咬み合せ(歯並び)が悪いことによってもこのような症状が起こります。
インプラントは一度埋め込んでしまえば、その場から動くことはありませんが、ご自分の歯は常に一生動き続けます。数十ミクロン単位ですが、確実に動いています。
この事実を歯科医師からきちんと説明を受けていない患者さまが多くいらっしゃいます。
自分の歯は噛みしめたら動いていきますが、インプラントは全く動きません。
ですから軽くカチカチと噛んだ時にはインプラントと噛み合う自分の歯はしっかりその面が当たりません。
グッと噛みこんだ時に、インプラントに当たるように調整しなくてはなりません。
カチカチと軽く噛んだ時に、インプラントの歯が自分の歯と同じようにしっかり当たっているような調整の場合、グッと噛みこんだ時には、自分の歯は動きますのでそのほとんどの力をインプラントだけで支えることになってしまいます。
つまりインプラントに過度な負担となってしまい、当然このように被せ物が壊れたり、磨り減ったり、ちびてきたりします。
例えば、左がインプラントで、右が自分の歯だった場合、右の歯に虫歯や歯周病などのトラブルが生じた場合にインプラントの咬合をわかっていない先生が治療を行なうと、左のインプラントに多大な力を加えてしまうことになりかねません。
つまりインプラントを治療した先生のもとで、他の場所の治療も行なわなければ「噛み合わせ(咬み合わせ)」はグチャグチャになってしまい、いずれそのインプラント部分がグラグラとしてきます。インプラント治療はかみあわせが最も重要です。
香川県高松市の
かみあわせ専門
吉本歯科医院の吉本彰夫です。
インプラント治療をお受けになられたけれども、実際にはご自身の身体の中に入ったインプラントがどんなものなのかどこのメーカーのものなのかをご存じない患者さんは多くいらっしゃいます。
将来、もしトラブルが起こった場合、インプラントを外して治療したり、修理する場合にもどこのメーカーのものかわからないままでは、治療難民になってしまいます。
インプラントメーカーについてお話します。
インプラントメーカーは国内で約50社、外国では約200社にのぼり、各歯科医院ともインプラントの医材が異なります。
患者さまはチェックできませんが、見逃せない大きなポイントがあります。
インプラントにつかうメーカーも実は歯科医院によって全く違います。
①インプラントメーカーが潰れない(倒産しない)
②壊れても修理ができるシステムである
これがインプラントメーカーを選ぶ大きなポイントです。
インプラントメーカーは国内で50社近く、外国には200もの製品があります。
まず、インプラントをする際に、いったいどこのメーカーのものを使っているのか必ず確認する必要があります。とんどの患者さまはインプラントにそんなメーカーがあることさえご存知ない方がほとんどです。
1)インプラントメーカーが潰れない(倒産しない)
表面化されていませんがインプラントメーカーは世界規模でのM&Aが行われている業界であり、毎年何百というメーカーが吸収合併されたり倒産したりしています。 10年後あなたの入れたインプラントのメーカーが倒産して会社そのものがなくなっていたとしたら修理することさえできません。
歯科医院に対して、インプラントのメーカーの営業マンも「うちの会社のインプラントは10年、20年もつ」と言って売り込みをしてきます。
しかし、日本国内のメーカーのほとんどは会社が設立されてほとんどが10年未満です。
つまり、手術を受けて10年過ぎた患者様、あるいは20年過ぎた患者様がいないという事実があるも関わらずです。
当院で採用している「ブローネマルクインプラント」は世界で最も古く、手術して20年たった患者様、30年たった患者様が何十万人もいるという実績があり、世界数十カ国で使用されています。
大きなシェアを持つインプラントメーカーの場合だと、在庫切れなどを起こしてしまっても、すぐに対応することができます。
例えば車で言えばベンツという車があります。
何十年前の部品がちゃんと残っているため、何十年前の車を修理してくれますが、日本のメーカーでそんな会社ありません。日本はある程度過ぎたら部品そのものも廃棄してしまいますので、新しく買い換えるしか手はありません。
ブローネマルクのインプラントはまさにインプラントのベンツと言えるでしょう。
つまり世界標準です。
2)壊れても修理ができるシステムである
もし壊れても修理ができるシステムである、これも重要なポイントです。
インプラントになんらかのトラブルがあってはずすということはインプラント周囲の骨を削ってはずすということです。周囲の骨をごっそり削ってはずさなければいけないのです。ごっそり削るので骨は当然なくなります。
骨がなくなったところに、さあ、もう一度インプラントを!と思ったとしてもその時には骨がもうないのでできません。
では、入れ歯をしたとします。
しかし、骨がなくなった後の入れ歯はほとんど噛むことができません。
つまり命にスペアがないように、インプラントにもスペアはないのです。
確かに初期投資は大きいかもしれませんが、将来トラブルがあったときに修理ができるということは、20年後のあなたをどれだけ救ってくれることでしょう。
インプラントは、患者様の骨の中に入っている部分です。
もし骨の中にインプラントが折れたとしたら骨を削るしかないのです。
安価なインプラントメーカーのものは一体式ですので、手術も一回で終わります。一体式のインプラントはどこで折れるかまったく想像できません。
ブローネマルクシステムでは3つ以上のパーツに分かれています。
わざと壊れやすいところを作っているのです。
無理な衝撃が加わったとき、インプラントやあなたの骨を守るために代わりに壊れてくれているのです。
もし壊れた場合は折れたところから修理すればまた元通りです。
それによって「インプラント体」と「あなたの体を守る」ということを最優先させて作られたシステムなのです。
以外にインプラントをされる際に軽視しがちですが、手術をされる先生が「いったいどこのメーカーのインプラントを採用している」のか、これは最も重要なことなのです。
インプラントのメーカーは国内で50社近く、外国には200種類もの製品が流通しています。 その中でも3大インプラントメーカーは圧倒的なシェアを誇っています。
① ITIインプラント(スイス製:ストローマン社)
②アストラインプラント(スウェーデン製)
③ブローネマルクインプラント(スウェーデン製)
当院で採用しているのは、
世界最高峰基準の「ノーベルバイオケア社のブローネマルク・インプラントシステム」と「スリーアイ社のインプラントシステム」を採用しております。
インプラント治療を選ぶ際には、その先生が「どこのインプラントメーカーを採用しているのか」も大きなチェックポイントとなります。
インプラント治療をする前に患者さん側が確認しておくべき7つのこと
咬み合せ悪いことにより被せ物が破壊される症状が起こります。
インプラントは一度埋め込んでしまえば、その場から動くことはありません。
しかし、ご自分の歯は常に一生動き続けます。
数十ミクロン単位ですが、確実に動いています。
この事実を歯科医師からきちんと説明を受けていない患者さんが本当に多くいらっしゃいます。
自分の歯は噛みしめたら動いていきますが、
インプラントは全く動きません。
ですから軽くカチカチと噛んだ時にはインプラントと噛み合う自分の歯はしっかりその面が当たりません。
グッと噛みこんだ時に、インプラントに当たるように調整しなくてはなりません。
カチカチと軽く噛んだ時に、インプラントの歯が自分の歯と同じようにしっかり当たっているような調整の場合、グッと噛みこんだ時には、自分の歯は動きますのでそのほとんどの力をインプラントだけで支えることになってしまいます。
つまりインプラントに過度な負担となってしまい、当然このように被せ物が壊れたり、磨り減ったり、ちびてきたりします。
例えば、左がインプラントで、右が自分の歯だった場合、右の歯に虫歯や歯周病などのトラブルが生じた場合にインプラントの咬合をわかっていない先生が治療を行なうと、左のインプラントに多大な力を加えてしまうことになりかねません。
つまりインプラントを治療した先生のもとで、他の場所の治療も行なわなければ「噛み合わせ」はグチャグチャになってしまい、いずれそのインプラント部分がグラグラとしてきます。
香川県高松市の
かみあわせ専門
吉本歯科医院の吉本彰夫です。
歯はこうして失われる⑤は【金属の土台は歯を割れやすくする】
歯にさし歯を被せるときには、まず芯棒を歯の根に立てて支台を作るんです。
支台築造といいます。
よく保険診療で使われるのは金属の土台ですが、2016年からファイバーポストという白い芯棒が保険収載されました。
つまり保険の適用になりました。
保険が効く治療になったのです。
金属の芯棒はよく使われますが、周りの歯の組織が薄い、噛む力がマキワリのような力になるなど、条件が悪くなると金属の先端部に応力が集中し、歯の根部分が割れやすくなることがあります。
金属の土台ではなく、ファイバーコアはFRCやガラス繊維強化樹脂のファイバーポストを支柱に入れることで、レジンの土台の強度を改善する目的で開発されました。
ファイバーポストは歯の象牙質に近い性質で、さらに象牙質接着性レジンを利用することで、ファイバーコアとなり、力が加わった時に弓のようにしなることで金属よりも破折から守る効果があるといわれています。
ファイバーコアを入れることで歯根破折の予防になるでしょうか。
ファイバーポストに欠点は無いのでしょうか?
実はファイバーポストは保険適用になったものの採用されていない先生が多いです。
もしくは採用したけれども今はやめて金属製の土台に戻したという先生が多いです。
2014年より「CAD/CAM冠」も保険収載されました。
一部の被せの治療で白い歯が使えるようになったということです。
しかし、ファイバーポストと同様に採用されていない先生が多いです。
もしくは採用したけれども今はやめて金属製の被せに戻したという先生が多いです。
なぜでしょうか?
簡単に外れてしまったからです。
治療のやり直しを強いられてしまったからです。
接着材に接着性レジンセメントを使用しますが、術者の臨床操作に伴うテクニックセンシティブ因子つまり術者熟練度因子が象牙質の接着強さ結果に影響を及ぼしていることが報告されています。
因子の中で特に象牙質歯面乾燥状態が大きいとされています。
さらにはファイバーポストの適合精度を上げれば上げるほど歯の根を割れやすくするということも報告されるようになってきました。
実はファイバーポストも「CAD/CAM冠」も適切な取り扱いが重要ということになります。
「保険収載されたファイバーポストを用いた支台築造の診療指針」が院長吉本彰夫が指導医専門医として所属する公益社団法人日本補綴歯科学会
医療問題検討委員会から報告されています。
歯質側接着面の処理として使用する接着性レジンセメントやコア用レジンに適した表面処理を行う.と簡単に記載されていますが、実はこの歯質側接着面の処理が技術的に難易度がとても高いのです。
前述のテクニックセンシティブ因子です。接着歯科治療認定医にとっては当然のテクニックですが、残念ながら一般の先生がこの技術を習熟しそれを日々実践するのは困難かもしれません。
歯に差し歯を被せる時の土台を保険診療の金属で作る場合はその後に起こるリスクを最初に知っておいて欲しいのです。
歯の根っこが割れやすくなるということを先に知って下さい。