専門が変われば診断が変わります。
奥歯が部分入れ歯になってから
隣の歯や下の歯が噛むとグラグラとしてきた
歯が抜けそうになっている
年齢を重ねるとこのようなことを体験される方も
少なくはありません。
歯がグラグラになってきて
歯が抜けてしまうのは
老化現象だろう
年を取ると歯茎がやせてくるからしょうがない
そう、思われている方は
本当に多いです。
しかし歯がグラグラして抜けてしまうのは
老化現象では
ないのです。
年を重ねられても
予防対策をちゃんとなさっている方は
歯を失う時期をうんと遅らすことができています。
歯は
寿命との追いかけっこですので
最後の最後まで
噛めるような状態で
お口の中にあれば
いいのです。
いかに歯を失う時期を遅らせることができるか、なのです。
多くの方は歯周病(歯槽膿漏)により
歯を失います。
どうして歯周病になるのか?
多くの方は
このように思われているのではないでしょうか?
①加齢のせい
②歯磨き不足
③歯周ポケットにばい菌が溜まって炎症を起こすから
④ストレス
⑤歯磨きの回数が少ない
⑥体調不良のせい
⑦磨き方が悪いから
⑧歯間ブラシやフロスを使っていないから
⑨甘いものを食べ過ぎたから
⑩遺伝のせい
⑪歯周病菌が口の中にいるから
⑫普通の歯ブラシを使ってて隅々まで磨けていないから
⑬唾液の成分が歯をダメにして炎症を起こすから
⑭歯茎の中に菌が入って炎症を起こすから
⑮歯茎の中にある虫歯菌が炎症を起こすから
これは実際に
患者さんから「どうして歯周病になると思いますか?」と
おたずねして
出てきた生の声です。
歯周病(歯槽膿漏)による歯が抜ける原因は
2つあります。
歯周病とは
歯を支えている骨が溶けてなくなる病気の事を言います。
歯を支えているのは歯茎ではなく
骨、です。
骨が溶けて痩せてなくなるので
土台となる支えが消え
当然、埋まっている歯がグラグラと揺れ始めるのです。
横揺れの力に歯は恐ろしく弱いので
食事のたびに揺さぶられ
グラグラ揺れ出した歯は
あっという間に抜けてしまいます。
歯医者に行ってわざわざ抜いてもらわなくても
毎回の食事で抜けてしまうことも多いです。
重要なことなのでもう一度
歯周病とは
歯を支えている骨が溶けてなくなる病気の事です。
歯周病により歯が抜ける原因は2つあります。
歯周病の原因
①細菌感染
②咬み合わせ異常による破壊的な力
① の細菌感染によるものはこちらをご覧ください。
歯周病は感染症です。
そして盲点となっていることがあるのです。
それが②の噛み合わせ異常による破壊的な力です。
このことをご存じないがために多くの方が
老化だからしょうがないと思われどんどん歯を失い続けていきます。
定期的に歯磨きをしていたのに、クリーニングに通っていたのに歯を抜かなくてはいけなくなったという患者さんが後を絶たないのは②の噛み合わせ異常による破壊的な力のことをご存じないから、です。
知って下さい。
歯がないと噛めなくなるんです。
歯を失うことは
歯を失ってからでないとその重みに気が付きません。
あたりまえに噛めていた
あたりまえに食事ができていた
それは
噛むに耐えうる歯があったから、です。
ばい菌だけでなく
破壊的な力で歯を失う事実を
どうか知って下さい。
https://www.8181118.com/director/2016/02/post-113.php
https://www.8181118.com/contact/
歯医者さんに行って歯を削って治療した。
治療した後は、被せ物をして終了。
このように歯医者さんで被せ物をして治療を終了したことは
おありになるかと思います。
みなさんは、
この歯の寿命がどの程度あるか知っていますか?
人によっては「一生もつ」と
思っていらっしゃる方もいます。
人によってはいい被せ物をしたから
「一生もつ」と思っていらっしゃる方もいます。
日本人の寿命がどんどん伸びた今、
60歳を超えた頃から
ドミノ倒しのように歯を失い
あっという間に
抜歯→ブリッジ治療→入れ歯という状態
になってしまわれる方はとても多いです。
多くの歯を失われた方とお話していると
「治療した歯は一生もつものだ」と
思っていらっしゃったということがわかってきました。
患者さんご自身がご自分が受けられた治療の耐久性をご存じないか、
勘違いされているかのどちらかです。
そこまできちんと説明を受けていなかった
ということもあります。
私たちは体のどこかがケガをした場合、
自然治癒力というものがありますので
安静にし適切な処置を受けていれば時間がたてばもとに戻ります。
しかし、歯科はそういうわけにはいきません。
放置しておくと、神経を取るか、抜歯、になっていくのです。
悪くなった部分を削ったり、
抜いたりし、
なくなった部分は
人工の歯科医療材料で補うのです。
それが一般的な歯科治療です。
皆様のお口の中にも入っている、
人工の歯科の被せ物や詰め物です。
歯科材料は異物です。
歯と完全に接着するものではありません。
どんなに優秀な歯科医師であっても
歯科材料を使った治療で歯を完全に元の歯のように修復することはできないのです。
できることは
「できるかぎり長くもたせる」
ということまでなのです。
理想的な金属といわれる金合金を
歯科材料に使ったとしても
「もたせられる」程度です。
ましてや、
保険診療の範囲内で行う銀歯であれば
「長くもたせられる」どころではありません。
ばい菌も入り放題ですし、
金属アレルギーを引き起こす可能性だってあります。
保険診療の範囲内で行う銀歯ですが
7~8年後には悪くなっていきます。
その時悪くなっているのは、治療した歯科材料だけではないのです。
その金属に接している歯本体も悪くなっているんです。
数年後に銀の被せ物が取れた時には
詰め物や被せ物のさかいめから内部に黒く虫歯が進行していっているのです。
しかも被せものの内部は黒く腐蝕しています。
歯科材料の平均使用年数に関するデータです。
●白い樹脂の詰め物・・・・・5.2年
●型を取ってはめこむ小さな金属・・・・5.4年
●歯に多い被せる大きな金属の冠・・・・・7.1年
いかがでしょう?
「え?これっぽっちしかもたないの?」
そう思われてのではないでしょうか?
日本人はどんどん歯を失い続けます。
悪くなった部分を削って詰めて、銀歯を被せて、また悪くなって・・・・
それを繰り返していくうちの「この歯はもう抜くしかありません」という状態にまでなってしまうのです。
人生後半になって
ドミノ倒しのように歯を失っていく方の多くは
必ずこうおっしゃいます。
「もっとはやく知っておけば良かった。
知っていれば、こんなにも歯を失うことはなかった」と。
専門が変われば診断が変わります。
専門が変われば診断が変わります。
Q:50歳になって両方の奥歯が噛むとちょっと痛く歯がグラグラしているような違和感を感じています。
歯みがきをすると血が出る時もあります。
コロナが流行しだしてからマスクをつけて出勤していると、自分の口臭がマスクの中で充満しているような気もします。
他人は言ってくれないのでどの程度の口臭なのか不安です。両親が入れ歯になってから一気に老け込み体調を崩しているのを知っているので自分も不安になってきました。
まずはどうすればいいでしょうか?
はじめまして。
かみあわせ専門歯科医師の吉本彰夫です。
ご両親が歯を失い入れ歯になった途端に体調を崩されていたことを身近で見ておられたからこそ、「ひょっとして私も・・?」と少しご不安になったのかもしれませんね。
今回の疑問は
①
奥歯の違和感の原因は何なのか?
②
口臭が気になるが、どの程度の口臭なのか?
の2つ、ですね。
まずは①からお話しましょう。
両方の奥歯が噛むと痛い、違和感を感じている、歯磨きをすると出血をする、グラグラしているという症状は、歯周病が原因である可能性が考えられます。
歯周病とは歯を支えている骨が溶けてなくなってしまう病気のことです。
多くの方が歯周病の原因は、ご自身が歯みがきを怠ったせいだとお考えですが実はそれだけが原因ではありません。
歯周病の原因は3つあります。
①
歯周病菌による細菌感染
②
かみ合わせ異常による破壊的な力
③
①と②の両方によるもの
① の細菌感染は口の中に悪さをする歯周病菌が感染しており、その菌が歯を支えて
いる骨にまで侵入し骨を溶かしていくものです。歯を支えているのは歯茎ではなく骨で
すので土台となる骨が溶けてなくなると当然ささっている歯はグラグラ揺れてきます。
② のかみ合わせ異常による破壊的な力というのはイメージしにくいかもしれません。
噛み合う歯同士のあたりが強すぎたり、かみあわせのバランスが悪いと毎食の食事の
たびに歯はガンガンと当たり続け、そのうち歯が欠けたり折れたり割れたり穴が空いた
りといったことが起こります。
① と②の両方をきちんと診察してもらうことが、とても大事です。歯周病であるという診
断はパノラマレントゲンを撮影し骨の状態を確認し、歯科医師による口腔内の診察が必要です。
50歳という年齢はそろそろ、歯の状態があちこち故障してきはじめる年齢です。
今の状態がどの程度なのかを患者さんご自身が知ることが、50歳以降歯を失わずにす
むかどうかの決め手になります。
まずは歯周病の診断をかみあわせを含め、診断を受けてみられてくださいね。
② 2つめ疑問にお答えしますね。
口臭に関しては生理的な口臭と病的な口臭の2種類があります。
家族以外はなかなか指摘しづらいのが口臭です。
自分自身では自覚できないのも口臭の特徴です。
歯科としてみれば歯石がたまりつねに歯と歯の隙間にモノが詰まっていたり汚れがつ
いている場合には当然口臭が発生します。
歯周病が進行している場合には「ドブ川のような臭い」と言われるようなにおいが発生
します。
しかし、口臭でご相談にお越しになられる患者様の多くは「口臭がひどいと思い込んで
いる」状態です。
人間ですので生きていると無臭ということはあり得ません。
口の中には絶えず唾液が流れているわけですのでにおいはします。
歯周病が進行している場合や、死んだ歯の神経が残っている場合には強烈なにおい
が発生することがありますので、こちらもひとつめの疑問と関係してきますが歯周病で
あるという診断はパノラマレントゲン写真を撮影し骨の状態を確認し、歯科医師による
口腔内の診察が必要です。
いずれの疑問も、お一人で不安になりネット等で不安な材料を検索していくとどんどん不安の渦に巻き込まれていくことがあります。まずはきちんと咬み合わせ状態と歯周病の診断をお受けになり、治療が必要であれば計画をたて治療を受けて頂くことが大事です。
【自分でできる歯周病チェック】
□ 朝起きたとき、口の中がネバネバする。
□ ブラッシング時に出血する。
□口臭が気になる。
□ 歯肉がむずがゆい、痛い。
□ 歯肉が赤く腫れている。(健康的な歯肉はピンク色で引き締まっている)
□ かたい物が噛みにくい。
□ 歯が長くなったような気がする。
□ 前歯が出っ歯になったり、歯と歯の間に隙間がでてきた。食物が挟まる。
チェックが多かった場合には歯周病が進行している可能性があります。
専門が変われば診断が変わります。
専門が変われば診断が変わります。
香川県高松市の
かみあわせ専門 歯科医院
吉本歯科医院の吉本彰夫です。
患者さんとお話していると
朝、起きたらすぐに冷たい水をゴクゴク飲むんです。
という方がいました。
よくドラマや映画では
カッコいい俳優がベッドから起きたらすぐに
冷蔵庫から冷たい水を出して
そのままゴクゴク飲んでいますよね?(^^:)
みなさんは
いかがですか?
習慣だから。
一番に水を飲むと
腸が刺激されて便秘知らずになるから。
寝ている間に減った水分を
補給しないといけないから。
目が覚めたらその足で
という方は、多いと思います。
朝起きてすぐの口の中には
朝起きたら
という経験は歳を重ねるごとに
あるはずです。
朝、起きてすぐの唾液をちょいと採り
特殊な顕微鏡でのぞくと
もうびっくりされると思います。
実際に
ご自分の目で
口の中のものすごい量のバイ菌が
動いているのを見た方は
恐ろしくて
飲み込むことができないと、おっしゃれます。
朝、起きたらまずは
口の中の唾液をゴックン飲み込む前に
ぷいっ
さらに
何度も何度もグチュグチュ、グチュグチュ、ガラガラぺー
何度も何度もグチュグチュ、
グチュグチュ、
ガラガラゴロゴロ、
クビを後ろに曲げ
喉の奥までガラガラゴロゴロ。
そして、ペー。
そうすることで
まずは夜の寝ている間に溜まった唾液、
繁殖している菌が口の中から外に出ます。
この段階でもってはじめて
きれいな水をゴクゴクと胃の中いいれるのです。
もし、朝起き抜けに
水をゴクゴクと飲んでいるとしたなら
あなたは口の中に繁殖している菌ごと
なります。
もし、
歯周病が進行している
といった診断をお受けになられている方なら特に
そして、「歯周病など言われたこともない」という方も。
「歯周病菌の毒素は胃酸では死なないのです。
そのまま腸に行ってしまうのです」
読売新聞「科学」からの
記事をご紹介します。
「歯周病の原因となる細菌を
のみ込むと腸内細菌が変化して
様々な臓器や組織に炎症を起こすことが、
新潟大大学院医歯学総合研究科の山崎和久教授(58)のグループの研究で明らかになった。
歯周病が動脈硬化や糖尿病などのリスクを高めることは知られており、
口腔内の衛生管理が全身の健康を保つことを裏付ける研究結果として注目されそうだ。
これまでは、歯周病になった歯茎などの患部から細菌などが侵入し、
全身を循環して血管や脂肪組織、肝臓などに炎症を起こすと考えられていたが、
具体的な立証はされてこなかった。
研究では、歯周病の原因菌の一つをマウスの口に投与したところ、
腸内細菌のバランスが崩れ、腸壁の細胞の間に生じた隙間に悪玉菌が侵入した。
これによって、悪玉菌の毒素が分解されずに腸から吸収され、血液を通して様々な臓器に広がることが証明された。
これらの変化は、肥満や糖尿病でみられる特徴と似ているため、
歯周病が全身に悪影響を及ぼすことの解明につながる可能性が高いという。
山崎教授は「早い時期からの口腔管理が、
将来的にメタボリックシンドロームなどのリスクを減らすことにつながる。
新たな治療法の確立につながってくれれば」と話している。」
病気は口から入ります。
口の中をいかに良い状態に保つかで
あなたの健康度は決まります。
何を食べるかという栄養の問題も大事ですが
口の中をどれだけベストな状態に保っておくかという意識も
どうぞ仲間に入れて下さい。
ちなみに私は、
朝起きたらまずうがい。
寝る前には
1.歯と歯の間をフロスできれいにする。
2.ソニッケア(音波ブラシ)で歯の表面、裏、奥をつるつるに磨きあげ
最後にうがいをしてバイキンを限りなく減らす。
さらに、寝ている間に口呼吸して口からバイ菌やウイルスが入らないように
3.口テープをして眠る。
風邪がはやる季節には、これが一番の予防です。
朝起きたら、まずはうがいを!!