吉本歯科医院

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2013.10.29インプラントの費用について よくあるご相談、ご質問

インプラント治療にかかる費用を教えて欲しい

というご質問を頂きます。

 

吉本歯科医院の治療価格はこちらに記載しておりますが

https://www.8181118.com/concept/price.php

私の場合にはどうか?

こんな症状の場合にはどうか?

 

というご質問をよく頂きますので、院長吉本彰夫からお話させて頂きます。

 

インプラントの費用についてですが、家を建てると考えていただくと分かりやすいかもしれません。

 

家には土地が必要です。

地盤が必要です。

 

この地盤が岩盤ように固い方と、土地改良しないといけない非常に柔らかい地盤の方、さらには海のように埋め立てをしなければいけない方、地盤の状態が良くなければ、どんなにいい上物(ウワモノ)を作ったとしても崩れてしまいます。

 

ですから地盤にかかる費用というのは発生いたします。

 

次にインプラントの本数、太さ、長さ。太くて長い鉄筋コンクリートのような柱が何本も入れば非常に強固なものになります。

 

しかしながら、木造では10階建てのビルのようなものを作製することは出来ません。

 

つまり短い、太さが細い、このようなインプラントの場合には、本数を多く入れなければ耐久性は格段に落ちてしまいます。

 

ですので、その方その方のお口の中の状況に応じて、どのようなお食事をされたいかに応じて、骨の状態を改良したり、インプラントの本数が決まったり、そして上物が決まったりしますので、それぞれお口の中の状態によって費用、耐久性、共に変わってきます。

 

具体的な費用としては、200万円~500万円まで非常に幅広い金額設定となっておりますのは、そういう意味合いになっております。

 

 

よく「インプラントはすごくいい」「とてもよく噛める」ということを言われている先生が多くいらっしゃいますが、インプラントは単なるネジです。

 

つまり悪い状況、環境になったとしても痛いとか沁みるとか、周りの骨がなくなったとしても何も警告というものを与えてくれません。

 

つまり自覚症状がないということです。

 

ご自身の歯がダメになった原因があったにも拘らず、その原因を除けることなくもしインプラントをすれば、歯でも骨がなくなる訳ですから、当然インプラント周囲の骨もなくなります。

 

ですからまず何故歯を失うことになったのか。もしこれが細菌感染症によるものであるならば、まずその細菌感染を止める、進まない状況にする。これが第一の優先事項だと思われます。

その状況が改善された後、「インプラント」ということであればいいかもしれません。

 

悪性の歯周病細菌による感染症、噛み合わせの崩壊、事故、このようなことが原因で

多くの歯を失っている方もいらっしゃいます。

 

あと全身的な糖尿病ですね。

 

重度の糖尿病の方には同じようになられている方もいらっしゃいます。

 

歯を失った原因がなんなのか、それに対する対処がきちっとできて、それからインプラント治療なり、なんなりをお考えになられることをおすすめしております。

2013.04.09その虫歯は本当に削る必要があるのか?早期発見、早期治療の弊害

よく昔、早期発見・早期治療という言葉がありましたよね。

今でもありますよね。

 

確かに癌の治療など場合にはその通りだとは思います。

 

早く見つけ、早く除去することによって、悪くなるのを止めるわけです。

なぜ癌の時にそういうことが言われるのか。

それは

取り返しがつかなくなるからということと、スピードがすごく早いからです。


歯科の場合には、昔も早期発見・早期治療と言われました。

今も言われているかもしれません。


ですが私の吉本歯科医院の考え方としては、早期発見・定期観察であります。


小さい虫歯は削れば治ると思われている方、多いんですね。

お子様が学校検診で「虫歯」でひっかかり

お母様が「虫歯を治療して下さい」とお越しになられるケース、多いです。

大人の方でも、同じです。


ここで、少し考えてみて下さいね。


はっきり言って歯医者は歯を治すことは出来ません。

残念ながら、歯を治すことは歯医者には出来ないのです。


例えば交通事故で足を失ったと思って下さい。

外科の先生が治してくれました。

「はい、治療終わりました。退院していいですよ」と言われました。

その時、足は元通りの足が生えているでしょうか。

ないですよね。

それが治療終わりです。

 

先生によっては義足を紹介してくれる先生もいらっしゃるかもしれません。

歯科は外科の一種であります。

ほぼそれと似たようなことしか出来ないのです。

削って除けて、それを何か他のもので補う。

歯医者がやっているのは

外科と同じです。


完全に治る

ということはなく

失ったものを補う

悪くなった部分を除去する

ということがメインです。


そういう行為を終了した時に

「治った」と思われているのです。


まずはそれを知ってください。


さあ、それでは

本当に虫歯というのは進行性のものばかりなのでしょうか?


いわゆる虫歯というものは何なんでしょうか?


ここにまず一般的な方との考え方の相違をお話します。

歯科の中でもみんな専門が違いますので、歯科のそれぞれの先生によって考え方が違うのです。

おそらく一般の方は歯の表面にバイ菌が付き、歯を溶かし、そこに穴が開き、それを虫歯だと思われてる方、多いと思います。

確かにその通りです。


ですが実はそれだけでもないのです。

歯に穴が開いてる状態、これを虫歯というのかどうか。


ここが一つ問題であります。


今仮に歯に穴が開いている状態を虫歯とするならば、虫歯と定義するならば、進まない虫歯があります。


その状態は何十年も変わらずに。

何十年も変わらないその状態を維持できるものに対して、歯科医が手を加えるということは、傷をつけるということであります。


補修をしたとして、その補修は果たして何十年も無事に封鎖させることは可能なのでしょうか。

現実的には難しいのです。


もしかすると、余計に悪くなっている可能性すらあり得ます。

歯に穴が開く。


それは虫歯菌だけではないのです。


日常生活であったり、清掃の仕方であったり、ここまではおそらく皆さん簡単に想像がつくと思います。


もう一つ大きいのが力です。

力の負担によるものなのです。

これを私の医院では

「噛み合わせの異常からくる力」

と呼んでお話しています。


例えば車のタイヤ、最初は溝がしっかりあるかもしれない。


でもずーっと使い続けていると、溝がどんどん磨り減ってなくなっていきますよね。


8020という言葉お聞きになられたことがあるかもしれません。

80歳で20本の歯を残しましょう。

と、日本歯科医師会がスローガンにあげている標語です。

80歳で20本の歯が残っていたならば

きちんとお食事をすることが可能であろうということで

8020

です。


私の医院にももう何十年も、歯医者になんか行ったことがないという方、来られます。

ずーっと自分の歯で何の治療もせず必要なく来れたという方、いらっしゃるわけです。


そういう方のお口の中、どうなっていると思われますか。

いわゆる白いきれいな歯がそのままあると思われますか。


大変なことが、起こっているんです。


実は歯の表面、噛み合わす面が磨り減っているんです。

ちびてしまっているんです。

そして歯は表面がエナメル質という硬い部分で覆われておりますが、中は象牙質という柔らかい2層構造となっています。

 

中の神経・血管を考えると3層構造であります。


表面のエナメル質の硬い部分が磨り減ると象牙質が見えてまいります。


しかし外周はエナメル質が残っているわけです。


ですから真ん中の柔らかい部分がえぐれていって、外周の硬い壁だけが残るということになるわけです。

更に磨り減っていくと、外周の回りに象牙質はなくなります。

 

薄いペラペラのエナメル質が残るわけです。

薄い壁です。


ですからそれが先ほどの力(噛み合わせの悪さから起こる過剰な力)によってパキッと割れるんです。

この場合、穴が開いている場所は黒くありません。


ですからいわゆる細菌性感染による穴が開いたというものとはまったく違うのです。


また歯には溝がありますから、そこに着色といって色が付くことがあります。


穴は開いていないんだけれども色が付いている。


見た目には虫歯とまったく変わらない。

そんな状態もあります。


それをうっかり削ってしまうと歯の構造を傷つけますから、歯は弱くなってしまうのです。


定期的にそういう健康の維持管理、唾液の管理、食事の管理、歯ブラシの力の加減の管理さえしていれば進まない虫歯という状況の歯はいっぱいあるのです。

どこにあるのか、それを見つけるのはすごく大事です。

そして進行は早いものもあれば、遅いものもあります。

本当に早い虫歯は、早く短期間のうちに進みます。

その進むものと進まない、歯がどんどんダメになる状態と、歯がそれほどダメージを受けない状態なのか、見つけるが必要なのです。

最近は治療の機器の進歩により少しでも歯の部分が弱い部分があれば、それを機械的に見つけることも出来るようになってきました。

しかしながらその段階で歯を削るということが、歯にダメージを与えるということが、目にも見えないようなサイズの状態の歯を削る。

穴が開いているのを見つけて削る。

はたしてそれがいいのかどうか。


それはわたしにはちょっと疑問であります。


人間には適応能力があります。

唾液にはカルシウム成分も含まれております。

歯は溶けるものだと思っている方いらっしゃるかもしれませんが、日々溶けて作られて、溶けて作られて、脱灰(ダッカイ)、歯が溶けて脱灰と言います。

そしてそれがまた作られる、再石灰化(サイセッカイカ)と言いますが、日々作られて溶かしてを繰り返しているのです。

人間の骨もそこにずっと存在するかのように思われるかもしれませんが、日々破骨細胞という細胞が骨を溶かしているのです。

そしてまた新しい骨が作られているのです。


人間の体の骨というのは数年ですべてが生まれ変わっているのです。

歯も同じように脱灰と再石灰化という形でもって修復されているのです。


そこに人間が変に手を加えるというのは実は問題があるのです。

実際にどんどんどんどん悪くなって行く。

どんどんどんどん歯が溶けて行く。

その場合にはもちろん修復は必要かもしれません。


歯医者の介入があったほうがより悪くなるのを遅らせられるということであれば、早く手を下してもいいかもしれません。


しかしながら、実際に手を加えると、もっと悪い状況になることが実は多かったりするのです。

ですから早期発見・早期治療ではなく、早期発見・定期観察


せっかく治療にきて

「この歯はなにもせず、様子を定期観察しましょう」

と患者さんに申し上げることが、あります。

これを読んで下さった患者さんの中にも、いらっしゃるかも、しれません。

こういう意味があるのです。


そして必要な打つべき手を打ったとしても、その進行を抑えられないという場合には初めて治療というのを行っていいとは思います。

2013.04.08日本歯科新聞(2013年4月2日付)吉本歯科医院が記事掲載されました

当院の「歯を失わないためのお話」ニュースレターの記事が日本歯科新聞に掲載されました。CCI20130406_0003.jpg

CCI20130406_0001.jpg
「ニュースレターレターでリスク説明」


昨年から人々の間で不信感、不安感が広がっているインプラント。

日本歯科医学会、日本口腔インプラント学会などが情報発信を行なっているが、
個々の歯科医院レベルで信頼性の高い情報をどのように自院の患者に伝えるのかについて
悩みを抱える歯科医師は多い。

香川県高松市の吉本歯科医院(吉本彰夫院長)は、院内で発行しているニュースレター38号の
でインプラントを特集。

メリットの部分よりもリスクの部分に大きな比重をかけた情報発信を行なった。

特に強調しているのが、インプラントメーカーの合併や消滅によって部品供給が止まりやすいことによる
リスク。
仮にインプラントを取り外す必要が出てきた際にも、専用ドライバーの生産が中止していれば
低侵襲の対応ができず、フィクスチャー周囲を大きく削る処置が必要になると明記している。

そして、インプラントメーカー、インプラントの種類と型番、上部構造はネジ固定か接着か、
接着の場合は接着剤の種類、外す場合の方法について、施術した歯科医師から情報提供を受けることの重要性を説いている。

また、インプラントトラブルの8割は2年以内に発生するが、周囲炎が進行しても天然歯と異なり
症状が出ないため、メインテナンスを忘れてしまうことが予後不良につながる点を指摘。

さらにインプラント治療をした以外の部分を治療された場合には、必ず咬合のチェックを受けるべきことを説き、「症状がなくても定期的に来院してほしい」と呼びかけている。

2013.04.06インプラント治療を受けられた患者さまへ

インプラント治療を受けられた患者さんには日々、今後のメンテナンス等についてのお話しをさせて頂いております。

その中の一つにインプラント治療をした以外の部分、この部分について他の医院さんでもし治療をされた場合には早急に噛み合わせのチェックを受けてくださいということをお願いしております。


この件に関しては吉本歯科医院のュースレター38号でも書いておりますし、以前のニュースレター30号(20126月発行)で、日本しか新聞アポロニアの記事「インプラントも道具の一つに過ぎない」という記事を掲載させていただいております。


その中でも申し上げておりますのは、「他の部分を治療した場合には必ず早急に噛み合わせのチェックを受けてください」ということをお願いしております。


またマウスピースの調整も受けてくださいとお願いしております。


今回そのようなことで噛み合わせのチェックに来て頂いた患者さんがいらっしゃいました。

予期せぬ被せ物の治療が、インプラントや口の中全体として考えると、トラブルの起きやすい噛み合わせの状況になっていましたので、ぜひ皆さんに知っておいて頂きたいと思い、今回新たに連絡をさせていただいております。


インプラントは自分の歯とまったく違うことがあります。

それはインプラントは動かないということです。

自分の歯は一生動き続けます。

それに対してインプラントはまったく動きません。

1ミリも動きません。

ですので、インプラントをそれなりに多く治療を手掛けられている先生方、インプラントを専門とされている先生方では当然ご存知であったりする内容ではあるんですけれども、歯科には専門があります。

医科が内科や外科、整形外科、脳外科というふうに専門があるように、実は歯科にも専門があるのです。

そのようにインプラントの専門をやっていらっしゃらない先生にとっては、残念ながら調整の仕方はよくお分かりになっていらっしゃらない、これが現実であります。


なぜなら教わる時、教わる場所がないのです。

大学でも教えておりませんし、一般の開業した先生にとっては、そういうことを教わる場所すらないのです。

またメーカーは、インプラントのメーカーは商品を売りたいがために、すごくインプラントはよく噛めるものだ、自分の歯に取って代わるものだ、ということを訴えます。


ですので、そういう知識だけを持って「インプラントは噛めるものだ。本来の歯の力以上の力が加かっても大丈夫なものなんだ」というふうに誤った認識を持っている歯科医師が多いのも現実であります。


私の医院ではインプラントを設計する場合には、口の中全体の他の歯のバランスや設計を考えて調整をしております。


その調整が長く維持できるようにマウスピースで揺れをなくすように力の負担が変わらないように維持していただくようになっております。


よくマウスピースはインプラントを保護するためだと思われている方多いのですが、確かにその役目もあります。


ですが、動くものと動かないものが共存する口の中においては、そのバランスを一定に保つ、

つまり他に残っていらっしゃるご自身の歯をいかに長く今の状況で残すかということが非常に求められているのです。


では、その患者さんの症例を詳しくご説明いたします。

インプラントの1本手前の歯の被せ物が割れていらっしゃいました。

何年も何十年も前に根っこの治療をして、芯棒を立てて被せをされていた歯です。

その表面が欠けてしまったのです。


欠けたのでやり替えご希望になられました。


実際にレントゲンを撮って根っこの状態を確認すると、やはり今まで何度も治療を受けられているので、ご自身の根っこはすごく細く短いものとなっていました。

歯の治療というものは、何度も何度もできるものではないのです。

なぜならご自身の根っこに芯棒を付けたり、被せをしたりするときに、接着剤を使います。

イメージしていただくと分かりやすいのですが、汚れた紙どうしをノリでくっ付けてもすぐに剥がれてしまいますよね。

きれいな紙だったらきっちりくっ付きます。

つまり治療した後、何かをくっ付ける時には歯を一層削ってきれいな面を出さないといけないのです。

外れていたからといってそのまま型取りしてそのまま付ける。

残念ながらくっ付かないんですね。

薄く一層ですけれども歯の表面を削ります。

そしてきれいな面を出して接着剤でくっ付けるのです。

虫歯とかになっていれば、虫歯になってやわらかくなってしまっている部分には、そこの部分を大きく削らないと固い面、きれいな面が出てきません。

その分、削る量もふえてしまうのです。


つまり何回か治療していっていると、ご自身の歯がどんどんどんどん薄くなっていくのです。

ご自身の歯の太さは変わりませんので、薄くなっていくのです。


歯そのものの強度も弱くなっていくのです。


今回の患者さんもレントゲン撮影をしますと、本来のご自身の歯の根っこの状態からすると、非常に短く細くなっていました。

ですので外すことによるリスクもお話しをしました。

幸い痛みや症状、腫れ等がありませんでしたので、外す時に逆に死んでいる歯ですから割れやすかったりするんですね。

緊急性はないと判断しました。


そのまま何もせず、上が少し欠けてるんですけれども、被せ物が。欠けたままでいくのか、やり替えをするのか、ただやり替えをする場合にはそういうデメリットまで含めて、あるということをご説明しました。


万が一折れた場合には、抜かないといけなくなる危険性、同じように治療が出来るかもしれない、でもその実際に治療を始めてさあ折れてしまってから、さあどうしようと考えてしまっても手遅れになるんですね。

ですので可能性のあるリスクに関してはやはり事前にご説明をして知っておいていただく、すごく大事なことです。

ですのでそういうご説明をしました。

「割れてしまった場合には」ということで、おうちに帰ってご家族の方とご相談をされたそうです。

歯を抜かないといけない可能性がゼロでないのであれば、他の先生にも診てもらってはどうか、そういう助言があって、長く吉本歯科医院に通われているので、一度診てもらおうということで行かれたそうです。

「この歯の部分が欠けたんですけど」ということをその先生におっしゃられたら、このままでもいいですしやり替えでもいいですけどどうしますかと聞かれて、「やり替えがいいです。出来れば自分の歯を残したい。長く持つようなものがいいです」ということをご希望になられたそうです。


その日のうちにすべて被せを削って除けて、一ヶ月ほどで被せが入ったそうです。


今までご使用になっていたマウスピースは合いませんでしたので、作り替えをされたそうです。

今回お越しになられて、わたしはインプラントや他の歯の設計というものを細かく計算してしておりましたので、診せていただきました。


確かに被せモノが入っておりました。

そしてマウスピース、見た目には患者さんにはよく分からなかったようですけれども、同じような物が入っておりました。

口の中を診せていただきました。

インプラントを入れている部分、治療した歯ではない部分ですね。

インプラント部分の歯茎が少し赤みを帯びていました。

患者さんにお話しを聞くと「特に何も変わったことはない。十分に噛めている」ということでしたので、詳しく診ていくこととしました。

レントゲンを撮りました。

噛み合わせを診ました。

よく色紙みたいなのをはい噛んで下さい、カチカチ噛んで下さい。

詰め物とか被せ物をする時に色紙を噛んで調整を歯科医師はしております。

ご存知でしょうか。

やってみました。

見ると、手前の歯の被せをした部分、まったく色が付きません。

当たってなかったんですね。

色紙を入れて噛んでいただきました。

しっかりとギュッと噛んでいただきました。

引っ張ると、その色紙は何の抵抗もなくスルッと抜けてきました。

「ん?おかしいな」と思いました。

いろいろ診ました。


そうすると、なんと噛んだ時に当たっている歯はインプラント1本だけだったのです。

奥歯は臼状の歯をしていて力を支える歯です。


それに対して前歯は1本しか根っこがありませんから、強く噛むことをその力を支える能力がないんです。

ですから楽に口を閉じられた時には、まず奥歯が先に当たって前歯は当たらない。

これが基本であります。


しかしながら、今回左側なのですが、右側はご自身の歯がありますので、元々上下ともありましたからしっかりと当たっていましたが、左側は4本歯がある。

この方親知らずもありましたから5本歯があった。

5本歯があるんですが当たっているのは1本だけでした、インプラントの。そして前歯は当たらないように調整しておりましたから当たってません。

つまり左下から右の前まで10本の歯が本来受け持つ力、これをたった1本のインプラントで支えていたのです。

ぞっとしました。

確かにインプラントは何本かで、全部歯を失われた方の場合はインプラントを4本、噛む力が強い方には6本お薦めしております。

それは11本という力、インプラントの11本という力はしれているからです。

動かないからです。

インプラントを入れられた患者さんでご経験あるかもしれませんが、自分の歯はまず当たってから、上下の歯が当たってから動きます。

インプラントはまったく動きません。

ですから最終的なものが入った時には「なんか噛みにくいな」「なんか噛んだ時の噛み心地が弱いな」とおっしゃられる方がいらっしゃいます。

そのように調整をしております。

ご自身の歯は当たってから動きます。

つまり沈むんです。

横にも揺れます。

つまり高さが下がるんですね、当たってから。

インプラントは当たった瞬間で終わりです。


畳の上を裸足で歩くのと、わたしはこういう表現をよくします。

畳の上を裸足で歩くのと、大理石の上をハイヒールでコツコツと歩くと。

そういう違いがあるわけです。


つまりご自身の歯は当たってから動く。

インプラントは当たった瞬間から動きません。

ですからまず噛んだ時にはインプラントのところは当たりません。

ご自身の歯が当たる。

そしてグーッと噛み込んだらご自身の歯が動きます。

動ききったところで初めてインプラントが当たる。

そういう調整をわたしは常に行っております。


ただ専門が変わると「はい噛んでみてください。違和感ありますか、ないですか。


はい、カチカチ噛んでどうですか」という人間の感覚程度で調整をやっぱりされてしまう先生が多いのです。全部がご自身の歯であれば何の問題もないのです。

しかしながらインプラントは動かないのです。


今回の患者さんも実際に被せ物をし、その後何回か噛み合わせの調整に通われたとおっしゃられていました。

噛み合わせの調整をしたはずなのに、その被せ物をした歯はまったく当たっていないのです。

色紙を入れてギュッと噛んでもらっても、その色紙が何の抵抗もなくスルリと抜けてきます。

何があったんだろう。

しかしこれはわたしのインプラントをやっている人間、インプラントを専門にやっている考え方であります。

歯科医師にはそれぞれ専門があるというお話しをしました。

ではインプラントをしていない先生の立場の考え方ってあるんです。


ではちょっと頭を切り替えていただいて、例えば患者さん自身がそういう先生の立場になったと思ってそういう患者さんが来たと想定をしてみてください。


「えー、そんな」と思うかもしれませんが、例えば建築屋さんであるとか、リフォーム屋さんとか、クルマ屋さんでも、服屋さんでもいいです。

ご自身がその立場に立ったと思って物事を考えてみるって実は頭の発想にもいいんですね。


では根っこが弱い歯です。

被せ物にして長く持つものにして欲しい。

よくあるご希望です。


そういう話しの希望を満たすには本来10という力が来るならば、神経を取っていますからその歯の強度はもう10分の1に落ちてます。

しかも何回かやり替えています。

非常に弱いんです。

今までと同じ力で力を加えるような調整をしたならば、当然折れやすいですし、早く寿命を向かえてしまいます。

例えばリフォームをするとして、古い家で柱も弱っていて、大黒柱も弱っていて、古い家をリフォームしたい。

でも何とか残したい、ということで弱い柱があって、それを補強するのに新しい強い柱を何本か回りに入れて、そこにかかる負担を弱くする。

逆にいえば、その柱がなくとも持つような設計でリフォームをしたりするようなテレビ番組を見たことがありますか。

つまり当てなければ、そこの歯に力がかからないようにしてあげれば、壊れないんですね。

当然です、10の力がかかる歯に対して当たらなくしてしまうわけですから、そこにあるだけです。

噛むという能力を発揮することはできません。

噛むという能力を発揮する必要はないのです。

噛むということができないのですから。

そうすると弱い根っこであったとしても、長く持たすことは出来ます。

しかも自由診療で治療されています。

他に残っている歯が何本もあるんだから、しかもインプラントという非常に強い柱もその方の口にはある。

であれば、インプラントにしっかり支えをしてもらって、そして今回の歯にはなるべく当たらないように調整を。

そう考えてしまうのです。

患者さんがおっしゃる短い歯を弱いので無理をかけると、折れてしまうかもしれない。

しかもさらに長く残したい。

この希望は全て満たしております。

力が弱い、耐えられないから力をまったくかけない状況にしている。

当たらないようにしている。

それは噛むという機能はゼロですから、当然持ちます。

そういう調整をされる方がやっぱりいらっしゃるんですね。

他の歯は、前歯はそういう状況でしたから、結局マウスピースを入れてもマウスピースもカタカタしておりました。

恐らくこんなにカタカタにして作る先生はいらっしゃらない。

恐らくマウスピースを作られた時はぴったり合っていたんだと思います。

でも今、その新しく作られたマウスピースを口の中に入れるとカタカタしていました。

つまり、この12ヵ月の間でお口の中の歯が動いてしまったということです。

それであれば納得いきます。

結果としてもう治療してしまったわけですから、それは仕方がありません。

家の場合は、そういう使い方をすればできます。

では次に車のタイヤを考えていただいてみましょうか。

例えば車って四つタイヤがありますよね。

この内の一つのタイヤがパンクしてしまった。

でも3本があるから、それで走り続けたらどうなるでしょうか。

大変なことが起こりますよね。

タイヤのゴムだけじゃなくてホイール部分、ブレーキ、タイヤ、軸、そういうところまで壊れて行ってしまいます。

では4本のうち、片側2本のタイヤがそういう場合だったらどうでしょうか。

右と左の高さが違いますから、車の車体が傾いてしまいますよね。

それもトラブルが出ます。

ただ今回10本分の力がたった1本のインプラントに力が加わっているという異常事態が起こっているわけです。

事情をご説明し、応急処置としてそこのインプラントの上に乗せている被せ物を少し削らせていただきました。

手前の歯が少しでも負担できるように、インプラントが少しでも対応できるようにお話して削りました。

しかしながら、ご自身の歯は当たってきません。

もっと削りました。

まだ紙がスルリと抜けます。

まったく当たって来ないんです。

もっともっと削りました。

前歯がようやく当たってき始めました。

それでもその治療されたという歯はまったく紙が抜けます。

スルリと抜けます。

当たって来ないんです。


すでにもう前歯が当たってきましたので、これ以上インプラントの高さを下げると前歯が壊れていってしまいます。

ですので、そこで高さを下げることをやめました。


今まだ10本分の力をたった1本のインプラントで支えていたんですが、インプラントの歯の被せ物を削ることによって前歯にも負担をさせることができました。


本来前歯は当たってはいけないのです。


車であれば片側2輪かない状態。

高さが下がってしまうわけです。


傾いてしまうわけですから、前歯に負担をさせるべきではないんですが、今回は緊急避難的にそのような状況にしました。

ですのでインプラントに今までかかってきた力は半分程度に少なくなりましたので、といってもインプラントにはかなり本来の力からすれば、すごく大きい力がかかっています。

それでも治療した被せの部分は、まだまだスルリと紙が抜けます。

どれほど高さが元々低い状態で被せ物をされたのかということです。

どんどん高さを削ったにもかかわらず、被せ物をした歯はまったく触っていない、触らない、噛めない。

隙間が開いたままになっている。


これは患者さんご自身がすごく驚かれていました。

あんなに何回も噛み合わせの調整をしたにもかかわらず、当たっていない。

そしてマウスピースをされていました。

マウスピースを確認しました。

確かにインプラントの歯の上、その被せ物をした上に乗っかっていますので、そこに負担を和らげるような仕組みにはなっていましたが、逆に上の歯、反対側の歯がギリギリしたら揺れてました。

つまりこのマウスピースは上の歯を、このマウスピースをつけた時に上の歯が揺れているのです。

指で押さえて患者さん自身に確認をしていただきました。

「ギリギリしてみてください、歯が揺れてますよね」揺れてました。

ここで復習になりますが、歯は何で支えているか?

支えられているかご存知ですか?

覚えてらっしゃいますか。

骨です。

歯茎ではありません。

イメージ的には砂の山に棒が刺さっている状態です。

砂に刺さった棒を揺らしてみてください。

イメージしてみてください。

棒の周りの砂が崩れて行きますよね。

つまり揺れている歯の周りの骨は溶けてなくなるということです。

揺らされてなくなるということです。


確かにそのマウスピースは被せ物をした歯は揺らしませんので、その歯に対しては保護の目的ができています。


しかし反対側の噛む相手の上の歯はグラグラ揺れているんです。

長い目で見ると、その揺れている歯はなくなります。

そして顎を前に突き出してみると、上の歯が揺れてました。

前歯同士がガツガツ当たっているのです。

下のマウスピースと上の歯がガツガツと当たっているのです。

上の歯が揺れていました。

患者さんは見た目がほぼ同じ、マウスピースはマウスピースどこでもいっしょでしょという考えみたいだったようですが、以前使われていたマウスピースと今回お使いになられているマウスピースで上の歯が揺れている事実をご自身で言われて初めて前に入れていたマウスピースとこんなに違うものかということをお気付きになられました。


吉本歯科ではマウスピースを7種類を使い分けています。

その患者さんに合ったものを使い分けています。材質も違います。

硬い材質、柔らかい材質。

上につけつもの、下につけるもの。上下につけるもの、上下が固定されたもの。

そしてその調整はカチカチ噛んだ時に力が分散され、アゴを右左にやった時にアゴが自由に動く。

そして右左前後にした時にアゴが自由に動く。

そして残っている歯がなるべく揺れないように。

元々揺れている歯が多い方の場合は揺れをなるべく減らすように。


それがマウスピースの目的とわたしは捉えておりますが、残念ながらそのマウスピース、今回おつくりになられていたマウスピースは、入れた歯の保護だけは出来ていたのですが、他の歯にはものすごい負担がいってました。

弱い歯を守り、揺らして弱くすれば、弱いもの同士が噛むことになりますから、被せ物をした歯は当然長持ちすることが出来ます。

患者さんのご希望、弱い根っこに対して被せ物をする。

そして長く持たせる。

すべて満たしているのです。

患者さんのご希望はすべて満たされています。

しかしながら、専門が違えばこういう調整の仕方があるんだなと、逆にわたしは驚きました。

が、患者さんのご希望はすべて満たしております。

このようにインプラントとは関係ない部分の調整。

たった1本の歯です。

たった1本の調整をするだけで、こんなにも噛み合わせが崩れてしまうのか。

そういうのを体験いたしました。

今回残念ながら左の高さを下げ、前歯が当たるようにしたという調整をしました。

これはタイヤが4輪の片側走行ではなく、4本じゃなくて3本になっていた。

その1本の負担がものすごく強くなっていた。

だからその1本を減らして片側で負担し、車体が傾くように、前歯も当てるように調整をしたんですけれども、これは残念ながらやむを得なかった。

本来の状態に戻すためには、インプラントはまったく動かないわけですから、沈んだりもしませんし、前後に歯が動くこともありません。

ですからインプラントの高さに合うように、それぞれの残っている歯の高さをまた高くしてあげる。

そういう必要ができれば良かったのですが、1回治療したばかりの歯は接着剤はすごく新しいです。すごく付いています。

元々弱かった歯ですから、それをもう一度外して被せてしまう、すごいリスクを伴います。

最初の時とはまったく違うリスクです。

ですので、こういう緊急避難的な処置をしました。


今回は早めに来ていただけたので、本当に良かったと思います。

もしこの状態が長く続いていたと思うとゾッとします。

10本もの歯の負担をたった1本のインプラントの歯で支えることは不可能です。

恐らくインプラント周りの骨がダメになっていたでしょう。


そしてインプラントの中ネジや被せ物がどんどん壊れていったことと思われます。

また今回はマウスピースまで新しく作られていましたので、他の歯に対する負担、マウスピースというのは調整が必要なものです。

しかしながら今ではスポーツ用品店でもマウスピースは売られています。


ですので調整がいるものだということ自体がご存知ない方も実際多いのです。

何のために目的を持ってマウスピースを作っているのか。

マウスピースひとつでも調整の仕方ひとつで、こんなにも他の歯に対して悪い影響を及ぼす。

ただ立場が変われば、目的の自由診療の歯を長く持たせる。


そういう視点に立てば、それはすごく理にかなったものなのかもしれません。

ただ10年後、患者さんの中に残っている歯の本数ということに焦点を当てたならば、あまり賛同できる内容ではないかなと思いました。


吉本歯科医院でインプラント治療をお受けになられた患者さんがインプラントした部分以外の歯の治療をされる場合、した場合には必ず早急に吉本歯科医院にて噛み合わせのチェックを受けてください

2012.12.20初診の患者様へのお願い 本年のご予約枠について

吉本歯科医院の今年の診療日は12月28日(金)までとなっております.

現在,今年いっぱいのご予約枠は全て埋まっており,新規の患者様のご予約を

お受けすることができずご迷惑をおかけしております

 

12月28日(金)までの新規のご予約はお受けすることができません

 

また,「年内に治療を終了してしまいたい」という患者様からのご要望が非常に多く

お電話もつながりにくくなっている状態です.

 

初めて吉本歯科医院にお電話をいただく患者様には

大変申し訳ございません.

 

 

吉本歯科医院では,お1人お1人の患者様にきちんとした現状のご説明

そして納得のいく治療,再発を起こさない治療をお受けいただくため

初診の患者様には最低一時間~一時間半程度のお時間をいただくため

完全予約制で行っております.

 

どうぞ患者の皆様のあたたかいご理解をお願い致します.

 

 

※当院で治療中の患者様の応急処置はお受け致します.ご連絡下さい.

2012.10.30ご相談が非常に多いので院長からのメッセージです

ここしばらくたて続けに他医院にてインプラント治療をされた方からご相談が

多く、お話を詳しくうかがうと、あまりにもインプラント治療後の知識をご存知ないケースが
続きました。


■3年前にインプラントをした部分の被せ物が外れて困っている
■インプラントした部分の歯茎が腫れて痛くて困っている
■インプラント部分がはずれた

こういう状態になってしまい
「なんとか修理して欲しい」
というご相談です。


私共吉本歯科医院では、まずは
インプラント治療をされた医院さんへご相談下さいと申し上げます。
しかし、残念ながら、コミュニケーションギャップや、治療への不安などから
元の医院さんにご相談に行きたくない、という方は
とても多いです。

本来は、インプラント治療をされた先生に、修理をお願いするのが
一番なのです。
その理由も、お話します。

また、こんな状況になってしまう前に、どうぞ知っておいて頂きたいのです。
また、知っておいて頂きたかった。

そこで当院院長からメッセージです。
院長ブログにも掲載しております。
インプラント治療をされる方、そしてされた方はどうぞお読み下さい。
そして、正しい知識を得てください。

「先日もこんな患者さまがお越しになられました。

 

その方は3年前に他医院で下顎部分にインプラント治療をされました。

 

しかし、最近になってインプラントを埋入した部分が腫れて痛みが出るように。

 

レントゲン写真を撮影し、詳しく骨の状態を拝見するとインプラントを埋入した周囲の骨が溶けてしまっていました。

バイ菌が入り込み炎症を起こしています。

 

インプラントはただのネジです。

 

元々の自分の歯ではありません。

異物なのです。

 

インププラントを埋入し、被せ物の歯が入ればそれで完成!

と思っておられる方はとても多いです。

 

特にトラブルを起こし、「どうにもならない状態」で

当院に駆け込んでこられる方も少なくは、ありません。

 

 

今回の患者さんのインプラントトラブルは

メインテナンスを怠ったためにバイ菌が繁殖し、インプラント周辺の骨が大きく溶けてきたことによるものです。

 

 

最近、インプラント治療による事故がマスコミに取り上げられています。

そのトラブルは

 

医院側の責任

■手術に必要な検査を省いたこと

■全身管理ができる担当医師をつけていなかったこと

■術前に神経等の場所を三次元的に把握できるシミュレーション診断を行なっていなかったこと

などです。

 

患者さん側の責任

■喫煙

■糖尿病によるもの

■定期メインテナンスを怠った

などです。

 

 

私の医院にも、「他医院でインプラントをしたが、トラブルを起こして困っている」

という患者さんは増える一方です。

 

問題が起こっているには

必ず原因があります。

 

 

では、インプラントが故障したり、トラブルがあったりした場合に

「はずせばいいではないか?」

「もう一度やり治せば良いではないか?」

と単純に思いませんか?保障もついているから。

 

 

しかし、そのように単純なものでは、ないのです。

 

 

インプラントはただのネジです。

 

インプラントメーカーというのは世界に何百社とあります。

 

 

ご自分が入れたインプラントメーカーがどこのメーカーのものかによって

修理ができる場合とできない場合が、あります。

 

 

インプラントと被せ物の歯を「ネジ」で固定されています。

修理したり、深部まで掃除したりするにはネジを外して被せ物を掃除する必要があります。

 

しかし、そのネジを外すドライバーというものが、各メーカーにはあります。

 

各メーカーは自社の商品を使い続けて欲しいので、ネジ山を特殊形状にして他社のドライバーでは外せないようにしています。

 

つまり、メーカーが違うとネジを外すことさえ、できません。

 

骨を大きく削ってインプラント本体を外すしかできないことまでありえます

 

その先生がどこのメーカーのインプラントを埋入するのか?ということは

実は将来的にはとても大きな問題です。

 

インプラントをする際には、10年後にもし「インプラントを外す状況になった時に修理ができるのか?」というこの視点を持って選択する必要があります。

 

引越し等でメインテナンスに通えなくなった場合には、引越し先の近隣でメインテナンス可能な医院をご紹介していただいてください。

 

せめて、下記の5点だけでもいいので教えて頂いてください。

 

1         どこのメーカーのインプラントなのか?

2         インプラントの種類や型番はどうなのか?

3         ネジで固定されているのか?接着材で固定されているのか?

4         接着材のメーカーや種類は何なのか?簡単に外せるものなのか?

5         外すにはどうすれば外せるのか?

 

このことが判っていれば自医院で対応できるのか?対応できないのか?判断できます。

 

また、先ほどの患者さんですが、

インプラント治療がいったん終了すれば、それでもう大丈夫、と思われてしまったことにも問題があります。

 

最初の2年はメインテナンスに通われていたそうです。

2年間大丈夫だったから、先生が大げさに言っているだけで、

きっともう大丈夫に違いないと思われてしまったそうです。

 

インプラントはご自分の歯と同じく

死ぬまでメインテナンスする必要があります。

 

また、インプラントトラブルの8割は2年以内に起こっています。

 

ですので吉本歯科医院では、インプラント治療を行なった患者さんには

終了後すぐは1ケ月ごとに経過を見させて頂いております。

 

その後、半年、一年半、2年目と、レントゲンで骨の状態を確認しながら

状態が安定するのを確認します。

 

特に症状が無くてもです。

 

状態が悪くなっていたとしても、インプラントはご自身の歯のように痛いや凍みるなどのように自覚症状として警告を発してくれません。

 

よくない状況が周囲の歯ぐきや隣の歯にまで影響が及んではじめて患者さんは自覚症状として気づくことができます。

 

メインテナンスにきちんとおこし下さらない

または、メインテナンスの必要性をご理解いただけない場合には

手術を行なうことはできません。

 

 

それは

トラブルの原因となるから、です。

インプラント治療なんか受けなければよかったとなるから、です。

 

 

どうぞ、知って下さい。

 

 

インプラントは完成したら、終わり

ではありません。

 

 

歯と同じく、あなたが死ぬまで、そのインプラントを使い続けるまで

定期的なプロによるメインテナンスが必要なのです。



次に、他の部分の治療についてです。

インプラント治療をした以外の部分を治療された場合には、必ず早急にインプラント治療をした医院で噛み合わせのチェックを受けてください。

マウスピースの調整を受けてください。


ご自身の歯は一生動き続けますが、インプラントは全く動きません。

お口の中の状況に応じて適切な噛み合わせに調整されています。

他の歯の状態が変化しないのを前提に調整しています。


他の歯と同じように違和感なく当たるように調整したのでは、インプラントが折れてしまうこともあります。

インプラントに何かがあってからでは復旧不可能なのです。


※以上、当院院長吉本彰夫よりインプラントをされた、または予定されている

すべての患者さまにメッセージです。

2012.07.05インプラントのトラブルについて

先日もこんな患者さまがお越しになられました。

 

その方は10年前に他医院で下顎部分にインプラント治療をされました。

 

しかし、最近になってインプラントを埋入した部分が腫れて痛みが出るように。

 

レントゲン写真を撮影し、詳しく骨の状態を拝見するとインプラントを埋入した周囲の骨が溶けてしまっていました。

バイ菌が入り込み炎症を起こしています。

 

インプラントはただのネジです。

 

元々の自分の歯ではありません。

異物なのです。

 

インププラントを埋入し、被せ物の歯が入ればそれで完成!

と思っておられる方はとても多いです。

 

特にトラブルを起こし、「どうにもならない状態」で

当院に駆け込んでこられる方も少なくは、ありません。

 

 

今回の患者さんのインプラントトラブルは

メインテナンスを怠ったためにバイ菌が繁殖し、インプラント周辺の骨が大きく溶けてきたことによるものです。

 

 

最近、インプラント治療による事故がマスコミに取り上げられています。

そのトラブルは

 

医院側の責任

■手術に必要な検査を省いたこと

■全身管理ができる担当医師をつけていなかったこと

■事前に神経等の場所が把握できるシミュレーション診断を行なっていなかったこと

などです。

 

患者さん側の責任

■喫煙

■糖尿病

■定期メインテナンスを怠った

などです。

 

 

私の医院にも、「他医院でインプラントをしたが、トラブルを起こして困っている」

という患者さんは増える一方です。

 

問題が起こっているには

必ず原因があります。

 

 

では、インプラントが故障したり、トラブルがあったりした場合に

「はずせばいいではないか?」

「もう一度やり治せば良いではないか?」

と単純に思いませんか?保障もついているから。

 

 

しかし、そのように単純なものでは、ないのです。

 

 

インプラントはただのネジです。

 

インプラントメーカーというのは世界に何百社とあります。

 

 

ご自分が入れたインプラントメーカーがどこのメーカーのものかによって

修理ができる場合とできない場合が、あります。

 

 

インプラントと被せ物の歯を「ネジ」で固定されています。

修理したり、深部まで掃除するにはネジを外して被せ物を掃除する必要があります。

 

しかし、そのネジを外すドライバーというものが、各メーカーにはあります。

 

各メーカーは自社の商品を使い続けて欲しいので、ネジ山を特殊形状にして他社のドライバーでは外せないようにしています。

 

つまり、メーカーが違うとネジを外すことさえ、できません。

 

骨を大きく削ってインプラント本体を外すしかできないことまでありえます

 

その先生がどこのメーカーのインプラントを埋入するのか?ということは

実は将来的にはとても大きな問題です。

 

インプラントをする際には、10年後にもし「インプラントを外す状況になった時に修理ができるのか?」というこの視点を持って選択する必要があります。

 

引越し等でメインテナンスに通えなくなった場合には、引越し先の近隣でメインテナンス可能な医院をご紹介していただいてください。

 

せめて、下記の5点だけでもいいので教えて頂いてください。

 

1         どこのメーカーのインプラントなのか?

2         インプラントの種類や型番はどうなのか?

3         ネジで固定されているのか?接着材で固定されているのか?

4         接着材のメーカーや種類は何なのか?簡単に外せるものなのか?

5         外すにはどうすれば外せるのか?

 

このことが判っていれば自医院で対応できるのか?対応できないのか?判断できます。

 

また、先ほどの患者さんですが、

インプラント治療がいったん終了すれば、それでもう大丈夫、と思われてしまったことにも問題があります。

 

最初の数年はメインテナンスに通われていたそうです。

数年間大丈夫だったから、先生が大げさに言っているだけで、

きっともう大丈夫に違いないと思われてしまったそうです。

 

インプラントはご自分の歯と同じく

死ぬまでメインテナンスする必要があります。

 

また、インプラントトラブルの8割は2年以内に起こっています。

 

ですので吉本歯科医院では、インプラント治療を行なった患者さんには

終了後すぐは1ケ月ごとに経過を見させて頂いております。

 

その後、半年、一年半、2年目と、レントゲンで骨の状態を確認しながら

状態が安定するのを確認します。

 

特に症状が無くてもです。

 

状態が悪くなっていたとしても、インプラントはご自身の歯のように痛いや凍みるなどのように自覚症状として警告を発してくれません。

 

よくない状況が周囲の歯ぐきや隣の歯にまで影響が及んではじめて患者さんは自覚症状として気づくことができます。

 

メインテナンスにきちんと起こし下さらない

または、メインテナンスの必要性をご理解いただけない場合には

手術を行なうことはできません。

 

 

それは

トラブルの原因となるから、です。

インプラント治療なんか受けなければよかったとなるから、です。

 

 

どうぞ、知って下さい。

 

 

インプラントは完成したら、終わり

ではありません。

 

 

歯と同じく、あなたが死ぬまで、そのインプラントを使い続けるまで

定期的なプロによるメインテナンスが必要なのです。

2012.03.23インプラント治療に関するお問い合わせについて

先日、独立行政法人国民生活センターからインプラント治療に係る問い合わせ がこの数年非常に増えているということで『歯科インプラント治療に係る問題 -身体的トラブルを中心に-』 <http://www.kokusen.go.jp/news/data/n-20111222_2.html">http://www.kokusen.go.jp/news/data/n-1222_2.html>http://www.kokusen.go.jp/news/data/n-20111222_2.html) という報道がありました。

 

これを受けてNHKでも「クローズアップ現代」と いう番組でその検証を行う『歯科インプラント トラブル急増の理由』 (http://cgi4.nhk.or.jp/gendai/kiroku/detail.cgi?content_id=3143)という放送が平成24年1月18日(水)に報道されています。

また放送に合わせてかどう かは分かりませんが、週刊朝日MOOK・朝日新聞社から『「いい歯科インプラン ト治療医」を選ぶ!』という本が出版されました。

この流れで問い合わせをいくつかいただいておりますので、お答えをしたいと思います。

まず朝日新聞社 の週刊朝日MOOKでは吉本歯科医院は社団法人日本補綴歯科学会の補綴歯科専門 医として取材を受けております。

検証する医療機関にどこを選択すべきかとい うことで、公的な機関がある程度認めた治療医がいいのではないか、そのよう な主旨でもって補綴学会をはじめインプラントにまつわる4学会の専門医に対 し、どういう実績、どういう手術がどのような状況で行われているか、そのよ うなアンケートが昨年ありました。

香川県でも吉本歯科医院をはじめ、4医院 が掲載されております。

今回この雑誌で注目すべき点は、費用に関して、治療 費に関しても掲載が行われたということです。

また実績というところも掲載さ れました。

もちろん各医院による自己申告ですので、すべてがすべて真実とは 限りませんが、このような統計が全国的に行われたというのは非常に珍しい。

 

私が知っている中でも初めてのことではないかと思います。

ちなみに香川県は 207ページに掲載されております。

この中で注目すべき点は、費用だと思います。

他の3医院さんが20万円~40万円に対して、もちろんこれはインプラント手術をするというだけではなく、1本のインプラントにセラミックスの歯をかぶ せるというところ、そこまでの治療費を込めての金額です。

1本当たりであると か、複数本入れる場合とかもちろん手術の回数や治療方法で費用が変わります ので、一概に判断はできないかも知れませんが、今回はその治療内容でアン ケートをされております。他の医院さんに対して、吉本歯科医院では60万円~ 70万円と高額な治療費である。

そのようなことでまず一点お問い合わせをいただきます。

また手術の実績に関しては膨大なカルテを集計していただいたスタ ッフに非常に感謝しております。

治療費が高い。

一般の患者さんから考えれ ば、費用は当然安いほうがいいですよね。

ここで話しが戻りますが、国民生活 センターやNHKの「クローズアップ現代」で報道されたのは費用があまりにバラ ツキがあるということでした。

医院によってまったく違う。つまり「医院さんによってやっていること、内容がまったく違うということである」ということ です。

普通の方には同じ治療名なので、どこも一緒とお考えになられるかもし れません。

しかしながら、実際には治療方針も考え方も医院毎に全く違うので す。

 

例えるならば、「車」のようなものでしょうか。軽自動車もありますが、 普通車もあります。

大型車もトラックまであります。

すべて同じ金額でしょう か?

また安全性ということ重点をおいて設計された車もあります。

放送の中で は実際にインプラント治療において、患者さんがお亡くなりになった事故や、 取り返しのつかない、例えば顔が変形してしまう。神経を切ってしまって神経 が麻痺してしまって顔が常に変形してしまう。そんなバカなと思われるかもし れません。

またそのお亡くなりになった患者さんを治療してきた歯科医師は、 その後も引き続き普通に手術を行っている。

そしてまた何も医療的デメリット を受けることもなく、いわゆる医業停止、歯科医師免許の一時停止、免許剥 奪、そのようなペナルティを受けることなく普通に手術を続けているというこ の実態。

これについても報道されています。

そんなことが起こるのは、「非常 におかしい」皆さんもそう思われますよね。

ですので、本来このインプラント 治療というものは「手術をする前に、あらゆる安全対策、つまり検査ですね。 そういうことを十分にして、事故が起きないようにすべきではないのか」私も 当然だと思います。

そのように報道が行われておりました。

報道では、ある大 学病院を例にとって、手術をする前に血液検査をして、骨の状態を一般的なレ ントゲン撮影だけではなく、CT「コンピュータートモグラフィー」撮影で骨の 細部に対してまで検査を行い、また歯周病の方は歯周病菌によって歯を失った わけですから、当然インプラントも失うわけです。

ですから、重度の歯周病の 患者さんであるのかどうか、そのような検査もすべきではないのか。

十分な歯 周病の治療が優先される。

その上で手術にあたる、これが本来あるべき医療で はないのか。

そのように報道されました。私もその通りだと思います。

しかし ながら今、日本で行われている治療の実態はどうだと思われますか。

そのよう な検査をしたり事前の準備を行っている医院さん、実は非常に少ないんです ね。

つまり、ここで話しは戻りますが、血液検査や歯周病の検査や心臓の検査 や骨の検査、CTの検査。そして大事になるのは、そのCT検査後の3D立体構築 画像検査。

このようなものも吉本歯科医院では、すべての患者さんに受けてい ただくようにしております。

 

「そのような安全な事前の検査をせずにインプラ ント手術というものは行うべきではない」そのように考えているからです。

す でにそのお亡くなりになられた患者さん、非常に残念なんですけれども、経緯 は裁判記録でも明らかになっております。また週刊朝日の雑誌でも細かく掲載 されております。

「一度に何本ものインプラントを入れたから、大きい手術を したからお亡くなりになった」ということではない、ということです。

確かに この方は4本のインプラントを同じ日に入れられた。

また、顔が麻痺して、見た 目てきに顔の左右差が全く違う。

今までの普段の顔とは別人になった。そのよう になってしまわれた患者さん。

何本もインプラントを手術したからなったわけ ではない。

たった1本、その内のたった1本のインプラントが神経を傷つけ、血 管を傷つけた。これが原因である。これは報告されている事実であります。

つ まりインプラント治療・インプラント手術というものは、1本だから手を抜いて いい、10本だから手を抜いてはいけない。

そのようなことではないんです。

 

例 えば飛行機を例に取りましょう。

すぐ近くの空港まで、国内便なので検査をし なくてもいい。

国際線で長距離だから検査をしなければいけない。

そういう問 題なのでしょうか。たとえ近距離飛行であっても事故があってはいけないで す。

ネジのゆるみ一つあっても飛行機は人命にかかわってしまうのです。

です から、近距離でも飛ぶ前の安全検査は必要ですよね。

一緒です。

インプラント もたった1本のインプラントが生命を奪ってしまうのです。

1本の手術だから神 経や血管が肉眼で見えない骨の中の何処を通っているのか検査をしなくてもい い。

1本のインプラントだからそんな大げさな費用のかかる検査なんて。

感染対 策、滅菌の状態、清潔にしなくてもいいであるとか、事前の想定されることに 対する準備をしなくていいであるとか、そんなことないんですね。

1本であって も10本であっても同じように血液検査や骨の検査、そして神経や血管が見えな い骨の中でどこをどういうふうに走っているのか、何本あるのか?

事前に把握 していなければ手術してはいけないことだと私は考えるんです。

ですから吉本歯科医院では、たった1本の治療においても、10本治療を行う方と同じような検 査を行っております。

ですから1本あたりの価格にしたときには、その香川県で 専門医、4医院の内ではダントツに一番高い、倍くらいの価格になってしまう のです。

私は逆に言えば、たったそのくらいの価格差でもって、そのような後 遺症であるとか、そのような事故を防げるのであれば非常に安いと考えていま す。

確かに裁判をすれば、勝てるかもしれません。

勝ってもほんのわずかのお 金をもらっても、元の状態には戻らないのです。

戻せないのです。

どんな名医 にかかっても、切れてしまった神経、切れてしまった血管をもう一度つなぎ合 わせることなど不可能なのです。

 

そこが価格差に表れます。

吉本歯科医院では 一人の執刀医、私一人で手術を行う、絶対にありません。

必ず麻酔科医のドク ターとチームを組んで手術を行います。

想像してみてください。手術は清潔な 空間で行わなければいけません。

よくテレビで手術室のドラマとかありますよ ね。

ドクターは両手を上げて、手袋をして両手を上げてどこにも触れないよう な格好をして治療にのぞみます。

もちろんきれいな器具、きれいな場所で、で す。

同じ空間で別の人の入れ歯調整をしてバイキンが空中を浮遊しているなど はないのです。

そしてアシスタントがその受け渡しを的確に準備し、的確に渡 します。

ドクターは汗ひとつ自分で拭いてはいけないのです。

それが感染対 策、清潔ということです。麻酔はどうなっているんでしょうか。

吉本歯科医院 では、1本のインプラント手術を受ける方でも10本のインプラント手術を受ける 方でも、精神鎮静法という麻酔を、局所麻酔だけでなく併用いたします。

これ は腕に点滴からお薬を入れていきます。

点滴や注射器でもって麻酔薬を入れて いきます。

何かあったとき、心臓に何かあったとき、どう対応するんでしょう か。

どうすれば対応できるんでしょうか。

点滴を触らないといけないですよ ね。

お薬を追加したり減らしたりしないといけないですよね。

普通に精神鎮静 法を行っているから、必要なことではないんです。

局所麻酔でも、健康な方で も不整脈が起こることがあるのです。

生体情報モニタをつけていますと分かり ます。

何か起こったとしても、無菌で対応している執刀医が触れないんです ね。

患者さんに対して処置することができないんです。

これを有菌での対応、 不潔ともいいますけれども、無菌に対して有菌、清潔に対して不潔です。

きれ いですよ、本当は。

骨の中、傷口の中を触らない全身管理を担当するドクターです。

私、吉本彰夫が実際に執刀医としてインプラント手術を行います。

手術は執刀 医(無菌)と全身管理担当医(有菌)を含む5人体制で行います。


アシスタントは直接介助者(無菌)が左右1人ずつ2人で患部や清潔な手術器具 を無菌的に扱います。

インプラント体等は無菌ですが、外装は有菌です。

直接介助者は外装に触れることができません。

サポートする間接介助者(有菌)1人が必要です。

合計5人体制手術が当院のス タイルです。

術者1人では右手と左手しかありません。

また、目も一方向しか見ることができません。

直接介助者が手術部位に唾液や舌と一緒に菌が入ってこないように、有菌バキ ュームや圧排器具で対応し、血液で隠れた患部を目視できるように無菌バキ ュームで対応し、常に6個の手、5人の目さらには生体情報モニタで患者様の安 全確保に努めています。

一人の執刀医で無菌な清潔域と有菌な不潔域、この両方を担当することはでき ないのです。

ですから必ず吉本歯科医院では、原則5人体制で手術を行っており ます。

そして、右手と左手に第一アシスタントといわれる直接介助者(無菌) 清潔をキープする器具の受け渡しをする。

傷口に唾液が入らないように常に監 視している。

そういう私の目となり手となり対応してくれるスタッフがいま す。

清潔なスタッフは何か必要な器具が必要になったとき、工場から出荷され 送られてきた準備しているインプラントを清潔なところに渡すときに触ること はできません。

ですから介助といってそういうことをする不潔域にスタッフが もう一人要ります。

ですからドクター二人、私と麻酔科医、術者と麻酔科医、 アシスタントが左右両脇に一人ずつ二人、そして不潔な介助する一人、この五 人体制。これは私にとって崩せない手術スタイルとなっております。やはりこ れ一番安全と確信しているからです。

例えば仮に何か起こったとき、緊急措置 を取らなければならないことがあります。

その時に傷口にも唾液が入ってきて は困るんですよね、どんな時にでも。

それを常に見て、常に唾液と血液をそれ ぞれ別々に管理できる第一アシスタント、大事なんです。ですから誰が欠けて もダメなんです。

五人そこにいますから、当然病院としては、基本的に同じ時 間帯に私が誰か別の方を入れ歯の治療をするであるとか、歯の治療をするであ るとか、ないんです。できないんです。

仮に急患の方が来られたとしても対応 は、残念ながら診たいという気持ちはあったとしても、できないんです。そう いった時には申し訳ないんですけれども、勤務医が代わりに診させいただいた り、お近くの医院さんをご紹介させていただいたりすることがあるかもしれま せんが、そういう事情ですのでどうぞお察しください。


仮に同じ手術室で入れ歯を削っていた、歯を削っていた。いかがでしょう。

歯 医者さんのあれがイヤだと言うトップに音が挙げられることがあります。

歯を 削るあのキーンという音。あれがイヤですと言われる方、多いんですよね。

飛 行機のジェットエンジンと同じなんです。

削ったバイ菌、約3m~5m飛ぶんで す。

診療室中を浮遊しています。

浮かんでます。

そんな中で手術をしていたら どうでしょうか、危険ですよね。

当然の結果となります。

ですから、手術当日 はお約束の患者さん以外、残念ながら診ることはできないのです。

そのような 検査や手術、治療の体制というものを行うにはやっぱり費用がかかります。

そ れが安全管理にまつわる費用だと私は考えています。

ですから、「他の医院さ んと比べて高いですよね」と言われたとしても、私は自信を持って「そうなん ですよ。

取り返しの付かないことにならないように、しっかりとお身体の安全 というものに費用をかけています。」とお答えする事ができます。

実際、他の医院さんにも相談を受けられて怖くなって戻ってこられた患者さんも何人もい らっしゃいます。

今回のそのような報道や雑誌の出版というのは、ある意味歯 科業界からは、「こんなものを出版してどうするの」という怒りのような批判 は多かったかと思いますが、ある一石を投じたことにもなるのではないか、そ のように思います。

2012.03.22光機能化技術について

光機能バイオマテリルアル研究会の主催する「光機能化インプラント研修会」 を受けてきました。

「光機能化技術」あまり聞きなれない言葉かもしれません。

これは紫外線を照射することによってインプラント本体が劣化をするのを 回復させる、そういう技術だそうです。

いろいろと言われていることが多いの で、本当のところはどうなのか、実際にその開発者である、アメリカ合衆国カ リフォルニア大学ロサンジェルス校、UCLA補綴学教授の小川隆広先生に直接お 話しをお聞きしたいと思い受講いたしました。

通常のインプラント、つまり 「チタン」ですけれども、チタンは時間がたつにつれその性質が変わる。

その ようなことが発表されました。

「チタンは非常に安定した金属であり、その表 面は酸化膜というもので覆われており物性は変わらない」それが定説でした。

 しかしながら、いろいろと調べていくうちに、「そのチタンの性質というもの が時間がたつにつれて性質が変わっていっている」そのようになるそうです。

何が変わるのかというと、まず表面の撥水性、「濡れ」というんですけれど も、私も接着剤の開発を行うにあたり、「濡れ」がいいかどうかで流れがいい かどうか、そういうことを研究もしていました。

通常のインプラントに水滴を 乗せると、はじきあって撥水性を示す。ところが本当のチタンは濡れがよく、 広くなじむ。

ところが期間が経過するとそういうことができなくなる。

それが 「骨結合(こつけつごう)」骨と結合するときに違うということが発表されて いました。

その新しい紫外線を照射するという方法を用いると、表面の濡れが 良くなる。

またチタンの表面にはカーボンがついている。そのカーボンを取り 除くことができる。

そして電化を帯びさせることができる。この3点が非常に重 要であり、特に見た目上の濡れではなく、電化を帯びるということ。

カーボン を除けるということ。

これによって骨がくっつくスピードを大幅に上げること ができる、そのように教えていただきました。

この技術はおそらく今のインプ ラントの世界においては、非常に画期的なものと思われます。実際、吉本歯科医院で使用しているブローネマルクインプラント、このマークIII・マーク IVが出た当初、「そのざらついた面によって血液の浸透というものがツルツ ルよりもザラザラの方が良くいきわたるのだ」ということを教わった記憶があ ります。

しかしながら、インプラント体によっては、その表面の濡れ状態が同 じブランド、同じメーカーであっても、同じ型番、同じブローネマルクであっ たとしても違うということは、何となくですが感じていました。また同じよう なことをおっしゃられる先生もいました。

「なるほど、このことがもしかする とずっと疑問に思っていたことの回答なのかもしれない」そのように思いまし た。ただ、まだこの方法は開発されて数年しかたっていません。

ですので、こ れが本当に患者さんのメリットになるのかどうか、その見極めは必要かと思い ます。

実際、今まで行ってきたインプラント治療でも、適切に行っていれば長 期に渡って安定した結果が出せております。この「光機能化技術」ということ を取り入れることによって、インプラントの安定性がさらに安定するのかどう か、本当にいいものかどうか、それはやっぱりある程度の年数が経過して評価 されるべきものなのかもしれません。

今回勉強をさせていただいて、「非常に いいものである可能性がある」そのように感じました。だだ実際に吉本歯科医 院に取り入れるかどうか、これに関しては「もう少し待ってもいいのかな」そ のように感じました。実際にその機械を導入しようとすると、300万円を超える 費用がかかります。

この300万円という購入をするということはつまり、その価 格は患者さんにやっぱり負担していただくこととなります。300万円の回収、回収という言葉が適切かどうかですけれども、利益が出てその中からの支払いに なりますので、実際には300万円どころかその何倍もの売上げ増が必要になりま す。

それに値する費用対効果があるのかどうか、これは即断するものではない と今は思っております。

もしかすると将来、吉本歯科医院にも導入するかもし れません。

しかし今は「少し様子を見てもいいかな」そんなふうに感じまし た。

確かに、歯がなくなられた方は早く歯が欲しいですよね。

ただ実際には、 その骨とインプラントだけで見ていいものではない。

特にオールオン4、すべ ての歯を失った方、すべての歯をインプラントにされた方、仮歯で様子をみさ せていただくんですけれども、だんだんと仮歯を使っている期間に顎の位置が 変わって行くんですね。

例えばテニスをされていた方、片方の腕だけ筋肉がつ いて、右腕と左腕では筋肉の差が歴然としてくる。そういうことって感じられ たことがあるかもしれません。

つまり「噛み癖」っていうんですが片方で、つ まり普段右でよく噛んでいるよ、普段両方で噛んでいない、片方が痛いから常 に反対側の片側で噛んでいる、そういう方は筋肉的に右と左のバランスが偏っ ていることが多いんですね。

全顎的な治療を行った場合には、わざわざ片方で 噛む必要性がなくなりますので、両方の筋肉のバランス、これが均等化してい きます。

右だけでしか噛めなかったのが両方で噛めるようになる、つまり右に はそれだけの筋肉が必要としていたのに必要でなくなる。

左に筋肉が少なかっ たのが、筋肉が衰えていっていたのが筋肉がまたついてくる。

そうすると顎は ぶら下がっているものですから、だんだんと元の位置に戻ろう戻ろうとするん ですね。

また総入れ歯を使われている方の場合には、下顎を奥に引っ込めて食 事をする習慣がついていることがあります。これが動かない義歯になったこと で顎が楽な位置、顎が楽な位置で噛みたい噛みたいと、顎が前に寄ってくるこ ともあるんですね。

その補正を仮の歯での期間、数ヵ月必要です。

ある程度安 定した状態になるまで何ヶ月もかかかります。

早いうちに本歯、本物の歯です ね、最終的な補綴物、上部構造とも言いますが、これを入れてしまってから顎 の位置が元に戻るつまりずれてしまったのでは噛めなくなってしまう。

もう一 度また仮歯に置きかえたり、もう一度作りかえたり、そんな遠回りな処置が必 要になることまで起きてしまいます。

ですから吉本歯科医院では、仮の歯で生活していただく期間をなるべく長期間とっていただくようにしております。

骨 と結合する期間が1ヵ月早くなる、もしかすると2ヵ月早くなる、これは画期的 なことかもしれませんが、実際にそれが仮の歯の期間を短縮し、最終的な治療 期間を縮めることになりうるのか。

これを考えると、劇的に早くなるとはやっ ぱり考えにくい。そのために300万円という投資を今するべきなのか、将来行う べきなのか、もう少し様子を見てから行うのか、それは考え方にもよると思い ます。

より早く、というようなお考えの先生にはいいかもしれませんが、今の 吉本歯科医院の噛み合わせというところを第一視点においたインプラント治療 においては、あまりメリットが大きいとも、費用に対するメリットが大きいと は考えにくいという結論となります。

この「光機能化技術」に関しては、新聞 や雑誌・テレビ等でも報道がなされておりますので、お問い合わせをいただき ますが、吉本歯科医院としては、将来導入してもいいかもしれない良い技術で あるようには思いますが、今現時点ですぐに投資して導入すると結論にはいた りませんでした。

以上、ご報告をさせていただきます。


この「光機能化技術」に関して、もっと詳しくお知りになりたい方は最近発売 された本がありますので、ご覧になってみてください。

週刊朝日MOOK、朝日新 聞出版です、『「いい歯科インプラント治療医」を選ぶ!』そのような本が出 版されております。『「いい歯科インプラント治療医」を選ぶ!』吉本歯科医 院も昨年、社団法人日本補綴歯科学会の専門医ということで、統計を取るため のアンケート、資料作りという依頼を受け、当院での実績、当院での治療費と いうものを記載させていただきました。

この本の中の272ページ・273ページ、 ここに小川隆広先生が記事を掲載されていらっしゃいます。ぜひご参考になさってください。またこの「光機能化技術」のグループが広告として何ページに も渡って記事広告を掲載されていらっしゃいますので、そこも参考になるかも しれません。

2012.03.19歯の神経を取ったらどうなるんですか???

 

日本補綴歯科学会専門医 香川県 高松市 吉本歯科医院

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