専門が変われば診断が変わります。
高松市のかみあわせ専門
吉本歯科医院の吉本彰夫です。
40代の方のお口の中のレントゲン写真です。
赤く囲んだ8番目の歯
歯科の世界では「8番」と言います。
親知らずのことです。
上下で4本あります。
もともと生えてこない、という方もいます。
吉本歯科医院では親知らずがほぼ99%悪さをするので
抜いて下さい。
とお伝えしています。
悪さとは
お隣の健康な歯たちを破壊する
という意味です。
歯が欠けたり
歯が割れたり
虫歯菌があったわけでもないのに、歯の神経が切断され死んでしまったり
歯が揺さぶられ抜けたり
親知らずが引き起こす「悪さ」をあげれば
きりがありません。
私は開業以来
かみあわせ全体を診る歯科医師として
親知らずを残しておく弊害をかなり
お伝えしてきています。
院内での啓蒙
ニュースレター
メールマガジン
ブログ更新
そのお陰か
親知らずが悪さをしている
ということを
すっとご理解して下さる患者さんの数は
かなり多くなったと感じています。
しかし
まだまだご存じない方も
いらっしゃいます。
痛くなったらその時考えればいい
と軽くお考えだった方は
数年後
歯がグラグラして抜かなくてはいけないまでになってしまった
歯の神経が勝手に死んでいた
という悲惨な状態になった時はじめて
「あの時、抜いておけばよかったんですね・・」と
みなさん、おっしゃいます。
親知らずがどう悪さをするのか
お話します。
8番目が親知らずです。
横に向いて生えていますね。
親知らずの手前の歯7番目、その手前の歯6番目、どうなっているでしょう?
6番目は斜めに倒れて、かつ、上に上がっているんです。
親知らずに押し上げられているんですね。
このレントゲン写真でもう一つ重要なことが、あります。
それは、親知らずのすぐ手前の7番目の歯の根っこをご覧下さい。
歯を支えている骨が溶けているんです。
レントゲン写真というのは硬いところが白くうつります。
5番目の歯の根っこのあたりは歯の根の周りがまだもや~っと白くうつっています。
これは「骨」が写っているんです。
しかし、7番目には、骨が、ない。
さらに6番目の根っこの7番目よりのあたりまで骨が溶けています。
7番目の歯を支えている骨が全然ないのです。
6番目の歯を支えている骨が後ろ半分ないのです。
ということはこの7番目の歯はグラグラに揺れています。
歯を抜かなければならないということです。
ほっといてもそのうち勝手に抜けます。
「親知らず」を抜かずに放置しておいたために、
「親知らず」が横に押し上に押し、さらにこの7番と8番の間に溜まったバイ菌が取りきれないわけです。
ここはどんなにご自身で歯ブラシをしても、フロスをしてもばい菌を取りきること は出来ません。
我々プロフェッショナルによるPMTC(歯の予防治療)でも取り除くことは本当に難しいのです。
バイ菌は、どんどんどんどん根の奥に押し込められるわけです。
どんどんどんどんバイ菌はここで繁殖していくわけです。
どんどんどんどんこういう風に骨が溶けてなくなる。
日本人が歯を失う原因の一位は、「歯周病」です。
歯周病とは、歯を支えている骨が溶ける病気のことです。
歯を支える骨が溶ける原因は3つあります。
(1)口の中の細菌によるもの(細菌感染)
(2)噛み合わせから起こる過剰な力「破壊的な力」
(3)(1)と(2)の組み合わせによるもの
(1)のお口の中の細菌が原因で骨が溶けるのは理解しやすいのですが、
(2)の噛み合わせによる「破壊的な力」が原因で骨が溶けるということは患者さんはもちろん歯科医師ですら重要視していない方がいらっしゃいます。
歯を支えている骨がどんどん溶けてしまう、
これって恐ろしいことだと思いませんか?
「親知らず」を抜くか抜かないか、置いておくかどうか?
「別に残り28本あるからいいじゃないか」、そんな話しではないのです。
「親知らず」は抜かずに放置しておくと、他のご自身の健康な歯を殺してしまうわけです。
また、「親知らず」は残しておいても斜めになっていますので、
「噛む」ということに関してはそんなに役に立たないわけです。
しかも6番目、見えにくいですが、歯を支えている骨が根っこの後ろまでないのです。
「親知らず」のせいで、その横の7番目の歯が駄目になったので7番目だけ抜い・・・・では話しはすまないのです。
7番目、6番目、そして8番目、下手したら3本抜かないといけない。
そういう風に将来広がって行きます。
「親知らず」を抜かずに放置しておいたためにです。
専門が変われば診断が変わります。
歯は上下左右お互いに支えあっているので、
歯の無い状態を放置すると
残っている歯が相手の歯を求めて飛び出してきます。
ガタガタになって擦り合わせができなくなっていきます。
部分入れ歯の最大の目的は
残っている歯がガタガタにならないようにつっかえ棒のように
押さえておくです。
残念ながら噛むためではないのです。
軽くなら噛めます。
ドンドン噛めば痛いです。
ドンドン噛めば引っ掛けている歯が順に抜かないといけないようになります。
部分入れ歯の長所といえば
噛んで痛くなくても噛むことをお勧めしません。
なぜ痛くないかというと残っている歯に密着していて
掛かる力を残っている歯に分散できているからです。
どんどん長年噛むと、歯茎が赤くなり歯茎が沈み込み、骨が溶けていきます。
もちろん残っている歯がガタガタにならないようにつっかえ棒のように
押さえておくために使用されることはお勧めします。
しかし噛むための目的ではありません。
専門が変われば診断が変わります。
専門が変われば診断が変わります。
専門が変われば診断が変わります。
高松市の
吉本歯科医院の吉本彰夫です.
患者様へお願い申し上げます.
現在,新型コロナウイルスによる感染防止対策として
不要不急の
歯の健診
歯のお掃除
等は
お受けすることができない状況でございます.
限られたマスク,手袋の範囲内で診療をする必要がございます.
緊急を要する処置,現在治療中の患者様,インプラント治療をお受けになり定期的なメインテナンスを行わないとトラブルを引き起こす可能性がある患者様の治療は通常通り行ってまいります.
物資(マスク,手袋)の安定的供給が再開されるまで
大変ご迷惑をおかけしますが,皆様のご理解とご協力を宜しくお願い申し上げます.
専門が変われば診断が変わります。
揺れている歯がある場合には
クリーニングをしてもほとんど揺れは止まりません。
実際、ご相談に来られる患者さんの多くは
これまでも普通にブラッシングや
定期的な歯科検診はなさってこられた方も多いのです。
しかし、
今回
「歯周病で歯を抜かないといけなくかった」
のです。
歯周病菌だけが原因で歯周病になっている場合には
しっかりとお口の中の菌を減らすことで
これ以上悪くならないように維持することができる可能性もございますが
「歯周病で歯を失った」場合には
そもそも今回歯周病になられた根本原因を
まずは
きちんと突き止めることが大事です。
歯周病によって骨が溶ける原因は2つです。
1、口の中の細菌によるもの(細菌感染)
2、噛み合わせから起こる「破壊的な力」(外来的要因)
今まで掃除をきちんとしているにもかかわらず歯の揺れがとまらない、
のであれば
1、ではなく、2の噛み合わせから起こる問題
または1、2の組み合わせが原因であることが多いです。
詳しくはこちらをご覧下さいね
https://www.8181118.com/director/2016/02/post-109.php
歯周病って、骨が溶けてなくなる病気なんです。
はじめてご相談にお見えになかった
患者さんのお話です。
『半年ほど前に虫歯の治療をし歯の神経近くまで削りました。
詰めたものは銀色のアマルガムです。
治療後は2~3日ズキズキ痛みが続きましたが
4日目には痛みは落ち着いてきました。
しかし冷たいもの、熱いコーヒーを飲むと歯がキーンとしみています。
何もしていない時でも奥歯を噛んだ時には
ピキーッとなる痛いピークがあったり、痛いのが落ち着いたりを繰り返しています。
ここ最近は落ち着いていたのですがまた時々ピーク時の痛みが
頻繁にくるようになりました。
以前受けた診断は「歯の神経が死にかけている」という状態でした。』
このようなご相談です。
同じようなお悩みで吉本歯科医院にお越し下さる方
とても多いのです。
歯を大きく削り取ってしまう前であれば
歯の神経を残し薬で処置を行うことができるケースがほどんどです。
しかし、もうすでに
歯を大きく削り取ってしまっている場合には
吉本歯科医院で行う薬で治す処置が行えない場合が多いです。
専門が変われば診断が変わります。