上、下、真ん中
と分けて考えることができますか?
全部繋がっていますよね。
くっついていますよね。
建物を建てるとイメージしてみて下さい。
西側の柱は木造で
東側の柱は鉄筋で
1階部分は、土で
2階部分は、木で、
とわけて考えますか?
また、建物を建てる土地はもともとは沼地で柔らかいけど
上の建物はしっかり鉄筋コンクリートでお願いします
とは、絶対にならないですよね?
おかしいですよね?
あなたのお口の中は
上下左右で
絶妙なバランスを取って
一体として成り立っています。
右が傾けば
つながっている
左も傾くのです。
左を触れば(治療すれば)
右に影響が出るのです。
左の柱が傾けば
右のも同じように傾いていくのです。
お口の中とは、そういうものです。
みなさんは
聞かれたことはありませんか?
右足を骨折したら
右の奥歯が割れた
というような
一見まったく関係ないと思われるような話を。
口の中の上下左右というだけでなく
実は口は全身とも繋がっています。
わけて考えて
部品のように
分業でいじること
はできないのです。
決して
分けて考えてはいけない
ものなのです。
分業すると
必ず歪(いびつ)な部分が出てきます。
みなさんは
鏡の前でお口を開けた時
歯が並んでいることは
肉眼で見ることはできます。
しかし
歯茎の中にある
歯の根っこや骨までは
見えません。
もし、見えてしまうとしたら
すぐに
「ああ、歯ってこうなってるんだ」
とおわかりになると思います。
歯やアゴは
全身のバランスを保つ
重要な器官です。
もっと詳しく言えば、
あなたの下顎(したあご)は
あなたの全身バランスを司る
重要な振り子の器官なのです。
下の顎は
こうやって振り子のように
ぶらーん
ぶらーんと
右へ
左へと
自由に動ける存在です。
私の行なうあらゆる歯科治療には
この噛み合わせの考え方が基本としてあります。
歯の噛み合わせというのは
実は地盤である顎(アゴ)骨の状態から考えなくてはなりません
たとえば
上側の歯はガイコツ模型にしてみると
こうなっています。
上側の歯って実は動かないんです。
上の歯というのは
頭蓋骨と一体化している存在です。
上の歯と顎と頭蓋骨はくっついているんです。
頭蓋骨が傾いた時に
一緒にその角度に合わせて
くっついたまま動くことはあるのですが
上の歯が単独で頭蓋骨からどこか別の方向へ動いてしまうということはないのです。
それに対して下顎というのは
頭から筋肉でもって
下の歯は下顎と一体化した状態で
ぶら下がっているだけなんです。
下顎というのは、
頭蓋骨に対して固定されることなく、ぶら下がっているもの
なのです。
す。ぜひ
ご自分の頭蓋骨を
触ってみながら確認してみて下さい。
前にも後ろにも右にも左にも上下にもぶらんぶらんと
360度振り子のように自由に動くようになっている。
これが下の顎です。
下顎は振り子のような存在
になっているんです。
体の動きに対して
体の重心を整えるための
「振り子」のような役目をします。
下顎は体の中で
左右に渡ってぶら下がっている
唯一の骨です。
綱渡りをする時の長い
棒の役目
をしているのです。
つまり
下顎がおかしいと全身のバランスを崩してしまう
ということが起こるんです。
インプラントがお口の中に入っている方が、
その後
インプラントをされた部分とは
まったく違う部分が虫歯や歯周病に侵され治療が必要となった時、
噛み合わせを無視した歯科治療をしてしまうと、大変危険です。
結論から言うと、
簡単に壊れてしまいます。
ご自身の歯も
治療した後に被せたかぶせ物や詰め物も
ブリッジも
インプラント
入れ歯(義歯)も
所詮噛むための道具にすぎません。
インプラントだから噛める
ということではないのです。
すべてあくまで道具なのです。
その道具の本来の使い方を
無視した使い方をすれば必ず壊れるのです。
取扱説明書が重要なのです。
インプラントは自分の歯とまったく違うことが
あるのです。
それは
インプラントは動かないということです。
これに対し
自分の歯は一生動き続けます。
それに対してインプラントはまったく動きません。
1ミリも動きません。
インプラントは骨にしっかりと
埋めこめられ硬く固定されているものです。
硬いものと柔らかいものがぶつかれば
当然、柔らかいものが壊れます。
ここで私が言う「柔らかいもの」とは、
ご自分の歯のことです。
インプラントが口の中に入ったがために、
インプラントというネジががっちり骨に埋め込まれたがために
インプラントが
かみ合う相手の歯や隣り合う歯たちがどんどん破壊されていくのです。
なんだか被せ物がすぐ割れるなあ
なんだか反対側の歯が痛くなるなあ
なんだかやけに神経の治療をする歯が増えてきたなあ
口の中に症状が出た時
ほとんどの方は
「歯磨きが足りなかったからだろう」
「口の中にバイ菌がいるからだろう」
そう思われています。
しかし、
歯が痛くなった原因は
細菌だけでは、ないのです。
歯が折れるのも
歯が欠けてしまうのも
歯にひびが入ってしまうのも
被せ物が何度も壊れてしまうのも、
それを引き起こしている根本原因があるのです。
http://www.8181118.com/director/2016/02/post-113.php
その根本原因を突き止めずに
どんな治療を繰り返したとしても
あなたは歯をどんどん失うことになってしまうのです。
インプラントが1本でもお口に入っている方は
どうぞ知っておいて下さい。
あなたの口の中に入っているインプラントは
骨にしっかり固定され
動かないものである、と。
そして
インプラント以外のご自分の歯は
一生動き続けているものである、と。
動くものと
動かないものが、
共存している状態である
ということを。
インプラントをしていない方のお口の状態とは
まったく条件が違うのです。
歯を失わないために
残っている歯をさらに失わなせないようにするためには
その特殊な条件に合った考え方が必要です。
インプラントをそれなりに多く治療を手掛けられている先生方
インプラントを専門とされている先生方では当然知っている内容であっても
インプラント治療を専門にやっていらっしゃらない先生にとっては、
残念ながら調整の仕方はよくお分かりになっていらっしゃらない
これが現実であります。
歯科には専門があります。
医科が内科や外科、整形外科、脳外科というふうに専門があるように、
さらに循環器内科、糖尿病内科、膠原病内科、内分泌内科、神経内科、心療内科等あるように
内科の中だけでもさらにさらにと細かく専門が別れているのです。
実は歯科にも専門があるのです。
歯科にも専門がある↓
http://www.8181118.com/examination/index.ph
そのように
なぜなら専門外のことは教わる時
教わる場所がないのです。
一生勉強だといわれますが、
医学の発展により専門内のことだけでも
ものすごく多くのことを学ばないといけないのです。
専門外のことまで教わる時
教わる環境ではないのです。
大学でも教えていないこと
開業した先生にとっては
そういうことを教わる場所すらないのです。
またインプラントメーカーは
各インプラントのメーカーは当然ですが
自社商品を売り続けたいがために
すごくインプラントはよく噛めるものだ
自分の歯に取って代わるものだ、ということを誇張します。
マイナスの部分はほとんど
表に出されていません。
ですので、
そういう知識だけを持って
「インプラントは噛めるものだ。
本来の歯の力以上の力が加かっても大丈夫なものなんだ」
というふうに誤った認識を持っている方が多いのも現実であります。
私はインプラントを設計する場合には
口の中全体の他の歯のバランスや設計を考えて調整をしております。
その調整が長く維持できるように
マウスピースで他の歯への揺れをなくすように
力の負担が変わらないように維持していただくようになっております。
よくマウスピースは
インプラントを保護するため
だと思われている方多いのですが
確かにその役目もあります。
ですが、
動くものと動かないものが
共存する口の中においては、
そのバランスを一定に保つ、
つまり他に残っていらっしゃる
ご自身の歯をいかに長く今の状況で残すか
ということが非常に求められているのです。
ですからインプラント治療で大事なことは
■将来他の歯がいつダメになるのか
■どのようにダメになるのか
■ダメになった時にどうしなければいかないのか
ということが実は重要なのです。
『インプラントと関係ない歯が故障した』
『インプラントと関係ない歯を抜かないといけなくなった』
という時に実は噛み合う場所であったり
重心バランスが変わったりするのです。
そのような状態でもある程度のものは噛めるのです。
しかしその状態で
噛み続けると実は壊れてしまうのです。
インプラント治療をされた方は
他の歯を治療したとしても
インプラント治療をした先生に
全体のバランス、そのままで大丈夫なのかどうか
なんらかの調整が必要なのかどうか
ということを診てもらう必要があるのです。
『噛んだ感じ、わからない』
『違う歯だからいいだろう』
というそういうことで治療していると
実は後でとんでもない悲劇に遭ったりするのです。
全部の歯を失われた方は
全部インプラントにしてしまえば、
実はそういうトラブルは少ないのです。
トラブルが起こりやすいのは
2~3本インプラントを入れている方の場合です。
他の歯がダメになった時にどうするのか
ということをしっかりと考えてからインプラント治療を受けないと、
後で大変なことが起こってしまうのです。
今さえ良ければいいという考えではダメなのです。
インプラントというものは
将来、他の歯がダメになった時に
どのようにするかというところまで
治療計画を立てておく必要があると思います。
そして何よりも大事なことは
残っている歯がダメにならないようにするために
どういうことをしないといけないのか。
インプラントはとても素晴らしいものだと私自身感じています。
自分の父親にも母親にも
妻の母親にも、私の医院のスタッフにも
歯を失った時には、
迷わずインプラントを薦めました。
しかし、インプラントも入れ歯もブリッジも
しょせん、噛むための道具のひとつです。
道具なので、それぞれの道具に合った使い方
メインテナンスが必要なのです。
電気製品でも、楽器でも、説明書通りにきちんと使わなかった場合どうなりますか?
寿命がはやくなってしまう
故障をくりかえしてしまう
ということが、起こりますよね。
これと同じです。
すべて道具なのです。
だから、ご自分が使っている道具の使い方を知って下さい。
そして、どの程度までなら許容範囲なのかな?ということを正しく知って下さい。
毎食の噛む力により
その破壊的な力は、あなたの道具を簡単に壊していきます。
そして、あなたご自身の歯さえも、
あなたご自身の身体さえも
破壊していくのです。
インプラントが1本でもお口の中に入っている方は
他の歯の治療をする場合には注意が必要です。
インプラント治療で最も重要なことは「かみあわせ」です。