吉本歯科医院

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2009.09.12インプラント手術後のトラブル

こんにちは

吉本歯科医院の院長、吉本彰夫です。

今日は、なぜ私がインプラント手術の際に、CT撮影、そして3D立体画像解析にこだわるのか、という

ところをお話させて頂きます。

下記の写真をご覧下さい。

Temp00001.bmp.jpg

これは先日、吉本歯科医院でインプラント治療(オールオンフォー)が終了した患者さまの顎の

状態を3D立体構築画像で見た状態です。

吉本歯科医院でインプラント治療を行う患者さまの顎の状態は、CT画像だけでなく

ここまで立体化されたものが手術前には手元にあり、シミュレーションを行ってから

実際の手術に入るような流れをとっております。

さて、この写真、黄色くうにょうにょとしているのが神経です。

本来骨の厚みがある患者さまの場合は神経の黄色い部分は骨の中に隠れているため

3D立体画像で真上から見た場合かくれて見えません。

この方の場合、骨が神経の出口(オトガイ孔)まで磨り減ったためにこのように写ります。

この神経は、ちょっと難しいんですが、下歯槽管(かしそうかん)といい

神経、血管が入っているトンネルのような管です。

オトガイ孔はその出口です。

左右片側の下唇および、オトガイ孔の皮膚の知覚を司る神経です。

もし手術であやまってこの神経を損傷すると、下唇およびオトガイ部が麻酔がかかったように

しびれてしまいます。

インプラント手術をしたあと、「顔がしびれだした」といった症状はこの重要な神経に

傷をつけてしまったことによって起こります。

Temp00005.jpg

この中で、インプラントにおいて執刀する歯科医師が最も留意しなくてはならないのが

下歯槽管神経との距離なのです。

インプラント体で下顎骨の中を走る神経やオトガイ孔から出た神経を傷つける可能性があるため

手術の前には必ずCT撮影をし、適正な長さのインプラント体の選択が必要となります。

従来のインプラント手術ではパノラマレントゲンを参考にして手術をしますが

なんといってもそれは平面図ですので、立体的に把握することは不可能です。

当然間違いが起こります。

 

私はよくこんなお話を患者さまにします。

 

あなたご自身が胃がんで主治医から説明を受けていると、想像して下さい。

医師A「私は名医なので、レントゲン一枚で手術は大丈夫です。3次元で把握できなくても、開腹後の勝負で大丈夫です。

医師B「私は名医です。しかし、あなたの安全と安心のためCT撮影をし、検査費用はかかりますが、精度が高く安全に手術に望みます。それ程重要なことなのです」

あなたはどちらの医師に命をかけた手術を依頼するでしょうか?

吉本歯科医院では、インプラント治療の前に必ず、血液検査、心電図検査、CT検査そしてCTデータ3D立体構築画像変換検査を受けて頂きます。

CT撮影だけでは不十分な部分をこの3D立体構築で把握します。

それはレントゲン写真だけでは絶対にわからない、3次元の患者さまのお口の様子が見えるからです。

私は、インプラント治療をはじめて以来、この工程を抜いて治療を行ったことはありません。

しかし、まだ日本では普通に、歯科医院でこのパノラマレントゲンだけでインプラント治療に臨む

先生も多くいらっしゃいます。おそらく8割くらいはそうでしょう。

今後、インプラントによる医療事故はさらに増えると予想されます。

たんに、インプラントが駄目になった、折れた、はずれた、ということだけでなく

インプラント手術によって神経が麻痺した、などといったことまで当然起こってくることでしょう。

それらすべては、執刀する歯科医師の技術の程度の問題、以前に

「患者さまの安全のためにやるべき工程をとっているかどうか」にかかっている、と私は思います。

吉本歯科医院でのインプラント手術は、通常の歯科医院が提示している価格よりも高いと感じられる

と思います。

しかし、「想定される危険性の排除」を費用でカバーするといった吉本歯科医院の考え方を

きちんとご理解される方が増えてこられた、ということは

私にとってもとても嬉しいことでもあります。

私の診療理念は「私自身や私の家族、吉本歯科医院のスタッフにできる治療かどうか」

があらゆる治療の基本にあります。

インプラント治療においてのCT撮影、画像解析、歯科麻酔医師による静脈鎮静麻酔、

メーカーの基準など、絶対にはぶけない工程です。

たしかにそこをひとつひとつはぶいていくことにより費用は安くなります。

しかし、長い人生を考えた時、トータルの費用は決して安くはありません。

どこかの工程を省くことにより必ず故障が出てくるからです。

故障した時、どうしましょう?

やりかえたらいいでしょうか?

いいえ、やりかえることはできません。

一度植え込んだインプラントを外す時、その支えている骨を大きく削り取ってはずさなくては

なりません。

ただでさえ骨が少ないところをさらに骨を削らなくてはいけなくなってしまうのです。

インプラントをお考えの方は、10年後、20年後のことを見据えて治療をご検討されることを

私はおすすめしております。

そうはいっても、患者さまご自身では、どんな状況が想定されるかなど

イメージもつかないと思います。

ですので、吉本歯科医院では、これから治療を受けられる患者さま、また治療をご検討の患者さまに対してどんどん詳しい情報をお出ししていこうと思っています。

それは、ブログであったり、ホームページの内容であったり、患者さまにお渡しする資料であったりしますが、その全ては患者さまに「そんなこと知らなかった」「もっと早く教えて欲しかった」と後悔していただきたくないためでもあります。

歯医者さんに行ったら「あとはおまかせ」になるのではなく、ご自身できちんとした知識をお持ちになり、担当した医師と対等に話ができるようになれば最高です。

 

 

 

 


 

2009.08.29日本テレビ「世界一受けたい授業」 山下敦先生

先日、日本テレビの「世界一受けたい授業」で私の恩師であり、吉本歯科医院の治療の考え方の核となってる岡山大学名誉教授の山下敦先生が登場されました。

山下敦先生は歯科界のノーベル賞といわれる日本歯科医学会会長賞を受賞され るなど「世界的な顎の権威」でいらっしゃいます。

バラエティ番組ですが、咬み合わせについてとても分りやすく正しく伝えられているなあというのが見た感想です。

改めて、自分は本当に素晴らしい先生に教えて頂いてよかったなと感じましたし、山下先生の考えにもし私が出会えていなかったら、今の咬みあわせを基本として治療計画を立てる吉本歯科医院は絶対に無かったと、思います。

 

紹介されていた内容です。

★顎は、歯・筋肉・関節が助け合って理想的な噛み合わせを作り出している
 →20~30代の人は中高年よりも物を噛まなくなっている、骨格の変化が起きている
 →顎の発育が悪いと不正咬合が起こりやすい


★現代人の約46%が噛み合わせに不具合。顎のズレは全身に影響を与える
 →肩凝り、頭痛、手や指のしびれ、不眠、難聴などに影響


★口を開けると顎関節で音がするのは、関節円板がずれている証拠
 →顎関節のクッションの役割をする関節円板がフィットしていれば音はしな
  い
 →関節円板がずれても顎の筋肉や関節がカバーするが、カバーしきれないと
  顎の痛みや不快症状、噛み合わせのずれが生じる


★自分で簡単に、噛み合わせをチェック
 →小臼歯で割り箸を噛む。箸と目の瞳孔が並行になっていればOK
 →噛み合わせが乱れると、歯の傾きが左右どちらかに下がったり肩のライン
  に左右差ができたりする


★噛み合わせのずれを予防するには?
 →干しぶどうを普段通りに噛む。左右どちらかで違和感があれば、そちら側
  の歯が使われていない証拠
 →左右バランス良く、30回以上噛むことがずれの予防になる
 →片側の歯で食いしばる、バッグを片方の肩や手ばかりで持つ、頬杖をつく
  クセも避ける


 

顎関節症の人は20~30代に多く、これは昔の人に比べものを良く噛んでいないことが一因になっています。
顎の成長が十分でないと、歯は6人がけのイスに8人が座る、という状態と同じになるため不正な歯並びになってしまいます。

噛み合わせの不具合が起こると顎関節に炎症が起き、顎関節そのものが痛みます。またそれ以外に、肩凝りや頭痛、不眠など全身の不調にもつながるという解説がされました。

割り箸を小臼歯で噛んで、目のラインと箸のラインが並行になっていないと、
顎がずれている可能性が大。

まずは噛み合わせを改善する専門医で治療を受けるなどして正しい位置に調整することが大事です。

(社)日本補綴歯科学会専門医

咬み合わせがズレたまま歯科治療を続けると、さらに悪化する。

さらなる悪化を防ぐためには、左右バランス良く30回以上かむことも大切だとアドバイス。
小さい子どもには、顎と歯を強くする治療用のグミもあることなどを紹介されていました。

 

この録画は吉本歯科医院の待合室にて流しています。ぜひご覧下さい。

 

2009.08.27歯科の治療で最も重要なのは「咬み合わせ」です。

歯科の治療で最も重要なのは、咬み合わせです。

専門的には、咬合(こうごう)と言われています。

吉本歯科医院ではお越しになられる患者さまに対して

「咬み合わせが歯科治療においては最も大事なんです。」と、開業以来お伝えしております。

しかしこの「咬み合わせということが、最も歯科治療に大事だ」ということに全く気づいていない、そして咬み合わせを全く無視し、虫歯治療の際に安易に歯を削ったり・・・というのが通常の歯科医院では行なわれています。

 

虫歯治療で咬み合わせの高さが崩れ、そのことが原因で歯並びがどんどん悪くなっていく、ということも普通に行なわれています。

また、咬み合わせの重要性は認識していても、実際に咬み合わせをきちんと出来る方は、ほんの少数です。

例えば、よくあるご相談です。

「上の前歯が前に飛び出ているので治して欲しい」といった場合です。

通常であれば、出ている前歯だけを引っ込めようとその部分だけを矯正治療なりを行い、計画を立てます。

 

しかし、吉本歯科医院でのアプローチは全く違います。

「なぜ前歯が飛び出てきたのか?」という問題点をまず探ります。

 

前歯が出てくる方の場合、多くは、その咬む相手となる下の前歯との咬み合わせが悪い、ということが原因になっています。

 

ですので表に出ている前歯を引っ込める治療を行う場合には、必ずその相手となる下の前歯との咬み合わせをきちんと治してから主訴の治療に移ります。

 

その根本の原因となる「咬み合わせ」を考えずに治療をはじめてしまった場合、どういうことが起こるかというと

 

    前歯だけを治しても、毎日咬み合う下の歯との過剰負荷により1~2年でまた前歯が出てくる(またはもっとひどくなる。

 

② 治した前歯の根が割れて抜かなければならなくなる。抜いた後はさらに両隣の歯の神経を抜いてブリッジへと延々続きます。インプラントにした場合には今度は下の歯がちびてしまう。歯がちびて磨り減って下の歯の神経を取らなければならなくなる。と延々続きます。

 

   悪い咬み合わせで毎日咬み続けることによりさまざまな全身への不調が起こる。

といったことが起こります。

 

 実際、よくよくお聞きすると、外れた後、楽になった。目覚めが良くなった。奥歯でよく噛めるようになった。と言われる方が多くいらっしゃいます。

 

いろいろな歯科医院で治療をされ、吉本歯科医院へ辿り着いた、という患者さまから、「なぜ、吉本歯科医院での治療はちゃんと治っていくんですか?」と質問されることがよくあります。


その答えは、「咬み合わせをキチンとする」ということを全ての治療の基本にしているから、なのです

こんな経験はありませんでしょうか?

例えば、合わない入れ歯があります。

歯医者さんに行って、先生にちょちょっと入れ歯を削ってもらう。

しかし、一向に入れ歯は合うどころか良くはならない。
良くならないどころか、だんだん悪く、がたがたになっていく・・・

 

 咬み合わせが悪いことでお悩みになっていらっしゃる患者さまは「咬めない」「痛い」「おいしくない」ということを、ご自身の身でもって日々実感しておられます。

ですので私が治療の際に、「重要なのは咬み合わせなんですよ。」というと、

「おっしゃるとおりです」と本当にストレートにご理解くださいます。

 

 

 

 歯の「咬み合わせ」と言うと、上と下の歯の当たり具合と思っている方も多いと思います。

また歯科医師ですらそのように理解している先生も多くいらっしゃいます。

しかし、「良い咬み合せ」とはお口を開けて頂き、表面上の歯だけを診察しても判断が付かないものなのです。

顎というのは、頭蓋骨に対して固定されることなくぶら下がっているものです。

体の動きに対して体の重心を整えるための「振り子」のような役目をします。

顎は体の中で左右に渡ってぶら下がっている唯一の器官です。

つまりここがおかしいと全身のバランスを崩してしまう、ということが起こります。


「良い咬み合せ」とは簡単に言いますと、顎の関節のいい状態で上下の歯がキチンと咬み合い、また前後左右に下の顎を動かした時に顎関節に無理な力がかかることなくスムーズに動ける状態のことを言います。

つまり下顎がちょうど「振り子」のように動けるようになっていることが必要です。

 

吉本歯科医院では、こういったことを治療の基本にし、当院で行なう治療の全てを「良い咬み合わせ」を考慮しながら治療計画をたてております。

 

 

 

2009.07.23総入れ歯でお悩みの方へ(オール・オン4(フォー)即時荷重

つい3日程前、今まで行なった中で恐らく一番の難症例の患者さまのインプラント手術がありました。

 

結果は大成功だったのですが、「最新の技術をもってすればここまで患者さまに快適な状態を提供することができる」と改めて感じた一日でした。

 

この患者さまは今までに合わない入れ歯でお悩みで、もうご自分でお持ちになっている入れ歯がいったい何個あるのかさえ把握できないほど、「合わない入れ歯」に悩まされておられました。

 

総入れ歯には、残念ながら「噛めない」「しゃべれない」「痛い」「手入れが面倒」、など様々な不具合があります。

この感覚は実際にご自分で体験されてみないと絶対にわからない違和感です。


全ての歯がない(はがない)状態の総入れ歯患者様にとってはインプラント治療をするメリットは非常に大きいのですが、実際には多くのインプラント埋入が必要となるので、手術も簡単ではありません。

 

また本数が増えてしまうので費用のご負担も大きなものがあります。


また、長期間総入れ歯で過ごしてきた方は皆さん、総じて顎の骨が吸収されて、痩せてしまっています。(骨吸収といいます)

 


即時荷重.jpg

このような場合、骨が痩せてしまっており、インプラントを固定することができません。

骨造成(骨を増やす治療法)が必要となり、そにぶんさらに費用も高額になります。

 

また、骨造成が必要なくても、インプラントの本数を増やしたり、治療期間が長かったり、本数が増えた分値段が高かったり・・・・と、いろいろな要素からインプラント治療をしたいけれどの残念だがあきらめる、という選択をされる方も多くいらっしゃいます。

 

また、「もうこの年なんだから、そこまでしなくても入れ歯で死ぬまで過ごす」といった理由で、従来の入れ歯で我慢するという患者様は少なくありませんでした。

ところが最近になって、この手術の大変さと治療困難、高額治療、および治療期間が長いといった障害を解決してくれるシステムが登場してきました。

 

これがオール・オン4(フォー)即時荷重なのです。

 

allon4.gifのサムネール画像

全ての歯を失った場合に、必要最少本数である4本のインプラント体をバランスよく骨に埋め込み、力を広く均等に配分することによって4本のインプラントで全ての人工の歯をしっかりと支えて固定する治療法です。

その日の内に仮歯を入れることができるので、たった1日で全ての歯の機能を回復させることができます。

固定式のインプラント治療は総入れ歯のような違和感やズレなどもなく、顎の骨の吸収も抑制できるため、天然歯のような快適な食生活や見た目の美しさの維持が可能になります。

「オール・オン4(フォー)」即時荷重の最大のメリット

手術当日に仮歯を入れられます。

手術当日に食事が可能です。

インプラントの本数が少なくて済むため、治療費を抑えられる。

治療回数・期間が短い。


また、「オール・オンフォー」即時荷重は総入れ歯の方だけでなく、残っている歯がわずかな方にもとても良い治療法です。

今回のインプラント治療の患者さまも、この「オール・オンフォー」での治療でした。

たった一日で咀嚼機能、審美機能を取り戻された患者さまは、歯が入ったご自分のお顔を鏡で見て、とても感激されておられました。

 

吉本歯科医院のオール・オンフォー インプラント治療はこちら

https://www.8181118.com/implant/oneday.php

2009.07.09インプラント治療終了の患者さま

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先ほど、約一年通ってくださったインプラント治療の患者様の治療が終了しました。

私と同じ大学出身の尊敬する先輩歯科医師の先生のお母様です。

毎回ご遠方から通ってくださり、なんと片道2時間もかけて約一年通院してくださいました。

毎回毎回、私たちスタッフに優しく声をかけて下さる方で、カウンセラーや担当した衛生士たちも

来院されるのを楽しみにしていました。

治療が一旦終了し、今後はメインテナンスに入っていきます。

インプラントは、その後のメインテナンスをいかに歯科医院と、患者さまが心を合わせて

行なっていくかで、経過がまったく違ったものになってきます。

 

何はともあれ、長い間の治療が終了した日の患者さまとのひと時は、私たちにとって

「一生懸命やってよかった!」と心から感じられる瞬間です。

本当におつかれさまでした。

 

2009.06.30インプラントメーカー BIOMET 3i グローバル本社よりトロフィー頂きました

吉本歯科医院でも採用している世界トップクラスのシェアを誇る米国製 歯科用「3i」インプラントのBIOMET 3i Japan 発足を記念して,日本から10名のインプラント専門医に
BIOMET  3i グローバル本社よりトロフィーを頂きました。 

四国では吉本歯科医院だけに、贈られたそうです。

大阪本社より西日本営業所 宇野所長と渡部さんがお越しになられました。

DSC_0061.JPG

頂いたトロフィーに恥じないよう、今後も安全、安心なインプラントをより多くの患者さまに

提供していきたいと思います。

2009.06.25インプラント治療後のマウスピースとメインテナンスの重要性

今日,他医院にてインプラント治療をされた患者さんが吉本歯科医院に来院されました.


東京から香川県の高松にご主人の転勤で来られたそうです.

5年前にインプラント治療を受けた左下とブリッジ治療を受けた左上に違和感が あるとのことでした.


吉本歯科医院に来院される前に数件の先生に診てもらってインプラントは異常 なしとのことでした.

さっそく,パノラマレントゲン(全体像)を撮影し,確認しました.
細部の確認も必要であったので,デンタルレントゲン(数本写る大きさ)も追 加撮影検査しました.

結果は左上ブリッジを支えている歯の根が破折していました.

歯根が破折していますので,残念ながら抜歯しなければなりません.

さてここで問題ですが,なぜ割れてしまったのでしょうか?

なぜ抜かなければ ならなくなったのでしょうか?


確かにインプラント治療でない患者様でも歯が割れることはあります.

しかし,インプラント治療を行った部分の咬み合わせの相手が早い時期に駄目 になるということは多くの文献でも発表されている周知の事実です.


今回であれば,左下がインプラントで,咬み合わせの相手は左上です.

理由は簡単です.


インプラントそのものは実はとっても丈夫なんです。

ですので噛めば何でも噛めてしまうのです.

 

しかし咬み合わせの相手である 歯は今まで何十年も頑張ってきたご自身の歯です.


ましてや歯を削ってブリッジにしたとても弱い歯なのです.


言ってみれば,大人と子供が相撲の取り組みをしているようなものです.
結果は見えています.子供は簡単に弾き飛ばされてしまいます.

5月に参加したインプラント研修会の感想でも記載しましたが,インプラント部 分だけ長期の予後が良ければいいのでしょうか?


吉本歯科医院でも患者様との治療計画で

「インプラントに費用がかかった から,他の部分は保険でいいわ」

「マウスピースなんか気持ち悪くて要らな いわ」とおっしゃられる方もよくいらっしゃいます.


確かにお気持ちは解ります.

しかし,インプラントは単なるネジです.

自分の歯のように細菌に対する抵抗 力もありませんし,少ない本数では長期の過大な咬合力に耐えることも出来ません.

お口全体のバランスや咬み合わせが非常に大事なのです.

他の部分が咬めない状態になると,必ずインプラント部分に咬む力が集中します.

そしてインプラント周囲の骨が耐えられずに溶けてなくなっていきます.

インプラント治療ではちょっとした咬合の調整が命取りになることがあります.

 

今回のような患者様も今までにも多く来院されています.

インプラント治療は受けたが,メインテナンスを受けてもらえない.

受けても らえても1年に1回もない.

受けたもののレントゲンを何年も撮影していない.


本当にビックリすることが多く有ります.


今回の患者様もメインテナンスや保護についてや将来起こりうることに関する 説明はなかったとのことです.

インプラント部分のかぶせ物が入って,ハイ終わり!では怖いものがあります.

Pjeturssonらも5年後にまったく偶発症を認めない患者は61.3%のみであると報 告しています.

つまりそれ以外の約4割の患者様は,何らかの偶発症に遭遇しているということです.
しかもこれはインプラント部分のみの話です.

インプラントから起因する他の 偶発症まで含めるともっと多くの方になると思います.

ご自身の歯でも同じですが,日々の歯みがきもしっかりしていただき,定期的 なメンテナンスを必ず受けていただくことが重要です.

本題に戻りますが,
今回の患者様の場合,

・左下インプラントの咬合力つまり咬む力に耐える強度を持った左上の設計が必要

・ご自身の歯に対する負担を和らげる,特に睡眠時の負担を和らげる為,咬み 合わせバランス保護のマウスピースの使用


・定期的メインテナンスによる咬合変化の確認

このようなことが今後も必要になってきます.

これらのことを全て考えて、吉本歯科医院でのインプラント治療には患者さまにきっちりご説明させて頂いております。

また、逆にこれらのことをご理解いただける患者さまとでないと良い関係を築くことは難しいと私は考えております。

 

他医院でのインプラント治療でのトラブルについて

https://www.8181118.com/implant/solution.php

 

 

 


 

 

2009.06.22ニューヨーク大学でのインプラント研修

6月の第一週から二週にかけてニューヨーク大学(NYU)で行われた インプラント治療アドバンス研修(上級コース)に参加してきました.
そのため吉本歯科医院もその間休診とさせていただきました.

ニューヨーク大学のインプラント治療は、世界的にも最先端であることが有名 です.

特に歯周病・インプラントセクション主任教授のDennis TARNOW先生は世 界のインプラント界をリードする素晴らしい先生です.


普段は数百人から千人単位での学会で講演されている世界で最も著名なインプ ラント歯科医師で,ほんの数時間の講演で何百万円も費用が発生するそうです(すごいですね~)

今回は吉本歯科医院でも採用している世界トップクラスのシェアを誇る米国製 歯科用「3i」インプラントのBIOMET 3i Japan 発足を記念して,全国で18名の インプラント専門医が招待されました.


すばらしい機会を与えていただいたBIOMET 3i社 に感謝いたし,この場を借り てお礼を申し上げたいと思います.ありがとうございました.
特に御同行いただいたBIOMET 3i グローバル本社 インターナショナ ルオペレイション Lars Janson副社長,BIOMET 3i Ja pan 杉和信社長,西日本営業所 宇野所長をはじめ大変お世話になりました.ありがとうございました.

さて,ニューヨーク大学での研修ですが,
Dr.Christian STAPPERTからは骨を作る際に使用する新しい膜OsseoGuardや新し い骨補填材Endbonの有効な使い方を詳細に教わりました.

Dr.Christian STAPPERTの示された骨や上皮そして結合組織の修復スピードを考 慮した手術テクニックは論理的であり,通法に比べて優位性は高く即実践に応 用できると実感しました.
もちろん今までの手術方法でも良い結果が出せているのですが,やはり1ミリで も2ミリでも極めて審美性を要求される症例に当たっては良い方法があるのであ れば取り入れていきたいと思っています.
これだけでも NYに来た甲斐がありました.ああ、良かった。

Dr.Dennis TARNOWの講義は何と参加者からの質問を受けることから始まりました.
いつもの講演とは大違いで,少人数だと聞きたいことが聞けてとっても良かっ たのです.

また今回の参加者は招待によって招かれていますので,年間数百本以 上インプラント治療されていらっしゃるベテランの先生方ばかりでした.質問 の内容が鋭かったです.またその質問にTARNOW先生は的確に回答とインプラン ト治療に対する考え方を示されました.

今回の研修はとても素晴らしかったですが,何より一緒に参加された先生方と の出会いがとても良かったです.吉本彰夫はインプラント治療を始めて10年が 過ぎ40歳代になりましたが,ほぼ最年少グループで先生方から臨床はもちろん 人生観等教わることが非常に多く得るものが多い旅でした.

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修了書

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研修参加者と講師との写真

 

 

 

2009.06.03インプラント研修会(東京)

こんにちは。

吉本歯科医院の吉本彰夫です。

平成21年5月30日(土)31日(日)
東京で開かれた第二回Pacific Osseointegration Conference(POC)に参加してきました.

 

RIMG1988.JPGのサムネール画像

吉本彰夫が師と仰ぎ、お世話になっている小宮山彌太郎先生や
吉本の所属する岡山大学インプラント再生補綴学分野が主催する岡山大学病院 認定口腔インプラント講習会でご講演いただいた中村社綱先生が中心となって行われている会です。

一日目は「成功するインプラント治療失敗しないインプラント治療」と題して 東京医科歯科大学インプラント・口腔再生医学春日井昇平教授にはじまりました。


特に印象に残ったのは、2日目の元イエテボリ大学歯周病教室助教授Dr. Ingvar Ericssonの「Criteria for Immediate Funtion」という講演です。
Ericsson先生は今日のインプラント治療の礎を築き,世界的権威であります.

歯周・補綴,両方の専門医であり,Dr.Lindhe, Dr.Branemarkらとともに多くの著名な論文を執筆されています。
約20年位前からのイミディエートインプラントの歴史と、現在分かっているこ とを含め、大変分かりやすく教えていただきました。

ブローネマルク先生が初めてインプラント治療を行われた患者様はすでにお亡 くなりになられ,40年にわたりインプラントを使われたことは有名です.
2番目の患者様の40年近くになる症例も教えて頂きました.

最後のディスカッションでは,
最近の傾向として,早く安く簡単にという流れが出てきている。

下顎の総義歯 の場合,確かに今まで歯が入るのに8ヶ月かかっていたのが,その日に仮歯が入 る時代となり患者様の苦痛や費用等のメリットがでてきた。

見た目も良くなってきた。


だがしかし,現代の基準では不合格かもしれないが,実際にブローネマルク先生が手術した患者様は何十年もインプラントが機能している状態である.
この事実をどのように受け止めるのか?

目先のことにとらわれずに,その患者 様の将来を見据えた治療計画を行わなければいけないと再度認識した.

 

また「上顎優先のインプラント補綴―術前診断と治療計画の重要性―」と題し て東京都開業の武田孝之先生が行った講演では、患者さんの将来を見据えて トータルで治療計画をたてると,上顎優先になることを非常にわかりやすく教 えていただきました.

吉本も常に上顎優先で治療計画を行っています。
確かに治療の期間や費用は高くなるかもしれませんが,その患者様の一生涯での治療計画ということを念頭に置けばとても重要なことであります。


実際に患者様が治療を行うか行わないかは別として,患者様が選択できるよう に,将来起こるであろうリスクを知っておくことは非常に大事だと思います。

吉本が常に基本にのっとって上顎優先で治療計画を行っていることを明確に理 論的にお話しいただけたことは,さらなる自信と患者様に伝えなければいけな いことを明確にしていただけた講演だと思います。

例えば,
下顎の総義歯が咬めないということで,下顎にインプラントをされた患者様が 将来上顎がどうなっていくのか?ほとんどの場合,上顎が耐え切れずに歯がな くなっていく.またその時には上顎の骨が無くなって行く.なくなった後に十 分なインプラントができるのか?インプラント出来ない状態にまでなってしまっている方がたくさんいらっしゃる.下顎インプラントの咬みこんでくる力に 耐えられるような上顎の設計が事前に必要である.


確かに治療の期間や費用は高くなるかもしれませんが,その患者様の一生涯の治療計画ということを念頭に置けばとても重要なことであります。
実際に患者様が治療を行うか行わないかは別として,患者様が選択できるよう に,将来起こるであろうリスクを知っておくことは非常に大事だと思います。
知ってさえいれば,10年後にビックリして「どうしよう.どうしよう」と慌て ることなく,「あー.このことだったのか」と理解でき,次の対策をより早く 気づき行動することが出来るのです.

二日目は雨模様で参加者が少なかったですが,それが返ってラッキーでもありました(^^)


ここからは余談ですが,
少しずつですが,諸先生方とお話しできる機会が持てました.

小宮山彌太郎先生と、私も参加させていただいた第一回Pacific Osseointegration Conference(POC)でのこと,ブローネマルク先生の話が弾 んで衛星中継が30分も延長して・・・.
衛星中継って分単位でそんなにもお金がかかるのですね.驚きました.

 

<https://www.8181118.com/director/img/RIMG0013.JPG>

写真は第一回のときのアンテナ(2007年3月)

RIMG0013.JPG

2009.05.28エアコンのお掃除

こんにちは

吉本歯科医院の吉本彰夫です。

本日は一日休診にしてエアコンの掃除をしてもらいました。
エアコンの掃除って丸一日かかるんです。

掃除といってもフィルターを洗ったり程度ではありません。

全て分解です。

 

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カバーを外し,フィルターを外し,ここまでは日常でも出来ます。


次に電気基盤を外し,基盤の金属性カバーを外し,中の本体部分が見えてきました。
金属のフィルターになっているんです。

 

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これを特殊な洗浄液で洗っていきます。


薬剤がどんどん流れ落ちてきますので、飛び散らないようにビニールカバーをかけます。
周りのチェアーや器具にもビニールカバーをかけます。
落ちてくる洗浄液は大きなバケツというよりも桶に溜めていきます。
外見では分かりませんが,すごく汚れているものです。

 

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吉本歯科医院では毎週のようにインプラント手術を行っています。


よく感染対策といわれますが、見落としがちなのが,このエアコンの空調によ る空気汚染です。

インプラント手術の前日には、手術室の清掃を行ないます。

その際には、専用の空気清浄機を使い、空気を綺麗にします。

 


DSC_0012.JPG

しかし、エアコンの汚れは天井から降ってくる訳ですから防ぎようがありません。

ここまでの掃除が頻繁に必要なのです.
丸一日休診にして患者様には申し訳ないのですが、どうしても欠かせないのが院内の掃除なのです。

日本補綴歯科学会専門医 香川県 高松市 吉本歯科医院

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