香川県高松市の噛み合わせ専門 吉本歯科医院 合わない入れ歯でお悩み インプラントにしようか入れ歯にしようかお悩みの方 噛み合わせを無視した治療は必ず壊れます。
歯科医院で先生に
「あなたは歯周病だと言われた。
歯がぐらぐらしているので歯を抜かないといけないと診断された。
歯を抜いた後、どのようにすれば他の残っている歯を予防できるか?」
実際によくあるご相談です。
揺れている歯がある場合には
クリーニングをしてもほとんど揺れは止まりません。
実際、ご相談に来られる患者さんの多くは
これまでも普通にブラッシングや
定期的な歯科検診はなさってこられた方も多いのです。
しかし、
今回
「歯周病で歯を抜かないといけなくかった」
のです。
歯周病菌だけが原因で歯周病になっている場合には
しっかりとお口の中の菌を減らすことで
これ以上悪くならないように維持することができる可能性もございますが
「歯周病で歯を失った」場合には
そもそも今回歯周病になられた根本原因を
まずは
きちんと突き止めることが大事です。
歯周病によって骨が溶ける原因は2つです。
1、口の中の細菌によるもの(細菌感染)
2、噛み合わせから起こる「破壊的な力」(外来的要因)
今まで掃除をきちんとしているにもかかわらず歯の揺れがとまらない、
のであれば
1、ではなく、2の噛み合わせから起こる問題
または1、2の組み合わせが原因であることが多いです。
詳しくはこちらをご覧下さいね
https://www.8181118.com/director/2016/02/post-109.php
歯周病って、骨が溶けてなくなる病気なんです。
さあ、では
原因2の、かみ合わせからくる破壊的な力をお話します。
重たい物を持つ、
一人で重たい物を支えるよりも
二人、二人よりも三人、三人よりも四人のほうがいいわけです。
それぞれの一人に対する負担が減るわけです。
歯の数は親知らずを除くと28本になります。
親知らずを含めると32本になるのです。
そもそもなぜ神様がこのように人間に歯を多く作られたのか?
歯がそれほど丈夫なものであれば、そんなに本数いらなかったのではないでしょうか?
つまり人間の食生活においては28本は必要だと考えて、28本作られたのだと思います。
ですから
すでに「歯を抜かないといけない」ということになった
ということは本数が減るのです。
重たい物を運ぶと思って下さい。
例えば車で運ぶ場合、タイヤは4本ですよね。
では次に
4本のタイヤの普通の車には乗せられないような大きな物、重たい物を乗せると思って下さい。
トラックやトレーラーなどタイヤがいっぱいなもので運びます。
その大きなもの、重たいものを車の上にポンと載せてみたらどうでしょうか?
タイヤが悲鳴を上げますよね。
パンクしますよね。
お口の中の歯も同じことが起こっているのです。
すべて噛む為の道具なのです。
噛むための
ご自身の歯、
被せ物、
ブリッジ、
入れ歯(義歯、総義歯)、
インプラント、
すべて道具なのです。
本来受け持っている力以上の力を受け持つと
簡単に壊れてしまうのです。
歯がグラグラしている。
歯周病で歯を抜いた後どうすればいいのか
というご質問をよくいただくのです。
歯がグラグラしているというのは動いているということですよね。
何か噛んだ時、歯は動くんです。
というこうとは、それは力を支える能力が実はあまりないんです。
弱いんです。
つまりどういうことか?
車でいうとタイヤがパンクしている状態だということです。
当然パンクしているわけですから、ないのと同じです。
残っているタイヤに負担がいっているのです。
トラックやトレーラーでないと運べないような物、重たい物、大きい物、それを普通の車にポンと載せたら耐えられないわけです。
確かに車でも重たい物を運べるのかもしれない。
でもそのような限度を超えたような物は運べないのです。
言うなれば、車で運べる荷物の量は限られている。
トラックやトレーラーでないと運べないような物はそもそも運べないのです。
運ぼうとすると次々壊れていくのです。
もちろん昔食事できていた物と同じ物を食べたいという気持ちはよく理解できます。
家族みんなと
お友達と一緒のものを
同じように噛んで召し上がりたい
というお気持ちよくわかります。
しかしながら
残っている歯の現状、
残っている歯の本数であったり、
残っている骨の量だったり、
揺れているのか揺れていないのか、
生きている歯なのか、
死んでいる歯なのか、
という状態によって
噛める物、
噛んでもいい物が
変わるのです。
歯の神経を取るから
噛んでも痛くないから噛んでもいいというわけではないのです。
確かに噛むということは良いことです。
噛むということによって脳への血流量が増し、筋肉が動く、ということによって脳への刺激が強く脳を活性化させる。
つまり噛むということはすごく大事なことです。
しかしながら堅い物を噛むと歯は骨はやられてしまいます。
つまり噛んで大丈夫な方が噛んでいいのです。
その限度を超えた噛み方をすると、実は非常に危険なのです。
「歯を抜いた後どのようにすれば良いのか」
本数が減っているわけですから、その本数分増やしてあげればいいわけです。
例えば
インプラント治療のようになくなった歯の本数分、そこを支えられる本数のインプラントでもって支えるということが一つ。
もう一つはもうすでに揺れているわけですから、
すでに他の歯に対して負担が掛かっているわけですから、
今のお食事そのものが実はご自身の歯にとって耐え切れない力だということを知ってください。
今の食生活そのものが非常に危険なのだということを知ってください。
ご自身では「その食事は硬くない」と思っていらっしゃるかもしれません。
硬いかどうかを判断するのはご自身の頭ではなく、ご自身の歯なのです。
頭では「これくらい大丈夫だろう」
と認識されていても
確実にお口の中の歯は壊れていっているのです。
以前に食べていた物よりもやわらかいもの、出てきた食卓の中でやわらかいものを選んで食べている、であればいいということではないのです。
今のご自身の歯にとって十分余裕をもって耐えられる食事なのかどうかということが大事なのです。
ですから今すぐにその食事の質を変えるということがすごく大事なのです。
歯を抜いた後、傷が治るには時間がかかります。
期間がかかります。
その間も残っている歯にはものすごい負担がいっているのです。
傷が治るには休養というのが必要なのです。
足が骨折をして、その足を治すためにギブスをして、
その傷が治るまで動かさない、動かない、力がかからないようにする。
この休養がすごく大事なのです。
ギブスをしてそのままマラソンに出たら当然壊れるのです。
傷が治り、治療が終わるまでは走ってはいけないのです。
この2点はとても大事なことなのです。
「あなたは歯周病だと言われた。
歯がぐらぐらしているので歯を抜かないといけないと診断された。
歯を抜いた後、どのようにすれば他の残っている歯を予防できるか?」
予防するためには
今の現状の歯に対して
これ以上負担をかけないような
お食事の質を変えて頂くことがとても大事です。
「硬いものを食べないで下さい。」
「お食事の内容を変えて下さい。」
「できるだけ柔らかいお食事に変えて下さい。」
こんなお話をあなたは聞かれたことは、ないでしょうか?
硬いかどうかを判断するのはご自身の頭ではなく、ご自身の歯なのです。
歯周病と診断された方
歯を抜かないといけない診断された方
すでに多くの歯を失ってしまった方
まずは、
ご自分が「歯を抜かないといけないと診断された」根本原因
歯周病だと診断された根本原因を
お知りになって下さい。
歯を抜かないといけない
と診断された方は
まずは、ご相談下さい。
現状をきちんとお知りになる、それが最も重要なことです。
香川県高松市の噛み合わせ専門 吉本歯科医院 合わない入れ歯でお悩み インプラントにしようか入れ歯にしようかお悩みの方 噛み合わせを無視した治療は必ず壊れます。
『歯を抜歯しなければいけないと診断されたが、どうしても抜きたくなかった。
抜かずに治療してもらえる歯科医院を転々としているうちに鼻の部屋と口を仕切る硬い壁(骨)に穴があいてしまった』
※これはある患者さんの骨の模型です。右上に穴が空いている部分があります。
「歯を抜歯しないといけないと診断された」でも抜きたくない。
お気持ちはよく分かります。
そして、私の医院にも大変多くご相談に来られる内容でもあります。
人によっては、ご遠方から何時間もかけて
「ここなら歯を抜かずに治療してもらえるかもしれない」と思われ
ご相談にお越しになられる方もいらっしゃいます。
しかし
数件の歯科医院で「これは抜歯しなければいけない」と
診断された場合には、やはり当院でも「抜歯はまぬがれない」という
診断になってしまうことが、多いのです。
まず、なぜ歯を抜かないといけないのか、ということをお話します。
もし歯を抜かないと何が起こるのか?をどうか知って下さい。
私のところにご相談にお越しになれる方の
ほとんどが歯を抜きたくないということだけで誤った選択をされる方が多いのです。
例えばよくテレビドラマでもありますが、何か悪い病気になった時に、その病気をどうするのか。
イメージしてみてください。
その悪いものを早く取るのか、取らないのか。
取らずに他の方法があるのか。
他の方法をした時にどのような結果が起こるのか。
またその併用。
例えば化学療法なり薬でもってその悪い部分を小さくし、取る部分を少なくする。
これもいい治療かもしれません。
しかし、
治療というのはすべてご自身の体に対して行なうものです。
結果責任ということは聞こえがきついかもしれませんが、
最終的に必ずご自身がその責任を取らないといけません。
将来のご自身が責任を取らないといけないのです。
その痛みや
その苦しみや
その不快さを
他人に代わってもらうことができないものなのです。
ですから今取りたいか取りたくないか、
ということと同時に
もし、取っておかなければ将来何が起こるのか。
その将来起こった時にどのようなことを自分自身が受け入れなければならないかということをしっかりとその先生にお聞きになられてください。
その上での判断になります。
もちろん専門が違えば、まったく同じ患者さんであったとしても言う事が変わります。
診断が違うからです。
治療方針が変わるのです。
ですからそのような重要な診断を受けられた場合には、いろんな専門の先生に聞かれるということはすごく大事なことだと思います。
ほとんどの多くの歯を抜かないといけないと言われたときには、何が起こるのか、是非知ってください。
歯を支えているのは骨なのです。
下の図でいえば
大根が歯、
黄土色部分が、骨です。
大根も顔の頭が見えているのは3分の1程度で
残りに3分の2は骨に埋まっています。
歯を抜かないといけない原因には、例えば虫歯とか歯周病とかがあります。
虫歯でもって悪くなった場合、
歯周病で悪くなった場合、
歯の神経を治療した歯で歯が割れてしまった場合、
このような場合には歯を支えている周りには骨があるのですが、
その骨が実は溶けてしまいます。
骨が溶けるとはどういうことでしょうか。
よく分からないですよね。
歯の周りの骨が溶けるということです。
骨が溶けたら歯は支えられませんから歯が抜けます。
つまりほうっておいても抜けてしまうかもしれません。
砂の山に棒が刺さっているイメージ、
こんな感じで骨に歯が植わっていると思ってください。
砂の山に棒が刺さっています。
砂の山の周囲の砂をを少し削ったら砂が崩れます。
何回か砂を除けていくと更に砂が崩れ、いつか棒が倒れます。
その棒が倒れたら負け、みたいなゲームを昔されたことがあるかもしれません。
そんなイメージです。
骨がなくなれば棒は倒れます。
イメージしてみてください。
次に棒を2本、3本立てます。
その間に砂があるわけです。
砂を除けていきます。
1本倒れます。
2本目の棒はどうでしょうか。
もちろん距離が離れていれば何ともないかもしれません。
しかし2本目の砂も崩れてますよね。
隣の歯の骨も溶けていくのです。
そうすると何が起こるのか。
隣の歯も抜かないといけなくなることがあります。
「歯を抜かないといけない」と診断された歯があったが、
抜きたくなったし
特に痛くなかったし
食事もできていたので
そのまま抜かずに期間をおいていたら
隣の歯まで抜かないといけなくなった。
ということは実はよくあるのです。
骨が溶けるということはその場のその歯の骨だけが溶けるということではないのです。
骨は繋がっています。
隣の歯の骨まで溶かせます。
では上の歯ならどうなのか、
下の歯ならどうなのか。
今は横に骨が溶けた場合の話しです。
上の骨が溶けた場合、上には何があるのでしょうか。
鼻があります、鼻の部屋があるのです。
鼻と口はそれぞれ単体であるものではなく
頭蓋骨をご覧頂くともっとよくわかりますね。
鼻とお口はこうして
繋がっているんです。
「歯を抜かないといけない」と
診断された歯を抜かずに置いておくと鼻の骨まで溶けていきます。
※これはある患者さんの骨の模型です。右上に穴が空いている部分があります。
鼻の骨が溶けたらどうなるのでしょうか?
口と鼻は肉で繋がる状態になります。
その肉は良い肉でしょうか?
悪い肉でしょうか?
悪い肉ですよね。
ですからその悪い肉は除けないといけなくなる時期が来ます。
その肉を除けたらどうなるんでしょうか?
当然鼻と口には穴があきます。
小さい穴であれば自然にふさがります。
大きい穴であれば塞がらないですね。
穴があいたままになります。
通常は食べたものが喉を通り、食道に入り胃に流れていきますよね?
しかし
鼻の部屋と口の部屋を塞ぐ壁に穴が開いていたら
食べ物が鼻に入るんです。
食べたものが鼻に入る。
鼻から喉に伝わり食べてしまう。
と同時に鼻の入り口からも出てくる。
「食べたうどんが鼻からでてきてしまって困る」
イメージしたくないですよね。
実際にそんな方もいらっしゃいます。
介護の現場での実際のお話です。
お皿に頭を近づけて、姿勢を悪くして食べている方がいらっしゃいます。
実は中には食べたものが鼻から出てくるから、それを受けないといけない。
そのためにそのお皿を使っている方もいらっしゃる、という現実もあるのです。
全員が全員そういうわけではありませんが。
次に下側、下顎で水平でなく垂直に骨が溶けた場合どうなるのか?
上の顎と違い、下顎には大きい神経、血管が通っています。
例えば腕を怪我した場合を想像して下さい。
ちょっと怪我した場合は血が簡単に止まります。
大きく腕をバッサリと怪我した場合、血が噴水のように飛び出てきますよね。
ものすごく流れのいい大きい太い神経、血管というのが、奥深くにはいるのです。
下顎にはそういった大きい神経血管があるのです。
そのようなところに骨が溶け、バイ菌が血管の中に入ったら、何が起こるんでしょうか。
全身にばい菌が回ってしまいます。
全身に口の中のバイ菌が回ってしまったら危険ですよね。
心筋梗塞で心臓で倒れてお亡くなりになられた方を心臓の中に何が詰まっているのか調べた先生がいらっしゃいます。
詰まったから心臓が止まってしまったのです。
だから心臓病で亡くなられたのです。
詰まったものは何なのか?
いくつもの論文でその詰まったものの中から歯周病菌が発見されています。
口の中にいるはずの歯周病菌が心臓の血管で見つかった。
こんな報告、論文がいくつも出ているのです。
どこから入ったのでしょうか。
歯周病、実は非常に危険な病気なのです。
それが大きい神経、血管のところまで流れ込んだら、大量の歯周病菌が口の中の菌が全身に回ります。
非常に危険なのです。
その責任も将来のご自身が取らなければいけません。
ですから
なぜ抜歯しないといけないのか?
今すでに歯の周りの骨がどこまで溶かされてしまっているのか?
この状態で置いておくと噛めないのは分かると思いますが、どんなことが起こりうるのか?
それがどういう運命をもたらすのか?
ということをぜひキチンとお聞きになり、ご理解になった上で
いつ歯を抜くのかというのを判断されるようにされたほうがいいと思います。
ただ今この瞬間のこれを何とか逃れたいという結果が
10年後のご自身が実は大きいものを背負わなければいけないということに直結してしまうことがあるのです。
歯を抜かないといけない
と診断された方は
まずは、ご相談下さい。
現状をきちんとお知りになる、それが最も重要なことです。
香川県高松市の噛み合わせ専門 吉本歯科医院 合わない入れ歯でお悩み インプラントにしようか入れ歯にしようかお悩みの方 噛み合わせを無視した治療は必ず壊れます。
歯の治療、はやく終わって欲しい。
一回で何本も同時に治療してくれたらいい。
そう、お考えなられる方は多くいらっしゃいます。
もちろん専門が違えば「特に問題はないのではないか」と考える方もいらっしゃるかもしれません。
歯科治療は右と左を同時に治療してはいけない
私は、基本的には右と左と同時に治療は行ってはおりません。
理由をお話します。
イメージしてみてください。
あなたが椅子に座っています。
椅子の足は4本あると思ってください。
4本の足で支えられた椅子に座っていると思ってください。
どっしりと。
または応接室に置いてあるようなソファ、足が4本で支えられているような椅子をイメージしてください。
では、次に
椅子やソファの内の1本の足が壊れてしまって交換しないといけないということをイメージしてみてください。
座ったままの状態でその1本を外したらどうなるでしょうか。
ガタッと崩れてしまいますよね。
ましてや座ったままの状態で足を1本外すとガタンと崩れてしまいます。
高さをキープしたまま、
保持したまま
維持したまま、
そこの部分を直す、という治療、実はとても難しいのです。
さらには力が掛かっている場合に、そこは更に傾きが強くなりますので、さらに難しくなります。
では次に4本の足の内の2本が交換しないといけない時どうでしょうか?
1本の足を直すのも大変だったのに、2本同時に交換するとガタンと一気に崩れます。
そして2本を交換しようとしても安定するところが見つかりませんよね。
1本の足を交換する時には3本の足でカメラの3脚のようにある程度高さを維持できていますので、それに合わせた長さのものを入れてあげればいいです。
しかし2本同時に外した場合には確かに残り2本とまったく同じ長さの2本が入ったら元通りの高さになります。
しかしながら短い2本の足を修理して入れたとしても実は安定するんです。
傾いたままですが。
これってどうでしょうか。
右足と左足でヒールの長さが違う靴を履いているようなイメージになります。
ではどの長さが正しい長さなのか、どの高さが正しい高さなのか、実は模型上ではよくわからなくなってしまうのです。
特に人が座っている椅子で座ったまま直すことは、難しいですよね。
つまり
力がかかってはいけないのです。
噛み合わせをとる時に
「はい、噛んで下さい」
「噛む位置関係を記録しますね」
と言って、噛む高さを記録します。
これを専門用語では「咬合採得」や「バイト」といいます。
「噛んで下さい」と言う時に、噛んで高さの記録を取る時に、ググッとそこで噛み込んでは実はいけないのです。
ググッと噛み込むとずれてしまうのです。
しかし、
そんなこと分からないですよね。
実際、患者さんにはご自分では意識できないことがほとんどです。
ましてや
歯を失われて長年期間が経たれた方の場合にはもっと分かりません。
元々どこで噛んでいたかなんて分かるはずもないのです。
そして、
2本崩れた場合は1本の時とは比較にならないほど実は難しくなるのです。
正しい位置に戻らない可能性が高くなってしまうのです。
治ったとしてもそのずれているということに気付かなくなっている可能性まであるのです。
左右だったらどうでしょうか?
もっと分からなくなります。
左右の足の前に3本の足を修理するとしたらだったらどうでしょうか。
左右に渡ってしまいますので、もっと分からなくなります。
4本同時だったら高さそのものがまったく基準がなくなってしまいます。
つまり歯の治療というのは、そのように椅子の足を何本交換するのか、とほぼ同じ考えで簡単に考えていただくと分かりやすいと思います。
同時に何本もの歯を治療してしまうと、実は噛み合わせの高さが簡単に変わってしまうのです。
では次にいっぱい足がある場合。
例えばトラック、タイヤがいっぱいありますよね。
その内の1本のタイヤの空気が漏れている場合、
タイヤの交換をしないといけません。
これ比較的正確に直せるんじゃないでしょうか。
つまりこれを歯の治療で説明しますね。
何本か歯があります。
歯と歯の間、強い力がかからないところ、
例えば下の前歯であるとか、奥歯でも一番奥の歯で高さがしっかりしていて、その1本手前の歯を治療する場合です。
一番奥でしっかりと支えられている。
この場合は比較的簡単に治療することができるのです。
しかしながら何本もの歯となると事情は実は変わってくるのです。
左右だったらもっと変わってきます。
つまり安定した基準となる高さが分からなくなってしまうのです。
間違った状態で歯が入ってもそこで噛めてしまうのです。
ですから通常は
片側何本もの歯を左右同時にという治療はお勧めしておりません。
唯一お勧めするのは親知らずの抜歯です。
※8番目の歯=親知らず
もちろん右の親知らずを抜いた時には右でお食事すると傷口に食事が入ってしまいますから、左で噛まないと噛めません。
ですから同時に噛んでしまうと食事するところが非常に限られ、日常生活に支障をきたしてしまうのです。
上下左右4本歯がある場合に、親知らずがある場合に1本ずつ抜くという方法もありかもしれません。
また右だけ先に2本、後から左だけ2本というふうに片側だけ抜くという方法もあるかもしれません。
場合によっては例えば入院して4本同時に抜く方法もあるのです。
4本も同時に抜いたら当然噛めれる場所なんかありません。
日常生活に支障をきたします。
1本でも腫れるのに4本抜いたら、それは比較にならないほど腫れてしまいます。
でもどうして4本抜くということもありなんでしょうか。
それは人間というものが痛いものを経験すると、次同じことをしなければいけないという時に、頭ではそのように分かってはいるんだけれども、やっぱり痛かったとか腫れたとか、嫌な思いをした場合には、次起こることを避けたいと考えるのです。
つまり早く1本ずつポンポンポンポンと抜ければいいのですが、最終的にすべてを抜き終えるまでに期間がかかってしまったり、間があいてしまったりするんです。
常に狂っていきます。
親知らずを置いておく影響については「親知らずについて」をご覧になっていただきたいと思います。
https://www.8181118.com/oyashirazu/
親知らずって抜いた方がいいの?
そして綱引きをするとイメージしてみてください。
右と左で綱引きする人の数自体が変わっているとどうでしょうか。
簡単に決着がつきます。
歯も一緒です。
押されてきた時に1本あるかないか、しかもそれが大きい奥歯の親知らずであったりすると、簡単にずれてしまったりするのです。
しかも痛いこと、腫れたりという嫌な思いは1回の方がいいのです。
確かに1本ずつだと楽かもしれませんが、治療を終えるまでに期間がかかってしまうと実は他にトラブルが出てしまうので、そういうことのリスクを考えるならば一時的に食事が摂り難くなるかもしれませんが、4本同時に抜くことをお勧めすることもあるのです。
次に噛むという行為で治療中には気を付けないといけないことがあります。
例えば右を治療中には、仮の歯が付いてあったり、応急的な処置しかされていないので左だけで噛もうとしてしまいます。
これは皆さんイメージできるのです。
そして
右で噛めないので、どうしても左だけに負担がかかります。
左では、噛めるのです。
ですので反対側で噛もうとするのです。
右が治療中であれば左で噛もうとします。
逆も同じです。
そうすると左にはものすごい負担が掛かってしまうのです。
両足であれば1km 2km歩けるかもしれません。
しかしながら片足ケンケンではどうでしょうか。
どんなに健康だとはいえ100mでも大変なのではないのでしょうか。
普段だったら1km 2km歩けるのに100mいや10mでも大変なのです。
つまり片足でケンケンするのと同じ、片方で噛むというのは実はすごく危険なのです。
右の歯を治療中に左の歯で噛んでいたら左の歯が欠けてきた。
左の歯が痛んできた。
左の歯がしみてきた。
よくある事なのです。
ですから
今までと同じ力で、必要な力を
左だけで噛ませるというのは非常に危険なのです。
大事なことは右を治療しているから、なるべく右に負担が掛からないようにするということが最も大事なことなのですが、次に大事なこととして左の残ってる噛める歯でも今までと同じ力ではなく、柔らかいもの、弱めのものをゆっくりと噛むということがすごく大事なのです。
そうしなければ次々次々と悪い状況に陥ってしまうのです。
ここでこう考えられる方もいらっしゃるのです。
そうすると治療の期間が長くなるわけだから不便な生活が長くなる。
だから両方一緒に治療したほうが早いのではないか、と考えるわけです。
しかしながら両方同時にすると、高さの基準というところが変わってしまいますので、何を優先して治療するのか。
最終的に何が問題なのか。
何を優先して治療しなければいけないのか。
そいうところまで考えて、どういう順番で治療を進めていくのかが決まっていくのです。
単純に右と左、急いで早くということだけでは決められないのです。
歯科治療は右と左を同時に治療してはいけない
左の歯を治療中に、今度は右の歯が痛んできた、しみてきた。
右の歯を治療中に、今度は左の歯が痛んできた、しみてきた。
右の歯の治療していると、左の歯が欠けた、詰め物がとれた。
左の歯の治療をしていると、右の歯が欠けた、詰め物がとれた。
こういうことが、おありになった方は
どうぞご相談下さいね。
噛み合わせを無視したインプラントをするとどうなるのか?
結論から言うと簡単に壊れてしまいます。
ご自身の歯も、
治療した後に被せた被せ物や詰め物も、
ブリッジも、
インプラント、
入れ歯(義歯)も、
所詮噛むための道具に過ぎません。
インプラントだから噛めるということではないのです。
すべてあくまで道具なのです。
その道具を無視した使い方をすれば必ず壊れるのです。
この時に許容範囲が広いのがインプラントです。
ですのでインプラントにすれば壊れやすかったものが壊れにくいということは確かにあるのです。
しかしながら何でも噛めるというわけではないのです。
そこが難しいのです。
例えば両足で歩けば1km 2km歩けるでしょう。
しかし、片足ケンケンだとどうでしょうか?
どんなに元気な方であっても100mも片足ケンケンすれば
膝が痛くなったり
腰が痛くなったり
されるのではないでしょうか。
何とかもったとして、その後普通に右足左足両足で普通に歩けるでしょうか?
ねじれてしまって歩けないんじゃないでしょうか?
実はインプラントにも欠点というのがあります。
それは
インプラントは動かない、
ということなのです。
動かないのは実は長所なのです。
動かないから噛めるのです。
ではなぜ「動かない」ということが欠点なのでしょうか?
実はご自身の歯は簡単に動くのです。
ご自身の歯は歯根膜というクッションによって覆われていますから物と物を噛んだ時に一瞬当たった後、動いているのです。
ご自身の歯は動くもの、
インプラントは動かないもの、
なのです。
動くものと動かないものが共存するということはどういうことでしょうか。
例えば車をイメージして下さい。
昔の車に対して今の車はとても乗り心地がいいものとなりました。
大きな影響としてはタイヤ、車輪ですよね。
車輪がタイヤになったということです。
まだ車にゴムのタイヤがなかった時代、
たとえば
金属製の車輪だった頃、イメージしてみてください。
ガタガタガタガタ、すごく乗り心地の悪かったことでしょう。
タイヤになることによって、スプリングが入ることによって、その衝撃が車体や乗っている方にいくことを緩められ、故障が少なくなったり乗り心地が良くなったりしたのでしょう。
昔のインプラントは残っていらっしゃるご自身の歯と繋げる、いわゆるブリッジのようなことをしていたことが過去の先生方には多くありました。
例えば歯を失われた場合、両隣の歯を繋げるブリッジという方法があります。
それによって弱いもの同士を繋ぐことによってすごく強くなり長く持っている。
だからインプラントを入れた後、本数を多く入れると当然費用が掛かるわけですから残っている歯と繋いでブリッジにしよう。
単純に考えればすごくいい治療のように思われます。
しかしながらこの治療の結果は、「いやそれで今もうまくいっているよ」という方もいらっしゃるかもしれませんが、多くの方が実はトラブルになっていらっしゃいます。
そして公益社団法人である日本口腔インプラント学会という日本で歯科の中で一番大きな学会がありますが、その「インプラントを治療するにあたって」という治療指針の中にインプラント同士は繋いでもいいが、残っているご自身の歯とインプラントを繋いではいけないと明確に書かれています。
ご自身の歯とインプラントを繋ぐ治療法は過去の治療法であり、その結果はよくない。
それゆえにその結論としてご自身の歯、つまり動くものとインプラント動かないものを繋いではいけない。というふうに明言されているのです。
実は口全体ということで考えると、動かないインプラントと動くご自身の歯が共存しているわけです。
ご自身の歯が動くとはいえ、そんなに大きくグラグラ動くわけではありません。
歯周病でもない限り。
当たって少し動く程度です。
ですからインプラントと繋いだ場合には、少し動いた力がすぐにインプラントにかかります。
ですからダメです。
口全体ということになれば、例えばトラックやトレーラー、タイヤがいっぱいのものをイメージしてみてください。
口の中の歯は28本です。
28本のタイヤがあるとイメージしてみてください。
この内2~3本が金属の車輪だったとしたら乗り心地どうでしょう。
そんなに大きくは変わらないかもしれません。
金属の車輪を少し低め、当たりを少なくする。
他のタイヤのほうはへこんだりしますから、そのへこみ分小さいタイヤ(金属の車輪)を付ければ乗り心地はほとんど変わらないですよね。
ですからご自身の口の中でインプラントとご自身の歯が共存する場合には、実はインプラントの当たり方は弱くしているのです。
弱くするような調整をしないと長く持たせられることができないのです。
インプラント治療した後、
「なにか噛んだ感じが低い感じがする」
「他の歯より弱い感じがする」
とおっしゃられる方が多くいらっしゃいます。
あえてわざとそのように調整をしているのです。
実はインプラント治療を開発されたブローネマルク先生はそこまでよくわかっていらっしゃいました。
ですからすべての歯を失われた方への治療法としてインプラントを推奨されていたのです。
つまり総入れ歯の方、総入れ歯だった方を対象にインプラント治療を推奨されていたのです。
すべての歯を失われた方のためのインプラント治療なのです。
何本かの歯を失われた方に対してインプラント治療は推奨されていないのです。
その後研究が進み、そのような力の差、動く動かないものの差、ということがわかってきて他の歯よりも若干弱めにすることによってある程度噛むという行為が取り外しの義歯よりも出来るということが分かってきたので、今応用されているのです。
治療した年齢の時はあくまでも残っている歯がいかに長く残っているか、残って居続けるものとして治療計画は進んでおります。
ですからインプラント治療で大事なことは
■将来他の歯がいつダメになるのか、
■どのようにダメになるのか、
■ダメになった時にどうしなければいかないのか、
ということが実は重要なのです。
『インプラントと関係ない歯が故障した』
『インプラントと関係ない歯を抜かないといけなくなった』
という時に実は噛み合う場所であったり、重心バランスが変わったりするのです。
そのような状態である程度のものは噛めるのです。
しかしそこで気付かず噛み続けると実は壊れてしまうのです。
必ずインプラント治療をされた患者様は他の歯を治療したとしても、インプラント治療をした先生に全体のバランス、そのままで大丈夫なのかどうか、なんらかの調整が必要なのかどうか、ということを診て貰う必要があるのです。
『噛んだ感じ、わからない』
『違う歯だからいいだろう』というそういうことで治療していると実は後でとんでもない悲劇に遭ったりするのです。
https://www.8181118.com/director/2013/04/post-68.php
↑インプラントをされた方で、他の歯の治療をお受けになった場合は急に噛み合わせのチェックを受けて下さい。
全部の歯を失われた方は全部インプラントにしてしまえば、そういうトラブルはないのです。
非常に起きにくいことになります。
ですから何十年も持っている方は十分にいらっしゃるのです。
他の歯がダメになった時にどうするのか、ということをしっかりと考えてからインプラント治療を受けないと、後で大変なことが起こってしまうのです。
今さえ良ければいいという考えではダメなのです。
インプラントというものは将来、他の歯がダメになった時にどのようにするかというところまで治療計画を立てておく必要はあると思います。
そして何よりも大事なこと、残っている歯がダメにならないようにするために、歯は簡単に動いていきますから残っている歯が動かないようにするために、どういうことをしないといけないのか。
例えばマウスピース、必ずマウスピースを付けるということ。
必ずメインテナンスを受けるということ。
これが
『面倒くさい』
『定期的な歯の掃除なんか』
ということであれば、逆にインプラント治療は受けてはいけないのです。
↑
https://www.8181118.com/implant/
義歯(入れ歯)で噛んで痛い原因は
1)すでに骨が少ないから、骨が変形してしまったから(→解決できない)
2)歯茎よりも硬い物を噛んでしまったから(→食事の仕方、内容を変えることで解決できる)
3)入れ歯がズレて、粘膜を擦ってさらに傷つけていくから(→インプラント入れ歯で解決できる)
4)傷をした歯茎にさらに衝撃を与えるから(→インプラント入れ歯で解決できる)
なのです。
これらの原因で解決できるものと解決できないものが、
あります。
一つ一つ解決することで状態が変わってきます。
インプラント入れ歯(インプラント固定式総入れ歯)
沈まない入れ歯(義歯)ができれば痛みが起き難くなる、骨が溶けるスピードを遅らせることができるのです。
これこそが、インプラント固定式総入れ歯なのです。
土地改良でセメントやコンクリートを流し込む状況をご覧になれらたことはありませんでしょうか?
大工さんがサラサラのセメントだけで基礎を作られていたでしょうか?
サラサラの砂だけではなく、大きな石や小さな石を混ぜたり、鉄骨を混ぜたりしている光景をご覧になられたことはありませんでしょうか?
つまり、骨の中に骨が簡単に崩れてしまわないように硬いもので補強されていれば、
嘘のように痛みが軽くなります。
嘘のようにズレにくく擦れなく安定した状態になります。
骨が崩れていくのを遅らせることができます。
これこそがインプラント固定入れ歯なのです。
通常のように多くのインプラント体を必要としません。
下の場合は、たった2本は入っているだけで安定します。
上だと4本は必要になります。
予算的な問題や手術ということに抵抗があれば下だけそのような治療をすれば不思議と上の入れ歯の揺れが減ります。
安定するのです。
残念ながら上だけというのは安定しません。
下側が大事なのです。
下側を安定させるというのがキーとなります。
もちろん予算が許すならば、上も同じようにすればさらに安定します。
こういうお悩みをお持ちの方はまずはご相談下さいね。
·
何回作り直しても入れ歯が合わなくなる
·
何度調整してもすぐ入れ歯が合わなくなる
·
入れ歯がすぐ痛くなってくる
·
入れ歯が外れやすくなる
·
すぐに入れ歯の金具が舌に当って痛くなる
·
大きく笑ったら外れるのが恥ずかしい
入れ歯は何度作り変えても合わなくなるからインプラントにしたい
インプラント治療をされた医院さんへまずはご相談下さいと申し上げます。
しかし、残念ながら、コミュニケーションギャップや、治療への不安などから元の医院さんにご相談に行きたくない、という方はとても多いのです。
また、転勤したり引越ししたりしてインプラントをした医院さんから
遠く離れてしまったというケースもございます。
(※インプラントをされた方で引越しされるのでメインテナンスに通えない場合には
かならずインプラントをされた医院さんで引越し先のメインテナンス医院をご紹介いただいて下さい。
同一メーカーを使用している医院さんがベストです。)
本来は、インプラント治療をされた先生に、修理、メインテナンスをお願いするのが一番なのです。
インプラントは5年、10年、15年、20年とその後の患者さんの寿命が続く限り、お口の中に入っているものです。
インプラントは本来、治療後何かトラブルがあった場合には、インプラントをされた先生に一貫して修理、メインテナンスをお願いするのが一番なのです。
その理由を、お話します。
また、こんな状況になってしまう前に、どうぞ知っておいて頂きたいのです。
そして、正しい知識を得てください。
ある患者さんは3年前に他医院で下顎部分にインプラント治療をされました。
しかし、最近になってインプラントを埋入した部分が腫れて痛みが出るようになりました。
レントゲン写真を撮影し、詳しく骨の状態を拝見するとインプラントを埋入した周囲の骨が溶けてしまっていました。
バイ菌が入り込み炎症を起こしています。
インプラントはただのネジです。
元々の自分の歯ではありません。
元々の歯のように抵抗力も自己防御機能である免疫もありません。
様子をみていれば落ち着く、良くなるということはまったくありません。
異物なのです。
インプラントを埋入し、被せ物の歯が入ればそれで「完成!」と思っておられる方はとても多いです。
特にトラブルを起こし、「どうにもならない状態」で当院に駆け込んでこられる方も少なくは、ありません。
今回の患者さんのインプラントトラブルは
メインテナンスを怠ったためにバイ菌が繁殖し、インプラント周辺の骨が大きく溶けてきたことによるものです。
最近、インプラント治療による事故がマスコミに取り上げられています。
そのトラブルは
ことなどです。
などです。
問題が起こっているには必ず原因があります。
では、インプラントが故障したり、トラブルがあったりした場合に
「はずせばいいではないか?」
「もう一度やり治せば良いではないか?」
「上に被せモノくらい簡単に接着剤でくっつけたらいいではないか?」
と単純に思いませんか?
保障もついているから。
しかし、そのように単純なものでは、ないのです。
インプラントはただのネジです。
まずはそれを知って下さい。
そのインプラントとなるネジを製造しているインプラントメーカーというのは国内で50社、海外では200~300社にのぼります。
主流なメーカーのほとんどが、外資系の会社です。
世界情勢に詳しい方ならすぐにご理解いただけるかと思いますが、外資系企業は
M&A(つまり、企業の買収や合併)が盛んに行なわれています。
今では日本も珍しい話ではなくなりました。
インプラントメーカーも例外ではありません。
これだけ多くのメーカーがあれば合併されたり、会社が消滅するなどの浮き沈みがあるのが現状です。
このことは患者のみなさまにとっても知られざる気になる問題を含んでいます。
それはそのメーカーのインプラント医材がなくなり、いざという時に再治療ができなくなる可能性がないとは言い切れないのです。
こんなことを体験したことはありませんか?
電化製品を長く使っていると、一部が壊れ、その部品を取り寄せようと思っても
その製品が製造中止になり、部品がないということが。
去年買ったばかりのカメラなのに、もう今年はないよ、吸収合併されちゃった、という会社は珍しくはありません。
また、会社が倒産したと同時にもう「今ではその商品は製造中止になりました」ということはよくあります。
さあ、そこで考えて下さい。
もしあなたの口の中に埋め込んだインプラントのメーカーが、すでにもう倒産して消えてなくなっている商品のインプラントだとしたら、どうでしょう?
もし、何かしらの故障や不具合があった場合に「一旦インプラントを外さないといけない」状況になった時、インプラントをはずすことさえ、できません。
先ほども申し上げましたとおりインプラントはただのネジだから、です。
ネジを外すにはそのネジを外すための同一メーカーのドライバーが必要なのです。
ご自分が入れたインプラントメーカーがどこのメーカーのものかによって修理ができる場合とできない場合が、あります。
車に例えてみましょう。
あなたの車がベンツだとしたら、故障した時にはベンツの部品を使って修理しなくてはなりません。
ベンツにはベンツ専用の部品があるのです。
トヨタの車にはトヨタ専用の部品を使って修理しなくては、なりません。
インプラントもネジですが、インプラントと被せ物の歯も「ネジ」で固定されています。
修理したり、深部まで掃除したりするにはネジをほどいて、被せ物を外して掃除する必要があります。
しかし、そのネジを外すドライバーというものが、各メーカーにはあります。
各メーカーは自社の商品を使い続けて欲しいので、ネジ山を特殊形状にして他社のドライバーでは外せないようにしています。
つまり、メーカーが違うとネジを外すことさえ、できません。
吸収合併を繰り返してきたメーカーの中には同一メーカーでありながら何種類もドライバーが存在している場合もありますし、すでに製造を中止している部品もあります。
骨を大きく削ってインプラント本体を外す対応しかできないことまでありえます。
その先生がどこのメーカーのインプラントを埋入するのか?ということは実は将来的にはとても大きな問題です。
インプラントをする際には、10年後や20年後や将来、もし「インプラントを外した方が良い状況になった時に修理ができるのか?」というこの視点を持って選択する必要があります。
修理修復ができるのかどうか?ということです。
現代は100歳以上の方が何万人も生活されていらっしゃいます。
本当に10年後にはお亡くなりになられていますか?
寿命がきていますか?
「もうトシだから」と簡単にこの言葉をお使いになられていませんか?
本当に50年後にもそのインプラントメーカーは倒産していませんか?
ドライバーを取り寄せられますか?
引越し等でメインテナンスに通えなくなった場合に、引越し先の近隣でメインテナンス可能な医院がありますか?ぜひご紹介していただいてくださいね。
せめて、下記の5点だけでもいいので教えて頂いて下さい。
このことが判っていれば自医院で対応できるのか?
対応できないのか?判断できます。
また、先ほどの患者さんですが、インプラント治療がいったん終了すれば、それでもう大丈夫、と思われてしまっていたことにも問題があります。
最初の2年はメインテナンスに通われていたそうです。
2年間大丈夫だったから、先生が大げさに言っているだけで、きっともう大丈夫に違いないと思われてしまっていたそうです。
インプラントはご自分の歯と同じく死ぬまでメインテナンスをする必要があります。
また、インプラントトラブルの8割は2年以内に起こっています。
私の医院では、インプラント治療を行なった患者さんには終了後すぐは
1ケ月ごとに経過を診させて頂いております。
その後、半年、1年、2年目3年目と、レントゲンで骨の状態を確認しながら
状態が安定するのを確認しています。
特に症状が無くてもです。
状態が悪くなっていたとしても、インプラントはご自身の歯のように痛いや凍みるなどのように自覚症状として警告を発してくれません。
インプラントはただの「ネジ」だから、です。
ただのネジなので痛くもかゆくもしみることも、ないのです。
だから、怖いのです。
周囲の歯ぐきや隣の歯にまで影響が及んではじめて患者さんは自覚症状として気づくことができます。
メインテナンスにきちんとお越し下さらないまたは、メインテナンスの必要性をご理解いただけない場合には手術を行なうことはできません。
それは必ずトラブルの原因となるから、です。
インプラント治療なんか受けなければよかったとなるから、です。
どうぞ、知って下さい。
インプラントは完成したら、終わりではありません。
歯と同じく、あなたが死ぬまで、そのインプラントを使い続けるまで定期的なプロによるメインテナンスが必要なのです。
次に、他の部分の治療についてです。
インプラント治療をした以外の部分を治療された場合には、必ず早急にインプラント治療をした医院で
噛み合わせのチェックを受けてください。
マウスピースの調整を受けてください。
一見関係ないように思えるかもしれない他の歯のことです。
全く違う部分の虫歯治療くらい関係ないだろう、と思われると思いますが実は関係あるのです。
ご自身の歯は一生動き続けますが、インプラントは全く動きません。
吉本歯科医院でのインプラントはお口の中の状況に応じて適切な噛み合わせに調整されています。
他の歯の状態が変化しないのを前提に調整されています。
他の歯と同じように違和感なく当たるように調整したのでは、インプラントが折れてしまうこともあります。
インプラントに何かがあってからでは復旧不可能なのです。
インプラント治療をする前に、以下の5つを確認しておいて下さい。
「虫歯治療をしたけれど、何度も同じところが再発し、虫歯になってしまう」
ということも、
「同じところが何度も虫歯になる」
には、必ず再発する原因があなたのお口の中にあります。
その原因は、患者さん自身の習慣かもしれませんが、
もうひとつ大きな原因として、「歯が壊れるような状況であった」ということも、
あるのです。
まずは、「悪くなる仕組み」をどうぞしっかり理解して頂きたいのです。
限られた知識の中で自分勝手に判断してしまったことで
大きな悲劇を生んでいるというのが今の患者さんの多くの現状です。
ネットで情報を集め
自己判断してしまう方も多いのです。
まずは「悪くなる仕組み」を知るためには、正確な本当の知識が必要です。
私達は、何かおかしいと感じてはいて、
「歯医者さんとはそういうものだろうから」
「今までがそうだったから」という理由で、
自分できちんと考えてみる、情報を集めてみる、ということをなかなかしません。
情報を集めてもご自身に適応できるものかどうか?
なかなか正確な判断が難しいのが現状です。
治療の主人公は、他でもない「あなた」患者さんご自身なのです。
今までのように、「歯が痛いなあ」と歯医者さんに駆け込み、あとは治療台に座って「まな板の上の鯉」状態では、もういけないのです。
※「まな板の上の鯉」=我が身を相手のなすがままにさせておくこと
日本人の寿命は大幅に伸びました。
80歳、90歳は当たりまえ、という時代です。
元気で長生きならいいのです。
しかし、「旅をして楽しい」とか「友達と食事をする楽しみ」などは、
健康な身体あってのものです。
自分の身体だけが、自分の人生を歩いてくれるのです。
自分の身体があるから、仕事ができ、家庭を築き、幸福感を感じていけるのです。
自分の身体だけが、自分にとって確かなもの、です。
私達の体はどこか一箇所が故障しただけでも、全身に大きな影響が出ます。
目にほんのわずかな傷が入っただけで、一瞬にして
寒気がしてきて、頭が割れるように痛くなった、ということが、あります。
また、足の小指を怪我しただけで、全身のバランスが一気に崩れた、
ということが、あります。
最終は、自分のからだには自分が責任を持つんだ、
という意識を持って欲しいのです。
国が、保険制度が...という問題ももちろんあります。
予防が大事とうたっていながらも、保険制度では「予防行為」に関しては
十分に手当てされていません。
予防医学がこの国に根付くにはまだまだ時間がかかりそうです。
病気になってしまった方の医療費に税金がかかりすぎて、
まだ病気にもなっていない「予防」にまで税金を配分できないのが
国の現状だと、思います。
政治決着の必要な問題だと思われます。
しかし、どんなに国に文句を言ったとしても、自分の体を立て直していけるのは
自分自身しかいないのです。
自分が自分の体をよく知り、自己管理を徹底させていくという意識が必要です。
これは医科に限らず、歯科でも同じことなのです。
私は開業以来、噛み合わせの重要性を繰り返しお伝えしています。
歯やアゴは、全身のバランスを保つ重要な器官です。
もっと詳しく言えば、あなたの下顎(したあご)は、
あなたの全身バランスを司る重要な器官なのです。
吉本歯科医院では虫歯治療、矯正治療、審美歯科治療、インプラント治療、顎関節症の治療などらゆる治療にこの考え方が基本としてあります。
歯の噛み合わせというのは、実は地盤である
。
下顎というのは、頭蓋骨に対して固定されることなくら下がっているものなのです。
ご自分の頭蓋骨を触ってみながら確認してみて下さいね。
体の動きに対して体の重心を整えるための「振り子」のような役目をします。
下顎は体の中で左右に渡ってぶら下がっている唯一の器官です。
つまりここがおかしいと全身のバランスを崩してしまう、ということが起こります。
「良い噛み合わせ」とは
顎関節が楽な自然の状態で上下の歯がキチンとかみ合い、
前後左右に下の顎を動かした時に、顎関節に無理な力がかかることなくスムーズに引っ掛かることなく動ける状態
と私は考えています。
つまり下顎がちょうど「振り子」のようにスムーズに動けるようになっていることが必要です。
虫歯で奥歯が抜けてしまった
歯周病で歯がグラグラしてきて抜けてしまった
そんな時、
たかが歯を1本失ったくらいで大袈裟なとお思いにならないで下さい。
たかが、歯、1本、されど、なのです。
虫歯により歯をことごとく削ることにより噛み合わせは簡単に崩れます。
歯医者は歯を元の歯通りに治すことは、できません。
できるのは悪くなった部分を削ったり補修したりして
リフォームすること、です。
または、柱を失った場合には、
新たな柱を建てたりすること、です。
完全にもとのあなたの健康な歯の形そのものに
生き返らせることはできないのです。
「歯が痛い」
「歯がしみる」
「かぶせ物が取れた」
「歯が抜けそう」
などあなたが患者さんとなって歯医者さんに駆け込む理由の多くは、
過去にあなたが受けた治療部位に起こっている、のです。
何度も何度も同じところを治療し、その度に削っては詰めて、削っては詰めてを繰り返してきた。
その結果、噛むために必要な歯の強度を失ってしまった、
壊れて抜かなければならないということが起こっているのです。
「何度も同じところが虫歯になる」のは、あなたが毎日の歯みがきを
怠ったせいなのでしょうか?
例えば、あなたの家族がタバコの吸いすぎで重度の肺炎になったとします。
どんどん息苦しくなってきたので、病院に駆け込みます。
お医者さんは、「なんでこんなになるまで放っておいたのか?」と言われました。
何週間かかけてお薬を飲んだりして、治療をしました。
めでたく息苦しさは和らぎました。楽になったので、
大好きなタバコを吸えるようになりました。
しかし、これでこの人の肺炎は治ったのでしょうか?
病院では、たちまち痛みを抑える薬などを処方してくれます。
そして痛みという症状を押さえることは、できます。
しかし、肺炎になってしまったそのものの原因である
タバコや口腔内細菌を取り除いたわけではありません。
肺炎になった原因がどこにあるのか?
原因を突き止めて除去しないとまた、同じように症状が出たら薬を飲んで
押さえるということを繰り返すようになってしまいます。
全てが対症療法的なものの考え方に成り立っていては、それがダメなら
また別の方法というようにいつまでたっても終点のない、環状線状態にはまってしまいます。
肺炎はいまや脳血管疾患を抜いて死因3位です。
高齢者(65才以上)では死因1位です。
歯科でもこれと同じことが今、起こっているのです。
虫歯ができた
↓
歯が痛い
↓
歯医者に駆け込んだ
↓
痛い部分を削って詰めて治療した
↓
虫歯は治った・・・・と思い込む
↓
そしてまた、同じところが再度虫歯になってしまうという繰り返しです。
対症療法とは逆に、原因を辿りそれを取り除いていく方法を、
「根治療法」と言います。
原因をとり除かなければ、結果は繰り返します。
何か問題が起こるには、かならず原因があります。
前歯がいきなり前に飛び出してくるのには、
必ずそうなる原因がお口の中にあります。
同じ部分が何度も虫歯になるのには、
必ずそうなる原因があります。
かぶせ物が何度もはずれるのには、
必ずそうなる原因があるのです。
「原因(なぜそうなってしまったのか?)にアプローチすることなく、
結果として起こった問題に対処する」このスタイルの治療はもう終わりにしなくてはなりません。
あなたの歯を守ることができるのは、あなたご自身しかいません。
歯医者では歯を元通りに治せないのです。
本当に治りたい方へ治る為の助言やお手伝いをさせていただくだけです。
なので、将来10年後に起こりうるであろうことをお伝えし、備えていただきたく
私達はお越し下さった患者さんに対し「歯を失わないためのお話ニュースレター」を送らせていただいています。
私の歯は、大丈夫なのか?
本当に一生この歯で噛むことができるのだろうか?
このレターをお読みいただくほんの数分、あなたの意識をお口の中に向けて頂ければ幸いです。
ひとつのことをおかしいとお感じになれば、「では、これもあれもおかしいのではないか?」と
考えはじめるきっかけになるからです。
ご自分の歯が、そして骨の状態がどんな風になっているのかを正確に知り、
そしてなぜ、そうなったのか?原因をきちんと知る、ということが大事です。
「ああ、そういうことになっているのか」と腑に落ち、納得がいった時にはじめて、
新しい知識がさらにどんどん吸収されていきます。
私共の医院にも、「なぜ、こんなになるまでほうっておかれたのか?」と
悲しくなってしまう患者さんが、お越しになられます。
しかし、その気持ちも、わかるのです。
歯医者と言えば、「最も行きたくない場所ナンバー1」ではないでしょうか?
物理的な要素として
■歯医者独特のにおい
■キュイーンという歯を削る高い音の恐ろしいこと!心理的な要素として
■「痛かったら手をあげて下さいね」と言われても、手を上げた時には
もう痛いので、いつ痛みがくるのか?と想像すると全身が恐怖でこわばる
■歯医者に入った瞬間に血圧が上がってしまう
■過去の痛いイメージがあるのでトラウマになっている
■口の中が虫歯だらけで汚れているのを見られるの が恥ずかしい
などなど、いろいろな要素がからみあって、
歯医者は世間での嫌われ者ナンバーワンです。
そして、虫歯や歯周病は放置され続けるのです。
開業以来本当にいろいろな患者さんと向き合ってきて感じたことは、
「みなさん、よほどの覚悟をして歯科医院に来られているんだ」ということです。
頭ではわかっているのです。
歯だけは、ほうっておいても悪くなる一方なんだ、ということを。
しかし、恐怖やトラウマが心のブレーキとなって、どうしても足が
一歩を踏み出せないという方は本当に多いのです。
そして、やっとのことで、「このままじゃいけない!」と
意を決してご相談に来られるのです。
私はその度に思います。
「もう少し早く来てくれたら良かったのになあ」と。
せめてもう少し早く、「歯が悪くなる仕組み」を知識として理解して頂けていたならば、
ここまでひどくはならなかったのに、と、残念な気持ちでいっぱいになるのです。
知らないということは、悲劇を生みます。
正しい情報が少ないということは、判断を間違えやすくさせます。
歯医者は歯を治せない。
健康な元の状態には戻せない。
と先ほどお伝えしました。
歯科は外科と同じです。
交通事故で足を失ってしまった場合、いかがでしょうか?
傷口から感染するので、治療してくれた。
消毒や痛みを和らげる痛み止めをもらった。
見た目を相談すると、義足を手配してくれた。治療は終わりましたと言われ、
命が助かったことに喜んだが、走れない。
新しく元通りの足を生やしてくれたのではない。うまく歩けない。
ある程度養生して、大きい問題が無かったのでマラソンに出たら転んで大怪我をしてしまった。
■悪くなったところを削って除ける
■失ったところに見た目を回復する
■元通り噛める状況には程遠い
この程度が歯医者の治療です。
決して失ったあなたの歯をもう一度生まれ変わらせて、元の同じ新しい歯を生やすことなどできません。
確かに、実験段階でネズミの背中に歯を生やすことはできるようになりました。
しかし副作用無く、歯が生える方向や向きの問題を解決し、噛める状態に歯を再生し、
安心して受けられる医療に成長するのに後何十年必要でしょうか?
歯を失ったらインプラントがあるじゃないか!
とおっしゃられる患者さんも最近は多くなりました。
しかし、インプラントであっても自分の歯ではないのです。
単なるネジです。
自分の歯ではないのです。
インプラント自体は、適切に応用されれば10年、20年という単位で安全に確立される治療になってきましたが、口全体の噛み合わせのバランスが崩れて、許容範囲を超えるような過度な力がかかったときにはインプラントといえど、折れてしまうのです。
無理な使い方をしても手入れをしなくても、自覚症状無く最悪の結果を招きます。
歯科医は神様ではないので、自分の歯のように100%再生させることは不可能なのです。
私は「自分の歯、かぶせ、ブリッジ、取り外し式入れ歯、インプラント、すべて道具の一つである」と捉えています。
入れ歯であっても、インプラントであっても道具のひとつにすぎない、つまり違う使い方、
誤った使い方をしてはいけない、というお話から患者様にお話をしております。
https://www.8181118.com/director/2016/01/post-108.php
入れ歯、インプラント、ブリッジこれらすべて「道具」です。
吉本歯科医院には、「噛み合わせ」治療を求められ各地から患者さんがお越しになられていますが、実際に「噛み合わせ」が原因でどんな症状を訴えられているのか?
■歯の一点だけが当って違和感を感じる
■姿勢のバランスがうまくとれずに、めまいやふらつきがする
■まっすぐに歩こうとしても右へ右へと歩いてしまう
■夜眠る時に、ティッシュを口に入れないと苦しくて眠れない
■首や肩の筋肉が張って苦しい
■朝起きた時に、顔に噛み締めたシワの後がくっきり刻まれている
■首の後ろから頭にかけて重い感じがする
など、患者さんによってお体に出てくる症状はさまざまです。
私の医院では、「噛み合わせ」のご相談にお越しになられた患者さまには、事前にどのような全身症状が出ているかという項目にチェックをして頂くことがあるのですが、その項目は人によっては数十項目になってしまう方もいらっしゃいます。
私、吉本彰夫が考える良い噛み合わせとは、
1.「骨」
2.「関節」
3.「歯の並び」
4.「筋肉」
これら噛み合わせを構成する要素が
■全てバランスが良い状態になっている
■無理な力がかからずにスムーズに動ける状態になっている
これが良い噛み合わせだと考えています。
顎の骨は、左右対称と思われるかも知れませんが、実は顎の骨って、左右対称ではない人がほとんどなのです。
よく美人は、右と左が左右対称になっていると言われますけど、実際ほとんどの方が右と左ってちょっとずつ違うのです。
また、上顎というのは、頭の骨にくっ付いていて、まったく動きません。
それに対し下顎と言うのは、顎関節といわれる場所でもって、頭からブラ~ンとぶら下がっている状態です。
下顎はぶらーんとぶら下がっています。
そして左右に自由に揺れバランスを取っているのです。
https://www.8181118.com/director/2016/02/post-110.php
(前歯が出っ歯になるには口の中に原因があります)
それが、筋肉によって閉じられるその瞬間に、無理な力がかかる状態の場合には何が起こるかというと
■体の姿勢バランスが取れなくなる
■噛んだときの振動が耳やヒタイに響く
■目の上のあたりが重くなる
そんな症状が出てしまうことになります。
歯には2つの大きな役割があります。
①ものを噛む咀嚼機能
②姿勢が崩れて倒れないようにバランスをとる機能です。
特に②は、下顎部分を示します。
下顎は、人間の姿勢バランスや平衡感覚を司るとても重要な部分なのです。
噛み合わせが数ミリずれただけで、
■どちらか一方の肩だけが上がるような姿勢になる
■まっすぐ歩こうとしても左に左にと傾いて進んで しまう
■めまい、ふらつきが頻繁に起こるようになる
というようなことが起こります。
これは実際に、吉本歯科医院へお越しになられた患者さんが問診票に実際にお書きになった言葉です。
また、平衡感覚を司っていますので、当然、自律神経系にも大きく影響します。
噛み合わせでお悩みの患者さんは、同時にいろいろなお体の不定愁訴を抱えていらっしゃることが本当にいのです。
構造医学の先生による衝撃の実験症例を紹介します。
歯科医師が扱う「歯科」という分野がどれほど人間の全身に大きな影響を及ぼしているかということをべるための実験を行われた先生です。
生物にとって「噛み合わせ」がどれほど重要なものかを改めて感じる実験でした。
それは犬を使っての「噛み合わせ」の実験です。
2つの実験を行いました。
①噛み合わせを数ミリ削る
(上下の歯を数ミリ削り落とす)
②補綴物を入れ、一部分を高くする
(銀歯を入れる)
この2つの実験をしました。
①は、1週間目に、右足関節が変形し姿勢が崩れ始めました。
平衡感覚を明らかに失って真っ直ぐ歩けないようになります。
そして、目から涙が止まらなくなり、その後、数週間で死に至りました。
もっとおそろしいのは、②の銀歯を入れた犬、です。
1週間もしないうちに、両目の周りがヘルペスのように赤く腫れ涙を流しだします。
そして、犬は、一週間も過ぎないうちにすっかり老けた顔貌になり、同じように両足関節が曲がり、姿勢が崩れ、平衡感覚を失い、こちらは実験をしてから一週間後に死に至りました。
壮絶な実験ですが、これは事実です。
人間と犬は違いますが、自然界に生きている動物は、「自然界に不自然な行為」をほどこした場合には、この違和感に耐え切れず、即、死に至ってしまう、ということなのです。
4本足で歩いている犬にとってはここまで「噛み合わせ」が全身へ、そして生命にまで影響してしまいます。
この実験は私たち人間にとっても「知らなかったではすまされない」事実です。
たった数ミリ、いや、数ミクロン、歯を削っただけで上下の噛み合わせのバランスはいとも簡単に崩れます。
また、銀歯を入れるにしても、噛み合わせのバランスを考慮に入れずに口の中に入れてしまった場合にも同様に崩れます。
このことは、私たち歯科医師にとって、衝撃的な実験でありまた、歯科というジャンルが、どれほど、間の体全体ということを考えた時に、大きな役目役割を担っているか、ということを改めて感じさせられます。
「噛み合わせをきちんとする」ということは、お感じになられていない方はまだまだ多いと思いますが、自身の体を守る上で、とても重要なことなんですね。
みなさんは『歯並びを綺麗にすることが噛み合わせをきちんとする』ことだと思っていませんか?
私の医院にご相談に来られる患者さんの多くは、
見た目の歯並びを良くする⇒矯正治療⇒噛み合わせ改善と思っておられます。
しかし、必ずしも見た目をキレイにしたからといって噛み合わせが改善されるわけでは、ないのです。
見た目重視の矯正治療は、逆に噛み合わせを悪くしてしまう可能性だって潜んでいるのです。
矯正治療は子供さんがするもの、というイメージをお持ちの方がほとんどですよね。
矯正治療は成人してからでももちろん行えます。
しかし、矯正治療をしたのはいいんだけれども
•「なんだか顎が痛い」
•「顎がカクカクとする」
•「なんだか寝起きが悪い」
•「何年かすると歯並びが崩れてきた」
矯正治療を終えてしばらくして、そんな事を訴えられる方って実はとっても多いのです。
実際に、私の医院にも、「とにかく今すぐなんとかして欲しい」とおつらいお悩みをご相談に
来られる患者さまは多くいらっしゃいます。
もちろん治療の必要性があって、つまり元々関節が悪い状態であって矯正治療を行うことによって前よりは良くなった。
しかしもともとの状態がよくないので、その症状が出てきた。
治療しなければもっと悪い状態になっていたかもしれない患者さんもいらっしゃいます。
矯正治療をして、噛み合わせは良くなったはずなのに「顎がだるい」とか、「体の調子が悪くなった」そんなことを言われる方が本当に多くいらっしゃるんですね。
おかしいですよね。
こんな症状が出てしまうなんて・・・。
それは「噛み合わせのバランス」よりも「見た目」を優先し過ぎて矯正治療を行ってしまうと残念ながらこのようなことが起こってしまうことがあるのです。
特に美の基準のひとつである
「Eライン(E-line、エステティックライン)」です。
これは欧米の美の基準です。
残念ながら、日本人は人種が骨格が違うのです。
顎が未発達で鼻が低い人が多く、欧米人のようにEラインが完成できる人が少ないのです。
歯を抜かない非抜歯矯正では、Eラインの実現は不可能です。
ですので、関節や筋肉に無理な力がかからずに楽に口を閉じた時に、
上の歯と下の歯の奥歯がしっかりと噛める状態にあることがとっても大切なのです。
しかし、ほとんどの方は楽に閉じた時には、歯がその場所にはいないので、
顎をズラして歯が有る場所で噛もうとするのです。
前歯が先に当たってしまうと、顎を後ろに引っ込めなければ奥歯でしっかりと噛めないので、
関節に大きな負担がかかってしまいます。
例えば
■顎を引っ込めて噛んだり
■顎をずらして噛んだり
■こねたりして噛んでいる
この様な方が実は多くいらっしゃいます。
ほとんどの方に「私はこうやって噛んでいる」という意識はありません。
自覚はありませんが、私の医院に来られる患者さんの多くは上記のように噛んでいます。
無意識に、です。
噛み合わせが機能的でないことにより、歯を失ってしまうリスクは高くなります。
どんなにこまめにお口の中のお掃除をしていても、です。
日本人が歯を失う原因の第一位は「歯周病」です。
歯周病とは、歯を支えている骨が溶けてなくなる病気です。
骨が溶ける原因は2つあります。
①細菌による感染症
②噛み合わせの悪さからくる破壊的な力
①による細菌は、お口の中を定期的にお掃除することで予防することはできます。
しかし、②の噛み合わせの悪さからくる破壊的な力によって歯が日々磨り減っていっているとはご存知ない方がほとんど、です。
一生懸命口のお掃除をしてきたのに、歯を失い、入れ歯をしなければいけなくなった、
という方は実は本当に多いのです。
どうぞ知って下さい。
噛み合わせの悪さからくる破壊的な力があなたの歯を将来失わせるということを。