専門が変われば診断が変わります。
噛み合わせ専門歯科医院
吉本歯科医院の吉本彰夫です。
お越し下さった患者さんから
ご相談頂いた内容ですが、きっと素朴なご質問で、誰でもそう思ってしまいそうな
ことでしたのでご紹介しますね。
『こちらに来る1週間前に
歯周病が進行しているということで
奥歯を2本抜歯しました。
抜歯した部分はまだ腫れています。
抜歯すれば歯周病は治るのでしょうか?
あなたは他の歯も歯周病がありますと言われてはいるのですが
その後の治療は歯のお掃除だけ、です。
歯石を取るだけのみ、です。
処方箋も抜歯した後に抗生物質の薬をもらっただけです。
このまま放置しておくと他の歯も同じ運命をたどるのではないかと不安になり
相談に来ました』
これはきっと、
同様に思われている方も多いかと思いますので
お話させて頂きますね。
歯科医院で先生に
「あなたは歯周病だと言われた。
歯がぐらぐらしているので歯を抜かないといけないと診断された。
歯を抜いた後、どのようにすれば他の残っている歯を予防できるか?」
実際によくあるご相談です。
揺れている歯がある場合には
クリーニングをしてもほとんど揺れは止まりません。
実際、ご相談に来られる患者さんの多くは
これまでも普通にブラッシングや
定期的な歯科検診はなさってこられた方も多いのです。
しかし、
今回
「歯周病で歯を抜かないといけなくかった」
のです。
歯周病菌だけが原因で歯周病になっている場合には
しっかりとお口の中の菌を減らすことで
これ以上悪くならないように維持することができる可能性もございますが
「歯周病で歯を失った」場合には
そもそも今回歯周病になられた根本原因を
まずは
きちんと突き止めることが大事です。
歯周病によって骨が溶ける原因は2つです。
1、口の中の細菌によるもの(細菌感染)
2、噛み合わせから起こる「破壊的な力」(外来的要因)
今まで掃除をきちんとしているにもかかわらず歯の揺れがとまらない、
のであれば
1、ではなく、2の噛み合わせから起こる問題
または1、2の組み合わせが原因であることが多いです。
詳しくはこちらをご覧下さいね
https://www.8181118.com/director/2016/02/post-109.php
歯周病って、骨が溶けてなくなる病気なんです。
さあ、では
原因2の、かみ合わせからくる破壊的な力をお話します。
重たい物を持つ、
一人で重たい物を支えるよりも
二人、二人よりも三人、三人よりも四人のほうがいいわけです。
それぞれの一人に対する負担が減るわけです。
歯の数は親知らずを除くと28本になります。
親知らずを含めると32本になるのです。
そもそもなぜ神様がこのように人間に歯を多く作られたのか?
歯がそれほど丈夫なものであれば、そんなに本数いらなかったのではないでしょうか?
つまり人間の食生活においては28本は必要だと考えて、28本作られたのだと思います。
ですから
すでに「歯を抜かないといけない」ということになった
ということは本数が減るのです。
重たい物を運ぶと思って下さい。
例えば車で運ぶ場合、タイヤは4本ですよね。
では次に
4本のタイヤの普通の車には乗せられないような大きな物、重たい物を乗せると思って下さい。
トラックやトレーラーなどタイヤがいっぱいなもので運びます。
その大きなもの、重たいものを車の上にポンと載せてみたらどうでしょうか?
タイヤが悲鳴を上げますよね。
パンクしますよね。
お口の中の歯も同じことが起こっているのです。
すべて噛む為の道具なのです。
噛むための
ご自身の歯、
被せ物、
ブリッジ、
入れ歯(義歯、総義歯)、
インプラント、
すべて道具なのです。
本来受け持っている力以上の力を受け持つと
簡単に壊れてしまうのです。
歯がグラグラしている。
歯周病で歯を抜いた後どうすればいいのか
というご質問をよくいただくのです。
歯がグラグラしているというのは動いているということですよね。
何か噛んだ時、歯は動くんです。
というこうとは、それは力を支える能力が実はあまりないんです。
弱いんです。
つまりどういうことか?
車でいうとタイヤがパンクしている状態だということです。
当然パンクしているわけですから、ないのと同じです。
残っているタイヤに負担がいっているのです。
トラックやトレーラーでないと運べないような物、重たい物、大きい物、それを普通の車にポンと載せたら耐えられないわけです。
確かに車でも重たい物を運べるのかもしれない。
でもそのような限度を超えたような物は運べないのです。
言うなれば、車で運べる荷物の量は限られている。
トラックやトレーラーでないと運べないような物はそもそも運べないのです。
運ぼうとすると次々壊れていくのです。
もちろん昔食事できていた物と同じ物を食べたいという気持ちはよく理解できます。
家族みんなと
お友達と一緒のものを
同じように噛んで召し上がりたい
というお気持ちよくわかります。
しかしながら
残っている歯の現状、
残っている歯の本数であったり、
残っている骨の量だったり、
揺れているのか揺れていないのか、
生きている歯なのか、
死んでいる歯なのか、
という状態によって
噛める物、
噛んでもいい物が
変わるのです。
歯の神経を取るから
噛んでも痛くないから噛んでもいいというわけではないのです。
確かに噛むということは良いことです。
噛むということによって脳への血流量が増し、筋肉が動く、ということによって脳への刺激が強く脳を活性化させる。
つまり噛むということはすごく大事なことです。
しかしながら堅い物を噛むと歯は骨はやられてしまいます。
つまり噛んで大丈夫な方が噛んでいいのです。
その限度を超えた噛み方をすると、実は非常に危険なのです。
「歯を抜いた後どのようにすれば良いのか」
本数が減っているわけですから、その本数分増やしてあげればいいわけです。
例えば
インプラント治療のようになくなった歯の本数分、そこを支えられる本数のインプラントでもって支えるということが一つ。
もう一つはもうすでに揺れているわけですから、
すでに他の歯に対して負担が掛かっているわけですから、
今のお食事そのものが実はご自身の歯にとって耐え切れない力だということを知ってください。
今の食生活そのものが非常に危険なのだということを知ってください。
ご自身では「その食事は硬くない」と思っていらっしゃるかもしれません。
硬いかどうかを判断するのはご自身の頭ではなく、ご自身の歯なのです。
頭では「これくらい大丈夫だろう」
と認識されていても
確実にお口の中の歯は壊れていっているのです。
以前に食べていた物よりもやわらかいもの、出てきた食卓の中でやわらかいものを選んで食べている、であればいいということではないのです。
今のご自身の歯にとって十分余裕をもって耐えられる食事なのかどうかということが大事なのです。
ですから今すぐにその食事の質を変えるということがすごく大事なのです。
歯を抜いた後、傷が治るには時間がかかります。
期間がかかります。
その間も残っている歯にはものすごい負担がいっているのです。
傷が治るには休養というのが必要なのです。
足が骨折をして、その足を治すためにギブスをして、
その傷が治るまで動かさない、動かない、力がかからないようにする。
この休養がすごく大事なのです。
ギブスをしてそのままマラソンに出たら当然壊れるのです。
傷が治り、治療が終わるまでは走ってはいけないのです。
この2点はとても大事なことなのです。
「あなたは歯周病だと言われた。
歯がぐらぐらしているので歯を抜かないといけないと診断された。
歯を抜いた後、どのようにすれば他の残っている歯を予防できるか?」
予防するためには
今の現状の歯に対して
これ以上負担をかけないような
お食事の質を変えて頂くことがとても大事です。
「硬いものを食べないで下さい。」
「お食事の内容を変えて下さい。」
「できるだけ柔らかいお食事に変えて下さい。」
こんなお話をあなたは聞かれたことは、ないでしょうか?
硬いかどうかを判断するのはご自身の頭ではなく、ご自身の歯なのです。
歯周病と診断された方
歯を抜かないといけない診断された方
すでに多くの歯を失ってしまった方
まずは、
ご自分が「歯を抜かないといけないと診断された」根本原因
歯周病だと診断された根本原因を
お知りになって下さい。
歯を抜かないといけない
と診断された方は
まずは、ご相談下さい。
現状をきちんとお知りになる、それが最も重要なことです。
咬み合わせバランスが悪いままだと
お口の中にどんないい治療をしようと
どんなに自費で高い素材を入れても
必ず破壊が起こります。
歯の破壊だけでなく
咬み合わせバランスの悪さからくる衝撃は
全身への影響も大きいのです。
原因を突き止めることで
無駄な治療をしなくてすみます。
http://www.8181118.com/director/2016/02/post-113.php
原因を取り除かない限り再発を繰り返すのです
専門が変われば診断が変わります。
香川県高松市の
かみせ専門歯科医院
吉本歯科医院の吉本彰夫です。
ご遠方より初診でお越し下さった患者さんのご相談内容です。
かかっている歯医者さんでショックな診断結果を受け
信頼できる先生を探そうと思ってこられたとのこと。
『前歯4本が歯の神経を抜いており差し歯の状態。
そのうち2本の歯の根が真っ二つに折れており歯がグラグラしている状態。
硬いものを食べるのが好きで
硬いものを好んで食べるのが習慣。
診断は4本を抜歯しインプラントかブリッジ。
入っている差し歯は数年前に保険がきかない治療で入れたもの。
インプラントは怖いし、横の綺麗な歯をかなり削ってブリッジにするのも
抵抗がある。他に方法はないか?』
とのことでした。
お口の状態を
レントゲン写真を撮影しみてみると
前歯4本の差し歯の歯の根は2本はまっぷたつに割れています。
あとの2本も「もうまもなく割れる寸前」というヒビが入った状態です。
前歯4本の歯の根はすべて
破壊されてしまっている状態です。
この患者さんは
噛む力が歯を破壊するということを
知らされていませんでした。
また歯の神経を抜いた差し歯となると
見た目は歯があるように見えても
実は噛む力はほとんどありません。
神経を抜いた歯の強度は
10分の1程度です。
枯れ木のような状態の歯なのです。
そんな差し歯で硬いものを
噛み続けると
必ず歯の根が割れる、歯の根が折れる
といった
土台となる歯の根が破壊されることになるのです。
例外はありません。
歯の根が折れた
歯が根が割れた
こういった診断を受けた時
その原因は一体何だ
と思われますか?
そんなこと考えたこともない、
という方が
ほとんどであるかと思います。
お口の中に症状が起こった時
ほとんどの方は
私が歯みがきをちゃんとしなかったから
ばい菌がたまってしまったから
とお考えになります。
しかし
原因はそれだけでは
ありません。
咬み合わせバランスの悪さによる
噛む力の衝撃で
歯が欠けたり
歯に穴があいたり
歯がグラグラと揺さぶられ
抜けそうになったり
ということが起こるのです。
モノとモノがぶつかる行為は
必ずどこかが壊れます。
例えばですが
壁に豆腐をぶつければ、
どうなりますか?
もちろん柔らかい方の豆腐が
グシャっとつぶれますよね?
豆腐に向かってボールをぶつけると
柔らかい豆腐がこれまた
グシャッとつぶれますよね?
物と物がぶつかった時には
必ず
より柔らかい方が
壊れるのです。
衝撃というのは
そういうものです。
ただ、
例外があります。
衝撃が長期間に及んだ場合、
仮に弱い力であったとしても
硬いものを壊すことが
あるんです。
よく言われるのに
「雨垂れ石を穿つ(うがつ)」
ということわざがあります。
※軒下から落ちるわずかな雨垂れでも、
長い間同じ所に落ち続ければ、
ついには硬い石に穴をあける意味から。
たえず垂れ落ちる滴は石にさえ穴をあける
小さい雨粒でも長い年月の経過によって
固い石にも
穴をあけてしまうのです。
物と物がぶつかった時には
ぶつかったところが壊れやすくなる、
壊れる。
これはイメージできます。
次にそこを壊れにくい頑丈なものにすれば、
それを支えている他の構造物に
その振動や衝撃が伝わるのです。
つまり、
どんなに硬い物、
どんなに壊れにくい物の
カブセ物を作成したとしても、
その衝撃は他のところに行ってしまうのです。
カブセ物を支えている歯であったり、
歯を支えている骨だったり、
歯根膜だったり、
骨を支えている関節であったり、
いろんなところに
その衝撃や振動は蓄積されます。
そして人間の体というのは歯だけ、
頭の骨だけというふうに独立しているのではなく、
骨はだいたい人間の身体は個人差ありますが
200近くで構成されていると言われています。
また
関節は260もあると言われてます。
つまり全身にある200個の骨、
260の関節でもって
つながっているのです。
そしてそれぞれを
筋肉や腱でつないでいる
のです。
ですので、
腕を引っ張ったら当然
体もくっついてきます。
肩を押したら足も引っ張られて
転んでしまうのです。
つまり衝撃というのは
全身でその力を受ける
ということです。
よく食いしばって踏ん張れ
と言います。
食いしばることができなければ
踏ん張ることはできないのです。
踏ん張ろうとすると、
食いしばろうとします。
食いしばれないと
踏ん張れないのです。
つまり噛み合わせの状態が悪いとか
早く当たるとことがあるとか、
強く当たるところがあるとか、
というとその衝撃はただ単に口や顎、頭だけではなく
首や肩、場合によっては足にまで行ってしまうのです。
その衝撃は
逆もあります。
足をケガされると
歯が割れる
という体験をされた方は
多いのではないでしょうか?
一見関係ないような足と歯ですが、
とても密接に関係があるのです。
咬み合わせバランスが悪いままだと
お口の中にどんないい治療をしようと
どんなに自費で高い素材を入れても
必ず破壊が起こります。
歯の破壊だけでなく
咬み合わせバランスの悪さからくる衝撃は
全身への影響も大きいのです。
原因を突き止めることで
無駄な治療をしなくてすみます。
http://www.8181118.com/director/2016/02/post-113.php
原因を取り除かない限り再発を繰り返すのです
よくあるご相談で
「ハイブリッドセラミックで白い歯にできると聞いたのですが
ハイブブリッドセラミックとは何ですか?」
もあります。
ハイブリットセラミックについて
お話しますね。
ハイブリッドセラミックとは?
ハイブリッドセラミックスというのは、セラミックスという名前が入っているのでセラミックのような白い綺麗な歯の材料なのかな?と思われる方は多いですが
実はセラミックスとは全く違います。
いわゆるレジンというプラスチックです。
レジンとは、プラスチック素材でできた歯の修復物のことです。
ハイブリッドセラミックというのはいわばプラスチックのことなんですね。
内容物はレジン(プラスチック)とセラミックスの材料がちょっとだけ混ざっているもの、です。
で、ハイブリッドセラミックスという名前がついているんです。
ちょっとややこしいですよね。
被せ物を選ぶのは家を建てるのと同じ
例えば家を建てると想像してみてください。
家を建てる時、基礎は大事ですよね。
その基礎がどの程度頑丈にできているのかによって、家の強度が変わってきます。
例えば家を作るのであれば平屋が作れる程度の基礎であるのか
2階建てが作られる強度を受けれるだけの基礎であるのか
3階建ての力を受けいれるだけの基礎であるのか
というふうに考えていただくと、基礎でも全く必要とされる支える強度が違います。
家を建てる時は
土台の基礎にどれだけの力がかかってくるのかを考えて強度を確保していかなくてはいけません。
歯の治療も実は同じです。
どれだけの強度に耐えられますか?
歯の治療をした後、被せ物をする時に最も重要なことは「どれだけの強度に耐えられるか?」という問題です。
つまり、噛む力に耐えられる強度がある材料なのか?ということです。
ハイブリッドレジン、硬質レジン、セラミックス(陶器の材質)、ジルコニア、金属など、いろいろ被せ物の種類はありますが実は全く硬さが違うんです。
強度=「噛む力に耐えられる力」
とお考え下さい。
噛む力というのは女性でも奥歯だと100キロ、男性だと200キロかかるといわれています。
その「噛む」という力を、支えられるかどうかが被せ物を選ぶ時にはとても重要なことなのです。
残っている歯との咬み合わせバランス
さらに残っている歯の状態によっても強度は変わります。
ほとんどの歯が健全な状態で残っている方
多くの歯が神経のない歯だったり、入れ歯だったりする方
1本の歯だけが今回治療しないといけなくなったという方
では「噛み合わせバランス」としての強度の考え方が変わってしまうのです。
ほとんどの歯がご自身の歯が健康である方の場合には、噛む力を残ってる歯で支えればいいですし、その弱い歯に対してあえて強い力を負担させる必要はありません。
しかし、もうすでに何本かの歯を失ってしまっており、残りの歯が何本かしかないという場合には本来の受け持つ力以上の力がどうしてもかかってしまうのです。
ブリッジ治療も同じです。
歯を失って、残っている歯で橋渡ししてつなげてなかったところに歯が入ったので歯が治ったと思われるかもしれませんが、実際には柱は少ないのです。
柱の本数分の力しか耐えられないのです。
ではどのくらいの強度が材質によって違うんでしょうか?
材質の硬さを知ってますか?
通常、硬いかどうかっていうのは硬さメガパスカルという単位で表現されます。
一般的にジルコニアは1000メガパスカルを超えるものをいいます。
では、セラミックスはどうなんでしょうか。
見た目がよくしたいと奥歯にセラミックスを使い、かつてセラミックスがどんどん割れてかなりの厚みを持って作らないと薄くてセラミックスでは壊れてしまうわけです。
前歯だったらあんまり力がかからなくとも大丈夫なので前歯だったら従来のオールセラミックスでも大丈夫かな?ということでいわれたそのセラミックスだと、わずか400メガパスカルです。
実はジルコニアの3分の1の硬さしかありません。
強度はたった3分の1程度でしか支える事ができないのです。
ではハイブリッドレジン、ハイブリッドセラミックスやレジンはどうでしょうか?
100あるかないかです。
ジルコニアからしたら10分の1以下の強度しかないのです。
その10分の1の強度で果たして何年噛むことができるのでしょうか?
もちろんその治療するは以外のすべての歯が頑丈で健康でほとんどのものがそこでお食事できるという方であれば、ハイブリッドでもハイブリッドセラミックスでもなんの問題もないかもしれなません。
奥歯には奥歯の仕事、前歯には前歯の仕事
しかし、残ってる歯が数本でそこでしか噛むことができない場合や、前歯だけでしか噛めていない場合にハイブリッドセラミックを被せてしまうと、あっという間に前歯が倒れてきてしまいます。
前歯には奥歯で噛むような「物をすり潰す」ことはできません。
「物をすり潰す」というのは奥歯の仕事です。
奥歯の仕事を前歯にさせるとどうなるでしょう?
前歯はどんどん動いて倒れていってしまいます。
真ん中のあたりにハイブリッドセラミックの材質で使って果たして何年持つのでしょうか?
また、もし仮にもったとしても「すり減っていく」ということを考えるとおすすめできる材質とはとてもいえません。
どうして保険で認めているのか?
ハイブリッドセラミックの説明の最後に「ではどうして国は保険治療でプラスチックの被せ物を認めたのか?」というお話をしておきます。
その背景にあるのは
近年、金属の価格が非常に高騰している、ということがあります。
今まで保険治療で認められていた金銀パラジウム合金も何倍もの値段に跳ね上がってきて高級品、ぜいたく品になってしまったんです。
保険治療で認められていた金銀パラジウム合金の金属価格が高騰すれば国が保険でまかなえる予算を大幅に超えてしまうのです。
そういった理由から
保険治療でもハイブリッドセラミックのようなプラスチックの安価な被せものでも、使えるようにということで保険の適応ができるようになりました。
日本人は「保険で使えるだから安全安心」「国が認めているものだから安心」とおもいがちです。
しかし、保険で認められている材質だからといって安心安全というわけではありません。
ご自身のお口の中の状態に応じてできるできないは判断が必要かと思います。
そしてまた、新しいハイブリッドやジルコニアやセラミックスはそれぞれ特徴があります。
ですので、接着材で貼り付ける時にその特性を知らずにくっつけてしまうと実は本来の力を発揮できない、簡単に外れてしまう。という事がおこってしまいますのでそれぞれに応じた適切な処置が必要です。
虫歯治療や歯の神経治療をしたあと、または歯を白くしたいと審美歯科治療をお受けになる方で被せ物をどんなものにしようかなとお考えの方は、治療を受ける前に必ず知っておいて欲しいことがあります。
歯の被せ物をを選ぶ時に知っておくこと
① 材質の強度は噛む力に耐えうるものなのか?
② 他の歯との咬み合わせはキチンと設計に入っているのか?
③ 自分の歯と被せ物をくっつける時に使う接着材の相性を知っているのか?
最低でもこの3つはクリアした上で歯の治療をお受けになって下さい。
歯の神経を取ったのに、痛みが残るのは、なぜでしょうか?
みなさまは
過去に歯の神経の治療(歯の根っこの治療)をなさった体験が
おありになるかと思います。
ご自分のお口の中での治療がどのようなことを
行なっているのか?詳しくお知りになっている方は少ないかと、思います。
まず、神経を取ったら痛みが止まると思っている方は、とっても多いです。
「歯の神経を取ったから、痛みは感じなくなるはず」
と思ってはいませんか?
「だって、神経を取ったんだから、痛くないはずじゃあないの?」
そう、思われる方があたりまえかも、しれませんね。
歯の神経についてお話しますね。
そもそも歯の神経ってどんな形をしていると思われますか?
実は網目状になっています。
1本の糸がヒューっとあるのではなく、その先は網目状になっているのです。
イメージ的には蜘蛛の巣をイメージしてみてください。
張り巡らされているから、いろんな所が、それを痛いと感じます。
つまり神経は、1本ではなく張り巡らされているのです。
では歯の中の神経はどうなっているのでしょうか。
いろんな画像や模式図では神経は1本、歯の中にドンとトンネルのように通っているかのごとく表わされていることが多いです。
しかし現実はそんなに単純ではないのです。
確かに大きい神経というのは何本かしかありませんが、小さい神経は何本もあるのです。
根っこの先を電子顕微鏡で調べた先生がいらっしゃいます。
1本の根っこに神経の入り口はなんと500箇所あったそうです。
500箇所もの神経の処置を人間の手で出来ると思われますか?
はっきり申し上げて不可能です。
しかもそれは1mm四方の狭い場所に500本もの神経があるのです。
ですので針のようなもので「神経取りますよ」と言いますが、大雑把に大きい神経を取りますという意味合いであって、キチンとすべての神経を取るというのは不可能です。
最近ではマイクロスコープや顕微鏡で神経の治療をされている先生が増えてきました。
私もルーペを使って治療を行う場合があります。
しかしながらそれが見えるのは、あくまで神経の入り口なのです。
トンネルの入り口なのです。
トンネルの入り口を見たとして、トンネルの奥がどうなっているか分かりませんよね。
ただ、この「入り口を見つける」ということ。
実はここがすごく難しいのです。
その入り口すら見つけられないということが現実に多いためです。
ですから、ルーペやマイクロスコープを使うことによって、その入り口をより多く見つけることが出来るということです。
例えば上の奥歯の第一大臼歯という歯があります。
いわゆる6番目の歯ですね。
これは保険の算定では神経は3本しか算定はできません。
しかしながら現実的には4本目5本目の神経の入り口が確認されることが多々あるのです。
元々大きい神経が4本5本あるのに3本しか治療していない訳ですから当然痛みますよね。
わざと取らない訳ではないのです。
見つけられないのです、見つからないのです。
ですから神経を取ると言えばあたかもきれいに取れるようなイメージをされるかもしれませんが、大雑把に取っているということです。
しかも口の中からしか処置をする器具を入れることができません。
いわゆる針のようなものですね。
まっすぐな根っこであれば、まっすぐな針を使うことによって先端まで持って行くことができます。
しかしながら曲がった根っこの場合には、曲がった器具でしか入れることができないのです。
しかし実際の器具はまっすぐなのです。
無理して頑張って開けようすると、実は根っこの途中に穴が開いてしまうということがあるのです。
根っこの途中に穴が開いてしまうとそこからバイ菌や薬が根の外へ流出したり血液やいろんな物が入ってきますから、結局歯を残すための根っこの治療であったはずなのに歯そのものを抜かなければならないという結果になってしまうことがあるのです。
ですから必ずしも神経がキチンと取れなくても一旦それで様子を見る。
これ以上取ると悪化してしまう可能性があるのでそれ以上はやらずにそこで止めておく、ということは日常診療において多々あることなのです。
ですからまず一点目としては、神経は完全には取り切れない。
しかもそれだけ多くの本数をしかも網目状になっている神経をキチンときれいに取る、これを短時間で1回で取れるというのはなかなか難しいことなのです。
通常根っこの治療(歯の神経の治療、根管治療ともいいます)というのは何回も何回も治療を受けることが多いのです。
しかも初めて1回目の治療というのはバイ菌があまり入っていないことが多いですから、比較的簡単に治療できることが多いです。
しかしながら2回目の治療、以前に治療したことがある歯をもう一度治療を行う場合には
その時にはバイ菌がいろんな所に潜んでおりますから何回も何回も治療が必要になることがあります。
さて、
ここまでは歯の根っこの中のことをお話ししました。
次に歯の根っこの外のお話です。
例えば手の指、手のひら、手首があって、腕があって、肩があって脳の方に神経が繋がっているのです。
歯の中だけに神経があるわけではないのです。
歯の根っこの周りには「歯根膜」という感覚を司るところがあります。
そして骨があります。
その中には頭から歯まで神経が繋がっているのです。
歯の中の神経の治療がきれいにできたと確実にできたと仮定しても、実は歯根膜や骨の方にある神経に障害が出ることがあるのです。
そしてまた生きている歯と死んでいる歯では同じように触れても感覚が異なってしまうのです。
神経を残した場合には元と同じ状態、噛んだ感覚になるかもしれません。
神経が死んでいる歯というのは、そこには体にとっては異物でしかないのです。
前と同じ噛んだ感覚にはならないのです。
まったく一緒という訳にはいかないのです。
時間が経てば慣れていくということはあるかもしれません。
叩いて響いたときに、その響く感じがなんか違う、そうお感じになる方がいますが、
「なんか違う」というのが普通なのです。
歯の神経を取っているわけですから。
そして通常は機械的に隅々まできれいに取り除くことは出来ませんので、薬品を使います。
薬品を使って周囲を、神経の感覚を鈍らせるとか、その神経を弱らせるということをします。
それによって感覚を感じさせなくさせる。
これが神経の治療です。
バイ菌が神経と戦うわけです。
神経や血管の免疫機能と戦うのです。
そして、戦っているときがすごく痛いのです。
戦場なのです。
その戦う免疫達を戦わなくさせれば、痛みは取れるのです。
想像して下さいね。
風邪を引いた時に熱が出ますよね。
なぜ熱が出るのか?
こんなこと聞かれたことありませんか。
「バイ菌が入ってきて体の免疫、戦う細胞達が戦っているんだ」と。
そして「戦いに勝つために熱を上げて活性化させるんだ」と。
つまり熱が上っているというのは、今まさにバイ菌と戦っている最中だということです。
ここに痛み止め、熱冷ましを飲んだらどうなると思いますか。
風邪を引いた時に抗生物質を出す先生は減ってこられたかと思います。
単なる風邪の時に
解熱剤さえ出さない先生が増えてきてると思います。
何故でしょうか?
それは風邪を治すことにはならないからです。
熱を下げることによって戦いを中止させるということになるのです。
治りが悪くなるんですね。
ですから風邪を引いて熱が上っている時に「急いで熱を冷まさなくては」ということはないということです。
ただあまりの高熱になってしまうと脳が耐えられなくなりますから、ある程度の熱を冷ますことは必要ですけれども、楽になるまで熱冷ましを使ってはいけないのです。
せっかく自分の体が戦っているその戦いを自分の体に中止させるということです。
戦うのをやめて、降参させるということになります。
ですからお薬を飲むというのはとても判断が難しいのです。
早く楽になりたいですよね。
でも戦いに負けさせるということに繋がりかねません。
歯の治療も一緒です。
「強い薬を使えばいいのか」そういうことではないのです。
強い薬を使い過ぎると今度は人間の体の方が負けてしまうのです。
そして神経が戦っているその神経を殺してしまうことによって、負けますから戦いに。
痛みを感じにくくなるのです。
楽になっていくのです。
ですから何を優先して治療するかによって処置内容が大きく変わります。
そしてその戦いが今始まったばかりの時期なのか、中盤なのか後半なのか、その戦いにまさに今勝てそうな時なのか、負けそうな時なのか。
負けそうな状況なのであれば、もう頑張っても負けるのは間違いありませんからそれはもう諦めて早く外科的に悪いものを除けた方がいいという考えになるのです。
ここまでの話をまとめると、歯の中の問題として
歯の中の神経が充分取り切れていない。
もう一つは歯の外の問題。歯根膜や骨などの神経や血管に及ぼす刺激であったり、振動であったり、そういうものを感じる。
そういうことによって神経の治療を行なったとしても痛みが取れないことがあるのです。
そして治療が終わったとしても、生きている歯と死んだ歯では感覚が違いますから元通りということにはなりません。
ではどうすれば歯の神経の治療(歯の根っこの治療)ができるんでしょうか。
吉本の個人的考えですが、キチンとした根っこの治療は不可能だということです。
結論から申しますと。
そうなのです。不可能なのです。
人間の手で狭い中の500本もの神経を処理することは不可能です。
ですから歯の神経(歯の根っこ)の治療をしないで済むのであればしない方がいいのです。
そしてバイ菌さえいなくさせることが出来れば痛みは取れるのです。
仮に死んでしまった神経の死骸がそこに残ったとしても、バイ菌さえいなくなれば大きい問題とはならないのです。
ですからバイ菌を殺せるお薬をそのトンネルの入り口に使うのです。
もちろんトンネルの入り口に薬を持って行くことが出来なければ薬は効きません。
ですから4本5本ある根っこに関しては、4本目5本目があるのではないかという視点で常に治療を行なっております。
そのままポンと薬を置けば薬が効くわけではありません。
際まで持っていって初めて薬が効くのです。
4本目の神経の入り口を見つけることができるかどうか、その腕を持っているかどうかというは、またそういうのが見つけられる歯なのかどうか。
1回目は見つけやすいです。
2回目の治療、3回目の治療では非常に見つけにくいのです。
ですのでなるべく神経を触らなくていい治療ということをお勧めします。
https://www.8181118.com/director/2016/09/post-146.php
吉本歯科医院の薬で治す虫歯治療、歯の根っこ治療はこちらをご覧下さい。
歯の神経を取ったのに痛い原因として
探しきれていない歯の神経の入り口がある場合もあります。
通常歯の神経の入り口は3本とされていますが
私が患者さんを日々診察させていただき現実は10人のうち5人までは
4本目、5本目が見つかることがあります。
見つけられないものは処置ができていないので
当然そこにばい菌は残ったままです。
痛みは当然取れません。
こちらもご参考になさって下さい。
https://www.8181118.com/director/2016/09/post-146.php
香川県高松市の
かみせ専門歯科医院
吉本歯科医院の吉本彰夫です。
歯が折れた
歯が割れた
歯に穴があいてしまった
被せ物や詰め物がすぐ外れる
こういった時
その原因は一体何だ
と思われますか?
そんなこと考えたこともない、
という方が
ほとんどであるかと思います。
お口の中に症状が起こった時
ほとんどの方は
私が歯みがきをちゃんとしなかったから
ばい菌がたまってしまったから
とお考えになります。
しかし
原因はそれだけでは
ありません。
咬み合わせバランスの悪さによる
噛む力の衝撃で
歯が欠けたり
歯に穴があいたり
歯がグラグラと揺さぶられ
抜けそうになったり
ということが起こるのです。
モノとモノがぶつかる行為は
必ずどこかが壊れます。
例えばですが
壁に豆腐をぶつければ、
どうなりますか?
もちろん柔らかい方の豆腐が
グシャっとつぶれますよね?
豆腐に向かってボールをぶつけると
柔らかい豆腐がこれまた
グシャッとつぶれますよね?
物と物がぶつかった時には
必ず
より柔らかい方が
壊れるのです。
衝撃というのは
そういうものです。
ただ、
例外があります。
衝撃が長期間に及んだ場合、
仮に弱い力であったとしても
硬いものを壊すことが
あるんです。
よく言われるのに
「雨垂れ石を穿つ(うがつ)」
ということわざがあります。
※軒下から落ちるわずかな雨垂れでも、
長い間同じ所に落ち続ければ、
ついには硬い石に穴をあける意味から。
たえず垂れ落ちる滴は石にさえ穴をあける
小さい雨粒でも長い年月の経過によって
固い石にも
穴をあけてしまうのです。
物と物がぶつかった時には
ぶつかったところが壊れやすくなる、
壊れる。
これはイメージできます。
次にそこを壊れにくい頑丈なものにすれば、
それを支えている他の構造物に
その振動や衝撃が伝わるのです。
つまり、
どんなに硬い物、
どんなに壊れにくい物の
カブセ物を作成したとしても、
その衝撃は他のところに行ってしまうのです。
カブセ物を支えている歯であったり、
歯を支えている骨だったり、
歯根膜だったり、
骨を支えている関節であったり、
いろんなところに
その衝撃や振動は蓄積されます。
そして人間の体というのは歯だけ、
頭の骨だけというふうに独立しているのではなく、
骨はだいたい人間の身体は個人差ありますが
200近くで構成されていると言われています。
また
関節は260もあると言われてます。
つまり全身にある200個の骨、
260の関節でもって
つながっているのです。
そしてそれぞれを
筋肉や腱でつないでいる
のです。
ですので、
腕を引っ張ったら当然
体もくっついてきます。
肩を押したら足も引っ張られて
転んでしまうのです。
つまり衝撃というのは
全身でその力を受ける
ということです。
よく食いしばって踏ん張れ
と言います。
食いしばることができなければ
踏ん張ることはできないのです。
踏ん張ろうとすると、
食いしばろうとします。
食いしばれないと
踏ん張れないのです。
つまり噛み合わせの状態が悪いとか
早く当たるとことがあるとか、
強く当たるところがあるとか、
というとその衝撃はただ単に口や顎、頭だけではなく
首や肩、場合によっては足にまで行ってしまうのです。
その衝撃は
逆もあります。
足をケガされると
歯が割れる
という体験をされた方は
多いのではないでしょうか?
一見関係ないような足と歯ですが、
とても密接に関係があるのです。
咬み合わせバランスが悪いままだと
お口の中にどんないい治療をしようと
どんなに自費で高い素材を入れても
必ず破壊が起こります。
歯の破壊だけでなく
咬み合わせバランスの悪さからくる衝撃は
全身への影響も大きいのです。
原因を突き止めることで
無駄な治療をしなくてすみます。
http://www.8181118.com/director/2016/02/post-113.php
原因を取り除かない限り再発を繰り返すのです
吉本歯科医院の吉本彰夫です。
そう思われた方も多いかと思います。
吉本歯科医院に初めてお越しになった方はまず、驚かれます。
子供の頃に矯正治療をした方は
もうこれで私の歯並びは一生、死ぬまできれい!大丈夫!
って本気で、思っていらっしゃる方の方が実際多いんです。
しかし、
違うんですね。
「歯は、動くの?」
はい、歯は動きます。
一生歯は動き続けるんです。
吉本歯科医院は、噛み合わせの専門歯科医院ですので
初診でお越しになられるほとんどの患者さんは
「歯が痛い」
「この奥歯が痛い」
というご相談とともに
「私の咬み合わせが正常かどうかを
吉本先生に一度診て欲しいと思ってきました」
という患者さんが圧倒的に多いです。
そして
ほとんどの方は
かみあわせ=歯並び
だと思っている
ということ。
噛み合わせは固定されたもので
一生変わらないものだと思っているということ。
噛み合わせ=歯並び
では、ありません。
きちんと噛めることと
見た目がきれいに並んでいるということは
全く意味が違います。
そして、
噛み合わせは固定されたものではなく
微妙に変わっていくもの
です。
お食事をする姿勢が
前かがみなのか
まっすぐなのか
ほおづえをついているのか
足をいつもくんでいるのか
猫背なのか
いろいろな要素で
咬み合わせも微妙にずれていく
のです。
「はい、これでOKです。」
とカチャカチャと噛み合わせを調整し
治療が終了する
というイメージのものではない、
ということを
知って頂きたいと思います。
歯は、動きます。
歯は、一生動き続けます。
噛み合わせは固定されたものではなく
一度調整しても、また微妙にずれていきます。
私達の医院では、
院長をはじめすべてのスタッフが
このようなお話を一日に何十回も患者さんに
お伝えし続けています。
歯が動いていく原因は
http://www.8181118.com/movie/movie2.php
歯が動く原因ってなに?動画をご覧下さいね。
10年前と比べてこんな症状が出ていらっしゃる方はいませんか?
■「下の歯がガタガタになってきた」
■「上の歯がガタガタになってきた」
■「動いてなかった歯が動いてきた」
■「右でしか噛めなくなってきた」
■「右で噛んでいると、右が痛くなった」
■「いつも決まった所が痛くなる」
■「いつも決まった所が虫歯になる」
これは、
実際に吉本歯科医院に
お悩みをご相談になられた方が問診票に書いて下さったこと、です。
吉本彰夫の考える
良い噛み合わせとは、
10年後も、今と変わらず同じ場所に同じ歯がある
です。
1日1日が同じ状況であれば、
10年後も同じ場所ですよね?
歯の状態も、
今もし、虫歯もなく
何の問題もなくお食事ができているなら
その状態が10年後も20年後も続けばいいですよね?
女性であれば
40歳の時のお肌と
50歳の時のお肌の状態が
同じように維持されていれば
いいですよね?
しかし、
実際は、そうではありません。
最初は
小さなむしば
からはじまります。
小さな虫歯なので、
小さな詰め物に。
そしてしばらくたって詰め物をしたところが、また虫歯に。
今度は小さい詰め物では封鎖しきれず
大きな詰め物に。
また悪くなって
歯を大きく削って、フルカバーのかぶせ物に、なります。
そしてしばらくたって今度はかぶせ物をした部分が
痛くなってきて、歯医者さんに行ったら
「もう神経にまでばい菌がきているので
歯の神経を取りましょう」
ということになります。
神経を取った歯は、
強度が10分の1まで落ち
栄養が行き渡らない
死んでいる歯になりますので
少しの咬む力で、
あっけなく折れたり割れたり、
根っこにひびが入ったり
していくのです。
http://www.8181118.com/movie/movie3.php
歯の神経を取るとどうなるの?動画をご覧下さい。
一度治療した歯を何度もやりかえをして再治療をしているのが
今の私達のお口の中の現状です。
そうなった場合にはもう抜歯しかありません。
こうやって歯を失ってこられた
という経緯をお話して下さる方は
吉本歯科医院には本当に多いのです。
実際に私がお話をお聞きした患者さんの中には
「この10年ですごく歯を抜かれちゃったのよ」
「前歯がガタガタになってきたの」
「一気に悪くなっていった気がする」
という方は決して少なくありません。
歯を失ってこられた経緯を
振り返ってみると
みなさん
「まさか、ここまで歯を失うことになるとは思わなかった」
「昔から歯が弱かったんだけれど、ここまで噛めなくなるとは」
と、過去を悔やまれます。
歯を失う原因は
みなさんほとんどが
「私が歯みがきをちゃんとしなかったから」
とおっしゃられます。
もちろん、
歯磨きがきちんとできていなかったために
バイ菌が歯を溶かし、骨を溶かし
歯を失ってしまっている方もいらっしゃいます。
しかしもうひとつ
原因があります。
それが「咬み合わせ」です。
お口の中の状況は
家族の移り変わりや、
生活スタイルの変化を
みなさん今まさに身をもって体験されていることと
まったく同じなのです。
状況は変化し続けるんです。
歯は一生動き続けているんです。
歯の治療は、「今、この現在だけ」を考えて設計図を
書くのではダメなのです。
10年先に困ったら困った時に考えればいい
というようなものでは、ないのです。
歯は一生動き続けるものだ
ということを知って下さいね。
http://www.8181118.com/movie/movie2.php
歯は動くんです!動画をご覧下さいね。