専門が変われば診断が変わります。
保険治療でできる「白い詰め物、被せ物」をプラスチックで詰める先生もいます。
もちろんお口の中に治療するのにこのプラスチックの材料を使用してもいいよ。ということはいわれています。
しかし、どういうお口の中の状況でどのような大きさのものを、そのプラスチックで強度が耐えられるのかというのは、その先生その先生によって、判断すべきであるとされています。
噛む面や奥歯だとプラスチックの詰め物や被せ物はすり減ってしまいます。
ご自身の歯との間に段差ができてしまうんです。
良い材質を選べば虫歯にならないのか?という問題ではなく
強度がしっかりした材質を選び、ばい菌が再度侵入しないように
完全封鎖する技術が必要であるということです。
歯の予防を真剣にお考えの方は
まずは、ご相談下さい。
現状をきちんとお知りになる、それが最も重要なことです。
香川県高松市の
かみ合わせ専門歯科医院
吉本歯科医院の吉本彰夫です。
ある患者さんの事例を
ご紹介します。
専門が変われば診断が変わります。
歯医者さんに行って歯を削って治療した。
治療した後は、被せ物をして終了。
このように歯医者さんで被せ物をして治療を終了したことは
おありになるかと思います。
みなさんは、
この歯の寿命がどの程度あるか知っていますか?
人によっては「一生もつ」と
思っていらっしゃる方もいます。
人によってはいい被せ物をしたから
「一生もつ」と思っていらっしゃる方もいます。
日本人の寿命がどんどん伸びた今、
60歳を超えた頃から
ドミノ倒しのように歯を失い
あっという間に
抜歯→ブリッジ治療→入れ歯という状態
になってしまわれる方はとても多いです。
多くの歯を失われた方とお話していると
「治療した歯は一生もつものだ」と
思っていらっしゃったということがわかってきました。
患者さんご自身がご自分が受けられた治療の耐久性をご存じないか、
勘違いされているかのどちらかです。
そこまできちんと説明を受けていなかった
ということもあります。
私たちは体のどこかがケガをした場合、
自然治癒力というものがありますので
安静にし適切な処置を受けていれば時間がたてばもとに戻ります。
しかし、歯科はそういうわけにはいきません。
放置しておくと、神経を取るか、抜歯、になっていくのです。
悪くなった部分を削ったり、
抜いたりし、
なくなった部分は
人工の歯科医療材料で補うのです。
それが一般的な歯科治療です。
皆様のお口の中にも入っている、
人工の歯科の被せ物や詰め物です。
歯科材料は異物です。
歯と完全に接着するものではありません。
どんなに優秀な歯科医師であっても
歯科材料を使った治療で歯を完全に元の歯のように修復することはできないのです。
できることは
「できるかぎり長くもたせる」
ということまでなのです。
理想的な金属といわれる金合金を
歯科材料に使ったとしても
「もたせられる」程度です。
ましてや、
保険診療の範囲内で行う銀歯であれば
「長くもたせられる」どころではありません。
ばい菌も入り放題ですし、
金属アレルギーを引き起こす可能性だってあります。
保険診療の範囲内で行う銀歯ですが
7~8年後には悪くなっていきます。
その時悪くなっているのは、治療した歯科材料だけではないのです。
その金属に接している歯本体も悪くなっているんです。
数年後に銀の被せ物が取れた時には
詰め物や被せ物のさかいめから内部に黒く虫歯が進行していっているのです。
歯科材料の平均使用年数に関するデータです。
●白い樹脂の詰め物・・・・・5.2年
●型を取ってはめこむ小さな金属・・・・5.4年
●歯に多い被せる大きな金属の冠・・・・・7.1年
いかがでしょう?
「え?これっぽっちしかもたないの?」
そう思われてのではないでしょうか?
日本人はどんどん歯を失い続けます。
悪くなった部分を削って詰めて、銀歯を被せて、また悪くなって・・・・
それを繰り返していくうちの「この歯はもう抜くしかありません」という状態にまでなってしまうのです。
人生後半になって
ドミノ倒しのように歯を失っていく方の多くは
必ずこうおっしゃいます。
「もっとはやく知っておけば良かった。
知っていれば、こんなにも歯を失うことはなかった」と。
専門が変われば診断が変わります。
かみあわせ専門
吉本歯科医院の吉本彰夫です。
セラミックは変色しないのですか?
というご質問にお答しますね。
セラミックは焼き物ですので、陶器のお茶碗と同じです。
セラミックは変色はしません。
しかし
歯や歯茎がなんだか黒くなってきたという方がいらっしゃいます。
差し歯の場合だとすべてがセラミック、いわゆるオールセラミックスという差し歯の場合には変色しないのですが、どうしてもお茶碗だけだと割れやすいということで、金属で裏打ちをしてまず金属の歯を作りその上にセラミックスを乗せるというメタルボンドという治療法があります。
そうすると金属を使っていますので、経年的に金属が見た目はセラミックスなんですが、中が金属ですのでその金属が溶け出して歯茎が黒くなったりすることがあります。
もちろん、オールセラミックスにしたとしても、例えば死んでいる歯で神経の治療をしていて、土台を金属で作っている場合。
その被せものではなく中の土台が金属ですので、そちらから金属が溶け出し、歯や歯茎が黒く変色してくることはあります。
セラミックそのものは変色しませんが
裏打ちに使った金属や
芯棒を立てる時に使った金属が
溶けだし歯や歯茎が黒くなっていくのです。
ですので、見た目をある程度気にされる方もしくは歯茎の境目を気にされるということであれば、芯棒も当然金属でないものを選択する必要がありますし、被せものも金属でないもの、もしくはジルコニアのようなものを選択する必要があります。
吉本歯科医院では主に芯棒はファイバーコア、被せものはオールセラミックスのジルコニアもしくは力がかかるか、かからないかでe-maxといった材質を使うことが多くあります。
前歯をセラミックにしたのに歯や歯茎が黒くなってきたのはなぜ?
をご覧くださいね。